ぶくまる – 書店員おすすめの漫画・本を紹介!

書店員が選んだ「本当に面白い漫画・本」をご紹介!

書店員推薦!おすすめ歴史漫画26選【歴史漫画年表つき】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

history-comic

教科書ではわからない、歴史の面白さを伝えてくれる「歴史漫画」。今回は、数ある歴史漫画の中から、徹夜必至のオススメ作品を選びました。

※2020/7/10 追記:『信長協奏曲』 『レイリ』 『へうげもの』を追加。

日本史、中国史、世界史、そして勉強に役立つ学習漫画の4つのカテゴリから厳選した26作品です。記事の最後には「歴史漫画年表」も収録。歴史漫画を網羅したい方は必見です。

日本編

歴史漫画、まずは日本編です。今回は飛鳥時代、平安時代、戦国時代、江戸時代、幕末、明治時代、昭和時代から、それぞれオススメの作品をピックアップしました。

『天智と天武 ―新説・日本書紀―』

天智と天武 ―新説・日本書紀― (1)

完結『天智と天武 ―新説・日本書紀―』 全11巻 中村真理子・園村昌弘 / 小学館

古代日本を舞台にした兄弟の愛憎劇!

大化の改新を起こした中大兄皇子(後の天智天皇)と、その弟である大海人皇子(後の天武天皇)の生涯を描く本作。「新説・日本書紀」の副題どおり、従来の概念を覆すような、新鮮な歴史観や人物像が盛り込まれています。

青年誌らしいハードな表現も多いのですが、なんといっても見どころは中大兄と大海人の凄絶な兄弟喧嘩。冷酷だが精神的に不安定な中大兄と、好青年ながらなかなかの策士である大海人。どこか同性愛的な感情を含んだ彼らの関係を見て、山岸凉子先生の名作『日出処の天子』を思い出す方もいるのでは。

古代史を深く学びたい方にも、ドロドロの愛憎劇を楽しみたい方にもオススメです。

『天智と天武 ―新説・日本書紀―』を試し読みする

『阿・吽』

阿・吽

『阿・吽』 1~11巻 おかざき真里・阿吽社 / 小学館

最澄と空海、平安初期に生きた二人の天才を描く

平安時代初期にあたる8世紀後半から9世紀前半を生きた最澄と空海。日本仏教を進化させた二人の天才を、『サプリ』のおかざき真里先生が、京都の人文系出版社・阿吽社の協力を得て描く力作です。

真面目で物静かな最澄と、破天荒で外向的な空海。性格は正反対の二人ですが、他の追随を許さない聡明さにおいては共通していました。最澄は若くして国分寺に、空海は大学寮に入りますが、既成の枠に収まりきらない二人は、それぞれに出奔。孤高の道を歩んでいくことになります。

別々の場所で生きている二人ですが、物語の中で何度か接触を持つことに。自分と同じ目線で世界を見ている者が、もう一人いる。そんな希望が過酷な人生の支えになるのでした。やがて、唐に渡る船に同乗することになる最澄と空海。その時、初めて本格的に相まみえた二人が経を読誦するシーンは大迫力。天才が天才と出会う瞬間が感動的です。

史実をしっかり踏まえ、仏教の世界を丁寧に描写しつつ、キャラクターはケレン味たっぷり。男女ともに美形キャラが多数登場し、華やかな作品になっています。また、皇族・貴族の血なまぐさい権力争いも描かれ、平安時代の政治の世界を知ることができるのも、おすすめポイントです。

『阿・吽』を試し読みする

『信長協奏曲』

信長協奏曲

『信長協奏曲』 1~19巻 石井あゆみ / 小学館

歴史漫画史上、一番性格のいい織田信長『信長協奏曲』

勉強嫌いでゆる〜い性格の高校生・サブローが塀から落ちたショック(?)で、戦国時代にタイムスリップ。そこで自分と瓜二つの顔をした織田信長に出会い、彼と入れ替わりに“織田信長”として生きていくことになってしまいました。「織田信長が天下を取る」ということは知っているものの、勉強嫌いが災いして、何をどうやって天下を取るのかは分からないサブロー。その強運と自由な発想力、真っ直ぐで飾らない人柄で数々のピンチをくぐり抜けるも、果たして“信長”の運命やいかに……!?

