半藤一利のレビュー一覧

  • 昭和天皇ご自身による「天皇論」

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    歴史探偵:半藤一利が、昭和の終わり頃に様々な雑誌で発表した「昭和天皇」にまつわる文書を集めた一冊。テロ・戦争・平和と、人類史全てが凝縮された時代を生きた昭和天皇は、何を思い、また国民にどう思われていたのか。本書はその答えを明示してはくれず、ただ断片的なヒントを提供するのみだが、改めて、昭和史最大のキーとなるのは昭和天皇ご自身であるのだなとの思いを強くした。まだまだ、もっと知っていかねば……

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    2018年01月08日
  • 若い読者のための日本近代史 私が読んできた本

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    「本に解説など要らぬッ」をモットーとしている半藤さんが、浮世の義理から敢えて書いた、色んな本の解説を集めたブックガイド。とりあえず、大岡昇平と吉村昭の著作は、今後読んでみることに私の中で決定したゾ。

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    2018年01月08日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    4時間/回x4回のインタビューをライターがおこしたものらしい。そのせいか随分読みやすい。かつおもしろい。自分の仕事のスタイルが戦中の参謀に結構近いのがなかなかショック。。自省。

    印象深い箇所
    142p ハンスフォンゼークト将軍曰く、参謀教育とは、天才を作ることではない。能率と常識とを発揮できる通常人員を育成することにある。

    リーダーの条件
    1 最大の仕事は決断にあり
    2 明確な目標を示せ
    3 焦点に位置せよ
    4 情報は確実に捉えよ
    5 規格化された理論にすがるな
    6 部下には最大限の任務の遂行を求めよ

    3が一番見落としやすい視点かなと思う。


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    2017年12月29日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    半藤 一利さんという方は、知らないです。けど、三国志についての対談本が出ていたので買いました。

    「バカの壁」の人との対談よりは、おもしろく読めました。
    まあ、それでも宮崎 駿は、基本的に人の話聞いちゃいないんですけどね。
    それでも、政治的な話が全面にでないで、自分のマニアな趣味とかが中心になっていた方が魅力的だし、素直で楽しいと思います。

    心性としては、実は宮崎 駿って、百田 尚樹とそんなに変わらないと思います。

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    2017年12月27日
  • 仁義なき幕末維新 われら賊軍の子孫

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    この本は菅原文太氏の急逝でお蔵入りしていた「幻の対談」が半藤一利氏や文藝春秋社の想いにより実現。半藤さんはもちろんだが、文太さんの知識に驚かされる!

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    2017年12月26日
  • 仁義なき幕末維新 われら賊軍の子孫

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    ネタバレ

    俳優の菅原文太氏が生前歴史作家の半藤一利氏としていた対談が書籍化されたもの。幕末から明治にかけての薩長政権にとって都合のいい歴史に塗り替えられているという視点で幕末明治の大物やアウトローの枠組みに当たる人斬りまで語られていて興味深い内容が多く、また菅原文太の歴史にたいしての博識さに驚かされた。

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    2017年12月23日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    最近の世界で起こるさまさな出来事を思うと歴史は繰り返してしまう…と不安ばかりだが、半藤一利さんの「歴史は簡単には繰り返さない」と言う章を読んで、そうかもしれないなぁと少し不安な気持ちが楽になった。それにはまずなぜそうなったのか?歴史を知らないといけない。背景になにがあるのかを。この年齢になってあらゆることが繋がっていて歴史を知ることの大切さを特に実感をする。膨大な資料をよみこんだり、インタビューしたりと決して妥協しない姿勢はさすがだなと思う。

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    2017年12月05日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    <目次>
    はじめに  歴史にまつわる不思議
    第1章   天皇退位問題について
    第2章   大好きな歴史上の人物
    第3章   歴史探偵を名乗るまで
    第4章   日露戦争と夏目漱石
    第5章   「歴史はくり返す」
    おわりに  「歴史を学ぶ」ということ

    <内容>
    著者が若い人を対象にした学習会が元だと思う。そういう語り口で書かれている。
    近現代史に造詣の深い著者が、自分が歴史に関わる本を書くようになったいきさつや『日本の一番長い日』を書くにあたってのお話、そして現代的なテーマを「きちんと調べたうえで」語ってくれている。妙に訳知りそうな顔で「歴史」を語る輩に比べ、偉ぶったことは一切ないが、正確な歴史

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    2017年11月10日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    面白かった。やはり著者の本は安定的に読みやすい
    と思いました。
    天皇の退位問題から明治から昭和までの歴史を
    わかりやすくまた、ご本人のこれまでの経緯を
    いろいろ書かれています。
    ”日本のいちばん長い日”のお話を読んでいると
    歴史って必然ではなく、偶然の積み重ねだけど
    結局必然のように思えるということかもしれません。
    であれば、とりわけ、歴史観をゆがめて取ったり
    自分の都合のよいように曲解することは大罪のような気がします。

