大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本も5年くらい前にモリちゃんから無造作に10冊まとめてポイっともらった本のうちの一冊。
この表紙の絵じゃ、書店で見かけてもきっと読もうと思わない。人からもらったからこそ出会えた本。
著者は大崎梢さん。最近読んだ「クローバー・レイン」がとても良かった。
25歳の保育士・美南が仕事や奮闘する日常を描く。お仕事小説でもあり、いちおう謎解きの要素もあるのかな。
美南は、園児の旬太を男手ひとつで育てる隆平に惹かれていく。不倫にはならないにしても園児の親を好きになるなんていけない恋だな、結末はどうなるのかな?
とハラハラドキドキしつつ、楽しく読みました。
園児にとって保育園は家の庭についで「ふ -
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書店大賞の授賞式の1日を時間単位で本屋大賞ではなく書店大賞としているのは、書店ミステリの誇張、或いはリンクなのだろうか。(と、細かいことが気になる)
書店大賞授賞式の朝、成風堂の「書店の杏子と多絵の元に福岡の「はちまん書店」の佐々木花乃が訪ねてきた。飛梅書店から書店大賞実行委員会に送付されてくるFAX。
『だれが「本」を殺すのか』犯人は君たちの中にいる 飛梅書店
金沢にある飛梅書店は八年前に店長が書店大賞の当日に亡くなり、閉店をしている。なぜ、このタイミングでこの奇怪なFAXを誰が何の目的で送付されてきたのかを明らかにして解決をしたいと言う。
今回も長編。本当は長編の方が好みではあるの -
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文芸雑誌志望の若手出版社社員が不本意ながら、ローティーンの女子向け雑誌の編集部に配属され、悪戦苦闘しながら成長するという物語。
まったく畑違いで興味の湧かない部署に異動になることは勤め人なら誰しも起こりうることなので、自分ならどうするだろうと考えながら読んだ。「『適当にお願いします』は、禁句よ。南吉くん、いかにも言いそうだから釘を指しておく。カメラマンさんもスタイリストさんもヘアメイクさんも、みんな適当にはやってないの。適当にできる仕事に就いてるんじゃない。そこは気をつけて」というセリフが心に刺さった。
ローティーン女子向けの雑誌の編集という、まったく自分にとって未知の世界が垣間見えたのも面白 -
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中学生の野々香は、放課後の校舎で、まだ本屋さんで売られていないはずの文庫本をみつける。大好きな作家・新木真琴の発売前の新作だ。なぜここにあるの?謎に導かれて、野々香は本が好きな仲間や、本に関わる仕事をする大人たちと出会う。本は世界を広げ夢を作り、素敵な出会いをもたらしてくれるのだ。あなたにもだいじな本とだいじな人が、みつかりますように。
本好き中学生の純粋な「読みたい!」という気持ちが、瑞々しく描かれていて、自分の中学校時代を思い出した。
野々香のすごいところは、読書を自分だけの趣味にしないで、他の人とも繋がっていこうとするところ。
そして、その人の好みを馬鹿にしないところ。
彼女のような友 -
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