大崎梢のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】「もうひとつある」 大崎 梢/「孤独の谷」 近藤 史恵/「扉を開けて」 篠田 真由美/「猫への遺言」 柴田 よしき/「キノコ煙突と港の絵」 永嶋 恵美/「十年日記」 新津 きよみ/「そのハッカーの名は」 福田 和代/「みきにはえりぬ」 松尾 由美/「青い封筒」 松村 比呂美/「黄昏飛行 時の魔法編」 光原 百合/「たからのちず」 矢崎 存美
さまざまな形で残された「ラスト・メッセージ」を巡る短編集。どれも味わい深い。
「もうひとつある」隠された幻の家訓。鷹宮家には4つの家訓が残されていたが、もう一つ隠れた家訓があるという。大学院で歴史を研究する高校時代の先輩に請われて、鷹宮家の傍 -
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<心の声と口から出る声>
日常の謎というジャンル、穏やかな展開が多めですかね。
入院患者に本が届く話は好きです。読む人の心理状況やその時取り囲んでいた環境に合わせて、本の味わいが変化するのはすごく共感できます。
ただ、、地の文と、登場人物のセリフとの結びつき方、というのか、繋がり方というのか、そこに隙間をちょっと感じてしまいました。丈の合ってないスーツみたいな、地の文と、「」、感。着られている自分と、宙に浮いているスーツ、みたいな。独立している感をちょくちょく感じてしまって、そこが少し、、って感じでした。
まあ、それはそれ、で横に置いておいて。本好きにとって書店が舞台の物語っての -
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んー。
みんなの知らないネタを紹介しなきゃいけないせいもあるとは思うけど(まぁ高知やよさこいは、ビジュアルで見てもらった方が早いよねー)、若干入り込みにくかったかなー。
あと、この作者聞いたことある気がするー、と思ったら、プリティ~の人だった。
主人公、あのときも、腐りかけから面白み発見パターンだったような?(笑)
基本的にはこうちに縁もあるしよさこいも見たことあるし、あ高知だ!と思って楽しんだのではあるけど。よさこいの裏事情は全然知らなかったから興味深かったけども。
総じてのストーリーはまぁ爽やかだったし、最後の最後は、探し人関係でちょっと一捻りあったりしておもしろかったけど。
やや残念感も -
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「本屋」をテーマにした短編小説集。
主人公が「書店の新人営業」という設定なので、出版社の仕事や、どのようにして書店に本が並ぶのか、というところも丁寧に描かれています。本好きには「なるほど」と思えるところも多く、楽しめるのではないでしょうか。
一方で、各話でちいさな事件が起き、それを(他社の営業とも協力(?)しながら)解決してゆくというストーリーですが、事件の規模というか現実感がやや希薄で、せっかく「リアリティ」のだせる舞台設定であるのに、と残念な印象でもあります。
各話とも読後感は悪くなく、ほっこりとした終わり方ではありますが、もう少し主人公の「営業マンとしての奮闘」が緻密に描かれている方が -
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ネタバレよさこい・鳴子に詳しくなれる一冊でした。
読みながら、動画サイトで検索を繰り返しました。フレーズを使っていればいい、ということなので、聴き比べると全く違うものに感じます。だから観客は飽きがこないのかも。
厳格なルールのもとではなく、大枠の中で楽しもう、という寛容さ。そのいい意味でのゆるさが魅力なんだろうなと思います。一度本場で体感したくなりました。
篤史の初恋、幻のいずみさんの正体が気になって仕方ないのですが、その結末が…。うーん。言葉遊びというかなんというか…。その他の人たちの恋模様も、なんとなくとってつけた感があったのでそのあたりは消化不良。月島さんとか。
ま、見つかったことはよかったし -
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ネタバレ憧れの出版社に入社した若手社員が
中学生向け雑誌ピピン編集部に異動になって…!?というストーリー。
タイトルと実写の千葉くんが
とてもマッチしていて思わず読んでみたくなった。
(実写の他のキャストや内容は知らないんだけど、知らないままでもいいかな。知らない方が気がする。。。)
千葉くんをイメージしながら読むのが楽しかった。
スクープの卵を先に読んでいたので
同じ出版社内でのお話というのも楽しめたポイント。
若干先が読める展開にも感じるが、
読後感は悪くない。
最後の方に出てくるこの一文がすごく響いたので個人的にメモ。
「光と影は必ずついてまわる。喜びとプレッシャー、誇りと挫折。」