アニメ化、ドラマ化、実写映画化と三拍子揃った人気作。だってものすごくおもしろいんですもの……。信長といえば他の歴史漫画・小説ではラスボス扱いされることがほとんどなので、気さくで軽い性格のサブロー信長はかなり新鮮。そんなサブローにつられるかのように、前田利家、徳川家康、本多忠勝といった名だたる武将たちもキュートに描かれています。
そんなほんわかした描写があるだけに、戦の残酷さが一層引き立つ。サブローと一緒に笑っていたあの人が……と、メインキャラクターが討ち死するシーンでは涙腺大崩壊不可避。でも、これが戦乱の世というもの、と戦国時代の儚さを痛感させられます。
また、羽柴秀吉が信長を裏切ろうとしている元忍、サブローと同じ顔を持つ本物の信長=明智光秀という斬新な設定も、本作から目が離せなくなる理由。新解釈がストーリーの中心に組み込まれているだけあって、物語の結末が気になりすぎます!

信長の妻・帰蝶や妹・お市をはじめとした戦国を生きる女性たちが可憐かつのびのびと描かれているのも本作の特徴。特においっちゃん(お市)の自由奔放さにはクスリとさせられると同時に、「どうか史実をねじまげて!」と悲しい運命に思いを馳せずにはいられません。

『信長協奏曲』を試し読みする

『レイリ』

レイリ

完結『レイリ』 全6巻 岩明均/室井大資(秋田書店)

死にたがりの少女が生き場所を見つけるまで『レイリ』

大人の男でも敵わないほどの剣の腕前を持つ少女・レイリ。天涯孤独の身の上である彼女は、落ち武者狩りに家族を全員殺されてたった1人生き残り、武田家の家臣・岡部丹波守に拾われて彼のもとで育ちました。丹波守の家臣らとの木刀試合で腕を磨いた彼女は、「丹波さまの盾になってちゃんと死ぬ」ことを目標に生きるようになっていきます。そして、長篠の戦いで織田家に破れた武田家は衰退の一途を辿り、やがて丹波守も勝機の薄い戦に駆り出され……。

『寄生獣』『ヒストリエ』(共に講談社)の岩明均先生原作とあって、過剰なドラマを排した乾いた凄みが漂う中、『エバタのロック』(小学館)などギャグ漫画を主戦場とする室井大資先生の人間味あふれるタッチがあたたかさと優しさを添えています。
家族のぬくもりを目の前で無残に奪われたことで、「死にたがり」となってしまったレイリ。そんな彼女が、父親代わりの丹波守、剣の師であり上司でもある土屋惣三、影武者としていつもそばにいた武田信勝ら、様々な人物と心を通わせる中で、「皆が守ってくれた自分をいとおしむこと」を知っていき、やがて「死にたがり」をやめる姿は涙なしでは見られません……。5〜6巻を読む際には、ぜひ手元に箱ティシュをご用意ください。レイリ、誰よりも幸せになってほしい……(号泣)。

漫画や小説では、歴史の華やかな部分を取り上げるのが王道とされていますが、本作は長篠の戦い以降の滅びゆく武田家を丹念に描いた珍しい作品。それだけに戦国を生きる人々の悲哀や覚悟が、ずっしりと胸に迫ります。

『レイリ』を試し読みする

『へうげもの』

へうげもの

完結『へうげもの』 全25巻 山田芳裕 / 講談社

戦国時代を「ほひょっ」と駆け抜けた“へうげもの”の一生『へうげもの』

茶人としてもその名を残す戦国武将・古田織部(左介)。天下一の権勢を誇る織田信長のもとで出世を目指す武人の顔と、茶器や花器を愛する数寄者の顔を併せ持った人物でした。そんな彼の目を通して、織田信長、千利休、豊臣秀吉、徳川家康ら戦国時代の偉人たちの生き様や、彼らを魅了してやまなかった数寄という文化を、ヌケ感と不思議な迫力が同居する“ひょうげた”タッチで描き切る――!

戦国時代ほど様々な手法・解釈・メディアで作品化されている時代はないのではないでしょうか。そんな中にあってひとつ頭抜けた異彩を放っているのが本作。織部が優れた茶器などを「どぺえ」「ミュキン」といった独特のオノマトペで評するケレン味にひっぱられがちですが、その本質は「数寄」という文化に振り回されたり、権力誇示に利用したりする人間の血生臭さ。秀吉や利休ら数寄や茶の湯を政治に利用した人たちの業の深さには思わずゾッとさせられます。光秀と利休の、茶席での心の読み合いは静かな迫力に満ち溢れ、同席している織部に「静かにしなさい!」と注意したくなるほど。本作の光秀は本当によく出来た人格者(上司にしたい武将ダントツNo.1!)で、謀反の決意から裏切りにあうところまでが、シブくて悲しくてかっこいい。
また、信長の弔い合戦で「信♡」とあしらわれた幟が掲げられるシーンは本作有数の名シーン。ひとまずここまで読んでみてください……!

