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誰もが知っていて、実は知らない昭和天皇の激動の生涯。
昭和天皇の幼少期からを描き、人格形成の過程も垣間見られる作品。数えで5歳の頃から養育係として仕える足立タカとのやり取りや、初等教育の過程での周囲との立場の異なりへの気持ちの表れなどから、感じることは昭和天皇も庶民と変わらぬ人であるということ。
あの時代に何を思い、どう行動したのか。大元帥陛下であり大天皇陛下として、そして象徴として、人間として。
昭和天皇の内面を描きつつ、突き進む時代が描かれている今作は、ただの歴史マンガとしては括れない。
改めて、日本とは何か、日本人とは何かを見つめ直すきっかけになるような内面に響く作品だ。
歴史ドラマ
人間としての昭和天皇が漫画で生き生きと描かれていて、テレビや写真で見たことのある昭和天皇の超然とした雰囲気とはギャップがあり、そこが面白い。活字や切り取った映像では分からない心の機微などが漫画でよく表現されている。ベースとして日本史の知識がないと辛いかもしれないが、少し歴史をかじっていれば、教科書に出てくるような著名人達が人間味をもって動いているのを読むだけでも興奮する。
歴史教育で欠落している時代
昭和世代の私が子供の頃は戦前の歴史は教科書で学ぶことが殆ど無かったように記憶してます。本書は私が知らなかった大正昭和の時代を天皇目線で書かれているので、一番の当事者から見た時代の変遷を知ることが出来る最高の教科書です
Posted by ブクログ
ずっと休んでいた『昭和天皇物語』を再開。7巻を復習がてら読んでから8巻を読み始めた。そうしたら、もう大戦まっしぐらだった。
何が正しくて何が悪なのか分からなくなっている状態。こういう時に軍が強くなってしまうと、どうにもならない。真っ当なことを言っている人は消されるし…。この先はどんどん酷くなるんだろうな…。昭和天皇はなんとか止めたいと思ってても何も出来ない。とても苦しんでいる。その姿が読んでて私も苦しい。今も同じ状況だと思う。悪い方が勝っちゃっているから、あちこちで戦争が起きているだろうなぁ。
この時代の事は正直よく分からない事の方が多いので
勉強になります。
統帥権干犯問題!
この巻で、例の「統帥権干犯問題」が出てきます。歴史にIFはありませんが、結果論的にいうと、この時に天皇ご自身が「それは統帥権干犯問題ではない、むしろ近代国家として(この時代にはシビリアンコントロールなんて言葉、あるはずないとは思いますが)健全な姿だ」と一言言っていれば、軍部の暴走はある程度抑えられたと、よく歴史論では議論されます(まあそれでも、ルーズベルトが日本を窮状に追い込んで起こさせた、大東亜戦争は止められなかったでしょうが)。注目すべきは、犬養毅と、そして鳩山一郎が、議員であるにもかかわらず、この問題で浜口内閣を吊し上げている点です。犬飼は皮肉にも擁護した海軍将校に銃殺され、鳩山一郎も、戦後に公職追放の憂き目に会って、党の基盤と首相の座を吉田茂に横取りされます。票取りに政治家が血道をあげすぎて全体を見失ないと、民主主義が愚行と惨事ともたらすという、日本の国民が弁えておくべき、悲劇的な話です。そんな重要なことを漫画で学べるのなら、それに勝ることはないのでは?
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