半藤一利のレビュー一覧
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朝鮮情勢の命運に世界の注目が集まっているこのタイミングだったらこそ、昭和の戦争に向かっていったあの時代の世界と対比させて読むことができた。
金正恩は現代のヒトラーなのか。少なくともヒトラーほどの野心はなさそうだだが今この時点ではなんとも言えない。だが金正恩を取り巻く世界情勢は80年前と変わらないようになってきたと思われる。経済発展を優先し、他国を顧みない現在は二度とあの大戦を起こさない方向に本当に進んでいるのであろうか。しばらくは朝鮮半島から目が離せない。
これを読んでいるとif、if、ifとあの時にといったポイントがいくつもあり戦争を引き起こさなくても良かったのではないかと思えるが、それはや -
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1巻と同様、浩瀚な資料をもとに、当時の世相から戦局に至るまで詳細にまとめられており、とても勉強になる。
しかし一方で、乃木将軍の軍事差配やその他評価については個人的な意見と反する点が多かった(私はこの将軍が好きなのだろう)。
旅順戦で乃木の第三軍は数万名にのぼる死傷者を出し、司馬遼太郎を始めとして世の批判を受けた。しかしその内容は戦後感覚での批判であり、評価に値しないと感じる。
日露戦争当時は戦車もなければ戦闘機もなかった。攻め手の最大の武器は「歩兵の突撃」だった。当時の作戦思想もある程度の歩兵の損害を前提にしている。つまり、銃剣を装備した歩兵の密集隊形で波状突撃を行い、第一波の8 -
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都立墨田川高校の先輩後輩という間柄の、半藤一利と宮部みゆきの二人が、実に楽しげに対談している。
しかし語るのは、昭和に起きた、日本の運命を変えたともいうべき大事件ばかり。
歴史探偵を自負する半藤氏は、「歴史はひとつの大きな流れに見えて、じつは多くの要素がパズルのように組み合わさっているから、一つの要素が変化したら、一見とんでもなく遠い関係のない場所のパズルも変容してしまう。それが歴史の意志というものの姿なのでしょう」と、喝破する。
一方宮部氏は、小説家の目で、昭和15年が日本のポイント・オブ・ノーリターンの年だと指摘し、半藤氏と同様なことを語る。
すなわち、三国同盟締結と大政翼賛運動が起きた年 -
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とてもよく調べられていてとても面白い。
打倒露国に燃える民草と軍部という社会的背景は確かに太平洋戦争時と似ているので著者が頻繁に比較調で述べるのはわからんでもないが、幾分冗長。なにを取っても昭和のダメ出しをするのは、逆に短絡的な主張に見える。
個人的にこの二時代の違いは、国家の施政を担う実質的な意思決定者が、敵国との懸隔の差をどう受け止めていたかによると思う(この意思決定者に天皇は含まない。第一次大戦の独墺の皇帝がそうだったように、立憲君主制下の最高権力者は極めて民主的に振る舞った。責任閣僚の意見を無視できない制度だったからだ。)。明治の方が(元老たちは)相手との歴然たる差をその通りに受け止 -
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4時間/回x4回のインタビューをライターがおこしたものらしい。そのせいか随分読みやすい。かつおもしろい。自分の仕事のスタイルが戦中の参謀に結構近いのがなかなかショック。。自省。
印象深い箇所
142p ハンスフォンゼークト将軍曰く、参謀教育とは、天才を作ることではない。能率と常識とを発揮できる通常人員を育成することにある。
リーダーの条件
1 最大の仕事は決断にあり
2 明確な目標を示せ
3 焦点に位置せよ
4 情報は確実に捉えよ
5 規格化された理論にすがるな
6 部下には最大限の任務の遂行を求めよ
3が一番見落としやすい視点かなと思う。
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<目次>
はじめに 歴史にまつわる不思議
第1章 天皇退位問題について
第2章 大好きな歴史上の人物
第3章 歴史探偵を名乗るまで
第4章 日露戦争と夏目漱石
第5章 「歴史はくり返す」
おわりに 「歴史を学ぶ」ということ
<内容>
著者が若い人を対象にした学習会が元だと思う。そういう語り口で書かれている。
近現代史に造詣の深い著者が、自分が歴史に関わる本を書くようになったいきさつや『日本の一番長い日』を書くにあたってのお話、そして現代的なテーマを「きちんと調べたうえで」語ってくれている。妙に訳知りそうな顔で「歴史」を語る輩に比べ、偉ぶったことは一切ないが、正確な歴史