山田芳裕先生のデビュー作『大正野郎』(講談社)も、織部と同じく余人には理解しにくいこだわりに取り憑かれた主人公が登場します。個性が強すぎる趣味人たちをいきいきと描く山田先生自身もきっと、かなりの“へうげもの”なのでしょう。

『へうげもの』を試し読みする

『花の慶次 ―雲のかなたに―』

花の慶次 ―雲のかなたに― 1巻

完結『花の慶次 ―雲のかなたに―』 全18巻 隆慶一郎・原哲夫・麻生未央 / ノース・スターズ・ピクチャーズ

戦国の世を駆け抜けた「漢」たちの生き様

時代小説家として有名な隆慶一郎先生の『一夢庵風流記』を原作に、『北斗の拳』の原哲夫先生が漫画化。

主人公は「傾奇者(かぶきもの)」と呼ばれる前田慶次。今でこそ各種ゲームなどに登場し、人気を博している慶次ですが、昔は無名の一武将に過ぎませんでした。そんな彼の知名度を大きく引き上げたのが、この作品です。

主人公の慶次はまさに「男が惚れる男」。風のような自由さと、少年のように純粋な心、弱きを助け、強きをくじく男っぷりのよさ……などなど、関わる人間を次々と惚れさせていくのも頷けます。

アクション漫画としての評価も高く、難しい話抜きで楽しめるのも本作の魅力です。

『花の慶次 ―雲のかなたに―』を試し読みする

『大奥』

大奥 1巻

『大奥』 1~18巻 よしながふみ / 白泉社

もしも徳川将軍が女だったら……?

2010年に二宮和也・柴咲コウで実写映画化、2012年に堺雅人・菅野美穂で実写ドラマ化&映画化された本作。

作者のよしながふみ先生は、『西洋骨董洋菓子店』や『きのう何食べた?』等でも有名ですが、もともとはBLを中心に活動されていました。昔から、お話作りの上手さに定評がある漫画家さんですが、本作でもそのストーリーテラーぶりを遺憾なく発揮しています。

独自の解釈を交えつつも、基本は史実に忠実。ただ、「もしも徳川将軍が男ではなく女だったら」という大きな嘘を一点紛れ込ませることで、今まで私達が知っていた歴史というものを、鮮やかに塗り替えてみせる……その手腕はまさに見事の一言です。

為政者として生きねばならない女の苦悩と悲哀、そして、それを支える男たちの思いなど、登場人物の心情を繊細に、ドラマティックに描いているのも本作の特徴。

現在も『MELODY』にて絶賛連載中の本作は、卓越した人間ドラマを味わいたい方におすすめです。

『大奥』を試し読みする

『アサギロ~浅葱狼~』

アサギロ~浅葱狼~(1)

『アサギロ~浅葱狼~』 1~21巻 ヒラマツ・ミノル / 小学館

ひたすら硬派な新選組漫画

『ゲッサン』にて、現在も連載中の本作は、新選組を主軸とした群像劇です。近年は乙女ゲームや少女漫画等でも取り上げられることが多い新選組ですが、本作はあくまで硬派。史実をベースに、歴史ファンが楽しめる上質のエンタメ作品に仕上げられています。

主役は沖田総司となっていますが、他の新選組メンバーも決して脇役に回ってはいません。器の大きさと並外れた度量を感じさせる近藤勇や、涼やかな美形の土方歳三など、新選組の中核をなすメンバーの存在感が素晴らしく、彼らが今後どう活躍していくのか、続きが待ち遠しくなるはず。

また、画力と構成力の高さも本作の魅力。少し独特な絵柄ですが、剣術のシーンなどは圧巻の迫力。骨太の歴史漫画をお探しの方に、ぜひ読んで欲しい作品です。

『アサギロ~浅葱狼~』を試し読みする

『風雲児たち』

風雲児たち 1巻

完結『風雲児たち』 全20巻 みなもと太郎 / リイド社

歴史大河ギャグ漫画の傑作!

幕末を生きた風雲児たちを描きたい。そのためには、400年前の関ヶ原から始めなくては……という思いから描かれた本作は、1979年の連載開始から30年たった今も連載が続いている長寿作品です。2010年に『風雲児たち 幕末編』が、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞したことでも話題になりました。

ギャグ漫画らしく、笑えるシーンが盛りだくさんなのですが、本作の凄さはその深い歴史観と、キャラクターの魅力にあります。教科書に出てきた人物も多く取り上げられるのですが、一人ひとりがみな、血の通った人間として描かれているので、無味乾燥な「歴史の勉強」とはまったく異なる感覚で読み進めることができます。

一見すると関係なさそうな出来事が、実は大きな歴史の流れに大きく関わっている……という新鮮な驚きを与えてくれる本作。歴史好きの方には、ぜひ読んでもらいたい作品です。

