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Posted by ブクログ
"一定の史観で書かれている歴史は歴史ではない"を体現している。相反する意見でも、2つの意見を理解し、噛み砕いた説明をした上で半藤さん自身の意見を述べている。偏った歴史観で通史を知りたくなかったので、個人的にありがたかった。講義調子で話が展開していくため、頭にスッと入ってくる。
戦後篇は半藤さんが社会の一員として生きてきたからか、言葉に魂が感じられる。その上、実体験から来る個人の感覚、感情が現実のものとして伝わる。
度々、『戦争は儲かる』という文言が出てくるのが印象的。朝鮮戦争の特需でとんでもない上昇気流に乗った日本経済は、多くの犠牲の上で成り立っているという事実から目を背けてはならないと感じた。
改めて歴史は多くの学びを我々に与えてくれる。通史を知ることで、1つの出来事を複層的に見られる。1つの出来事を追うことと、通史を学ぶことの往復が学びに深みを与える。
Posted by ブクログ
『歴史探偵』の異名を持つ作家、半藤一利氏による語り下ろしの『昭和史』その後編です。敗戦から復興し講和条約を経て主権が回復し、高度経済成長を経てバブルに突入、そして崩壊する激動の時代が綴られております。
本書は『歴史探偵』の異名を持つ作家、半藤一利先生による「語り下ろし」と言う形でまとめられた『昭和史』の完結編であります。高校の授業ではこの辺のところがたいてい、時間切れで終わり、あとは受験勉強で補っていくしかないわけですが、できれば中高生にこそ、本書を読んでいただきたいな、と読みながら考えておりました。
昭和史は未だに謎の部分や、解釈によっては紛糾することの多いことでありますが、半藤氏による『通史』を読んでいると、当時のことがかつて見たモノクロやカラーの映像とともに鮮やかに脳裏をよぎるのでした。
敗戦を迎え、GHQによる占領下で日本の復興が始まり、講和条約を経て日本が主権を回復し、
『もはや戦後ではない』
とまで称された高度経済成長を経て日本国民が狂奔したバブル時代からその崩壊までが綴られ、その厚さに見合わず、『戦前 戦中編』同様、一気に通読ができるものでありました。
僕は昭和の本当に最後の部分に生まれ育っているわけですが、バブルの頃とその崩壊まではなんとなくテレビで当時の映像を思い出すことができる程度で、実際にその恩恵に浴したわけではありませんが、こうして書籍化したものを読んでいくと、その時代が遠い『過去』のものとなりつつあることを痛感せずにはいられませんでした。
人類の歴史を一転に凝縮したと言われる『昭和』。その影響が消えていく部分と色濃く残っている部分が交錯している平成の世に読んでみると、色々と気付きがあるかもしれません。
※追記
本書は2025年1月8日、平凡社より『新版 昭和史 戦後篇 1945-1989 (980) (平凡社ライブラリー 980)』として再販されました。半藤一利氏は2021年1月12日、老衰のため東京都世田谷区の自宅で死去しました。90歳でした。この場をお借りしてご冥福を申し上げます。
Posted by ブクログ
評価と批評をいい塩梅で入れながら、歴史の細かな動きが書かれており、いわゆる教科書で習う歴史の行間の文脈や当時の雰囲気・登場人物一人一人の物語がわかるためとても面白い。現在を生きる人たちみんなにおすすめしたい。
総じて、戦後の日本が失った伝統や精神性・戦前から持つ無責任さや組織を守る官僚制の弊害等を戦後の課題と捉えているのかなと思った。
著者が最後に、今後の我々に必要なものとして以下を問いかけているのが印象深い。ー無私になり真面目さを取り戻し、大局的な展望能力を持ち、世界に通用する知識や情報をもてるかどうか。ー
まさにこの本などにより歴史やこれまでの経緯、いろんな人の正義を勉強して、自分で考えて議論し合っていくことが大事なのだと思った。
Posted by ブクログ
長かった……前編の方が気になって予約してたのに後編の方が先に来てしまい、しょうがなく読んだが、またオイルショックが起きそうな今読むにはこちらの方が良かった気がした。著者の実体験が結構出てくるので、歴史研究家の人の本ほど信用していいのかなみたいな感じもしたが、まあ面白かった。
まあ長過ぎて最終的に頭に何も残っていないような感じもするけど、自民党はやっぱりずっと前から軍隊を持とうとしたり改憲しようとしたりしてるんだなあという感じ。まあ独立国で軍隊を持っていないという状態の方が本来はイレギュラーなんだろうなと思う。でも持たずに済むなら持たない方がいいだろう。戦えるようにしたって第二次世界大戦と同じ轍を踏むだけだと思う。日本人の同調圧力というか上下の支配性というか、そういうものは異常だと思う。儒教の国の方が凄そうなイメージがあるのになあ。日本の軍隊は第二次世界大戦中、どの国の軍隊よりも酷い環境にあったんじゃないだろうか。てかほんと二世議員多すぎるだろ!今の政治家ほとんど二世議員なんじゃないか。
あと、やっぱり戦争でめちゃくちゃになって復興のためにみんなが頑張っている時期というのは、ある意味国が丸ごとスタートアップ企業をやっているみたいな状態だと思う。スタートアップは人数が少ないので1人ひとりが受け持つ仕事の内容も責任も大きいし、その分成長幅も大きくてやりがいもある。今の日本は一億総JTC的な感じで、窓際社員を大量に抱えた状態と言えるんじゃないだろうか。無論、自分もその1人と言えますが……。そもそも、どうすればまともな国になるのかわからない。政治に参加?デモをやりまくる?手取り早くは、国をめちゃくちゃにすることなんだろう。来たるオイルショックを生き延びられることを祈る。
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