半藤一利のレビュー一覧
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奇跡の人材登用が生んだ日本の近代化
〜開国→富国→強兵のグランドデザインと武士階級の自己改革〜
■概要
作家の半藤さんとライフネット生命創業者の出口治明さんの対談。薩長栄光の歴史とされる明治維新を幕末の動乱の時期から、各藩/各人の思惑に焦点を当てることで、明治維新をどう観るかを問いなおす。明治維新を見なおすことは、人間ドラマにとどまらず、人材登用や複雑な利害関係者との交渉など、現代社会にも多くの示唆を与える。
■所感
明治維新をよく理解していなかったが、歴史作家の大家である半藤さんと、歴史と哲学に精通し"啓蒙経営者"と呼べる出口さんの知見から明治維新を学びなおせる。薩 -
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ネタバレ2020年11月22日記述
21世紀の戦争論 昭和史から考える
2016年(平成28年)5月20日第1刷発行
半藤一利氏と佐藤優氏による対談をまとめた本。
初出
週刊文春 2015年5月7日14日合併号「今こそ読むべき14冊」
文藝春秋SPECIAL 2016年冬号「失敗の昭和史」
文藝春秋 2016年3月号「新しい戦争と日本軍の教訓」
はじめにで佐藤優氏が、あの戦争(第二次大戦)で活躍したエリートが戦後も日本の政治に表と裏の双方で影響を与え続けた。
そのために、日本に破滅をもたらした因子が、温存されることになってしまった。
という指摘をしている。
その通りだと思う。
しかし、全てをA級戦 -
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ーえっ? 日本が昔 アメリカと闘っていた?
という言葉を この耳で聞いたことがあります
まだ10代の若者であったとは言え…
なんとも いえない 嫌な気持ちになったことは
今でも 覚えています
ー八月や 六日九日十五日
俳句の世界ではすこぶる有名なんだよ
(本文より)
私は(周知のことであるとは)知りませんでした
ー十二月八日
のことを 全く知らない若者には
何人も出逢いました
最後の方に
「戦争は
国家を豹変させる
歴史を学ぶ意味は
そこにある。
半藤一利 」
の手描き(鉛筆)の文字が
心に迫ってきます
そんな今だからこそ
読まれて欲しい 一冊です
そんな今だから -
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皇室関係の漫画があるとは
昭和天皇のことは玉音放送とか歴史の講義で学んだことしか知らんが、マッカーサー相手に全責任を負うと発言するところとか乃木閣下への最期の言葉とか当時としては異質ながらも強い方だったのだなと感じた。(乃木閣下の下りはどこまで本当か分からんけど)
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5.15事件直前
軍部の暴走の過程が描かれ、緊迫していく様子と天皇の苦悩が描かれる。
侍従武官長については昭和天皇の親任が厚かったかのように書いている書物もあるが、
実際はこうしてご意向を無視していたとは。白川大将が対照的。 -
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終戦後マッカーサー元帥と昭和天皇会見で、国民に責任はない。全て私の責任であり私の一身はどのようになろうと構わないので援助をお願いしたいと懇願した昭和天皇の人格がどう形成されていったかをたどる物語
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特に皇室に興味があるわけではなかったけれど、昭和天皇の幼少期から天皇へとなる過程とその時代を生きた人物や歴史背景を知ることが出来て興味深かった。
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昭和天皇という偉大な人物の人格形成に多大な影響を与えた人物たち、天皇家という立場と責任などなかなか知る事の出来なかったその時代を垣間見る事が出来る貴重なマンガ
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なぜ日本は戦端を開いてしまったのか。比較的簡潔に、丁寧に知ることができる良書です。日本人なら一読すべきだと思います。
本書では、中国との開戦以前から米英との開戦までを時期を章ごとに分けて議論し、章末に保阪氏による解説が記載されている。冷静な分析で議論をリードしていく加藤氏と、熱くも丁寧に語る半藤氏・保阪氏の対談はとてもバランスが良く、読みやすかった。三者の話を読んでいる(聞いている)と、「なぜ日本は戦争という道を選んでしまったのか」という理由が、朧げながらも全体像を掴めたような気がする。
【梗概】
"軍部・マスメディアの罪と大衆の不勉強"
日本が米英との開戦を迎えるまで