『風雲児たち』を試し読みする

『昭和天皇物語』

昭和天皇物語

『昭和天皇物語』 1~6巻 能條純一・半藤一利・永福一成・志波秀宇 / 小学館

昭和天皇の人生を幼少期から丁寧に追っていく作品

日本近代史の著作を多く持つ作家・半藤一利先生の協力のもと、『月下の棋士』 『哭きの竜』で知られる能條純一先生が描く、昭和天皇の物語です。

明治38年、後に昭和天皇となる迪宮裕仁親王がまだ数え年で5歳のところから、物語は始まり、明治から大正へと時代が変わっていく中、昭和天皇の少年期が、じっくりと描かれていきます。

日清戦争・日露戦争の二つの戦争から太平洋戦争へ。激動の時代を生きた昭和天皇という存在を、一人の人間ドラマとして描きたいというのが、作者の意図。昭和天皇の幼少期からの聡明さが丁寧に描かれ、乃木希典や東郷平八郎といった陸海軍の重鎮が、その成長を見守ることに。

倫理から科学まで選び抜かれた教師が昭和天皇におこなう「ご進講」を通して、戦前の日本人の思想がよく分かりますし、当時の皇族子弟の暮らしぶりにも興味をそそられます。第2巻に入ると、昭和天皇は十代後半となり、妃選びを巡って周囲は騒がしく…。

大正・昭和史の教科書としても、最適な作品。TV番組「ワイドナショー」で武田鉄矢さんが絶賛したことも影響し、多くの読者を獲得しています。

『昭和天皇物語』を試し読みする

『特攻の島』

特攻の島

完結『特攻の島』 全9巻 佐藤秀峰 / 佐藤秀峰漫画製作所 / 漫画onweb

特攻兵器「回天」に乗る若者達の重厚なドラマ

太平洋戦争末期に次々と実戦投入された特攻兵器。その一つ、「回天」に乗る若者達の姿を描いた作品です。

主人公は、海軍航空隊予科練習生の渡辺裕三。生きては帰れない「特殊兵器」の搭乗員に志願した彼は、秘密基地のある瀬戸内海の島へ。そこで見たのが、人が操縦して敵艦に突撃する人間魚雷「回天」でした。

回天の発案者である黒木博司と仁科関夫、回天隊の指揮官・板倉光馬など実在した人物を登場させ、回天隊の作戦を史実に沿って描きながら、架空の人物である渡辺の心理に深く切り込んでいくのが、本作の特徴です。死ぬと分かっている「特殊兵器」の搭乗員に、なぜ渡辺は志願したのか? 同僚の死を目の当たりにして何を感じたのか? そして回天に乗り込んで出撃を待つ時の心情は? 「回天」の悲劇性を強調することも、批判に傾くこともなく、現場にいる人々のドラマを冷静な視線をもって描いていきます。

各巻の表紙を見ても分かるように、物語が進むにつれて表情が変わっていく渡辺。作者はなぜ、表紙に渡辺の肖像を描き続けたのか、最終話を読むとその意図が分かります。全編に通じる“凄み”に浸り、読み終えた時は言葉を失うことになるでしょう。

『特攻の島』を試し読みする

中国編

中国史といえば、やはり三国志のイメージが強いですが、『キングダム』をはじめとした春秋戦国時代を扱った作品も負けてはいません。ここでは、その2つの時代を扱った作品をご紹介します。

『キングダム』

キングダム 1

『キングダム』 1~57巻 原泰久 / 集英社

圧倒的迫力!読み始めたら止まらない

舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。

主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。

また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる本作は、現在も『週刊ヤングジャンプ』にて連載中です。

『キングダム』を試し読みする

『達人伝 〜9万里を風に乗り〜』

達人伝

『達人伝 〜9万里を風に乗り〜』 1~26巻 王欣太 / 双葉社

古代中国の達人、英雄が続々登場する1作

古代中国の偉大な思想家、荘子の孫・荘丹を主人公にした大河ロマン。三国志の世界を描いた『蒼天航路』の王欣太先生らしいダイナミックな作画による、英雄達の群像劇です。

当時の中国はいくつもの国が争い合った戦国時代。虎狼の国と呼ばれる秦が力を増し、諸国を飲みこもうとしていました。秦の助力を得た隣国に攻め込まれ、目の前で王と親友を殺された荘丹は、民の平穏と引き換えに、9年の間に世の達人を集めて秦に対抗する勢力を作り出す約束を、敵の将軍と結びます。そして、広い世界に旅立ち、二人の頼りになる仲間を得ることに。荘丹を含めた三人は「丹(あかし)の三侠」として名を上げていきます。

司馬遷の『史記』でなど知られる古代中国の有名な王侯、政治家、軍人、思想家、侠客がどんどん登場するのが本作の面白さです。荘丹の仲間・無名(むみょう)は、各国のあらゆる有名人の情報を頭にたたき込んでいる男。新たな登場人物が現れるたびに、彼が丁寧に解説してくれます。

