半藤一利のレビュー一覧
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「半藤一利」が描いた日本の戦争史決定版『あの戦争と日本人』を読みました。
「半藤一利」作品は、昨年の8月に読んだ「江坂彰」との共著『日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究』以来ですね。
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歴史とは、一筋の流である。
戦争史の決定版
日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。
『昭和史』に続く決定版!
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歴史探偵「半藤一利」が、自らの著書である『幕末史』と『昭和史』の二冊の間をつなぐように幕末・明治維新から太平洋戦争敗戦までの時代をわかりやすく語り下ろした戦争史です。
■幕末史と日本人
■日露戦争と日本人
■日露戦争後と日本人
■統帥権と日本人
■八紘一宇と日本人
■鬼畜米英と日本人
■戦艦大和と日本人
■特攻隊と日本人
■原子爆弾と日本人
■八月十五日と日本人
■昭和天皇と日本人
■新聞と日本人―長い「あとがき」として
歴史って、その時代、その時代で切り取られているわけではなく、前の事実を踏まえて後の事実が生まれてくる一筋の流れなんだな… ということを改めて感じた作品でした、、、
明治維新から、日露戦争、統帥権、戦艦大和、特攻隊… 悲劇への道程に見える一つひとつの事実は、いつ芽吹き、誰の思いで動き出したのかということが、わかりやすく解説されていました。
幕末史での薩長の美談や、日露戦争での二〇三高地での無意味な作戦(既に旅順艦隊は殲滅していた)等… 教訓に学ぶことなく、都合よく作り変えた物語(講談)を、あたかも事実かのように取り扱い、隠蔽しちゃったことがターニングポイントになった気がしますね、、、
「半藤一利」も語っていましたが、日露戦争後にきちっと事実を明らかにして、「日本はもう少し我慢しなくてはいけませんよ」、「国力に見合った国づくりをやっていかなきゃいけませんよ」ということを、指導者が語るべきだったんでしょうね… それをしなかったために、その後の日本人は勝利に酔って、謙虚さを失い、冷静におかれた現状を受け止めることもせず、やがて世界の孤児となり太平洋戦争に突入していくことになったんだなぁ、としみじみと感じました。
でも、わかっちゃいるけど、歴史から学ぶことは、実際はなかなか難しいんだろうなぁ… と、現在の日本の政治をみながら考えちゃいましたね。 -
Posted by ブクログ
戦争や歴史に関する書籍を数多く残し、歴史探偵と呼ばれた半藤一利さんの最後の著作。
自らは出征という形では経験してないものの、空襲体験として実際の戦争を経験した、おそらく最後の世代となるであろう。
数多く著してきた歴史的な著作、インタビュー、調査した文献の中から、子孫に伝えていきたい特徴的な言葉を、エッセンスとしてまとめたのがこの著作である。
ある程度歴史に戦争に興味を持っている読書家にとっては、非常にわかりやすい書籍なのかなと思う。
戦争をよく知らない人にとっては、この本がきっかけになって戦争を勉強するきっかけになってほしい。発言がどのようなバックグラウンドによってもたらされたかを知ることは、この戦争全体を知ることになるからだ。
絶筆になったのは非常に残念だが、まだまだ半藤一利さんの本を読み知識を深めたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ黒船来航から西郷の死までを解説してある一冊。
難しいことを、わかりやすく簡単に説明できるのが、本当に頭のいい人、というのは真実だな。
幕末の状況が、少し理解できた。でも、やっぱりややこしい。
幕末から明治初期にかけてまとめられている一冊なんだが、そこから大正、昭和と歴史は続いていて。
この明治初期のころから、軍事優先国会への道を歩んできている選択してきた、という締めが、その後の日本の歩みを考えるとなんともやるせない。繋がっているんだな、、、。
基本的にとても興味深く面白く読めたのだが、新撰組(近藤とか土方とか)あまり出てこなかったのは残念。
とは言え、今まであまり知らなかった、勝海舟、木戸孝允、西郷隆盛辺りのことが盛りだくさんで良かった。
手元に置いて、読み返したい本。 -
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能條純一『昭和天皇物語 (11)』小学館。
現在の象徴天皇とは違い、この時代の天皇は国家の方向性を左右する大きな力を持っていた。時には暴走する軍部に対する抑止を行い、絶えず国民に希望を与え続けていた。
