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歴史とは、前の事実を踏まえて後の事実が生まれてくる一筋の流れである――明治維新、日露戦争、統帥権、戦艦大和、特攻隊。悲劇への道程に見える一つ一つの事実は、いつ芽吹き、誰の思いで動き出したのか。ベストセラー『昭和史』『幕末史』と並ぶ、わかりやすく語り下ろした戦争史決定版! 日本人の心に今もひそむ「熱狂」への深い危惧が胸に迫る。
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Posted by ブクログ
よく、歴史「を」学ぶのではなく、歴史「から」学ぶことが大事と言われる。 が、半藤さんの本を読むと、そもそも歴史「を」学ぶ段階すら十分ではなかったと痛感する。 表面的な部分ではなく、いわば”裏側”や”状況証拠”も踏まえて考察していくのが本当に興味深い。 この後は、同氏の「幕末史」「昭和史」にも当たって...続きを読むいきたい。
最初は飄々と戦争譚を話してるだけかなって思ったけど、読み進めたら深かった。 戦争の中味を見たような気がした。 昭和天皇の苦悩や明治と昭和の違いみたいな件もそうだったのかと唸った。 戦争がどうして悲惨だったのかも理解できて、戦没者の無念を思わずにはいられない一冊です。
著者の半藤一利氏が今年亡くなられ終戦の8月になり氏の本を初めて読む。 一度は読むべき本と思う。 教科書で習った明治時代の富国強兵、脱亜入欧から軍国主義全盛の昭和、あの戦争がどれだけ悲惨だったか、その思いに耐えて読まないといけない。 昭和天皇から当時の皇太子宛の手紙の内容、戦争とは関係ないと思っていた...続きを読む宮沢賢治の以外な活動など、初めて知る事ばかり。 終戦の8月になると著者に去来する思い「死者は 私達が思い出すかぎり行きている」、慰霊の念は忘れてはならない。
日露戦争後の日本。大国主義に陥り南進政策を推し進め、それによって米英の不況を買い、禁輸等の貿易政策により追い込まれ、反米機運が高まり、最後に戦争に至る。今の米中がまさに同じ道を辿っているように見える。 ・自爆テロは日本の特攻を引き継いでいる、十死零生の攻撃なら同じだろうと言われるが、全く異なる。日...続きを読む本の特別攻撃隊は、組織の命令でやったというところに悲劇がある。
半藤先生は他の著作でもちょくちょく「昭和史を追っていくと、明治・大正の近代史に目が向くようになる」と書いているが、本書はまさに、そんな近代史と昭和史との繋がりを辿ったものと言えようか。明治と昭和(日露戦争とアジア太平洋戦争)とを比較・検討し、そこに潜む戦争の内実や、国民の心の有り様を追う一冊。いつも...続きを読むながら、半藤先生の、真摯かつ謙虚な、良識ある歴史との向き合い方には感嘆させられる。「歴史に学ぶ」とはどういうことか、思考の一助になる名著だと思う。
先の戦争を肌で知っているこういう人はじきにこの世からいなくなってしまうんだな。非常に惜しい。 戦争を文字や伝聞でしか知らない2世、3世の政治家ばかりになった日本の行く末は実に暗い。いまや日露戦争で薄氷の勝利をした後のような世相に見える。 それと、あとがきの内容は納得。マスコミと言う名の暴力機関が国を...続きを読む誤らせてゆく。しかもそれはすべて金のためだ。
全国民が読むべき。てか、これを教科書に教えるべきじゃないか。我々はもっともっと、あの戦争のことを学ぶべきだと思う。半藤さんの冷静に事実を見つめる目と人間、国への愛情が本当に素晴らしい。
『日本のいちばん長い日』の半藤一利氏が日露戦争から太平洋戦争までの歴史の流れを日本人の資質とともに解説したもの。『日本人のいちばん長い日』が素晴らしく質の高い本であったのと同様この本も読む価値のある本である。 「あの戦争」とは太平洋戦争のことだが、どう呼ぶかによってイデオロギーの問題が生じるから...続きを読むとの説明だが、「あの戦争」という呼び方がこの本にはふさわしいように思う。 本書では、日露戦争の「勝利」が、「あの戦争」への道筋に与えた影響は大きいと論じる。さらに、日露戦争とあの戦争における指導者の覚悟と責任感の違いが、状況をさらに悪いものにしたのだという。 最後に「新聞と日本人」として、長いあとがきを書いているのだが、世論形成においてマスコミが果たした役割についての考察は心に留めておくべきだと思う。