同時代を描いた作品に『キングダム』がありますが、本作の方が少しだけ時間が前。呂不韋や白起など『キングダム』にも登場するキャラクターが別の姿で登場するのも、歴史漫画好きにはたまりません。乱世を生きる男達の人間力に、心惹かれる作品です。

『達人伝 〜9万里を風に乗り〜』を試し読みする

『赤龍王』

赤龍王 第1巻

完結『赤龍王』 全9巻 本宮ひろ志 / サード・ライン

本宮版・項羽と劉邦!猛将同士の宿命の対決

四面楚歌の故事でも有名な「項羽と劉邦」の戦いを『サラリーマン金太郎』の本宮ひろ志先生が描いた本作。史実に忠実ながらも、本宮先生らしい「熱い」男たちの描写が胸に迫ります。

百姓育ちであり、粗野でがさつだが、器の大きさとカリスマ性を感じさせる劉邦。卓越した武力と冷酷さを持ちながらも、妻・虞美人に対する真摯なまでの愛が胸に迫る項羽。この項羽の存在こそが、この作品の魅力でもあります。『北斗の拳』のラオウのような悪の魅力と言えばわかりやすいかと思いますが、最強であるがゆえの孤独や悲哀を秘めたその姿は、まさに男が惚れる男。

ほかにも、劉邦を支える軍師・張良や、天才兵法家・韓信など、魅力的な脇役も大勢出てきます。虞美人を巡る三角関係は、女性もグッとくるかも? 全9巻、完結済です。

『赤龍王』を試し読みする

『蒼天航路』

蒼天航路 1巻

完結『蒼天航路』 全36巻 王欣太・李學仁 / 講談社

魅力的な登場人物が盛りだくさん!

三国志といえば、善玉である「蜀」の劉備が、悪玉である「魏」の曹操と戦う……といったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。そんな従来の三国志のイメージをくつがえし、曹操を主人公に据えた本作は、「正史」(※三国志には、史実をもとにした「正史」と、大衆向けに書かれた「演義」の2種類があります)をベースとしながらも、作者独自の解釈を取り入れ、新たな三国志を作り上げています。

卓越したストーリー展開、迫力あるアクション描写、巧みな演出など、オススメする理由はたくさんありますが、何より魅力的なのは、その個性あふれるキャラクター! 主人公・曹操の完璧超人っぷりに惚れるもよし、隻眼の武将・夏侯惇の侠気にしびれるもよし(彼が一兵卒となって戦に出るエピソードは必見!)、天才軍師・郭嘉や荀彧の最期に涙するもよし……。

また、従来はただの「いい人」に描かれがちだった劉備のダメ男っぷりや、悪を極めた末に、王の風格さえ漂わせる董卓など、従来のイメージを覆すキャラ造形も『蒼天航路』ならでは。

全36巻という長編ですが、ぜひ時間を作って読んでいただきたい作品です。

『蒼天航路』を試し読みする

『三国志魂』

三国志魂 上

完結『三国志魂』 全2巻 荒川弘・杜康潤 / コーエーテクモゲームス

荒川弘先生が描くおもしろ三国志漫画!

『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』でもおなじみ、荒川弘先生が描く三国志四コマがこちら。本作は「劉備や孔明の名前は知ってるけど、三国志についてはよく知らない」「三国志に興味があるけど、長編を読むのはつらい」という方に最適です。

史実のエピソードごとに、右ページに解説、左ページに漫画という構成で進んでいきます。解説も堅苦しいものではなく、荒川弘先生と共著の杜康潤先生の対談形式になっているため、初心者でも面白く読めること間違いなし!

登場人物の多い三国志ですが、本書は各ページの端に「初登場」と「お悔やみ」という欄が設けられており、誰が活躍し、誰が退場したのか、すぐわかるようになっています。

四コマ漫画は等身低めのギャグ絵ですが、時折挿入される本気の荒川絵が大変かっこいいので、渋いおじさま好きの方にもぜひご覧いただきたいです。

『三国志魂』を試し読みする

世界編

世界編では、古代オリエントや中世ヨーロッパ、12世紀後半のモンゴルやナチス・ドイツ、フランス革命などをテーマにした作品をご紹介します。古代のロマンに酔いしれるもよし、英雄たちの武勇伝に胸躍らせるもよし。壮大な歴史絵巻をぜひご堪能あれ。

『ヒストリエ』

ヒストリエ 1巻

『ヒストリエ』 1~11巻 岩明均 / 講談社

激動の古代オリエントを描く歴史大作

現在、『月刊アフタヌーン』にて連載中の本作。舞台は紀元前4世紀。マケドニア王国(現在のギリシャ周辺)のアレクサンドロス(アレキサンダー)大王に仕えた実在の人物・エウメネスの生涯を描いています。