しかし、何時の時代にも権力を手中に納めようとあらゆる手を使い、暗躍する輩がいる。陸軍の内部は皇道派と統制派に分裂し、ついには暴走を始める。
今の世で言うならば自民党が旧統一教会や創価学会の支援を受けて国政を牛耳り、国民の血税でやりたい放題しているのと何ら変わりがない。無能な岸田とか言う首相がその座に居座り続けていられるのも旧統一教会や創価学会の強力な後ろ楯があってこそだろう。あれだけ酷いことをやっていればそのうち確実に天罰が下るだろう。世の中には自浄作用という仕組みがある。
定価790円
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「半藤一利」の日本史エッセイ集『ぶらり日本史散策』を読みました。
『それからの海舟』、『幕末史』に続き「半藤一利」作品です。
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クスッと笑ってためになる60本の日本史エッセイ集
開戦直後に「山本五十六」が恋人に出した手紙、振袖火事とファッションの関係、そして、昭和史研究の大家「半藤さん」がアメリカで見た「この世をオサラバするまで永遠に」忘れられない一枚の賞状とは。
肩の力を抜いて、日本史の庭を楽しく遊びまわって集め考えた59の歴史風景は、知的な驚きとユーモア、時に深い哀切に満ちている。
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歴史探偵「半藤一利」が、新発見「山本五十六」の恋文から「聖徳太子」、「坂本龍馬」まで登場する日本史の一場面を訪ね、ユーモアたっぷりに解説したこぼれ話満載の作品です。
■第一部 昭和史巷談
・隅田川の橋と軍縮会議
・7割海軍の亡霊
・「昭和維新の歌」をめぐって
・チンは重心を失えり
・立ちション裁判ばなし ほか
■第二部 日本史閑談
・日本の縁起めでたい「八」
・孤独なる川屋のほとり
・温泉・聖徳太子の時代から
・大海人軍に伊勢の「神風」
・紫式部さんの名言から ほか
■あとがき
さすが歴史探偵「半藤一利」… と思わせるような日本史の雑学的な話題が満載だったし、一つひとつのエッセイがコンパクトにまとめてあるので、とても読みやすかったですね、、、
その中でも、東京タワーの鉄骨の三分の一は米軍の戦車三百輌のスクラップが使われたことを知った『ノモンハン事件の戦車』や、"同期の桜"の原歌を探る『「同期の桜」そもそもは』、国の一大事においてもイイ加減に元首が決められていたことに驚いた『首相選出ばなし……その一』、が印象に残りましたね… そして、『「サイパンから来た列車」再読』を読んで「棟田博」の短篇『サイパンから来た列車』を読みたくなり、『小津安二郎映画で乾杯』を読んで、久しぶりに「小津安二郎」作品を観たくなりました。
気軽の読めたし、愉しく日本史の勉強ができて良かったですね。 -
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「半藤一利」が黒船来航から西南戦争までの幕末史を描いた作品… その名もズバリ『幕末史』を読みました。
『それからの海舟』に続き「半藤一利」作品です… 『それからの海舟』を読んで、幕末~明治の日本史について、もっと知りたくなったんですよね。
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黒船来航から西南戦争までの《混乱》の時代がスッキリ分かる語りおろし本。
大ベストセラー『昭和史』の著者が、多くの才能が入り乱れ、日本が大転換を遂げた25年間を、平易かつ刺激的にひも解いてゆく。
はたして明治は「維新」だったのか。
幕末の志士たちは何を成し、また成さなかったのか----。
独自の歴史観を織り交ぜながら、個々の人物を主人公に活き活きと描いた通史。
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歴史探偵「半藤一利」が、波乱に満ち溢れた幕末の25年間と歴史を動かした様々な男たちを、独自の切り口で語り尽くした作品です。
■はじめの章 「御瓦解」と「御一新」
■第一章 幕末のいちばん長い日
■第二章 攘夷派・開国派・一橋派・紀伊派
■第三章 和宮降嫁と公武合体論
■第四章 テロに震撼する京の町
■第五章 すさまじき権力闘争
■第六章 皇国の御為に砕身尽力
■第七章 将軍死す、天皇も死す
■第八章 徳川慶喜、ついに朝敵となる
■第九章 勝海舟と西郷隆盛
■第十章 戊辰戦争の戦死者たち
■第十一章 新政府の海図なしの船出
■第十二章 国民皆兵と不平士族
■第十三章 西郷どん、城山に死す
■むすびの章 だれもいなくなった後
■あとがき
■参考文献
■「幕末史」関連年表
