半藤一利のレビュー一覧

  • 戦争というもの

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    半藤一利さんは特に近現代史の研究家として第一人者であろう。しかし、安倍前首相や、その取り巻き達からは嫌われていた。第2次大戦における後世に伝えたい言葉を紹介したこの本は、半藤さん最後の著書である。
    まずは山本五十六。真珠湾奇襲にあたり指揮官だけの会議において「日米交渉が成立したら、例え攻撃機発進後でも直ちに帰投せよ」と指示したところ、機動部隊司令長官南雲中将は「実際問題として実行不可能」と発言。山本長官は「兵を養うは、一に国家の平和を守らんがためである。これができない指揮官は即刻辞表を出せ!」と叱責。各指揮官は全員シュンとなったという。司馬遼太郎は当時の日本について「現実の日本は、アメリカに絹

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    2021年08月17日
  • 昭和天皇物語 8

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    ネタバレ

    張作霖爆殺事件に対し、事態を有耶無耶にしようとする田中義一(同時の総理大臣)を一喝した昭和天皇。
    しかし、欧米で目にした「君臨すれども統治せず」の考え方から、この御仁の行動を反省。以後は政治に口を出さないようにしていこうと決意する。
    しかし、今度は満蒙の関東軍が暴走を始める、、、、、、
    激動の昭和の始まりであり、十五年戦争へと突入する日本の未来はどうなるのか、不安になる昭和天皇の人間らしい側面が描かれている。

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    2021年07月22日
  • ノモンハンの夏

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    半藤さんの辻政信に対する怒りが切々と伝わってくる名著。それにしても今の日本の官僚機構がかなりダブって見える。

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    2021年07月21日
  • 戦争というもの

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    半藤一利さんが「歴史探偵」と呼ばれる所以に納得の本書であった。「戦争は国家を豹変させる。歴史を学ぶ意味はそこにある」深く胸に刺さった。もっと半藤さんの話を聞きたかった。合掌。

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    2021年07月21日
  • 世界史のなかの昭和史

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    これまで「幕末史」「昭和史」などの著書があり、これは「B面昭和史」に続くもの。日本の歴史が、日本のなかだけで完結するものが多いなか、欧米の動きを軸に記述し、読み物として面白い。460ページを超えるが、後半はほぼ一気読み状態。映画「ウィンストン・チャーチル」をみた直後だけに、当時の状況が思い描かれるが、この本のストーリー展開はドイツが中心。

    「歴史探偵」を自称し、当時と現在の安倍政権を比べて論じるなど、以前の著書よりくだけた感があるが、おおまかな流れは理解できる。「歴史はまっすぐには進まない」など、著者独自の「史観」も参考になる。

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    2021年07月11日
  • 戦争というもの

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    半藤一利の著作を最後に読んだのはいつだっけ?

    と思いながら、書店の平積みにあるこの本を手に取った。

    その時亡くなっていることに気がつき、惜しい人を亡くしたなと感じた。

    半藤一利といえば私の中では『昭和史』。

    大学生の時に、なぜかわからないが読んだ。

    戦争の悲惨さ、民衆の心の動き、政府の未熟さ。

    どれをとっても悲しみと怒り。

    沖縄に行けば、否応なく感じるその苦しさ。

    それを気がつかせてくれたのも、この人だったと思う。

    今の現代人が歴史に興味をもてないのは悲しい。

    著者は
    「人間の眼は、歴史を学ぶことで、はじめて開くものである。」
    という。

    歴史を伝える立場にある以上、この言

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    2021年07月08日
  • ノモンハンの夏

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    ノモンハンでの凄惨な戦闘と、それを生起させた要因について精緻に、分かりやすい筆致で語りかけてくれる。
    しかし、そもそも満州国を建国するとなればソ連と長大な国境を接すること、日中戦争を進めるためにはその手当をしながらでなければならないこと、南進すれば北にも相応の兵力を残置しなければならず、米国からの石油輸入も止められることを想定しなければならないこと・・歴史の結果を知っている我々は何故日中戦争、ノモンハンの事変、太平洋戦争へと突き進んでいったのか理解に苦しむのであるが、その時の時間軸にいた人々はそのようなことは見えない。歴史の本質なのかもしれない、と思う一方、我々は歴史から学び、今この時間軸から

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    2021年07月04日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    PodcastのCoten Radioで紹介されている参考図書の一つ。

    いまいち幕末とかイメージがあやふやだったりしていたけど(徳川慶喜と薩長土肥はどういった立場で対立したの?などなど)、丁寧に且つ講談的な味のある語り口でとってものめり込みながら理解を深めることができた。
    ただ歴史の教科書で列挙された人物たちと出来事が、人間臭いドラマといて捉えることができたのは、歴史の面白さってこうやって感じるのだなーと今更ながらの気づき。何であんなに学校の歴史はつまんないのだろうの裏返し。
    特に印象深いのは、勝海舟の偉人感と慶喜の無機質さ。慶喜は天皇への忠義を誰よりも深く持ってたはずなのに賊軍との扱いを受

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    2021年06月20日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    大河ドラマ『青天を衝け』今日はサブタイトル『激闘!禁門の変』
    渋沢栄一の自伝かと思っていましたが、重厚な幕末大河ドラマ(明治維新後も期待してます)だった。大河ドラマのガイド本では物足りず、歴史の新書ではどうも頭が整理出来ないため、良い本を探して本書に出合いました。著者の半藤一利氏が冒頭に『反薩長史観』と表明してペリー来航から西南戦争までを、大学の特別講座で語ったものをまとめたもの。とにかく分かりやすく面白い。個人的には一部異論もありますが、折りに触れ読み返したくなる良本、幕末通史としてお勧めです!!