有名なアレクサンドロス本人ではなく、書記官であるエウメネスを主役に据えたところが本作の特徴であり、最大の魅力と言えます。

エウメネスの人生はまさに波瀾万丈。幼少期は有力者の次男として恵まれた日々を送りますが、父親の死とともに奴隷へと転落。そのまま底辺層の住民として生きていくはずが、類まれなる判断力と豊かな教養、冷静さと度胸とを発揮し、ついにはアレクサンドロスの臣下として辣腕を振るうに至ります。

エウメネスが知略と策謀を駆使して難関を切り抜けていくストーリーの面白さもさることながら、緻密に張り巡らされた伏線や、淡々としていながらも凄みのある残虐描写も魅力のひとつ。知的興奮を掻き立てられる良作です。

『ヒストリエ』を試し読みする

『ヴィンランド・サガ』

ヴィンランド・サガ 1巻

『ヴィンランド・サガ』 1~23巻 幸村誠 / 講談社

世界を股にかけた、男たちのロマン

11世紀後半の北ヨーロッパを舞台に、世界を股に略奪を繰り返していた最強の民族・ヴァイキングたちの生き様を描く本作。主人公はアイスランド出身の少年・トルフィン。ヴァイキングの首領・アシェラッドに父親を殺された彼は、復讐のため、仇であるアシェラッド兵団に身を置く。

本作の魅力は、トルフィンをストーリーの中心としながらも、群像劇のように脇役たちの人生に焦点があたっていくところです。なかでも、トルフィンの仇でもあるアシェラッドは、影の主役とも言うべき魅力の持ち主。残忍で狡猾……悪人とさえ呼べるその性格ながら、巻数が進むうちに彼の奥深い魅力に取り込まれていきます。彼とトルフィンとの擬似親子関係は、きっとみなさんの胸にも迫るはず。

また、『プラネテス』でも評価された画力は、本作でも健在。衣装や風景描写など、歴史漫画の肝とも言える時代の空気感はもちろん、登場人物の表情が本当に素晴らしく、台詞なしでも彼らの想いが伝わってくるほど。

善悪では計りきれない、熱い「漢」たちの生き様にぜひ触れてみてください。

『ヴィンランド・サガ』を試し読みする

『ハーン -草と鉄と羊-』

ハーン ‐草と鉄と羊‐

完結『ハーン -草と鉄と羊-』 全12巻 瀬下猛 / 講談社

義経=チンギス・ハーン伝説を下敷きにした野望の物語

源義経が平泉で死なずに、モンゴルに渡ってチンギス・ハーンとなった。この俗説をモチーフに、12世紀後半のユーラシア大陸で、義経が大冒険を繰り広げる姿を描いた作品。

兄・頼朝が放った追っ手を振り切って蝦夷地から船に乗った義経。その船が難破し、体ひとつでたどり着いたのは、当時、中国を支配していた女真族の国・金でした。しかし金は弱体化し、モンゴル高原は遊牧民の部族がしのぎを削る乱世。義経は最強と言われるケレイトの主・オン・ハーンに気に入られ、「優れた鉄の男」という意味を持つテムジンの名を与えられます。テムジンは、チンギス・ハーンの若い時の名前です。

高い知力と身体能力を持つ戦の天才であり、野心家だった義経。そんなイメージを活かしつつ、物語はチンギス・ハーンの人生をなぞっていきます。モンゴルの屈強な男達に引けを取らない義経の活躍ぶりは爽快。遊牧民の暮らしも如実に描かれ、広大な草原を駆け巡るロマンを感じさせてくれます。

大陸に流れついた時から、大陸の全てを自分のものにしたいという野心を抱いていた義経。強敵と出会うと、倒すのではなく「欲しいな」と思うところなどは、まさに王の器。今後の展開が楽しみです。

『ハーン -草と鉄と羊-』を試し読みする

『イサック』

イサック

『イサック』 1~8巻 真刈信二・DOUBLE-S / 講談社

17世紀のヨーロッパに渡った侍が銃士として活躍する

三十年戦争(1618〜1648)の時期の神聖ローマ帝国を舞台にした戦記漫画です。主人公はなんと日本人の侍。実際に17世紀に海を渡った日本の侍は多く、少数ですがヨーロッパまで達した者もいたという史実があるそうです。それをもとに原作の真刈信二先生が作り出したのが、日本から遠く離れたドイツの地で戦う孤高の主人公・イサック(伊佐久)でした。

日本刀による剣術も優れたものを持っているイサックですが、本領は銃士。日本から持参した銃身の長い火縄銃で、遠く離れた敵を正確に撃ち抜きます。つまり彼は17世紀のヨーロッパにあっては規格外のスナイパー。味方にとっては、実に頼もしい存在なのです。