嘉永六年(1853年)六月、ペリー率いる米艦隊が浦賀沖に出現して役人たちは周章狼狽、京の都はテロに震えだし、「坂本龍馬」も非業の死を遂げ、「将軍慶喜」は朝敵となり、江戸城は開城、戊辰戦争が起こり、新政府が樹立され、下野した「西郷隆盛」が西南戦争で城山の地に没す… という激動の時代が描かれています、、、
明治維新という名の革命を舞台にして、個性的で傑出した人物が次々と登場するドラマティックな時代ですからね… 幕末を舞台にした物語が数多く作られたのも、頷けますねぇ。
誰を主人公にしても、それぞれの視点で魅力ある物語が描けますもんね… 歴史の勉強にもなったし、お歴々の思考プロセスや行動、駆け引きは仕事の参考にもなりましたね、、、
学生時代に歴史を学んでいた頃には興味のなかった時代ですが… 『それからの海舟』と本書を読んで、俄然、興味が沸いてきました。 -
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「半藤一利」が「勝海舟」について語った歴史エッセイ『それからの海舟』を読みました。
「半藤一利」作品は、1月に読んだ『漱石先生大いに笑う』以来ですね。
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此の作品ほんたうに面白いですよ。(解説「阿川弘之」)
幕末の動乱期の中、幕臣の中心として江戸城無血開城という大仕事を成し遂げた後の人生を「勝海舟」はどう生きたのか。
新旧相撃つ中で旧幕臣たちの生計をたてる道を探り、「福沢諭吉」らの批判を受けながらも明治政府の内部に入り、旧幕府勢力の代弁者としての発言力を確保して「徳川慶喜」と「明治天皇」の会見を実現。
また一方では逆賊とされた盟友「西郷隆盛」の名誉回復に尽力した「海舟」の後半生に光を当てた名評伝。
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歴史探偵「半藤一利」が、「勝海舟」の江戸城無血開城に向けた「西郷隆盛」との会談後の"それから"をテーマにした作品… 明治という波瀾万丈の時代を背景に「勝海舟」という傑出した人物の魅力を描いた作品です。
■プロローグ 「本所の勝麟」ぶらぶら記
■第一章 苦心惨憺の“その日”まで
■第二章 「虎穴に入らずんば」の横浜行
■第三章 空しくなった最後の大芝居
■第四章 静岡‐東京行ったり来たり
■第五章 ふたたび西郷どんとともに
■第六章 政府高官はもう真ッ平
■第七章 「薩摩軍が勝つよ」
■第八章 逆賊の汚名返上のため
■第九章 野に吼える「氷川の隠居」
■第十章 「文学は大嫌いだよ」
■第十一章 「我が行蔵」と「痩我慢」
■第十二章 誰が知る「あひるの水かき」
■エピローグ 洗足池の墓詣で
■あとがき
■解説 頑固な下町っ子風 阿川弘之
「勝海舟」って、人物については、歴史の勉強の中で、あまり興味を惹かなかったので、詳しく知らなかったのですが… 本作品を読んで、魅力的な人物だったことを知ることができました、、、
きめ細かな水面下での根回し、地味な工作のうえで「西郷隆盛」との会談を行い、江戸城無血開城を成し遂げ「徳川慶喜」の命を救い、明治維新後も、静岡の一大名となった「徳川家」の旧臣を食べさせるために尽力… 一貫して「徳川家」のため、そしてかつての殿様である「徳川慶喜」や、逆賊となってしまった「西郷隆盛」の名誉回復に尽くす姿に感銘を受けるとともに、世の中のことをよく知り、先見性のある判断をしていたことに驚きましたね。
特に、欧米諸国の列強に立ち向かうには、中国(当時の清)や朝鮮とは争そうのではなく、協調すべきと、当時から考えていたことには感心しました、、、
残念がら、結果的には日清戦争が勃発し、日本は戦勝国となったものの、三国干渉により中国領土の一部はロシア、フランス、イギリス、ドイツに奪われることになっちゃうんですよね… そこまでも予見したように思います。
あと印象に残ったのは「伊藤博文」のことを批判した言葉、、、
「政治家の秘訣は他に何もない。
ただた正心誠意の4文字。
伊藤さんはわずか4千万の人心を収攬することもできないのはもちろん、
いつも列国のために恥辱を受けて独立国の体面をさえ全うすることが出来ないとはいかにも歯がゆいではないか。
つまり伊藤さんはこの秘訣を知らないんだよ。」
現在の政治家にも聞かせてあげたいな。
幕末~明治中期までの歴史観が、自分の中で変化した一冊でした。 -
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「半藤一利」と「加藤陽子」が太平洋戦争に関わった日本のリーダー5人(「広田弘毅」、「近衛文麿」、「松岡洋右」、「木戸幸一」、「昭和天皇」)について裁判風に対談・討論した作品『昭和史裁判』を読みました。
『日本国憲法の二〇〇日』に続き「半藤一利」作品です。
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リーダーたちはどこで誤ったのか?
