トミー02さんのレビュー一覧
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真に迫る力士同士の戦い
WIKIPEDIAによると、連載当時、行司からのファンレターが届いたらしいです。
凄いリアリズムですし、胸迫るような角界のプレイヤーの生きざまが伝わってきます。 -
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鈴木貫太郎 登場
踊り場にたとえられたレビュアーがいらっしゃいますが、いい得て妙です。
静かな巻ではあるものの、鈴木貫太郎、永田鉄山といった、キーピープルが登場。
鈴木貫太郎といえば、ポツダム宣言受諾の際、阿吽の呼吸で絶妙なタイミングで昭和天皇に、強硬派の目の前で戦争を終わらせる決定的な一言を口にさせた、戦中最後にして最後の江戸時代生まれの総理大臣です。
おくさんは、本編最初から登場した昭和天皇の養育係タカであり、その縁もあって、昭和天皇直々に侍従長就任を頼まれてその座につき、酸いも甘いもともに昭和天皇と分けて、2.26事件では九死に一生を得(そのときのタカの機転がすごい!残念ながら本編ではちゃんと描写されないが😿)、枢密院議長にもなり……という波乱万丈の人生を昭和天皇と分かったから、あの一言を拾い出せたという、壮大極まる「実話の伏線」がこの巻で始まったのだ。 -
体の構造についてあまりに不勉強
無料を3巻分読み切れずに途中で投げ出しました。
私がこの漫画く〇だなと思ったコマは、オグリキャップがゴールするシーンです。なんと
かかとをついて
ゴールしています!
あのな、本当にあんた、プロの漫画家なの?絵を描く商売なの?あんた、体の構造、知らなさすぎでしょ!
ウマ娘がこの漫画の設定どおり、馬のDNAが流れる、人間とは異なる生物だったとします。
ウマ娘がかかとをついて走る確率は
掛け値なしにゼロ
です。ぜっっっっったいにありえない。
なぜなら、
馬は一生つま先立ち
だからです!なんで、あんた、こんな当たり前のことも知らないの?すべての速く走る四足歩行獣は、「かかとをつけけない」構造になってるんですよ!
だってあんた競馬好きなんでしょ?なんで
ひづめ
っていうか、考えたことないの?文字通り、「爪」=つまさきだからですよ!
そして、ウサイン・ボルトの走り方を観察してみてください。
つま先立ち
です。その理由はズバリ「摩擦を少なくするため」であり、地面に足を着く時間を限りなく少なくするためです。
すなわち、二重三重にこの漫画家、不勉強です。
そして、「フットボールネーション」に詳しく書かれているとおり、かかとをついて走るアスリートは、めちゃくちゃ故障しやすい。
足全体がものすごい衝撃を受ける走り方だからです。
メッシも、「つま先」を非常に速く着地し、そして「母指球(親指の付け根)」で強く地面を捉え、素早く蹴り出す「フォアフット(前足部)走法」を使い、股関節主導で無駄なく加速・減速しているから、あれだけの異常なアジリティがでるんです。
「ファンタジーだからいいじゃねえか?」と思われた方、私の考え方は違います。
レオナルドダヴィンチは、人体の構造そのものへの深い科学的探求へと発展し、約30体もの人体や動物の解剖を通じて、遠近法を取り入れた極めて正確で立体的な人体解剖図を描きました。
つまり、私が責めているのは、設定の甘さではなく、絵を描くプロとしての不勉強そのもの、です。 -
購入済み
全部信じてはいけませんよ
私もこの漫画の大ファンなのですが、プロのかたもレビューなさっている通り、日本の医療がこれこの通りになっていると、頭から信じ込むのは危険ですね。
例えば2巻で「30秒問題」というのが出てきて、それを元に、「日本の医者には30秒問題というのがあって・・・」と、ソースとなる事実を確かめもせずに議論しているイタイ ブログを見たことあるのですが、私が調べた限り、30秒問題を挙げているのはこの漫画だけで、医学の論文含めた一次資料はどう頑張っても見つからず、妻の友人で日赤に勤めている医師に確認したら(まあポジショントークもあるでしょうが)、言下に「聞いたことない」とのことでした・・・ -
怪我した私を救ってくれた
私は、本当に、この漫画には頭が上がりません。私は去年の秋に、ふくらはぎを痛め、外科医は坐骨神経痛という、いわば「頭痛ですね」という診断めいで痛み止めを処方するだけの「ザル治療」しか行ってくれなかったのを、この漫画に教えられた、「体幹から大腰筋とハムストリングを使って大腿骨を前におし出し、つま先から先について歩く」という歩き方を自分で必死で身につけて、ついに、出張に行っても大丈夫なほど回復するに至りました。
この漫画をシリーズ最後まで一度読んでしまうと、「DAYS」はもちろん(DAYSって単なるギャグ漫画だったんだ・・・とわかってしまって再読する気がなくなりました)、「アオアシ」ですら、粗が目立つようになります。アオアシに、インサイドキックを友達に習うシーンが出てくるけど、この漫画の、才能あふれる点取り屋FWマリオは、「インサイドキック?なんだそりゃ、うまいのか?」と聞き返します。
とにかく、日本のサッカーに飽きたりない人、全員この漫画に集まれ!です。 -
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統帥権干犯問題!