カソリックとプロテスタントの対立という宗教戦争から、ヨーロッパ各国の覇権争いへと拡大していった三十年戦争。ドイツの都市をスペインの皇太子の軍隊が包囲するなど、世界史を実感しながら読めるのが本作。兵士達の甲冑や武器の描写はリアルで、大勢の兵士が入り乱れて戦う攻城戦は大迫力。丁寧な作画がスペクタクル感を高めます。

恩師を殺した仇であり、かつての同僚だった練蔵を追って、ヨーロッパに来たイサック。第2巻で早くも練蔵がロレンツォと名を変えて登場。戦いの勝敗を左右する、日本人同士の激突はアツすぎます!

『イサック』を試し読みする

『NeuN』

NeuN

『NeuN』 1~6巻 高橋ツトム / 講談社

ヒトラーの血を受け継いだ少年ノインの数奇な冒険

アドルフ・ヒトラー率いるナチスが台頭する1940年のドイツを舞台にしたサスペンス。タイトルの『NeuN(ノイン)』はドイツ語で数字の9を指します。

主人公は9歳の少年・フランツ・ノイン。実は彼は、ヒトラーの血を受け継いだ13人の子どものうちの一人で、名前は9番目の子どもを意味しているのでした。そんなことは知らずに、のどかな村で暮らしていたノインですが、ある日、ナチスのSS(親衛隊)がやって来て、彼の運命は激変します。

SSの目的はノインの抹殺。それだけでなく、ノインの存在を知る220人の村人全てを虐殺していったのでした。ノインを救ったのは、壁(ヴァント)として彼を見守り続けてきた兵士・テオ・ベッカー。そこから二人の逃避行が始まります。

強大な組織力を持ち、命令を受ければ同胞も平気で殺すナチスの兵士達。ある大きな街では、ノインを見つけ出すために同い年の男の子を根こそぎ殺していくような残虐さを発揮します。さらに恐ろしいのは市民がナチスの味方であるということ。極限の逃避行を、『スカイハイ』『爆音列島』の高橋ツトム先生が、緊張感溢れたタッチで描いていきます。

やがて、8番の子アハトと、その壁・ナオミ・ライジンガーと出会うノイン。ナオミは日本刀を武器に戦う日系の美人女性です。また、敵側には生きたまま人を切り刻む残虐な軍医・Dr.Uが登場。各キャラの個性が強烈なのも、本作の面白さです。

『NeuN』を試し読みする

『イノサン』

イノサン

完結『イノサン』 全9巻 坂本真一 / 集英社

フランス革命期の死刑執行人を耽美に描く

フランス革命期に生きた死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンを主人公にした、絢爛たる歴史漫画。微に入り細にわたって描きこまれた絵が本当に美しく、耽美な世界に浸れる作品です。

サンソン家は代々、国王直属の死刑執行人を務めてきた家柄。その四代目当主がシャルルです。物語は彼の少年期からスタート。人々に「死神」と呼ばれ、忌み嫌われる家柄に生まれた苦悩を胸に抱きながらも、「正義の番人」として死刑執行の任務に向かっていく姿を描いていきます。

本作の魅力は、なんといっても美しく妖しい、その画風です。ベルサイユ宮殿でおこなわれる王侯貴族の贅を尽くしたパーティから、シャルルが剣を振り下ろし罪人の頭を切り落とす処刑まで、全てのシーンが映画を見ているようにリアル。内向的で傷つきやすい主人公シャルル、その妹でエキセントリックな金髪美女のマリーなど、登場するのはアクの強いキャラクターばかり。登場人物が突然歌い出すミュージカル調のシーンもあり、作者の遊び心を感じます。

全9巻で、最終話はまだ革命前夜。歴史に名を刻む処刑道具ギロチンも登場していません。物語は続編の『イノサン Rouge』に引き継がれ、いよいよ血なまぐさい時代へと突入していきます。

『イノサン』を試し読みする

『ベルサイユのばら』

ベルサイユのばら 1巻

完結『ベルサイユのばら』 全9巻 池田理代子 / フェアベル

フランス革命と言えばこれ!

