大崎梢のレビュー一覧

  • ふたつめの庭

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    この本も5年くらい前にモリちゃんから無造作に10冊まとめてポイっともらった本のうちの一冊。
    この表紙の絵じゃ、書店で見かけてもきっと読もうと思わない。人からもらったからこそ出会えた本。

    著者は大崎梢さん。最近読んだ「クローバー・レイン」がとても良かった。

    25歳の保育士・美南が仕事や奮闘する日常を描く。お仕事小説でもあり、いちおう謎解きの要素もあるのかな。

    美南は、園児の旬太を男手ひとつで育てる隆平に惹かれていく。不倫にはならないにしても園児の親を好きになるなんていけない恋だな、結末はどうなるのかな?
    とハラハラドキドキしつつ、楽しく読みました。

    園児にとって保育園は家の庭についで「ふ

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    2021年05月09日
  • ようこそ授賞式の夕べに

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    書店大賞の授賞式の1日を時間単位で本屋大賞ではなく書店大賞としているのは、書店ミステリの誇張、或いはリンクなのだろうか。(と、細かいことが気になる)

    書店大賞授賞式の朝、成風堂の「書店の杏子と多絵の元に福岡の「はちまん書店」の佐々木花乃が訪ねてきた。飛梅書店から書店大賞実行委員会に送付されてくるFAX。

    『だれが「本」を殺すのか』犯人は君たちの中にいる 飛梅書店

    金沢にある飛梅書店は八年前に店長が書店大賞の当日に亡くなり、閉店をしている。なぜ、このタイミングでこの奇怪なFAXを誰が何の目的で送付されてきたのかを明らかにして解決をしたいと言う。

    今回も長編。本当は長編の方が好みではあるの

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    2021年05月01日
  • スクープのたまご

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    サクサク読みやすかった。
    手軽に読める本が欲しかったので印象通り。
    出版社シリーズものとは知らず本作から読んだが、問題なし!
    (「プリティが多すぎる」も読んでみたい。)

    自分自身の環境の変化が重なり
    読み終えるまでに時間を要しまったが、
    読み始めると重たさもなくサクサク読めることが有り難かった。

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    2021年04月23日
  • 片耳うさぎ

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    本にまつわる物語が主体と思っていますが、基本的にはミステリー作家なんですよね。
    古い屋敷、長年続いた旧家、因習や因縁や言い伝え。これらミステリーにふさわしい舞台装置に挑むのは小学生と中学生の女の子たち。思ったよりもほっこり系ではなく、本格推理を目指した作品です。
    屋敷の見取り図が最初に載っているので「あ、僕の嫌いなめんどくさい系だ」と思いましたが、気にしなければそんなにめんどくさい事はありませんでした。

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    2021年02月26日
  • プリティが多すぎる

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    文芸雑誌志望の若手出版社社員が不本意ながら、ローティーンの女子向け雑誌の編集部に配属され、悪戦苦闘しながら成長するという物語。
    まったく畑違いで興味の湧かない部署に異動になることは勤め人なら誰しも起こりうることなので、自分ならどうするだろうと考えながら読んだ。「『適当にお願いします』は、禁句よ。南吉くん、いかにも言いそうだから釘を指しておく。カメラマンさんもスタイリストさんもヘアメイクさんも、みんな適当にはやってないの。適当にできる仕事に就いてるんじゃない。そこは気をつけて」というセリフが心に刺さった。
    ローティーン女子向けの雑誌の編集という、まったく自分にとって未知の世界が垣間見えたのも面白

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    2021年02月07日
  • だいじな本のみつけ方

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    "自分のだいじな本が、誰かのだいじな本になるかもしれない"

    本をきっかけに人と繋がり、広がる。出てくるのは本好きな人ばかり。
    元書店員の大崎さんが描く話しは本好きの好奇心をくすぐるような内容が盛りだくさん。
    本はやっぱり良いなと思える作品。

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    2020年12月05日
  • アンソロジー 捨てる

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    アンソロジーは新しい作家さんと出会えるのでたまに読むと収穫がある。今回は女性作家さんで知ってる作家さんと知らない作家さん半々。『捨てる』というテーマもあってあまり劇的な内容ではなく身近な断捨離かと思いきやそれぞれに捉え方が違って面白かった。ホラー、ファンタジーが苦手な自分は光原百合さんのはゾクッとしてやはり苦手だと再認識。

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    2020年11月01日
  • 天才探偵Sen 公園七不思議

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    他の本から興味がでて読んでみました。謎が謎を呼ぶ話で、少し子供向けになってるところなどありましたが面白く、この人の作品をもっと読みたいと思いました。

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    2020年10月23日
  • アンソロジー 初恋

