大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青春小説の醍醐味といえば『ボーイ・ミーツ・ガール』は外せない。
本書はそんな王道、といってもすでに四年前に出会った彼女との約束果たすために彼女を探すという物語。
そこに夏のよさこい祭りが舞台装置として描かれる。
よさこいにかける人々の想いや、そもそもこのお祭りは各チームすべて自分たちでプロデュースして自腹を切ってプログラムを制作し、祭りの運営側もすべて手弁当で踊り子たち各チームを支援するこのお祭りの情景がいきいきと描かれている。
2年前から数ヶ月の間に何回か高知を訪ねて、高知の姫たちと語り飲んだ街の景色を思い出す。
もう、前回訪ねてから早いモンで一年も経ってしまった。
そもそも本書を知ったのは、ちょうど今年のよさこいの最中に高知の姫から紹介してもらったのがきっかけだった。
前に住んでいた池袋でも毎年夏になるとよさこい祭りをやっていたが、それほど興味を引くモノでは無かったが、今年はfbを通じて流れてくる本場高知のよさこいの状況や本書を読んでみて、本場のよさこいの空気を自分も肌で感じたいと思わせる、暑い夏の日の二日間の物語であった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ職業物のアンソロジー、全6編。収録作品は全て書き下ろし
独身女性が、仕事に悩みながらも前進していく話。
読むまで、順風満帆のまま暮らしているの話を連想していたが、ゆずこしょうの効いた物語で一喜一憂しながら読めた。
(窮状認識+報告連絡相談)×努力×忍耐=成長or成果
・大崎梢「ウェイク・アップ」→元売れっ子漫画家
・平山瑞穂「六畳ひと間のLA」→通信講座の英語講師
・青井夏海「金環日食を見よう」市営プラネタリウム解説員
・小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」→ディスプレイデザイナー
・碧野圭「わずか四分間の輝き」→スケート専門のスポーツ記者
・近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」→団体旅行添乗員
良作揃いで、甲乙つけがたい。
・デザイナーである主人公の知人達は、すまし汁のような労りに満ちていた。
ささやかな仕事でも、細やかな努力を怠らなければ、周りは評価してくれる、という話。
・登場人物の発想が好みだったのは2012年の天体観測。
三人寄れば文殊の知恵、というのを具現化した物語。 -
Posted by ブクログ
「日常の謎」で知られる作者ですが、
「ねずみ石」「片耳うさぎ」など、
少年少女を主人公にした冒険ものも書いていて。
本作は、その系列の冒険小説。
ただし、主人公は中学校の先生。
この先生が、かなり珍しいキャラ設定で、
その経歴が今回のストーリーにぴったりマッチするが、
まだまだ「応用が利きそう」な感じ(^ ^
続編はあるのかしら(^ ^
たしか作者本人が「横溝正史好き」を公言しており、
本作も「田舎の人間関係」やら「宗教絡みやら」
かなりどろどろしたストーリー運び...と思うと、
最後の方はかなり現実的な話になってきたり(^ ^;
敵か味方か分からない人物設定と言い、
「噂話」の真相があやふやなおことと言い、
細かいリアクションから正体を暴くラストと言い、
ミステリ要素も随所に盛り込まれている(^ ^
気楽に読めて、なおかつエンタテインメントとして
完成度が高い一冊です(^ ^ -
Posted by ブクログ
隣県の中学へ赴任してきた新米国語教師、片野厚介が主人公。
ある日彼は教え子から相談を受ける。
立入禁止の聖域として祀られている山にこっそり入り、
探検を試みた際に見つけてしまった豪華な金色堂。
そこをもう一度一緒に調べてほしいのだと。
地元の人や先任の先生方による制止などもあったが、
結局は彼らと共に調べることになる。
そして、興信所の男や白装束集団、金色堂について知りたがる
他中学の美少女などが彼らの前に現れて・・・
といったお話。
大崎さんは、出版社や書店員を扱ったシリーズのほかに、
今作のような土着の信仰や慣習を絡めた物語も得意ですね。
ミステリ要素よりもどちらかと言うと冒険色の方が
強い印象だったけど、なかなか楽しめました。
本の表紙からもう少し幼稚な感じなのかと思ってたけど
良い方に裏切られました。 -
Posted by ブクログ
一度本場のよさこいが見たいと青春18キップで乗り込んだ。
同じ阿呆なら踊らにゃそんそんを地で行く自分が、ただただ通り過ぎる隊列に手を叩いて歓声を上げた。
行き当たりばったりなスケジュール、
踊ってる最中に腕を掴んで無理矢理メダルを掛けたり、
かと思ったら踊り子も手を振って列から抜けたり、
最後尾からは団扇のサービス。
賞がらみのソーラン系を踊ってばかりだった自分には驚く事ばかりで、
でも純粋になんて楽しいんだろうと思った。
これが祭だって。
本当は夏の真っ盛り、ギラギラな酷暑のど真ん中で
読みたかったけど、なんとか残暑には間に合ったかな。
昼間の原色の鮮やかさ、
夜の幻想的な艶やかな深み、
抜群に派手で明るいのに、どこか哀しいんだよね、まさに。
未来は、決まってないことの方が多いよ。
南国高知には恋以外の花も咲くよ。
次は何して踊ろうかな。