半藤一利のレビュー一覧
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ネタバレ戦後から現代にかけてぼんやりと把握してる程度の知識を改めたいと思い、本書を読みました。原則事実ベースではあるものの著者の主観で書かれているため"その時代の感情”を知ることができました。
読み始めはその当時の軍人も政治家も誰もが、自分の命がかかっている場面でさえ、天皇の身柄がどうなってしまうのかに全神経を集中させていることが正直不思議だったのですが、最後のこぼればなしの章で伏線回収されました。公式に発表されてることではないようなので著者の予想の域をでないのですが、確かな根拠を元に書かれていたので、説得力がありました。学校では習わなかった歴史観を一気に注入して衝撃を受けているため、まだ自 -
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今更読んだが、非常に良かった。さすが半藤さん。幅広い記述(局所的な戦闘から独ソの交渉まで)を自由自在に行き来しながら、月ごとにイベントを辿る形式は頭に入りやすかった。淡々としすぎず、ときに半藤さんの抑えきれない怒りが記述されているのも良かった。
特に印象的な箇所 (p363):
「ドイツ国防軍の将星のほとんどが、長いあいだのヒトラーへの阿諛追従や無抵抗従順になれきってしまっており、まともな判断力を喪失していたかのように思われる。強力な独裁者のもとでは良識や常識は不必要であり、必要なのはいつでも保身のための判断停止という手続きなのである。」
政治家や官僚に対しても同じことが言える国が、多くある -
Posted by ブクログ
とても感銘を受けた1冊です。
書かれているどの人物も皆記憶に刻みつけられる話ではあるが、特に岡田資、大西瀧治郎、満淵正明、有泉龍之助、本間雅晴、阿南惟幾の話は非常に考えさせられるものでした。
我々はこういう人達のことをあまりに知らなすぎる。自分達の国は、この様な立派な方々の人生と死の上に成り立っていることを、しっかりと学ばねばならない。この本に書かれている人達の前で、誇れる日本を我々はつくれているだろうか。恥ずかしいことをしていないだろうか。自分の利益ばかりを追い求めていないだろうか。
この本は、多くの日本人に是非とも読んで頂きたい1冊である。そして、恥ずかしくない人生を送ることを決意させ -
Posted by ブクログ
読んでみて、まぁなんとクセツヨの人間らに支配されていた昭和戦時下であったことかと思い知らされたというのが率直な感想である。自ら誤った流れを作ってしまったコンビ、既に時勢には抗えない状況にあって立ち向かったコンビ、ここに挙げられているすべての人物の根底には国を守るということが共通するものの、結果が明かされている後世の者から見れば、この甚大なテーマに立ち向かえるような組織、さらにはその組織の最小単位であるコンビとも、その有様ではとうてい無かった、ということかと思う。また、最後の『天皇と大元帥』は平和な時代の象徴天皇しか知らない私にとっては、ここに記されている戦争実行の時々の振る舞いは非常に興味深く