大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本好き、本屋好きのための小説。
成風堂書店でおこる不思議なできごとを書店員が
といていく、いたって平和なミステリーだ。
表題作の「サイン会はいかが?」が一番おもしろかった。
売れっ子作家に届いたファンレターにまつわる謎をとくため、サイン会を開いてほしいと要望があり
書店員たちはサイン会開催に向けて動き出す。
謎のヒントとして、サイン会をする作家の本が
作中に出てくるのだが、自伝的エッセイ「宵宮」がおもしろそうで読みたくなってしまった。
なぞがとけて、作家が「すごい作家と周りに思われたいが為に大切なものをストンストンと落っことしてきたよ」というシーンがある。
しかし、作家は失敗から引き返し、ま -
Posted by ブクログ
登場人物はいい味出してると思うんだけど、なんだかいまいち。
ミステリの結末がたわいもないことだからか。事件、というか謎が発生し周りで騒ぎまくった挙げ句、原因が些末なことばっかりで、特に四話目の賞に対するデマが流れる話はつまらなかったな。文芸担当じゃないからかな。これ、営業さんから見たら面白いのかな?
デビル大越は元書店員だけあって、あの言葉にははっきり言って賛成。ほんとに「ちまちま作ってんじゃねーぞ」。新刊過多で忙し過ぎる。平台も棚も限りがあります。出版社の方々呉々もお忘れなきよう。
やっぱり書店員目線で見てしまうので、成風堂シリーズの方が感情移入しやすくて好きだな。ラストのお話でちらっと登場 -
Posted by ブクログ
「配達あかずきん」で気に入った作者で、
同じく「日常の謎」っぽいので購入。
が、今度のこれは「殺人」あります(^ ^;
四年前の祭りの夜の殺人事件を引っ張って、
しかも目の前で、リアルタイムに新たな事件も(^ ^;
「日常の謎」と言うには、かなりサスペンスフル(^ ^;
ただ、主人公が中学生の男の子なせいもあるのか、
全体的に若者(中高生)向けと言う印象か(^ ^;
主人公たちが四年前の事件の謎解きに挑むが、
何せ子供だからあれこれ制約が多くて
中々話が進んで行かないもどかしさ。
でも「そのおかげで」謎が中々解決しないのは
ちょっと読んでいてフラストレーションが(^ ^;
謎をいっぱ -
Posted by ブクログ
ネタバレ東京から高知の大学へ進学した篤史は、いとこの多郎に誘われて四年振りによさこい祭りに参加することになる。篤史には四年前の祭りで約束を果たせないまま会えなかった人への想いがあった。最初は乗り気でなかった篤史だが、周囲の熱に巻き込まれるようにして祭りにのめり込んで行く。
気恥ずかしくも羨ましい真っ向勝負な青春ストーリー。キラキラすぎてたまらんわー。展開が都合良すぎる気もするが、その分安心して読めるし、面白いので問題ない。夏の高知の熱気や祭りの興奮が手に取るように伝わってきて、よさこい祭りを見に行きたくなった。現地で祭りを見てから読むと、印象が随分変わると思う。