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    初恋がテーマのアンソロジー。

    それぞれの作家さんの個性が出ていて、楽しく読めました。

    短編、アンソロジーは、通勤にはぴったりなので今週の通勤は退屈しなかったです。

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    2020年08月09日
  • 横濱エトランゼ

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    昨年散歩で歩いた場所が出てきてちょっと懐かしい。
    ハッピーエンドにするのかなって思ってたけどまだ続くのかな。

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    2020年06月27日
  • ようこそ授賞式の夕べに

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    ふたつのシリーズの登場人物が次々登場。やっぱり刊行順に両方読んで良かった。書店大賞を軸に事件があちらこちらへ。多くの人と場面が出てくるのでこれは一気に読まないとわからなくなりますね。最後は少し痛みを残しながらもあたたかい読後感。

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    2020年05月19日
  • 背表紙は歌う

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    帯の掛け替え、営業さんがやったりしてるのか…確かに、ノミネートが発表になってすぐに帯が替わってるし書店で作業してるんだろうなと思うと納得できる。今回は新しく別の営業さんなんかも出てきてどの人も個性的。取次のデビルの人は関わりたくはないけど、いるなー…って思ってしまう。続きは出ないのかなぁ

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    2020年05月19日
  • 平台がおまちかね

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    書店営業のひつじくん。作中に別シリーズの書店の話も、ミステリ作家のあの人の名前も出てきて、こういう繋がりはやっぱり楽しい。

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    2020年05月17日
  • かがみのもり

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    中学教師の厚介が教え子の2人にとある相談を持ち込まれ、神社の裏山に向かい、そこで様々な事件に巻き込まれていく。
    彼らが見つけた金色のお宮は、見てみたいと思った。
    こちらの作品は、小説よりも児童文学にして、挿絵を沢山挿んだほうが良いかも、と思った。

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    2020年05月12日
  • 平台がおまちかね

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    日常に潜むささやかな謎と本屋さんと営業に纏わる連作短編5編.井辻ことひつじくんのやり取りがほのぼのしていて楽しい.

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    2020年04月20日
  • だいじな本のみつけ方

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    中学生の野々香は、放課後の校舎で、まだ本屋さんで売られていないはずの文庫本をみつける。大好きな作家・新木真琴の発売前の新作だ。なぜここにあるの?謎に導かれて、野々香は本が好きな仲間や、本に関わる仕事をする大人たちと出会う。本は世界を広げ夢を作り、素敵な出会いをもたらしてくれるのだ。あなたにもだいじな本とだいじな人が、みつかりますように。

    本好き中学生の純粋な「読みたい!」という気持ちが、瑞々しく描かれていて、自分の中学校時代を思い出した。
    野々香のすごいところは、読書を自分だけの趣味にしないで、他の人とも繋がっていこうとするところ。
    そして、その人の好みを馬鹿にしないところ。
    彼女のような友

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    2020年03月10日
  • アンソロジー 初恋

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    【収録作品】「レモネード」大崎梢/「アルテリーベ」永嶋恵美/「再燃」新津きよみ/「触らないで」篠田真由美/「最初で最後の初恋」矢崎存美/「黄昏飛行 涙の理由」光原百合/「カンジさん」福田和代/「再会」柴田よしき/「迷子」松村比呂美

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    2020年02月29日
  • 背表紙は歌う

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    成風堂書店に関わるエピソードが出てきて、成風堂シリーズを読んだ身としては、2つのシリーズの探偵さんの共演が待ち遠しい。多絵ちゃんが出したチンプンカンプンななぞなぞが解けた井辻くんなら、きっと成風堂の多絵ちゃんの突飛な行動についていける気がする。多絵ちゃんに振り回される井辻くん、見てみたいかも。

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    2020年01月11日
  • 平台がおまちかね

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    出版社の営業の仕事というと、具体的な仕事のイメージが湧かなかったのが、この本でとても詳細な1日の仕事の流れが書かれていて、面白かった。
    書店員さんと仲良くなるのは想像できるとしても、他社の出版社の営業マンとも情報交換をすることがあるんだ、と意外に思った。ライバル社と飲み会に行くなんて、なかなか他の業界にはない関係性なんじゃないだろうか。
    出版業界のことがより良く分かり、本好きとして読み応えがあった。

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    2020年01月09日
  • アンソロジー 初恋

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    女性作家集団アミの会(仮)による書き下ろしアンソロジーの第8弾。今回はゲストの男性作家が入らない純正メンバー9人の競作だった。しかも初の文庫。
    今までも出版社がバラバラだから、本のサイズ、厚み、装丁など全く統一感が無かったが、何故ここで文庫? あとがきも無くて意味不明。読者は置いてきぼりかな?(^-^)
    内容的には不満無し。テーマが「初恋」だから今まで以上にミステリ度は低かったけど、大崎梢さん、松村比呂美さん、とても良かった。矢崎存美さんは毎回温かい話を創るなあ。読んで損は無いと思います。

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    2019年12月22日