半藤一利のレビュー一覧

  • 戦争というもの

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    やっと、半藤さんに会えました。ずっとずっとお話を聞きたくその時を待っていましたが、私もなかなか忙しく、今日に至った次第です。
     ドラマぐらいしかわからない戦争の話を、いくつかの言葉に載せて、私たちのこれからの幸せとは、平和とは何かを考えるきっかけを与えてくれました。
     また、これからも直々お話を聞かせてもらいます。

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    2021年05月23日
  • 幕末史(新潮文庫)

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     映像を見たわけではないのに、幕末を描いた大河ドラマを見たような読後感だった。ペリー来航から大久保利通の死までの、講義12回分をまとめたもの。登場する人物たちの言葉や行動が、詳細に、眼に浮かぶように語られる。自分が知識として持っていた出来事と出来事が、必然性を持って繋がっていったような気がした。う~ん、それにしても「錦の御旗」の威力はすごいなぁ、とか、大久保利通の非情さや壮絶な最期から、明治があるのかぁとか…。他の幕末のものを読むときに、また読み返したいと思った。

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    2021年05月23日
  • 語り継ぐこの国のかたち

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    若い人向けということでトピックを選んで編集されているもので、分かりやすく為になることが沢山書かれていた

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    2021年05月15日
  • 昭和天皇物語 7

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    大正天皇の崩御から昭和天皇即位、永田鉄山、田中義一、張作霖爆殺の辺りまで。

    この間の昭和天皇の心の揺れ動き、覚悟のようなものを感じる巻。
    昭和に入りいろいろと血生臭い動きが相次ぐように。

    時代の流れ・匂いがわかりやすく描かれている。

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    2021年05月02日
  • 歴史探偵 忘れ残りの記

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    私が言論人・文筆家のなかで最も敬愛する半藤一利先生の、最期の書籍となった。半藤先生の著作は昭和史ノンフィクションのほかに、『隅田川の向う側』『名言で読む日本史』といった、知的好奇心を刺激する随筆もまた魅力的であった。たとえ生きた体が消えても、その著作は残る。バカげた右翼どもの本は紙ゴミになっても、半藤先生の著作はずっと評価されるに違いない。

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    2021年04月20日
  • 昭和天皇物語 5

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    原敬暗殺とその後の模様が描かれ、関東大震災へ。

    殿下の思慮が今までよりも垣間見えるようになり、摂政として多岐にわたる決断が増えているのだなとかんじられた。

    原敬の次の総理が高橋是清というのは初めて知った。

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    2021年04月12日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    2021年4月再読。

    この本で扱っているのは、1853年のペリーの浦賀来航から、明治維新を経て1878年、明治10年の西南戦争の終わりまでである。
    鎖国を続けていた徳川幕府が、開国を要求されたことから歴史が急展開する。江戸城の無血開城、大政奉還を経て明治維新により、天皇・朝廷を抱く明治政府が出来る。もちろん、そういった事がスムーズに進んだ訳ではない、というよりも、本書に示されている通り、それはいくつもの意味での権力闘争の果てに、「そういうことになった」とも解釈できる。
    ともあれ、侍が支配していた日本が、近代国家となった。ここから日本は、幾つもの戦争に突入していく訳であるが、それは別の話である

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    2021年04月08日
  • 日中韓を振り回すナショナリズムの正体

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    ネタバレ

    留学時代、世界の色々な国の友人らと話していて、これまで自分は恥ずかしいほどに歴史を、特に近現代史学んでこなかったと自覚して以来、ずっといつかきちんと考えてみようと思っていた。

    半藤氏の昭和史などを読んでから、ついに気になっていたこの本を手にとった。

    一番印象に残ったのは「過去の戦争の直接の責任は自分にはない。しかし人間としてはあってはならない悲惨なことをしたことが悲しいし、かつての加害国の人間として歴史を繰り返さないよう努力をする」という趣旨の部分だ。
    自分がマジョリティ側、もしくは力を持つ側にいるあらゆる社会問題を考える時にも感じていたことだが、自分自身の行動でないことに対して過剰な罪悪

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    2021年04月04日
  • ノモンハンの夏

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    参謀本部と関東軍そして前線の将官・参謀達の行動を経糸に、日ソ英独の外交戦を緯糸にして描かれる昭和14年の夏。
    著者がヒトラーやスターリンと並べて(スケールは小さいが)「絶対悪」とまで呼ぶ辻政信の人間離れした独善と好戦性には読みながらも吐き気を禁じえない。
    そんな一部の特殊な構成員に引きずられ意思決定を誤り続ける陸軍中枢エリートに著者の筆は当然に厳しいが、対象的にもみえる昭和天皇の評価には、生粋の戦後民主主義者の本懐が伺える。

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    2021年02月25日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    ネタバレ

    明治維新へ繋がる歴史を変えたのは龍馬さんだと思っていたが。。竜馬がゆく、に影響されている。
    お二人の対談から、幕府の阿部正弘であり、世界を見てきた大久保利通なんだとか。で、長州の人たちがこの国をダメにしたとか、特に山県有朋。色々と勉強になりました。開国、外に目を向けておくことが大事!

