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Posted by ブクログ 2021年07月04日
ノモンハンでの凄惨な戦闘と、それを生起させた要因について精緻に、分かりやすい筆致で語りかけてくれる。
しかし、そもそも満州国を建国するとなればソ連と長大な国境を接すること、日中戦争を進めるためにはその手当をしながらでなければならないこと、南進すれば北にも相応の兵力を残置しなければならず、米国からの石...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月25日
参謀本部と関東軍そして前線の将官・参謀達の行動を経糸に、日ソ英独の外交戦を緯糸にして描かれる昭和14年の夏。
著者がヒトラーやスターリンと並べて(スケールは小さいが)「絶対悪」とまで呼ぶ辻政信の人間離れした独善と好戦性には読みながらも吐き気を禁じえない。
そんな一部の特殊な構成員に引きずられ意思決定...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月30日
筆者は極力冷静になろうと努めていますが、それでも怒りを隠しきれていません。それがこの事件の酷さを物語っています。
情報の軽視、自軍に対する根拠なき過信、命令の曖昧さ、現地軍の暴走とそれを止められない中央の無能さ、責任の所在の曖昧さ、自重論を悪と見なす風潮、太平洋戦争の敗因がノモンハンで既に現れてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月31日
資源など何もない不毛の地ノモンハンで、国境線を巡って日ソが衝突した。大本営の「不拡大」の方針を弱腰として退ける関東軍参謀の服部と辻。大本営も関東軍のメンツを重んじて強い命令をだせず、事件は多数の死傷者を出す戦闘へと拡大した。命令の曖昧さ、敵への侮り、情報の軽視、精神の過剰な重要視など、その後の日本軍...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月01日
戦争における個人の役割の大きさに驚き、自身の考えを改めた。1人の大きい声が周りを動かし、その結果組織が動く。そういった単純な構造が世界を動かしている。大きな声が正しいか誤っているかを曇りない眼で判断しないと戦争などという誤った結末を招く。
1人1人が明確な戦争拒否の意思を持たないと止める事はできな...続きを読む
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