大崎梢のレビュー一覧
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女ともだちかぁ…ドロドロだろうな…
と、読むかどうか迷っていたのだが、気が付いたら読んでいた。
しかし、内容は、予想の斜め上を行くもの。
私の思い描いたドロドロは“三角関係”とか“ライバル”とか“嫉妬”だったのだが、それは、さすがオバチャン、認識が古い!!…という感じで。
最初の三作は、三部作?この本には裏テーマがあるの?と思わせるほどの共通点があり…なんというか、サイコパス?
普通と異常の認識が、いきなり反転するところなど、胃袋がグルッと裏がえるような気持ち悪さを味わう。
大崎氏の作品は、知ってる舞台に知ってるキャラが友情出演のサービスあり、テーマもひとひねり。
阿川氏の作品は、女の友情 -
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大手出版社に入社した二年目の女の子が、
けっこうえげつない記事で知られる
「週刊誌部門」に配属された....というお話。
初年度にいたフリーペーパーとは全く環境が違い、
刑事ばりの張り込みやら突撃インタビューやら、
心と体がすり減る毎日に放り込まれる。
ジェットコースターのような日々に揉まれつつ、
悩み、考え、成長していく主人公。
「興味本位で人のプライバシーにずけずけ立ち入り、
隠しておきたいものを白日の下にさらして
恥ずかしいと思わんのか」みたいな罵倒も受け、
そもそもの「雑誌の存在意義」みたいなことから
悩む主人公。
それでも、この場所で、自分でできることを模索し、
悩みながら -
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ネタバレ*村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*
前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳 -
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ネタバレ成風堂書店シリーズと出版社の営業シリーズのコラボ…!
今回は本屋大賞に関するお話。
運営が非営利で行われていることや、書店員がどうやって本を応募しているのか、有名になったがために一部のアンチも生まれている等、関係者以外は知らないようなバックヤードの話が描かれていた。(もちろん実際の関係者とは別名だろうけど)
毎年本屋の平台に並ぶ本屋大賞のノミネート作品。
ネット普及や万引きの増加、景気不況の中で書店が、無くなっていく中、本に関わる人たちの
本を買って読んでもらいたい!
すばらしい作品を知ってもらいたい!
そのためにできることを探してやってみよう
という気持ちが熱く伝わる。
ミステリなので -
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ネタバレ今月2冊目の大崎梢。
本作品は大崎2大シリーズの登場人物が邂逅する「アベンジャーズ」的なやつ…なんだが、実は井辻君のシリーズは未読で、今後の課題である。。
舞台は書店大賞(リアルでいう本屋大賞である)、人死の出ない程度の犯罪事件が起こり(そうになり)、その解決に2シリーズの登場人物たちが活躍するという話。ミステリーとしてはまぁ普通かな、視点の入れ替えが頻繁過ぎて落ち着かないのは気になったけど、シリーズ両方のファンの人には、この頻繁さも味わいのうちなのかも。
ミステリー要素よりも気になったのが、書店大賞というものの存在意義。確かに読書通に言わせたら「小説に順位をつけて『あれがおもろい、これは