この巻で、例の「統帥権干犯問題」が出てきます。歴史にIFはありませんが、結果論的にいうと、この時に天皇ご自身が「それは統帥権干犯問題ではない、むしろ近代国家として(この時代にはシビリアンコントロールなんて言葉、あるはずないとは思いますが)健全な姿だ」と一言言っていれば、軍部の暴走はある程度抑えられたと、よく歴史論では議論されます(まあそれでも、ルーズベルトが日本を窮状に追い込んで起こさせた、大東亜戦争は止められなかったでしょうが)。注目すべきは、犬養毅と、そして鳩山一郎が、議員であるにもかかわらず、この問題で浜口内閣を吊し上げている点です。犬飼は皮肉にも擁護した海軍将校に銃殺され、鳩山一郎も、戦後に公職追放の憂き目に会って、党の基盤と首相の座を吉田茂に横取りされます。票取りに政治家が血道をあげすぎて全体を見失ないと、民主主義が愚行と惨事ともたらすという、日本の国民が弁えておくべき、悲劇的な話です。そんな重要なことを漫画で学べるのなら、それに勝ることはないのでは?
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皇太子と妃の微笑ましい恋愛
物語の途中の挿話として、当時摂政にして皇太子だった昭和天皇と、香淳皇后(当時はまだ良子様)が、宮殿のなかで所構わず手を繋いで歩くのが顰蹙を買った・・・という微笑ましい話が出てきます。この部分は、おそらく実話かと思います。皇太子でいらした令和天皇が、雅子さまをみそめられて、最初雅子さまの方がバリバリのキャリアウーマンらしく、乗る気でない様子でいらしたのに、途中からちゃんと恋愛が始まった感じが報道され始め、めでたく婚約まで漕ぎ着けられたことが思い起こされました。その時に、まだご存命の、昭和天皇を直接ご存じの関係者がいらっしゃる中で、天皇という、いろいろな意味で不可侵な領域に漫画で踏み込むには、相当の覚悟が必要なのだろうな、と改めて思いました。(ちなみに、香淳皇后ご自身は、97歳という長寿を全うなさっておいでです。)
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原敬の奥方の心境がずしんと
私は原敬の妻でございますよ・・・(覚悟はしかと・・・!)という奥さんの独白を読んで、少し前に、安倍晋三元首相の奥様の手記を何処かで読んだのを思い出しました。無論、現在は滅多なことで首相に危害が及ぶようなことはありませんが、時代が時代とはいえ、必ず、ご家族は「ただ生きてさえいてくれればよかった」とお思いになったに相違ありません。
私は正直、原敬を清廉潔白からは程遠いと見ていますし、たいした業績を残した人物とも思っていませんが、ご本人とご家族が覚悟を持って危険な時代の一国の党首を務められ、凶事に斃れたことは、これはもう、あっぱれ以外の何者でもないと思います。
安倍首相ともども、ご冥福をお祈りいたします。
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ネタバレ 購入済み
両さんのビジネスセンスさえてる
このコミックスの中に、両さんが もんじゃ焼き屋(駄菓子屋)の店頭でおにぎりショップを開くという話があります。
このとき、両さんの顧客の行動の分析はびっくりするほど鋭いです。いわく、
ここは駅から離れているが、工場が近くにあり、ランチで皆苦労しているはずだ。
であるがゆえに、もんじゃ焼き屋の目の前にあるハンバーガーショップは売れている。
そこで両さんは、さまざまな種類のおにぎりの販売を皮切りに、
タイ焼き型おむすび製造機を開発、投入、
自分でおにぎりを作るセット
や、
2か月間保つ冷凍おにぎり
といった斬新なランナップを次から次へと投入し、おにぎりショップを繁盛させていきます。
それを目の前で見ていたハンバーガーショップの店長は、
まずは自店でもおにぎりを売り始めます。しかしかなわないと見るや、
うどん、おでん、ドーナツなど手広く売り始め(いわゆる競争戦略、多角化というやつですね)
しまいに自分自身を見失って、
ロレックス、ゲームソフト、ラーメン、ビデオテープなど
手当たり次第に製品をふやしていきます。
このときの両さんの洞察も慧眼です。
「タコのように手を広げると自滅する恐れがある。
ファーストフードの原点はおにぎりにある。
うちはおにぎり一本でいい」
で、ここがギャグマンガこち亀の真骨頂なのですが、
いろいろ手広くやったにもかかわらず、両さんについにかなわなかったのでしょう、
目の前のハンバーガーショップはつぶれて、最終的に
駐車場になってしまいます……。
何十年か前に、最初に読んだときは、腹の皮がよじれるほど笑いましたが、
これ、まじめな話、いまでも現実に見かけませんか?
なんでまた、スポーツジムがジーンズ売っているの?
それとは逆に、なんでまた、紳士服のメーカがジムを経営しているの?
街中歩いていて、「え??」と戸惑う瞬間、ありませんか?
餅は餅屋に任せればいいのに、なぜ、ラーメン屋が餅を売ろうとするのでしょうか? -
購入済み
キャラクターの個性が際立つ
「ベイビーステップ」の断ち切られたような終わり方にげんなりしてからしばらくスポーツマンガは避けていたのですが、先日、DAYS1-3が無料に入っていたため、この人気漫画を試し読みしてみたところ、
「主人公に全然才覚がない」
という斬新な設定に魅せられ、ぐいぐいと引っ張られて30巻まで買わされてしまいました。
この漫画のすごいところは、敵役ふくめキャラが個性的で、たっているところ。これだけたくさんの人数を描き分けるのははんぱないです。そして、せいせきは特に、端役にいたるまで魅力的。それぞれの持ち味を伸ばしていくところが非常に面白い。
この巻のレビューから描こうと思ったのは、今まで順風満帆に進んできたかに見えた主人公の本音がついに見える、転機点になっているから。どのキャラも弱点をきちんと描きこんでいて、それがキャラを立体的に見せているのですが、ツカモトは弱点だらけ、ひたすら泥臭くがんばるだけというのが、「サッカーの名門高校でこんな奴がレギュラー入りはないだろ」という少年漫画的な設定を妙にリアリスティックにしているから不思議です。