大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
里海町役場で地元出身作家の文学館「貴地崇彦生家館」の担当をしている由佳利が、他殺の疑いのある青年の遺体から葉書が発見されたと刑事からの聞き込みで、作家の過去が気になり調べ始める。
由佳利と一緒に動き出すのは、貴地の愛人だったと噂される艶子で、彼女とともに謎の「かぞえ歌」に隠された秘密をたどる。
百年も前に起きた事件の真相を突き止めていくわけだが、刑事のようにはいかないけれど少しずつ謎を埋めていくのに少し間延びする部分はあった。
だがプライベートで理不尽な目にあった由佳利の心には、理不尽な目に遭うということがどれほどのものかというのをイヤというほど再認識したと感じた。
最後には、ほろりとする場