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    2021年10月29日
  • 戦争というもの

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    名を知りながら読んだことのなかった半藤一利さんの本をはじめて読みました。平易でわかりやすい書きぶりでページも少ないのに胸がいっぱいになりました。
    「沖縄県民斯く戦へり」の章はいつまでも私のこころに残るでしょう。
    ありがとうございました。

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    2021年06月06日
  • 戦争というもの

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    今年の1月に亡くなった「歴史探偵」・半藤一利氏の最後の仕事です。太平洋戦争を各世界の人々の名言から読み解くとても貴重な作品です4.巻末の解説は半藤氏の奥様・半藤末利子さん(文豪・夏目漱石の孫)が書かれています。更に、編集後記は半藤氏の孫・PHP研究所 北村淳子氏が書かれています。

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    2021年06月03日
  • 昭和天皇物語 8

    購入済み

    歴史教育で欠落している時代

    昭和世代の私が子供の頃は戦前の歴史は教科書で学ぶことが殆ど無かったように記憶してます。本書は私が知らなかった大正昭和の時代を天皇目線で書かれているので、一番の当事者から見た時代の変遷を知ることが出来る最高の教科書です

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    2021年05月31日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    他の人の感想に大河ドラマを見ているようだと書かれていたが、まさに同感
    戦国時代は大好きなのに、幕末の流れは、よく分からず
    最近、大奥(吉永ふみ)を読み天璋院篤姫を読み、今の大河ドラマを見るにつれ、一つ一つの出来事が大きな流れに変わって行く
    あー、これがそうだったのかと一人で合点が行き、私のような幕末オンチの人間にもわかりやすく、読みやすくなっている
    最後に、本文中に大日本帝国は、薩長がつくり薩長が滅したと言う一文が印象的だった

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    2021年05月29日
  • 戦争というもの

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    やっと、半藤さんに会えました。ずっとずっとお話を聞きたくその時を待っていましたが、私もなかなか忙しく、今日に至った次第です。
     ドラマぐらいしかわからない戦争の話を、いくつかの言葉に載せて、私たちのこれからの幸せとは、平和とは何かを考えるきっかけを与えてくれました。
     また、これからも直々お話を聞かせてもらいます。

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    2021年05月23日
  • 幕末史(新潮文庫)

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     映像を見たわけではないのに、幕末を描いた大河ドラマを見たような読後感だった。ペリー来航から大久保利通の死までの、講義12回分をまとめたもの。登場する人物たちの言葉や行動が、詳細に、眼に浮かぶように語られる。自分が知識として持っていた出来事と出来事が、必然性を持って繋がっていったような気がした。う~ん、それにしても「錦の御旗」の威力はすごいなぁ、とか、大久保利通の非情さや壮絶な最期から、明治があるのかぁとか…。他の幕末のものを読むときに、また読み返したいと思った。

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    2021年05月23日
  • 語り継ぐこの国のかたち

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    若い人向けということでトピックを選んで編集されているもので、分かりやすく為になることが沢山書かれていた

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    2021年05月15日
  • 昭和天皇物語 7

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    大正天皇の崩御から昭和天皇即位、永田鉄山、田中義一、張作霖爆殺の辺りまで。

    この間の昭和天皇の心の揺れ動き、覚悟のようなものを感じる巻。
    昭和に入りいろいろと血生臭い動きが相次ぐように。

    時代の流れ・匂いがわかりやすく描かれている。

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    2021年05月02日
  • 歴史探偵 忘れ残りの記

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    私が言論人・文筆家のなかで最も敬愛する半藤一利先生の、最期の書籍となった。半藤先生の著作は昭和史ノンフィクションのほかに、『隅田川の向う側』『名言で読む日本史』といった、知的好奇心を刺激する随筆もまた魅力的であった。たとえ生きた体が消えても、その著作は残る。バカげた右翼どもの本は紙ゴミになっても、半藤先生の著作はずっと評価されるに違いない。

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    2021年04月20日
  • 昭和天皇物語 5

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    原敬暗殺とその後の模様が描かれ、関東大震災へ。

    殿下の思慮が今までよりも垣間見えるようになり、摂政として多岐にわたる決断が増えているのだなとかんじられた。

    原敬の次の総理が高橋是清というのは初めて知った。

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    2021年04月12日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    2021年4月再読。

    この本で扱っているのは、1853年のペリーの浦賀来航から、明治維新を経て1878年、明治10年の西南戦争の終わりまでである。
    鎖国を続けていた徳川幕府が、開国を要求されたことから歴史が急展開する。江戸城の無血開城、大政奉還を経て明治維新により、天皇・朝廷を抱く明治政府が出来る。もちろん、そういった事がスムーズに進んだ訳ではない、というよりも、本書に示されている通り、それはいくつもの意味での権力闘争の果てに、「そういうことになった」とも解釈できる。
    ともあれ、侍が支配していた日本が、近代国家となった。ここから日本は、幾つもの戦争に突入していく訳であるが、それは別の話である

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    2021年04月08日