半藤一利のレビュー一覧
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日清戦争で戦争は儲かると国民に思わせてしまった。
日露戦争の日本はこれ以上戦争を続けられない状態でルーズベルトに仲介を頼んで、日本の国力を考えれば120点の講和条件を得た。
ただ日本政府はメディアや国民に正しい情報を知らせず、勝った勝ったと発表していたので、賠償金が取れないとわかった世論が激昂し政府が攻撃され、さらにその恨みが仲裁をしたアメリカに向き、反米感情が芽生えた。
国民に戦況を正しく伝えなかったのがことの発端だが、そこから海軍軍縮条約からの脱退、国際連盟脱退、ノモンハン事件と進み、太平洋戦争と続く。
このパターンは国家でも企業でも個人でも同じ。傷が浅いうちに引き返せば何とかなるのに -
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半藤一利さんと言えば第二次世界大戦などのノンフィクション。真珠湾の日に何があったのかという掘り下げかと手にしたが、読みはじめたらそれ以前からの様々なやり取りから始まる実録であることがわかった。
アメリカ側との交渉、所謂ハルノートというれるものの様である。
歴史の一つとして、真珠湾攻撃というものがあるが、そこに至るまでの過程、その最中の国や軍の会話がありありと記録されていたことに驚く。
何より、この歳になるまで「日本が先制攻撃を仕掛けてアメリカを怒らせた」勝手にそう思っていたが、それまでには様々なやり取りがあり日本も待ったり交渉したり譲歩したりとしていたとある。
それなのに起こった戦争は実に残 -
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ネタバレもともと歴史は好きでしたが、薩長が正義の幕末史観を転換させてくれたのが、半藤氏数々の著書でした。
特に、勝海舟を深く知れば知るほど、「半藤先生ありがとう」と心の中で深く深くお礼を申しました。
そんな半藤氏の遺作となるこの本を読むのは、多少気の重いところもあったのですが、読み始めると目からうろこがドサドサ落ちる面白さ。
何よりも、疑問に思ったことはすぐに調べる歴史探偵の姿には、まだまだ追い続けねばならない大きな背中がありました。
いくつか付箋をつけた部分をば。
滝廉太郎が作曲した、有名な『花』の歌詞。
春のうららの墨田川
のぼりくだりの船人が
櫂のしずくも花と散る
ながめを何にたと -
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毎年、終戦記念日前後に読む太平洋戦争関連の本で、今年はこれまでに読んだことがなかった終戦から占領期に関する本をピック。その期間で欠かすことの出来ないのが占領軍GHQの最高責任者、マッカーサーという存在。賛否あれども、現代に続く日本の戦後の行く末を決定づけたと言える。著者は、当時の日米政府の記録や関係者の著作と関連本、昭和天皇の通訳の日記、そしてインタービューを通して、マッカーサーがどういう意図を以ち、どのような背景で主要な意思決定を行ったのかに迫っている。
傲岸不遜でナルシストであり、野心家でもあったマッカーサーだが、経験なクリスチャンでもあり、自由を信奉する民主主義者でもある。日本の降伏調 -
購入済み
開戦...
天皇の心に反して、どうしても開戦に向かってしまう日本。
近衛は当時からこんな風に思われていたのだな。
なかなか似た顔が多いように見える本作だが、山本長官の凛々しさは
際だっている。 -
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この時期は戦争の歴史を知っておきたくなる。昭和14年5月〜9月にかけて満州北西部の当時ソ連の支配下にあったモンゴルとの国境紛争。教科書では「ノモンハン事件」として習ったと記憶。ドイツヒトラー、ソ連スターリン両者の思惑。東京参謀本部作戦課と新京関東軍作戦課、陸軍と海軍の関係性。排英的な国内世論の形成の背景。
日露戦争の勝利が慢心に繋がっていた。陸軍は将兵の忠勇・精神力の格別の発揮と、これを最大限に活用する作戦指導を金科玉条とした。攻勢意思の信念化。精神主義。
この事件の後に第二次世界大戦に巻き込まれていく。
戦争に突き進む過程が良くわかり、組織の在り方について考えさせられた。 -
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両人の非常に多い著作はどれも「読みやすい」「必ず新たな気づきがある」/半藤は長年の調査によって日米戦争に至った内情を/佐藤は『日本の一番長い日』英訳を各国大使館に配って好評だった/米軍は東京など都市部大空襲を重慶爆撃の報復として正当化。太平洋戦争で日本が風船爆弾に毒ガスを使ったら?「必ず数百倍の報復があっただろう」/日露戦争の成功体験が海軍を束縛/「通商破壊」有効性を軽視、船団護衛のため陸軍は独自に空母まで作った参謀本部の企画立案は実質下級官吏が行い、評価は内部で行うので「決断の責任」「失敗の反省」がない。悪弊は外務省に継承されている、と佐藤は語る。
日本独自の「優位」としては、三八銃は半殺