半藤一利のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
著者自身が文中でもあとがきでも書いているように、脱線話が多く、墨子に興味があって読み始めた者にとってはいささかイライラする。著者にしてみれば、その方が軽い仕上がりになって読者にとっても読みやすくなるだろうとの思いもあるのだろうが、著者と同時代を生きた読者にはともかく、若い読者の感覚にはそぐわないように思う。著者の言わんとすることは若い読者にこそ届けたいものであるだけに、そこが残念だった。もうすこしオーソドックスに墨子について語ってほしかった。ただ、巻末の中村哲との対談はよかった。短い紙幅の対談でありながら、アフガニスタンの現状や中村哲の活動とその思想が本当に読みやすくわかりやすく語られている。
-
無料版購入済み
あまり実情が知られていない戦前の昭和帝。現人神として君臨してたと思いきや、人知れず様々な苦労があったんだな。
帝の思惑と世情がどんどん乖離していくのが歯がゆい -
-
Posted by ブクログ
1.勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません。
2.教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない
3.大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ
4.残しておけば、あとの人が真実に近づくことができます
どれも、うんうん、と頷きながら読んだが、ウクライナ侵攻が続く今、考えているのは、なぜ、ロシアがウクライナへ侵攻したのか、ということだ。
その要因は、いくつもあるだろうが、そのうちの一つに、ロシア(当時のソ連)が第二次世界大戦においてナチスに勝利した、という記憶があるからではないか、と思う。ソ連は、この戦争を「大祖国戦争」と呼び、その栄光を讃え続けて -
Posted by ブクログ
太平洋戦争においての指揮官と参謀コンビを盛りだくさん書いてある。
優秀な指揮官、日和見主義の指揮官、逃亡しがちな指揮官などなど。指揮官を支える優秀な参謀、目立ちたがりの参謀などなど、こちらも様々なバリエーションが描かれている。
太平洋戦争の日本軍の中で、どんな人間がどんな考えを持ち、どんな行動を起こしてきたのか。普通の戦争ものの本とは違った面から戦争というものを学べる良本。
圧巻は最終章「天皇と大元帥」だ。
昭和天皇が天皇としての側面と日本軍の大元帥との側面を持ち、その二面性がどのように戦局に左右していったかが描かれている。戦時の中の天皇のお考えや発言も時系列に沿って描かれていて、とても興味 -
Posted by ブクログ
「半藤一利」が編集した太平洋戦争史『新装版 太平洋戦争 日本軍艦戦記』を読みました。
『昭和史 1926-1945』、『昭和史〈戦後篇〉 1945-1989』に続き「半藤一利」作品です。
-----story-------------
世界三大海軍の栄光から、その壊滅まで――
激戦の記録、希少な体験談。
生残った将兵による「軍艦マイベスト5」。
提督たちの列伝。
……一冊でたどる大日本帝国海軍の最期。
1941年秋、世界三大海軍の一つとして、大日本帝国海軍は254隻、109万トンの大兵力を海上に浮かべていた。
しかし戦うこと3年半、40万もの戦死者とともに、そのほとんどが海底に沈んだ。
-
-
Posted by ブクログ
以前読んだ「日本のいちばん長い日」が面白かったので半藤利一氏の著書2冊目
この本も「日本の一番長い日」同様に太平洋戦争終戦時の歴史書。
今回は終戦直前にソ連が連合国軍に参戦し満州に侵攻する様子、終戦(敗戦)に向けた日本政府(軍部)の動き、連合国の思惑等々を時系列的に書かれています。
日本政府(軍部)の読みの甘さ、外交ベタとは対照的に、スターリンの野心的(狡猾)な外交術が目立つ。
我々は後の歴史的結果を知りながら読んでいるので、当時の当事者の感覚がどうであったのか想像するしかないが、日本の外交ベタは”腹が立つ”を通り越して胸糞が悪くなる。
正直”ヘタ”では済まされない事象が次々と。。。
まあ、 -
Posted by ブクログ
「半藤一利」が描いた日本の戦争史決定版『あの戦争と日本人』を読みました。
「半藤一利」作品は、昨年の8月に読んだ「江坂彰」との共著『日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究』以来ですね。
-----story-------------
歴史とは、一筋の流である。
戦争史の決定版
日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。
『昭和史』に続く決定版!
-----------------------
歴史探偵「半藤一利」が、自らの著書である『幕末史』と『昭和史』の二冊の間をつなぐように幕末・明治維新から太平洋戦争敗戦までの時 -
Posted by ブクログ
歴史はそれぞれの楽しみ方があっても良いし、どの人物の視点で解釈するのかによっても理解が変わる。浅学非才の身と謙遜しながら、メモ書きも準備せず、半藤一利相手にズケズケと自説を述べる出口治明という構図に新鮮な思いを感じながら。それって出口氏の感想でしょうと苦々しく読みつつも、しかし、それを裏付ける両者の教養の深さに、最後には圧倒されてしまった。勉強になりました。
第二次世界大戦はノモンハン事件から始まったとするアントニー・ビーバーの考え。満州事変から語る天皇陛下。ドイツ軍がポーランドに侵攻したのがスタートだと言う見方。1936年のスペイン内戦から始まったと言う歴史家もある。あるいは第一次世界大戦 -
Posted by ブクログ
戦争や歴史に関する書籍を数多く残し、歴史探偵と呼ばれた半藤一利さんの最後の著作。
自らは出征という形では経験してないものの、空襲体験として実際の戦争を経験した、おそらく最後の世代となるであろう。
数多く著してきた歴史的な著作、インタビュー、調査した文献の中から、子孫に伝えていきたい特徴的な言葉を、エッセンスとしてまとめたのがこの著作である。
ある程度歴史に戦争に興味を持っている読書家にとっては、非常にわかりやすい書籍なのかなと思う。
戦争をよく知らない人にとっては、この本がきっかけになって戦争を勉強するきっかけになってほしい。発言がどのようなバックグラウンドによってもたらされたかを知る