半藤一利のレビュー一覧
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おもしろい
前に武田鉄矢さんがテレビで紹介されてておもしろそうだったので読んでみた
歴史ものが好きなので大変興味深い内容だった
NHKでアニメ版大河ドラマでやればヒットしそう -
Posted by ブクログ
2013年、宮崎アニメ『風立ちぬ』公開に合わせた対談。文庫オリジナル。
半藤83歳、宮崎72歳、ふたりは初対面。カーブミラーに映っているのが自分なのに、どこのジジイかと思ったという共通のエピソードで始まり、旧知の友のように、話はノスタルジックに展開する。
話題の中心はもちろん『風立ちぬ』。零戦の設計者堀越二郎の話から、戦闘機や軍艦をめぐって談義は白熱する。反戦平和を願うふたりなのに軍事オタク、そのギャップがおもしろい。
『風立ちぬ』にも登場した隅田川、その今昔にも触れている。半藤は学生時代はボート部で、練習場は隅田川。ボートから見える景色や、隅田川から運河を通って利根川の河口の銚子まで、数日かけて往復した話をしている。
漱石の話でも盛り上がる。宮崎は漱石フリーク。半藤は漱石の孫娘の夫で、漱石通。ふたりのベスト作品は『草枕』。半藤は『草枕』がアニメ化をできないかと宮崎に迫り、宮崎は登場人物を描くのが難し過ぎると応じる。そこをなんとかならぬかと頼む半藤、ならぬと答える宮崎。その繰り返しの問答が可笑しい。 -
Posted by ブクログ
1926年から満州・上海での一連の事件・戦争は前線陸軍の単独行動と暴走(天皇・元帥の命令なしで行動「統師権干犯」)軍の陰謀から満州事変へと発展、更に分派(統制派と皇道派)との争いから、皇道派による2.26事件(政治腐敗や農村貧困を訴えた)により国政は軍事一色へと大きく傾いた。結局、現在でも置かれた環境の機運で事が悪くても進めざるを得なくなる政治体質は変わっていないと感じた。史実で昭和天皇への報告は偽りが多く、当初内閣、軍隊官僚が事件発端の軍人行動を軍律で押さえ付けられなかった怠慢責任は重大で且つ致命傷で、その後の第2次世界大戦への火蓋は、近衛文麿首相など強力なリーダーシップのない人物が祭り上げられ米国の戦争への引き金(日米の最終交渉に望みを捨てた行動)を許したことは決して許されるものでは無い。歴史から学べることは多く、戦前の二の舞を踏まないように近隣諸国との交渉を持ち、米国頼りからの脱皮が必須とされる時期が来たと感じる。
本書の歴史から学べる事柄:
1、時の勢いに駆り立てられてはいけない(周りから判断し慎重に行動するべし、選択・判断力)
2、過剰な自信とエゴは方向を見誤る(思い上がり、うのぼれなどエゴと自信過剰に注意)
3、課題・問題対処を先送りせず、責任の所在等を明確に、対処する(問題処理と説明責任)
4、最新・近代化へ目配りから先を読む努力と時の政策を打ち出す(最新情報の収集と予測・展開) -
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バスに乗って読み始めたが、冒頭の昭和天皇とマッカーサー元帥の会見を読んで、思わず涙が出そうになった(出ていたかも?)
戦争下手だが人徳のある乃木大将が教育係で、少年だった昭和天皇との相撲を取る写真は有名だが、どのように人格形成されて行かれたのかは知らなかった。
この後、5·15事件、2·26事件、ノモンハン事件、張作霖爆死事件、満州建国、大東亜戦争、太平洋戦争、原爆投下、敗戦、東京裁判、GHQ支配、人間宣言と全国御幸と大事件が続いて行く訳だが、どうされて居たのか興味は尽きない。 -
Posted by ブクログ
『歴史探偵』の異名を持つ作家、半藤一利氏による語り下ろしの『昭和史』その後編です。敗戦から復興し講和条約を経て主権が回復し、高度経済成長を経てバブルに突入、そして崩壊する激動の時代が綴られております。
本書は『歴史探偵』の異名を持つ作家、半藤一利先生による「語り下ろし」と言う形でまとめられた『昭和史』の完結編であります。高校の授業ではこの辺のところがたいてい、時間切れで終わり、あとは受験勉強で補っていくしかないわけですが、できれば中高生にこそ、本書を読んでいただきたいな、と読みながら考えておりました。
昭和史は未だに謎の部分や、解釈によっては紛糾することの多いことでありますが、半藤氏による『通史』を読んでいると、当時のことがかつて見たモノクロやカラーの映像とともに鮮やかに脳裏をよぎるのでした。
敗戦を迎え、GHQによる占領下で日本の復興が始まり、講和条約を経て日本が主権を回復し、
『もはや戦後ではない』
とまで称された高度経済成長を経て日本国民が狂奔したバブル時代からその崩壊までが綴られ、その厚さに見合わず、『戦前 戦中編』同様、一気に通読ができるものでありました。