白熱対談!
太平洋戦争開戦から70年。
「広田弘毅」、「近衛文麿」ら当時のリーダーたちはなにをどう判断し、どこで間違ったのか。
「半藤゛検事゛」と「加藤゛弁護人゛」が失敗の本質を徹底討論!
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歴史探偵「半藤一利」と歴史学者「加藤陽子」が、太平洋戦争の責任を問う法廷の形式で縦横に対談した作品、、、
この手の作品って、対象になるのは軍人が多いのですが、本作品で裁かれる人物は、敢えて軍人を外してあり、「広田弘毅」、「近衛文麿」、「松岡洋右」、「木戸幸一」という歴史を動かした4人の政治家と「昭和天皇」の合計5人が裁かれています。
■第1章 広田弘毅
開廷に先立って
東京裁判と『落日燃ゆ』 ほか
■第2章 近衛文麿
天皇の次に偉い男
金はなかった、人気があった ほか
■第3章 松岡洋右
外務省「大陸派」
伏魔殿、帝国外務省 ほか
■第4章 木戸幸一
自称「野武士」、ゴルフはハンディ「10」
名家の坊やが抱えたルサンチマン ほか
■第5章 昭和天皇
初陣の日中戦争
勃発からひと月で海軍の戦争に ほか
■あとがき 加藤陽子
■登場人物牽引
検事役の「半藤一利」が彼等の過ちを告発し、弁護人役の「加藤陽子」が最新の研究成果を交えて反論するという展開を基本としていますが、、、
対談が盛り上がると、検事・弁護人で同意したり、お互いに触発されて立場が入れ替わったりしながら、当事者がどのように考え、どのような気持ちで、そのような行動をとったのかという、当事者の主観的な情報を取り出すような展開となっており、今までに知らなかった新事実を知ることもできることが多く、面白く読めましたね。
この時代を描いた作品は何冊か読んだことがありますが、軍人が中心の作品が多く、政治家を中心に描かれた作品は初めてだったので、勉強しながら読んだ感じ… 「昭和天皇」が、、、
「広田弘毅」は「あきれるほど無定見、無責任」だと言っていたことや、
あっさり日独伊三国同盟を決めてしまった「近衛文麿」に対し「近衛は少し面倒になるとまた逃げだす様なことがあっては困るね、こうなったら近衛は真に私と苦楽を共にして呉れないと困る」と言ったこと等… 二人を信用していなかったことが印象に残りましたね。
本作品で取り上げられている4人の政治家のことは、あまり詳しく知らなかったのですが… 一番心象が悪くなったのは「木戸幸一」かな、、、
「昭和天皇」に情報を正しく伝えず、自身の都合により情報を統制したことで、重要な意思決定に影響を与えたことが否定できないですね… そして、自らは責任を逃れているんですからね。
この人の影響… 日本国家に与えて悪影響は計り知れないな、、、
でも、程度は違えど、他の3人も同類なのかもしれませんね… だからと言って、別な人物がいれば歴史が変わったかと言うと、あまり大きな差はなかったのかもしれないな。
世論や軍部の情況を鑑みると、大きく転換することはできなかったかも… という気もします。
あと、個人的に初めて知ったのは、
「昭和15年(1940年)の日独伊三国同盟調印は、欧州戦線でのドイツの大進撃から、早晩に欧州ではドイツが勝つとなることを見越して、終戦までに戦勝国の仲間になり、終戦後にアジアでの勢力を拡大(フランス領やオランダ領を支配)しようという火事場泥棒的な発想があったんじゃないか」
「昭和16年(1941年)の日ソ中立条約調印は、ソ連を枢軸国側に引き入れ、最終的には四国による同盟を結ぶ(日独伊ソ四国同盟構想)ことが目的と言われているが、それ以上にアメリカのアリューシャン列島への進出を恐れたために早期調印となったのでは」
という2点かな… 勉強になった一冊でした。 -
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「半藤一利」のノンフィクション作品『日本国憲法の二〇〇日』を読みました。
「半藤一利」作品は、昨年の2月に読んだ『ソ連が満洲に侵攻した夏』以来ですね。
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「日本のいま」を決めた、激動の200日を詳述する!
