大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての作家さんだったのですが、
書店物の小説が大好物なのと
作家さんが元書店員ということもあり、
これは是非、是非読まなくては!と思い手に取りました。
書店の内情やいろいろなジャンルの本が出てくるので書店好き、本好きには嬉しいシリーズ!さらに謎解き、ミステリーも楽しめる。
美味しいご飯にデザートまで付いてくるような贅沢な感じ。
5編からなる短編集で、成風道書店コンビの杏子と多絵が事件を解明していく。
最初は本屋の謎解きミステリーってどんな話だろう?と思ったけど、元書店員ならではの発想でリアル感があり、どの事件も違った味で読み手も一緒に謎解き、推理に参加したくなってきます。
上手くミスリードされ、予想外でそうきたか!
結果5敗。上手く騙されちゃいました。
ラブストーリー的なものもあったりコンビが事件を解決したときはスカッと爽快な気分にもなり、面白い。
5話目の「ディスプレイ リプレイ」
人気コミックの話なんだけど、
これが一番予想外の結末でビックリ!
犯人も予想外だったけど、最初に怪しいと思っていた人物とコミックの疑惑の真相が、予想の斜め上をさらに斜め上に越えていった感じで驚きです。
書店で行われるコミックのフェアの裏側もお祭り気分で気持ちがワクワクして一緒になって楽しめました。
ただ、杏子が多絵に頼りすぎ感は否めないので、もう少し頑張って盛り上げて貰いたい。
あと、「書店の謎は 書店員が解かなきゃ!」
この台詞、2人の決まり台詞になりそうで、
次はどんな謎解きミステリーが待っているか楽しみです! -
Posted by ブクログ
由佳利の恋人との顛末も、百年越しの事件も、都合の悪いことを見て見ぬふりをしていると後々大きくなって身に降りかかってくる。それがこのお話のテーマなのかと思うものの、ミステリが軸のようなので、それについては詳しく描かれない。
それ故むしろ、作中の生家館の扱いにみるような、文化が軽んじられている状況に思いをはせてしまった。全てのものに採算という物差しを持ち出してもよいものか。金を稼げないものイコール存在意義がない、というわけではないだろう。特定の人物、業者にしか利益がないようなものには巨額のお金が使われる一方で、歴史的・文化的に価値があるものでさえ、易々と取り壊し廃棄する様は、妄執すら感じる。
郷土の文化は継承したい、と思う人が増えるといいなと改めて思った。