僕は昭和の本当に最後の部分に生まれ育っているわけですが、バブルの頃とその崩壊まではなんとなくテレビで当時の映像を思い出すことができる程度で、実際にその恩恵に浴したわけではありませんが、こうして書籍化したものを読んでいくと、その時代が遠い『過去』のものとなりつつあることを痛感せずにはいられませんでした。
人類の歴史を一転に凝縮したと言われる『昭和』。その影響が消えていく部分と色濃く残っている部分が交錯している平成の世に読んでみると、色々と気付きがあるかもしれません。
※追記
本書は2025年1月8日、平凡社より『新版 昭和史 戦後篇 1945-1989 (980) (平凡社ライブラリー 980)』として再販されました。半藤一利氏は2021年1月12日、老衰のため東京都世田谷区の自宅で死去しました。90歳でした。この場をお借りしてご冥福を申し上げます。 -
Posted by ブクログ
対談形式で、昭和の名将と愚将について個々に論評していく一冊。
悪口や皮肉交じりの文体も相まって、読み易く面白かったです。
名将とされた人は、総じて人格的にも優れ自分で責任をきっちり取れる人、一方で愚将とされた人は、責任転嫁をしたり、責任逃れをしながら戦後ものうのうと生きた人、などが取り上げられているように思いました。
ただ、そういう人たちが戦後も生き延びられたってことには、ちょっとやるせなさも覚えます。
知らない人が多かったのですが、名将とされた今村均さんの生き方は、他の書籍も読んでさらに掘り下げたくなりました。
人としてどうあるべきか、ってことが結局は大事な気がする。 -
Posted by ブクログ
教科書で習った薩長史観の問題点を見事に説明した良書。
筆者両名がいわゆる賊軍地域の出身だが、私には非常に客観的な内容に感じられた。
阿部正弘が幕府で開国、富国、強兵をグランドデザインとして描いた話、そしてそれを実行した話は初耳。本人は先が見えるから、広く意見を集めたのも、皆んな開国しかないという結論に落ち着くはずだいう思いがあったのではというのは納得。ソ連のゴルバチョフになぞらえたのもわかりやすい。
色々あったにせよ、せっかく幕府と朝廷が開国で一致した時に、そうはさせるかと薩長が暴力革命に動いた。本当に尊王開国がやりたいのであれば、公武合体でも良いはずだが尊王討幕に動いたのは関ヶ原からの積年の恨みを晴らす機会だったというのもあながち間違ってないのかもしれない。
戊辰戦争はやらなくてもよかった復讐の為の戦争。
維新という言葉も薩長革命の正当化、吉田松陰の神聖化も伊藤博文と山縣有朋の正当化という視点も納得。
ただ明治政府が開国、富国、強兵政策で江戸時代に世界に遅れをとったのをたった数十年で取り返したのは、勉強をして世界を知った人達のおかげ。
明治維新の評価に見直しをかける動きがある今、賛否両論の本を何冊か読みたくなった。
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Posted by ブクログ
2024.08.18〜10.04
自分が賢いと思っている奴ほど哀れな奴はいない。
そんな奴らに踊らされてしまう奴らも、また哀れである。
都合の悪いことはひた隠し、言葉を巧みに操って誤魔化す。
そんな最低のことをして、日本を苦しめたにも関わらず、戦後、のうのうと生き、しかも国会議員にまでなる。どんな神経をしているのか、疑ってしまう。立候補するのも凄いが、そいつを選んだ国民も凄い。
今の世の中って、そんな歴史の上にたっているんだ、と思うと、納得する部分もある。綺麗事では済まないことも多いかと思う。しかし、それを良しとしまうのは間違いだよね?私の考えは、甘いのだろうか。
本当に戦時中の人間の心はわからない。 -
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読書で久しぶりに感動した。『墨子』は最近続けて諸子百家を読む中で、知名度も低かったのでなんの期待なく読み始めたのだが、半藤一利氏の歯切れのいい文体や筆者を「隠居」、編集者を「おろく」と呼ぶ会話形式で敷居を低くしてくれたお陰で、すんなり『墨子』の世界に入ることができた。半藤氏のお名前を知ったのも亡くなったというニュースが初めてだったので、それまで知らなかったことが非常に悔やまれた。世界各地で相変わらず戦争が頻発する現代に、「今こそ『墨子』が読まれるべき」という半藤氏のストレートな意見は溜飲の下がる思いだ。墨子が「兼愛」「非攻」を掲げるも受け入れられなかったのは時代に握りつぶされたからだろうか。それとも弊害となる側面があったのかはまだよくわからない。しかし、「知らない」ということが大きな損失だと痛感した。また、特別附録『中村哲さんに聞く』も良かった。半藤氏は中村哲さんを「現代の墨子」として紹介されていることに全く同感し、つくづく中村氏の死が惜しまれてならない。世界には土地や民族それぞれの幸福感があるのだから、我々の価値基準で判断してはならないと思った。どちらもこの世にいない今、残された言葉はしっかり受け止めたいと思った。