大崎梢のレビュー一覧

  • エール!(2)
    働く女性アンソロジー、第二弾。
    今回は、下記のラインナップ。
    スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
    社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこな...続きを読む
  • エール!(1)
    6人の人気作家が異なる職業を持つ女性をテーマに書いたアンソロジー。漫画家、通信講座の講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツライター、ツアーコンダクター。
    この仕事にはこんな裏側があるのか、と素直に新鮮に感じて面白かったし、何より、働く女性として、「あー、わかる!」という部分がい...続きを読む
  • 平台がおまちかね
     出版社の新人営業,井辻智紀が主人公のちょっといい話系のミステリ。ミステリとしての謎,伏線,叙述トリックを駆使した驚きなどは皆無だが,ちょっと心に残るいい話が満載の短編集である。本屋や出版社の裏側が描かれているのもマル。キャラクターも魅力的。あまり好みの作風ではないが,これは結構楽しめた。★4で。
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  • プリティが多すぎる
    文芸誌を夢みて出版社に入った主人公が、何の因果かローティーンファッション誌に配属されて悲喜交々、なストーリー。
    コメディタッチの表紙やタイトルから、もう飛び抜けてドタバタコメディかと思いきや、かなりがっつりお仕事小説。
    大崎さんの書店+ミステリーも好きだけど、ミステリーのないこういうお話も良かったな...続きを読む
  • ふたつめの庭
    保育園を舞台にしたお仕事小説ミステリーかと思いきや、結構恋愛の要素も強かったです。保育園についてはまったく詳しくはありませんが、それでもかなりリアルに感じました。決して楽しいばかりではなく、保育園、保育士が抱える事情や、職業倫理にも触れられていて、丁寧に取材をされていると感じました。なんかドラマ化さ...続きを読む
  • キミは知らない
    主人公の水島悠奈は、急に辞めた津田先生を追って岡本へ。
    亡くなった父の真相を知りたい一心で大胆な行動を起こす。
    津田先生への恋心とか、父への愛情とか、そういう平和的に終わる話かと思いきや、大分違った。

    お金持ちの家に招待されるわ、命は狙われるわ、血縁の話は出てくるわ。まるでRPGの話みたい。
    途中...続きを読む
  • 平台がおまちかね
    読むのにものすごく時間がかかっちゃった。読み出すと眠くなっちゃうの。すごく疲れている時期に読んでしまったみたい。読んでいてもすぐ寝てしまうので、つまらないのかな、やめようかなと思ったけど、書店物好きとしては、途中で投げ出す気にもなれずなんとか読み切った。続きが気になるような終わりで、次に本も読みたく...続きを読む
  • ふたつめの庭
    カバーイラストが谷川史子さんだったこともあり、書店で見つけて即購入!保育士がささいな謎を解決しながら子供たちの成長を見守る話。絵本の名前がたくさん出てきて楽しい。続編が読みたいなあ。
  • ふたつめの庭
    登場人物や大まかなイメージを聞いて、その本を言い当てられる人に憧れます。それが絵本ならなおのこと。あぁ。だから私は大崎さんのお話が好きなのかな。じんわりと温かい、でも考えさせられる事も多い本でした。
  • 平台がおまちかね
    最近読んでなかなか楽しめたのでさらにもう一冊読んでみました。「配達あかずきん」では書店員ミステリー。この作品は出版社の営業ミステリーです。
    基本的に短編よりも連作の方が入り込みやすくて好きです。
    これも中堅出版社の新人営業の井辻君が、書店に纏わるトラブルを解決していく話なのです。例によって誰も死なな...続きを読む
  • 背表紙は歌う
    成風堂シリーズとは視点を変えて、今度は出版社の営業マンが主人公の作品。
    立場が違えども本に対する愛情は同じ。読書という楽しみはこんな人たちによって支えられているのですね。
    善人ばかりで構成されている登場人物たちの日常に、少しの謎やトラブルが適度なスパイスとして効いており、安心して楽しめるシリーズにな...続きを読む
  • 背表紙は歌う
    『本を買うこと』について考えさせられる。
    子供の頃から比べると、個人の書店はほとんどなくなったし、古本屋さんも新古書チェーン店におされて以下同文。
    その新古書店では100円コーナーを冷やかすのも楽しいけれど、最近はほんの数ヶ月前に出た本もあっさり100円落ちしてサイクルの早さを感じたり。
    凄くお気に...続きを読む
  • 背表紙は歌う
    出版社の営業マン、井辻智紀のシリーズ第2弾。
    登場人物もお馴染になり、面白くなってきた。
    他社の営業マンたちも皆個性豊かで、なんだか漫画チックというか、ちょっと戦隊もの的なノリがある。
    『ビターな挑戦者』
    デビルと本(児童書?)の関わりは分かったけれど、お話の落とし所が良く分からなかった…
    『新刊ナ...続きを読む
  • 夏のくじら
    ここしばらく、大崎梢氏の旧作を連続で読むことにした。

    いつもながらに…細やかな描きこみに心打たれた。人によれば、ひと夏の祭と淡い恋…の取り合わせをありきたりのテーマだと思うだろう。でも私は、大崎さんが描く限り、上っ面を舐めただけで終わる青春ドラマにはならないだろうと確信していて、まさに期待通りだっ...続きを読む
  • プリティが多すぎる
    注意!挟み込みのしおりがハローキティです!
    出版社に入った若手編集者は配属変更でティーンズ向けの雑誌へ転向に、、逆境と折り合いをつけて徐々に成長するという型にハマった小説ですが、
    まさかのしおりトラップに通勤の電車内で引っかかりました。ハローキティはどちらかといえば好きなのですが、いきなり手元から転...続きを読む
  • サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3
    成風堂シリーズ3作目♪前回の長編から短編に戻っています。お父さんとの約束、過去の因縁、淡い恋に、美術品を巡る殺人?まで。一つ一つの物語が本当に面白くて、謎解きが終わった後は「なるほどねー」と唸るものばかり。てか、その後二人はどうなったの?と悶々としておりますが・・・☆長編も短編もどちらも好き。謎解き...続きを読む
  • 晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ2
    何かもう、めっちゃ面白い♪結構ハードな長編ミステリーでした。「配達赤ずきん」の短編ライトミステリー感覚で読んでいたのですけど、がっつりな謎解きに途中から読むのが止まりませんでした。多絵ちゃんの洞察力も、杏子さんの本屋愛もすごいなぁと思う。多絵ちゃんに転機をもたらした杏子さんのチョイスはなんだろう?す...続きを読む
  • プリティが多すぎる
    大崎梢さんのお仕事小説。やっぱり面白い。
    私も多分、本屋さんで近付けないわ~という感じのローティーン向け雑誌の編集に配置換えになった、編集者の青年。
    彼の心の声に突っ込みを入れつつ、女子中学生モデルも含めたプロの仕事にうなる。
  • エール!(1)
    お仕事小説のアンソロジーシリーズ第一弾。特に良かったのは、『イッツ・ア・スモール・ワールド』かな。最後の『終わった恋とジェット・ラグ』はダイエットと英語の勉強はよく似ている…の冒頭分で通じるものがありストーリーも面白かった。第2弾も愉しみ。
  • エール!(3)
    伊坂さん目当てで購入。

    最初、どこか伊坂さんぽくないなぁと思ったのは、女性が主人公だからかな。何人かの語り手のなかに女性がいるパターンはあったけど、完全に女性が主人公と言うのは、伊坂さんでは珍しい気がします。設定もぶっ飛んでなくて、どうなのかなーと思い始めた頃に楽しませてくれるあたり、さすがですね...続きを読む