後世からは、新聞によって民衆が踊らされたという印象があるが、事実はむしろその逆で、部数の確保のために民衆が求める記事を書いていたというのがより真相に近いようだと。このことは現代でもまったく変わっていない。新聞がテレビになっても、そしてWebになっても変わらないということは肝に銘じておくべきことだ。 以下に章立てを書いておく。そうしておく価値があるように思えるから。 第一章 幕末史と日本人 第二章 日露戦争と日本人 第三章 日露戦争後と日本人 第四章 統帥権と日本人 第五章 八紘一宇と日本人 第六章 鬼畜米英と日本人 第七章 戦艦大和と日本人 第八章 特攻隊と日本人 第九章 原子爆弾と日本人 第十章 八月十五日と日本人 第十一章 昭和天皇と日本人 新聞と日本人 - 長い「あとがき」として 自らを歴史探偵と任じ、当時書かれた文書や当人へのインタビューを元に何が起きたのかを再構成をしていく。著者は戦後あまり時間が経っていない時期に雑誌記者としてインタビューをしているので、そこで聞いた言葉をもとにした語りには説得力がある。自身で行ったインタビューや多くの一次資料に当たっているので信頼感が持てる。現代は、より多くの記録された情報で溢れている。フーコーがそうやったように、また著者もそうしたように、未来の誰かがよりテクニカルに洗練された形で「文書」を掘り起こしてこの時代がどのような時代であったのかを語ることになるのだろうなと思う。ぜひともそういったものを読んでみたい。
今、あの戦争について知っている人、知りたいと思っている人がどれほどいるだろうか? 日露戦争をはじめるときと太平洋戦争をはじめるときの違いがよくわかった
「半藤一利」が描いた日本の戦争史決定版『あの戦争と日本人』を読みました。 「半藤一利」作品は、昨年の8月に読んだ「江坂彰」との共著『日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究』以来ですね。 -----story------------- 歴史とは、一筋の流である。 戦争史の決定版 日露...続きを読む戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。 『昭和史』に続く決定版! ----------------------- 歴史探偵「半藤一利」が、自らの著書である『幕末史』と『昭和史』の二冊の間をつなぐように幕末・明治維新から太平洋戦争敗戦までの時代をわかりやすく語り下ろした戦争史です。 ■幕末史と日本人 ■日露戦争と日本人 ■日露戦争後と日本人 ■統帥権と日本人 ■八紘一宇と日本人 ■鬼畜米英と日本人 ■戦艦大和と日本人 ■特攻隊と日本人 ■原子爆弾と日本人 ■八月十五日と日本人 ■昭和天皇と日本人 ■新聞と日本人―長い「あとがき」として 歴史って、その時代、その時代で切り取られているわけではなく、前の事実を踏まえて後の事実が生まれてくる一筋の流れなんだな… ということを改めて感じた作品でした、、、 明治維新から、日露戦争、統帥権、戦艦大和、特攻隊… 悲劇への道程に見える一つひとつの事実は、いつ芽吹き、誰の思いで動き出したのかということが、わかりやすく解説されていました。 幕末史での薩長の美談や、日露戦争での二〇三高地での無意味な作戦(既に旅順艦隊は殲滅していた)等… 教訓に学ぶことなく、都合よく作り変えた物語(講談)を、あたかも事実かのように取り扱い、隠蔽しちゃったことがターニングポイントになった気がしますね、、、 「半藤一利」も語っていましたが、日露戦争後にきちっと事実を明らかにして、「日本はもう少し我慢しなくてはいけませんよ」、「国力に見合った国づくりをやっていかなきゃいけませんよ」ということを、指導者が語るべきだったんでしょうね… それをしなかったために、その後の日本人は勝利に酔って、謙虚さを失い、冷静におかれた現状を受け止めることもせず、やがて世界の孤児となり太平洋戦争に突入していくことになったんだなぁ、としみじみと感じました。 でも、わかっちゃいるけど、歴史から学ぶことは、実際はなかなか難しいんだろうなぁ… と、現在の日本の政治をみながら考えちゃいましたね。
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