“ベルばら”の愛称でも知られ、宝塚での舞台化やアニメ化など、メディアミックスの先駆けとも言える本作。

舞台は18世紀フランス。王妃マリー・アントワネットと近衛連隊長である男装の麗人・オスカルを中心に、フランス革命という大きな歴史の波に翻弄されながらも、華々しく生きた人々を描いています。

史実に基づいたドラマティックなストーリーは男性にもオススメですが、なによりも魅力的なのは、オスカルその人です。美しく凛々しく、誇りと正義感に満ち溢れたその姿は、まさに少女の憧れを体現したかのよう! そんなオスカルと、オスカルを陰ながら支え続けたアンドレとの悲恋は涙なしには読めません。

連載開始は40年前ですが、最近でも女性向けファッション誌の表紙を飾ったり、新作エピソードを収録したコミックスが発売されたりと、今も愛され続けている作品です。

『ベルサイユのばら』を試し読みする

『チェーザレ 破壊の創造者』

チェーザレ 破壊の創造者 1巻

『チェーザレ 破壊の創造者』 1~12巻 惣領冬実・原基晶 / 講談社

ボルジア家の光と闇を華麗に描く

マキャヴェッリが『君主論』で、理想の君主として掲げた中世イタリアの貴族・チェーザレ・ボルジアの人生を、華麗な筆致で描く本作。

物語の視点はチェーザレ自身ではなく、のちに彼と深く関わることになる青年・アンジェロ。平民である彼が語り部となることで、当時の時代背景や複雑な権力関係が読者にもわかりやすく伝わる仕組みになっています。

詳細な史料を元に描かれた本格歴史ものと呼べる本作ですが、魅力あふれるキャラクターや、丁寧な心理描写など、漫画としての魅力も充分。大人びて見えるチェーザレの意外な子供っぽさや、腹心であるミゲルとの主従関係にときめく女子も多いのでは?

『ボーイフレンド』『MARS』など、少女漫画家として第一線で活躍してきた惣領冬実先生だけあって、精密な背景や人物の麗しさは特筆モノ。ダヴィンチやミケランジェロなど、当時を代表する偉人たちがさりげなく登場するのも楽しみのひとつと言えます。

現在も『モーニング』にて連載中の本作。中世ヨーロッパの空気にじっくりと浸りたい時にオススメです。

『チェーザレ 破壊の創造者』を試し読みする

勉強に最適!学習漫画

小学生の頃、誰もが手にとった思い出のある「学習漫画」。教科書の内容はなかなか覚えられないのに、漫画だと苦もなく理解できた……という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、おもしろくてためになる、おすすめの学習漫画をご紹介します。

『学研まんが日本の歴史』

学研まんが日本の歴史 1 日本のあけぼの 原始時代

完結『学研まんが日本の歴史』 全17巻 樋口清之・堀江卓・伊東章夫・原島サブロー・大倉元則 / 学研

これで日本史は完璧!

古代から現代までの歴史を、全17巻にまとめてあります。

学習漫画らしい、わかりやすく親しみやすい絵柄で、小学生~中学生の勉強に最適。昔、学校の図書館で読んだ方も多いのでは? 日本史の全体観をつかむために、大人になってから読んでもためになります。

『学研まんが日本の歴史』を試し読みする

『学研まんが世界の歴史』

学研まんが世界の歴史 1 古代文明のおこりとピラミッドにねむる王たち

完結『学研まんが世界の歴史』 全15巻 長澤和俊・ムロタニツネ象 / 学研

世界史がざっくりわかる!

全15巻に世界史の全容がまとめられた本作。

巻によって扱う時代と地域が異なるため、興味のある部分だけ読むこともできますが、大きな歴史の流れを読むという意味では通読がオススメです。

『学研まんが世界の歴史』を試し読みする

歴史漫画年表

代表的な歴史漫画を、地域・時代別に年表にまとめました。歴史漫画探索にお役立てください。

※クリックすると別窓で画像が開きます

history-comic-chronology

最後に

ここに掲載した作品は、歴史漫画のほんの一部に過ぎません。面白い作品は他にもたくさんあるので、付録の年表などを利用して、さらなる歴史漫画の旅に出られてはいかがでしょうか? きっと、あなたの心を熱くする作品に出会えるはずです。

▼こちらもオススメ

【世界史漫画地図つき】面白くて勉強にもなる世界史漫画13選

定番からおすすめまで!いま読みたい三国志漫画7選

最強の新撰組漫画ならこれ!ファンもビギナーも納得のおすすめ8選

学べてときめく!源氏物語の魅力が分かる漫画9選

歴史・時代劇漫画一覧はこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

こちらもおすすめ

医療現場のリアルが分かる!おすすめの医療漫画18選
全巻揃えても安く買える漫画を厳選!10巻以内完結のおすすめ漫画26選
おすすめ妖怪漫画9選【日常ものからバトルものまで】
『ダーウィンズゲーム』とは? 読み出すと止まらない極限異能力バトル【ネタバレ注意】
【ネタバレ注意】レス問題をリアルに描いた話題作『あなたがしてくれなくても』~悩める貴女の駆け込み寺はこちらです~
『怪物事変』とは?TVアニメ化でノリに乗る作品の魅力を解剖!