大崎梢のレビュー一覧

  • 晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ2
    成風堂の可愛い二人が、出張して謎を解く。
    殺人事件だから日常ではないけれど。すでに時効をむかえているから、ややソフト?かも。
    今は時効がないから、ほんの少しとはいえ、年月を感じるなぁ。
    長編にすると、いろいろエピソードを作るのが大変。解くべき謎が最初に提示されるから、速く速くと思ってしまう。
    謎の解...続きを読む
  • キミは知らない
    ・感想
    火事で父親を亡くし、母親と二人暮らしの女子高生。父親の旅先で起きたその事件の謎を解いていくうちに、その村の言い伝えや神事、さらには家同士の騒動にまで巻き込まれてしまいます。
    巫女さんとか言い伝えとか日本風ホラー的なキーワードは苦手で、怖いと感じたけど、物語自体はそんなに怖くありません。逆に引...続きを読む
  • 片耳うさぎ
    小学生の女の子が主人公と言うことで、ナンシー・ドルー的な児童書寄りなのかなーと思ってたらどうしてどうして。
    大人が読んでしっかり楽しいミステリでした。
    解説でも言われていたけれど、「クラシカル」な雰囲気が好み。
    ずっと読み続ける作家さんになりそうです。
  • 片耳うさぎ
    成風堂書店シリーズが快調な大崎さんの初のシリーズ外作品。
    父が失職し、父の実家へ引っ越してきた小学六年生・奈都の視点から語られます。
    昔は大地主だったと思われる蔵波家の屋敷は、広大で複雑。
    クラスメートにはほとんどお化け屋敷扱い。
    家の中に住む親戚も初めて会う人が多く、緊張しまくり。
    祖父は口数が少...続きを読む
  • サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3
    前作の長編では評価を下げたけれど、気を取り直して再挑戦。うん。やっぱりこのシリーズは短編の方が断然面白い。主人公の書店員・杏子を通して、知られざる書店員の日常が描かれ、一見小奇麗で穏やかで整然としていそうな本屋さんの仕事も、実は重労働なうえに時間に追われていて大変だということがとてもよく伝わる。この...続きを読む
  • 天才探偵Sen 公園七不思議
     子供向けの少年探偵もの。
     わかりやすく読みやすいので面白い。

     やや難点をいうならば「こんなときは○○になると思わなかった」的な文章が多いこと。子供向けだからなのかなぁ。
  • サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3
    「君と語る永遠」は涙ぐんでしまいました。やっぱり表題作が頁数もあって読み応えがありますが、「ヤギさんの忘れもの」がほのぼのとして好きです。
  • 晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ2
    出張サービスの赤ずきん。前作から引き続き書店員コンビが謎を解く。今回は、『本屋ならでは』の謎じゃないのね。でも、楽しめました。
  • おひとりさま日和
    6人の作家さんのオムニバスだから、当然ながらそれぞれに個性があってそれぞれが感慨深い。
    自分と重なる話もあれば、全く違うものもある。
    でも、どの話もラストは主人公が前向きになるから素晴らしい。
    ほんの些細なことでも喜びや楽しみを見つけて生きていけたらいいなと思えてくる。
  • 春休みに出会った探偵は
    中学生の春休み。父子家庭の父親が外国へ単身赴任。離婚した母親とは交流無し。曾祖母のアパートの一部屋に住むことに。状況自体すごい。ひょんなことから隣のクラス男子やアパートの住人の探偵さんと事件解決みたいな。人間のやなところとか中学生の社会勉強か。面白く読んだけど探偵さんのまさかの正体に驚く。多様性かあ...続きを読む
  • 春休みに出会った探偵は
    最初は普通の日常系ミステリかと思った。でも最後は意外な方向で終わった。
    そして一話目に戻ってみると、なるほど、この台詞はそういう意味だったのかーということがわかる。
    ただ、設定に無理があるように感じた。
  • だいじな本のみつけ方
    [1]ミステリというほどではないですが謎が出てきてそれが解けることによって次の謎が現れどんどんつながり人々の秘めていたことが見えてきて野々花(ののか)や秀臣の世界は拡がってゆく。すこし積極的になれれば世界は拡がっていく。
    [2]「本好き」という生物の生態が描かれニヤリとなります。
    [3]嬉しくなれる...続きを読む
  • おひとりさま日和
    高齢女性のおひとりさま日常を覗く短編集。
    わんちゃんとの暮らしを羨ましく思ったり、あなたもやっぱりペンダント買ったのか!と突っ込んでみたり、サードライフのお話にしんみりしたりとどの話もテンポよくサクッと読めた。
    ひとりだからといって気楽なわけじゃないし、心細くもなる。
    なんでもひとりでやろう!と決心...続きを読む
  • 春休みに出会った探偵は
    親の離婚により父娘2人暮らしだったが、その父の海外赴任に伴いひいおばあちゃんである五月のアパートに越す花南子。同級生の根津といろんな問題を、調査員の今津が度々助けてくれながら謎解きする。今津の正体が意外で興味深い。なるほど見守ってくれてるのか、と。それを知って、また続編が出るといいな。花南子たちの成...続きを読む
  • 27000冊ガーデン
    大崎さんの本の話なら安心して読める、と思っていたが、思ったほど進まなかった(汗)
    学校司書の駒子と、書店員の針谷のコンビ。実際の本も出てきて、そちらにも興味がわく。

    進まなかった割にはシリーズ化して欲しい物語。
  • おひとりさま日和

    "八十年生きてきてもまだまだ知らないことがある。そう思うと愉快で、新しいことを始められた自分がちょっぴり誇らしい。"
    "ひとりでも生きていける、というのはどういうことだろう。今でも考えてしまうことがある。経済的にはひとりでも大丈夫だ。けれどそれが「ひとりでも生きていける」こととは少し違うように思う...続きを読む
  • 春休みに出会った探偵は
    【収録作品】きらきらを少し/ここだけに残ってる/マイホームタウン/おばあさんがいっぱい/ここから上がる

    中学2年生の花南子は、両親が離婚した後、父親と二人暮らしだったが、その父親が海外に赴任することになり、曾祖母の営むアパートの一室で暮らすことになる。
    そして、近所に住む同じクラブの根尾と共に、さ...続きを読む
  • 春休みに出会った探偵は
    ふんわり柔らかな感じのハートフルなミステリーをよく書く大崎梢さんの作品だから、今回もそんな感じかと思ったが、最後に「えーっ!」ってなった。

    そんな展開にしなくてもいいのに…。そのままな感じで終わらせればよかったのに…。時代に合わせたのか。

    一般書というよりはYA向けかな。
  • おいしい旅 しあわせ編
    【収録作品】
    「もしも神様に会えたなら」大崎梢
    「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
    「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
    「夢よりも甘く」篠田真由美
    「旅の理由」松村比呂美
    「美味しいということは」三上延
    「オーロラが見られなくても」近藤史恵

    タイトル通り、おいしそうな食べ物がてんこ盛りで、話の結末...続きを読む
  • おいしい旅 しあわせ編
    しあわせ編だけあって、旅を通して新しい一歩を踏み出せそうな話ばかりで気持ちよかった。
    柴田よしき「旅と奥さんのお話」と篠田真由美「ゆめより甘く」が好きです。
    アンソロジーは、知らなかった作家さんを知ることが出来てる良いですね。