半藤一利のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
文藝春秋社に在籍されていた昭和史研究で知られる著者が簡潔にまとめた人物論。昭和初期の日本に寄与した政治家、軍人を中心に、一人数ページ程度で概説している。
植民地時代後期の激動の世界、不安定な立ち位置の自国、その中で生きた英傑(英邁、猛勇、人徳者)だけでなく、反対に残念な判断・行動をとった凡愚の人物も多く取り上げられていて、両方の意味で歴史に学べる点が良きです。
一人あたりの内容は薄いので、興味を持つ窓口となる入門書といった感じですが。
石原莞爾中将の項にて、一見すると厭世的と映る発言にも、個人的に強く共感するところがあり、国の行く末を冷静に憂いての言葉として、時代を越えて現代にも通ずるもの -
購入済み
史上最悪の作戦
山本長官の日程が敵に握られたのが何よりの痛手であったところに、
悪名高きインパール作戦。牟田口司令官はこれでもかというほど
無能に描かれている。 -
Posted by ブクログ
☆☆☆ 2025年8月 ☆☆☆
戦後80年を迎える夏に改めて読んでみた。
記録はつけていなかったが、これを読むのはおそらく4回目ぐらい。
まず肝に銘じたいのは「日本人の心のなかを掘れば『攘夷』が顔を出す」というもの。1941年12月8日の真珠湾攻撃時の日本人に巻き起こった歓喜。それが『攘夷』が表面に姿を見せたときだと半藤氏は指摘。現代の日本人はどうか。「外国人排斥」を訴えるような政党が一定の評価を受ける。「日本人ファースト」の一種の流行の中に僕は『攘夷』を感じて背筋が寒くなる。
P56に書かれている以下の指摘も重要。
「軍隊のみならず、日本の組織は何かやろうとするとき、一体何を目的とするの -
-
購入済み
開戦
とうとう開戦。
ハル・ノートにしても、宣戦布告の遅れにしても、興味を持って
調べるなりしなければ、知らぬまま、もしくは誤解したまま、かもしれない。
緊張感とともに、天皇の悲しみが伝わる巻。