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    2021年02月13日
  • 『史記』と日本人

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    半藤氏が亡くなったニュースを見て、どんな人物なのかを知りたくて読む。
    史記に対する造詣が深い。その著者である司馬遷の生涯や人物像についてもとても詳しく2月8日は、司馬遷の日らしい。文学者3名の鼎談であるが、中国の歴史から日本の歴史まで広範にわたる内容でこれぞ教養と思った。司馬遼太郎は、司馬遷から名前を取ったとのことも初めて知りなるほどと感心した。

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    2021年02月12日
  • ノモンハンの夏

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    筆者は極力冷静になろうと努めていますが、それでも怒りを隠しきれていません。それがこの事件の酷さを物語っています。

    情報の軽視、自軍に対する根拠なき過信、命令の曖昧さ、現地軍の暴走とそれを止められない中央の無能さ、責任の所在の曖昧さ、自重論を悪と見なす風潮、太平洋戦争の敗因がノモンハンで既に現れていたといえるでしょう。そして、そこから全く何も教訓を得ていないことに愕然とします。

    当時の軍部の病理を知る上でも非常に価値のある本だと思います。

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    2021年01月30日
  • ノモンハンの夏

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    まずはお勧めしたい一冊

    先頃亡くなられた半藤氏の渾身の一作です。当時の陸軍(関東軍)の首脳部がいかに堕落した組織だったかよくわかります。
    関東軍が統帥権という彼らにとっての絶対的なコンプライアンスを無視して、自分達の利益(見栄や権威も)を追求する事に夢中になっているという事が詳細に書かれています(その一方で敵対する者達には「統帥権干犯!」とヒステリックに騒ぐ)。
    そして際立つのは辻政信という怪人の存在。彼だけに全責任を負わせる事は出来ませんが、間違いなく渦の中心にいた人物です。
    そういった事変の表と裏について解り易く書かれています。ノモンハン事変について知りたいならば是非お勧めしたい一冊です。

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    2021年01月26日
  • 昭和天皇物語 6

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    昭和天皇の気丈さ、覚悟、重みなど、うまく表現されていた。
    自分も見習いたいと思う場面が多々描かれていた。

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    2021年01月04日
  • 昭和天皇物語 4

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    摂政にするよう陛下から皇后に指示していたのに、皇后はそれを無視して自分が政治を動かしていた。
    原敬が摂政の動きをしていたらそれを非難。国家機能が停止してもお構いなく。権力を得るとこうなるのかと。

    イギリスの貴族の佇まい、振る舞いに関する受け止めには多少疑念は残るものの、教訓としては正しく受け止めたい。

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    2021年01月04日
  • 昭和天皇物語 3

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    倫理とは、実人生で実践してこそ初めて倫理と呼べる。本当にそのとおりだと思った。
    現代にも通ずる。現代にこそ通ずる。そう思った。

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    2021年01月04日
  • 昭和天皇物語 2

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    足立タカの心得が読まれる場面、及び、殿下がかつて自ら作成した「竹山」印を捨てる場面に感銘を受けた。読めてよかった。深い感動を覚えた。

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    2021年01月03日
  • 昭和天皇物語 1

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    素晴らしい切り出し。マッカーサーと昭和天皇の面会から。この一場面だけで、マッカーサー同様、昭和天皇を知りたくなった。
    乃木大将や教育担当の杉浦重剛の生き様も垣間見れて、一巻からすごい作品と出会えた感。

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    2021年01月03日
  • 昭和天皇物語 1

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    興味深い

    幼少期から丁寧に描かれていて明治の政治家との関わりであったり当時の歴史もよくわかって大変勉強になりました。漫画だと頭に入りやすくて助かります。

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    2020年12月30日
  • 昭和天皇物語 7

    購入済み

    昭和史

    面白い面白くないを超えています
    日本の近代史は正直全く学校で学んでこなかったので本書は本当に有り難いです

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    2020年12月30日