大崎梢のレビュー一覧
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6人の「おひとりさま」の短編集。表紙からイメージしたほっこり系とは違うものもあったけど、どれも読後感が良かった。
好きだったのは杉村さんの『最上階』かな。マンションに住む人たちの感じが良くて、いっしょにご飯食べてるところはほのぼのした。主人公の数字に強いところもかっこよくて羨ましい。
咲沢さんの『週末の夜に』も良かった。仕事終わりに一人映画を楽しむなんて素敵。一人であることをネガティブに捉えられがちな世の中で、他人とちょうど良い距離のとり方で、淋しいわけじゃない“一人”は最高だと思う。
坂井さんの『永遠語り』は毛色が違ってまたおもしろかった。叔父を思い出しながら染色をする主人公。登場人物が少な -
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Posted by ブクログ
里海町役場で地元出身作家の文学館「貴地崇彦生家館」の担当をしている由佳利が、他殺の疑いのある青年の遺体から葉書が発見されたと刑事からの聞き込みで、作家の過去が気になり調べ始める。
由佳利と一緒に動き出すのは、貴地の愛人だったと噂される艶子で、彼女とともに謎の「かぞえ歌」に隠された秘密をたどる。
百年も前に起きた事件の真相を突き止めていくわけだが、刑事のようにはいかないけれど少しずつ謎を埋めていくのに少し間延びする部分はあった。
だがプライベートで理不尽な目にあった由佳利の心には、理不尽な目に遭うということがどれほどのものかというのをイヤというほど再認識したと感じた。
最後には、ほろりとする場