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誰もが知っていて、実は知らない昭和天皇の激動の生涯。
昭和天皇の幼少期からを描き、人格形成の過程も垣間見られる作品。数えで5歳の頃から養育係として仕える足立タカとのやり取りや、初等教育の過程での周囲との立場の異なりへの気持ちの表れなどから、感じることは昭和天皇も庶民と変わらぬ人であるということ。
あの時代に何を思い、どう行動したのか。大元帥陛下であり大天皇陛下として、そして象徴として、人間として。
昭和天皇の内面を描きつつ、突き進む時代が描かれている今作は、ただの歴史マンガとしては括れない。
改めて、日本とは何か、日本人とは何かを見つめ直すきっかけになるような内面に響く作品だ。
昭和天皇が悩みもがいている姿が伝わってくる。立憲君主国の体制下で天皇のあるべき姿を求めて悩み続けていたのだろう。昭和天皇の思いとは別に、軍部が勝手な行動を起こし、戦争がどんどん近づいてくる緊迫感がすごい。
軍部の暴走の過程が描かれ、緊迫していく様子と天皇の苦悩が描かれる。
侍従武官長については昭和天皇の親任が厚かったかのように書いている書物もあるが、
実際はこうしてご意向を無視していたとは。白川大将が対照的。
Posted by ブクログ 2021年11月07日
関東軍の暴走と、それに苦悩する昭和天皇、日本の内閣が描かれている。
国際的見地から見て、日本の将来を真に考える人物をどんどん暗殺していき、自分たちの思い通りにしていこうとする軍部。
あくまで国際的に協力して、情勢を穏やかにしていこうとする昭和天皇や内閣。
その闘いに勝っていく(勝手にどんどん暴走して...続きを読む
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