あらすじ
昭和史の語り部の珠玉の人物評
半藤さんの眼を通すと、歴史をつくった人間の顔が見えてくる。膨大な著作、発言などから選りすぐった人物論、人間観のエッセンス。
永田鉄山、石原莞爾、今村均、山下奉文、栗林忠道、阿南惟幾、マッカーサー、米内光政、井上成美、山本五十六、伊藤整一、東條英機、辻政信、牟田口廉也、伏見宮博恭王、栗田健男、大西瀧治郎、近衛文麿、鈴木貫太郎、チャーチル、ヒトラー、スターリンなど、計66人が登場!
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Posted by ブクログ
文藝春秋社に在籍されていた昭和史研究で知られる著者が簡潔にまとめた人物論。昭和初期の日本に寄与した政治家、軍人を中心に、一人数ページ程度で概説している。
植民地時代後期の激動の世界、不安定な立ち位置の自国、その中で生きた英傑(英邁、猛勇、人徳者)だけでなく、反対に残念な判断・行動をとった凡愚の人物も多く取り上げられていて、両方の意味で歴史に学べる点が良きです。
一人あたりの内容は薄いので、興味を持つ窓口となる入門書といった感じですが。
石原莞爾中将の項にて、一見すると厭世的と映る発言にも、個人的に強く共感するところがあり、国の行く末を冷静に憂いての言葉として、時代を越えて現代にも通ずるものがありました。
Posted by ブクログ
昭和史に残る66人の軍人を中心に、官僚や政治家計66人について半藤一利さんがインタビューした事などを交えながら登場します。
それそれ簡潔に書かれていて、あっという間に読み終わりました。
昭和の人物論入門としてもいいかもしれません。
面白かったです!