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    2017年10月01日
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた

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    歴史を知ることの大切さを感じるようになった。それは大人なんだから、とか教養として、という部分もないわけじゃないんだけど、それ以上に今現在、自分の身の周りを考える上で重要な示唆があると感じるからだ。

    五・一五事件の話があった。

    首相が暗殺されたというあの事件で、殺された首相犬養毅の孫である犬養道子氏は、被害者の家族であるにもかかわらず、世間的には非難されたのだという。米を売ってもらえなかった、なんてエピソードが添えられていた。

    被害者であるにも関わらず、同情的な空気とか、理屈に合わないものによって叩かれる、なんてことは今の世に、それも遠い報道の世界だけじゃなく、身の回りにもあるんじゃないだ

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    2017年09月30日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    ネタバレ

    歴史の中にはまだまだ埋もれてますよ。それを調べることで、日本と言う国の姿が見えてくる。だから歴史は面白いのです 独裁者が、力の行使に必要な警察や軍を掌握すると、必ずと言っていいほど実行する事は何か。それは粛清なんです 民主政治は、特にやすやすと、独裁に転換すると言うことをよく覚えておいていただきたい 過去に目を閉ざすものは現在にも盲目になる

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    2017年09月23日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    対談形式なので読みやすいかな・・・なんて思ってたらとんでもなかった。自分の知識不足を痛感させられるばかりで、読みこなすというにはほど遠いレベルだった…。
    この2人のような人を「教養人」「知識人」と呼ぶのだろう。足元には全然及ばないのだが、少しでも近づくべく、もっと勉強しなければ。

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    2017年08月22日
  • 風の名前 風の四季

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    風に関する解説が文学を参照しながら上手にまとめられていてユニークな書になった。著者の昭和史には全く感心しないが、本著は素晴らしい。

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    2017年08月08日
  • ノモンハンの夏

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    決定的に道を誤った事件。

    冷静な考えもあった一方で、どうしようもなく流されることとなったのはなぜか、各国の思惑の中で、日本はどのような決定をし、又は決定をしなかったのか。

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    2017年06月15日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    海に囲まれて、独特の歴史を作り上げてきたニッポン。それゆえに日本人は日本史を他の世界と切り離して考えたくなる。それはそれで日本固有の文化、性格を賞賛されることもある。が、その結果、日本はガラパゴス的な発想で世界から置いてけぼりになりがちだ。小さな島に閉じこもらず、グローバルな視点を持とう。まずは世界史の中から日本史を覗いてみよう。というのが本書の趣旨。

    語るべき人は半藤一利と出口治明。非学者の中で歴史を語るべき巨頭といえば、この2人。2人は日本人へ日本史を正しく理解せよと訴える。

    近代において、日本は植民地化されず、自らの手で近代国家体制へ移行することができた。また、大戦の敗戦後もいち早く

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    2017年06月14日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    幕末にはヒーローが多かった、と思われている。新撰組にしろ、明治建国の政治家たちにしろ様々だが、よく考えたらそれらは物語の中でそう思っている、あるいはいわゆる「薩長史観」の中でそう教えられているのではないか。著者はそれを相対化してくれる。

    慶應大学での講義を書き起こした本書は、その分かりやすい語り口もあって、するすると頭に染み込んできて分かりやすい。そして、尊皇、佐幕、攘夷、開国……日夜変わって行く人々の思想と歴史の流れを俯瞰できる。

    そう、幕末はヒーローが活躍したんじゃない、人が紆余曲折して造ったんだな。

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    2017年05月10日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    日本史を考える際には、その当時に世界では何が起こっていて日本にどう影響を与えたかということも考えないと本当の意味での理解はできないという当然といえば当然のことだが、日本の歴史教育では、そこがなおざりにされている。

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    2017年05月31日
  • 昭和史の論点

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    ネタバレ

    昭和史におけるいくつかの重大な事件・事象をテーマに冷静に語られた対談集。中立的な立場から平易かつ簡潔丁寧にまとめられているので、非常に分かりやすい。全世代におすすめ。

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    2017年03月18日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    好きな2人が対談されてるので、嬉しい。私は日本史は好きだけど、世界史は苦手であまり勉強してないのですが。やはり世界の大きい流れの中で日本も突き動かされてきた訳だから、日本史だけを勉強して完結するのは、まさに木を見て森を見ずと言う事だと理解しました。世界史も勉強します。またこの対談を一切のメモを見ずに話されたという出口さんって本当に凄い。

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    2017年03月12日
  • 21世紀の戦争論 昭和史から考える

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    太平洋戦争の研究の第一人者の半藤一利と佐藤優の対談本。

    ノモンハン事変から第二次世界大戦に至るまでの過程が非常によく理解できた。

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    2017年02月24日