大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ男子中学生の視点が自分には新鮮だった。
序盤は集落の話や祭祀の説明が続いて、理解するのに難儀したけど、話が進んで、次の事件が起こったあたりからぐんぐん引き込まれて一気に読んだ。
ねずみ石の意味も
3年前に起こった母子殺人事件、その事件が起こった日に行方不明になった自身の記憶が無いこと、事件を調べたがる友人と、その日の事を思い出すなと言う幼なじみ。
義理の父親が殺人事件の容疑者の一人であることを知ったセイが自分に近づいてきた事実にショックを受けて、でも普通の家族が羨ましい、施設は嫌だという彼を責めきる事ができず、事件の記憶を思い出せない自分にモヤモヤするサトがすっごい優しくて涙が出そう。
田舎に -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学二年生の視点で書かれているけど、小学高学年にもおすすめしたいなぁ。
ネットやゲームが沢山あって本離れが進む中、書店にマンガや雑誌じゃない本に少ないおこずかいを使ってくれる人はどれだけいるだろう…!
これだけ大量の本が出版されてると、取り扱うジャンルを専門化したり、カフェを併設したりして生き残りを図る。
だけど、書店に来てくれる子どもにはいろんな事に興味を持って欲しいし、そのために色んなジャンルの色んな本を読んで欲しいから、町の本屋さんってめちゃ重要だったんだなぁと思う。
中学生が書店のPOPを作る企画をするとか、小学校で読み聞かせをするって素敵な経験!
少しずつ、先生の働き方改革も進め -
Posted by ブクログ
久しぶりの成風堂書店。
タイムラグはあったけれど、1冊で完結する事件なので、これだけ読んでも齟齬はないと思います。
今回は邂逅編ということで、同じ著者の「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」シリーズとのクロスオーバー。それぞれの登場人物が勢ぞろいしてベスト盤のような作品です。それぞれがそれぞれに役割を果たし、すべてひとつに集結する。
時系列で、さらに都度語り口が変わるため、なんだか半分くらい解ったような解ってないような曖昧なまま最後まで読んでしまいました。最終的には多絵ちゃんが解決するからそれでいっか、みたいな。
わたしたちも少なからず影響を受ける本屋大賞の裏側を垣間見ることができて、なかなか