敗戦から、不戦条項を含む「憲法改正草案要綱」が閣議決定されるまでの日々を、当時15歳であった「歴史探偵」が少年と二つの目で描く。
3月10日の東京大空襲で九死に一生を得た著者は疎開先、茨城県下妻を経て新潟県長岡で日本の敗戦を迎える。
いま「歴史探偵」として知られる著者は、そのとき15歳の少年であった。
そして日本は、戦後を生きる原理となる新憲法の策定作業に入る。
占領政策を決めるGHQ指令が次々と発せられる中、昭和21年3月6日、遂に「憲法改正草案要綱」が閣議決定される。
あの敗戦より204日。
この苛酷ではあるが希望に満ちた日々を、著者は史家の目に少年の目を織り交ぜつつ、哀切に描ききっている。
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雑誌『プレジデント』の平成14年(2002年)5月13日号から平成15年(2003年)1月13日号まで17回にわたって連載された内容を、単行本化にあたり「余談」として各章に補遺をしつつ、「プロローグ 「三月十日」の章」と「エピローグ 「大理想」の章」を新たに追加して出版された歴史読物です。
昭和20年(1945年)3月10日の東京大空襲のエピソードから始まり… 昭和20年(1945年)8月15日の敗戦から、昭和21年(1946年)3月6日の「憲法改正草案要綱」が閣議決定されまでの204日間を中心に日本国憲法成立までの物語を描いた作品、、、
著者が「歴史探偵」と当時15歳であった「半藤少年」の二つの目線で描かれており、国や政府としての大局的な情勢と、一人の庶民としての市井の人々の感じ方の両面で史実を追ってあり、当時の状況がとてもわかりやすく伝わってきましたね。
■プロローグ 「三月十日」の章
■一 昭和二十年八月・1―「涙滂沱」の章
■二 昭和二十年八月・2―「国体護持」の章
■三 昭和二十年八月・3―「総懺悔」の章
■四 昭和二十年九月・1―「青い眼の大君」の章
■五 昭和二十年九月・2―「記念写真」の章
■六 昭和二十年九月・3―「憲法改正示唆」の章
■七 昭和二十年十月・1―「天皇制打破」の章
■八 昭和二十年十月・2―「天皇退位論」の章
■九 昭和二十年十一月・1―「近衛失格」の章
■十 昭和二十年十一月・2―「陸海軍消滅」の章
■十一 昭和二十年十二月・1―「真相はかうだ」の章
■十二 昭和二十年十二月・2―「神道指令」の章
■十三 昭和二十一年一月・1―「詔書とパージ」の章
■十四 昭和二十一年一月・2―「浮浪児とパンパン」の章
■十五 昭和二十一年一月・3―「戦争放棄」の章
■十六 昭和二十一年二月・1―「三原則」の章
■十七 昭和二十一年二月・2―「聖断ふたたび」の章
■エピローグ 「大理想」の章
■あとがき
■解説…梯久美子
■主要参考文献
当然、当時のことは文献や映像作品でしか知ることができないのですが、敗戦前後って、良くも悪くも、過去を全否定して、新しい時代に突入した時代だったようですね、、、
「日本人の美質良質なものをすべて喪失した時代であり、混乱に混乱の果てに、野卑と軽佻浮薄が横行し、新しい暴力が大鉈を振るいだしたとき」
という表現に象徴されるように、これまで想像していたよりも、もっと極端な状況だったことに驚きました。
戦勝国の代表として終始強気のGHQ(=「マッカーサー」)に比べ、敗戦国としての認識が甘く、常に後手にまわり、先見性がなく、優柔不断な態度の日本政府のなんと頼りないことか、、、
現在の日本って、日本政府や国民の意思で生まれたのではなく、戦勝国の駆け引きから結果的に生じた偶然の産物だったんじゃないか… とさえ感じましたね。
本作品の魅力は、電車内の会話や、新聞の投書欄、看板の文句から描かれている「半藤少年」の目線で感じた当時の状況かな。
悲壮な声だけでなく、当時の庶民の呑気な姿や前向きな声を含め、あらゆる世代や階層の人々のリアルな声… 名言や迷言が収められており、とても興味深かったですね、、、
特に「半藤少年」が新憲法の戦争放棄の内容に感動した際、父親から、
「馬鹿か、おまえは。
人類が在するかぎり、戦争がなくなるはずはない。
そのためには人間がみんな神様にならなきゃならん。」
と嘲笑された場面は印象的でしたね… テロが横行し、予防的先制行動という大義名分の下で実質的な戦争行為が行われている現状を鑑みると、その発言を否定することはできないですね。