半藤一利のレビュー一覧

  • 昭和天皇物語 9

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    うーむ、これで良いのかな。ほんとに。
    なかなか実像が見えてこないお方だけにちょっと躊躇しますな、このマンガの解釈は。

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    2021年11月07日
  • 墨子よみがえる

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    墨子は、名前は知れども、中身は知らずで、特に関心もなく過ごしてきた。けれども、半藤さんが、読みなさいというからには、何かあるのだろうと、読んでみた。
    本書は、導入編といったところで、墨子の何たるかは、今一つわからなかったけれども、墨子をネタに縦横無尽に古典の知識が展開される。墨子の兼愛、非攻、俠、天、など色々な概念。日本国憲法の9条の精神的根拠になりそうな気もした。墨子も、いつか翻訳した原典に当たってみたいと思う。
    巻末の中村哲さんとの対話が圧巻。『西欧的な民主主義を入れないと人間は幸せになれないというのは驕り。』経済や社会制度が変われば至福が来るという風潮への疑念と、人を殺して、戦争してまで

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    2021年10月24日
  • 戦争というもの

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    最後になった。12年前に再就職した会社の社長から、日本、韓国、中国の近代史は、知っておく必要があると教えられた事を思い出す。日本の学校では近代史を教えない。

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    2021年10月17日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    読後、映画「風立ちぬ」を見ると、その背景が一層理解できる。
    設計者として美しいものを作る。目先の利益ではなく、国家百年の計として未来を構想することが出来るか。
    先が見えなくても、いや真っ暗でも意思の強さ、美しさ、悲しさを知ることができる。希望、理想を捨てるなかれ。

    風立ちぬ、いざ生きめやも。

    ヴァレリーや堀辰雄、漱石のメッセージもそうなのかもしれない。

    しかし、映画は詰め込んだ感じで、一回では分からないでした。

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    2021年10月10日
  • 墨子よみがえる

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    故・半藤一利さんの著作。非戦への奮闘努力として古代の思想家の墨子を解説。いつも通りといえばそれまでだが、脱線が多すぎて読みにくかった。しかしながら、理解したところでは、
    ・兼愛・非攻の精神でどんなケースであれ、誰の利益にもならない戦争は身を挺して止める
    ・そのためには、縦横無尽に王や士大夫を説得して戦争の未然防止らに勤める
    ・天を奉ずる点では儒家と同一だが、天は抽象的の存在ではなく鬼神を使わして実際に懲罰を加えるもの。お天道様に反した行いはすべきではない。
    ・運命論・宿命論には反対。未来は行動によって変えられる。
    ・墨守というが、戦争絶対抑止のため、攻められた側に加担して、土木工事や加工技術を

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    2021年10月02日
  • 令和を生きる 平成の失敗を越えて

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    あとがきの池上さん曰く、「昭和史に詳しい半藤さんに、平成について語ってもらう」対談。
    確かに「昭和史を振り返っての現代批判」は多くあっても、直接平成を語る、というのは目新しい?かも?

    とにかく、具体的な細かいエピソードが抜群に面白い!
    神や真理は細部に宿るけど、歴史も細部に宿ると思います。

    半藤さんの功績は昭和の証人に丹念にインタビューしたことだと思いますが、昭和となると半藤さんがインタビューされる側なんだなあとしみじみ思いました。

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    2021年09月08日
  • 令和を生きる 平成の失敗を越えて

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    半藤一利と池上彰で振り返る平成史。

    内容は主に半藤の質問に対し、池上彰が答える形式なので、平成の政治・経済についてわかりやすく解説していた。
    特筆すべき内容はなかったものの、平成を振り返ることができた。

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    2021年08月09日
  • ノモンハンの夏

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    実に細かい史実を元にノモンハン事件を描いている。全く無知だったが当時の背景や人間模様、何故この事件が起こったのか、よくわかった。
    上層部の一部の傲慢な人間の為に何万人の命が簡単に失われた現実は、とても衝撃的で、また怒りの感情が湧いてきた。

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    2021年07月09日
  • 令和を生きる 平成の失敗を越えて

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    半藤氏が亡くなったのは、まだ最近のことだったと思う。太平洋戦争、高度経済成長、バブル、阪神淡路震災、いかに多くを見てこられたかと思う。当時と今と、変化した部分もあれば、経験したことを活かせていないのか、とため息をつくところもある。経験したことを活かすためには、まず立ち止まり、それが何だったのかと考えなくてはいけないんだろうな。最後の方で半藤氏が言っていた。

    「みんなして「右向け、右」はよくない。思考停止がもっともよくないことでしてね。」

     下手な考えであっても、考え続けた方が、少しでも失敗を生かすことはできるだろうね。

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    2021年07月04日
  • 昭和天皇物語 8

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    <目次>


    <内容>
    ロンドン軍縮条約からの統帥権干犯問題、濱口首相の暗殺未遂から病死、満州事変の勃発まで。

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    2021年06月05日
  • ノモンハンの夏

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    帝国陸軍はノモンハン事件をソ連軍との最初の近代戦争としての総括が出来なかった。
    そのため日本太平洋戦争でも同じ過ちを繰り返した。
    いずれの戦争も辻と服部という参謀が主導したということは2つの戦いの結果とは無関係ではないだろう!

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    2021年06月05日
  • 昭和天皇物語 7

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    私が物心ついた頃には、もうおばあちゃんだったような気がする香淳皇后。その若かりし頃のこと(子との死別など)が印象的だった。

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    2021年05月07日
  • 歴史と戦争

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    実際に戦争を体験された半藤氏の言葉の数々は説得力があります。ご冥福をお祈りし、平和国家、日本を継承します。

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    2021年04月21日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    旦那さんに「面白いけどあんまり集中し過ぎないで読める本を買ってきて」とリクエストした結果、買ってきてくれた本。
    満点のチョイスです。
    いや面白いって言ったら語弊があるし、すごく考えさせられる内容なんだけど、語り口が柔らかいからするっと読めるんだよね。
    この本に限らずどれもとっても読みやすいので、本当広く読まれてほしいです。

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    2021年04月13日
  • 賊軍の昭和史

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    「勝てば官軍、負ければ賊軍」の「賊軍」、です。
    戊辰戦争で賊軍になった藩出身の軍人さんを取り上げて話し合う対談形式の本。
    いやー面白かった!
    どんだけ薩長嫌いなんだ。

    鈴木貫太郎、東条英機、石原莞爾、米内光政、山本五十六…と超有名人なお方ばかりなのですが、薩長閥以外の人たちいう視点で見るとまた違って見えるというか。
    つくづく、人を動かすのは理論ではなく感情なんだなあ、と。

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    2021年04月04日
  • 歴史と戦争

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    これは、タイトルがよくない!と心から言いたい。
    うわーい新作!と思って読むと、とってもがっかりするので。
    要は、過去の書籍からの抜粋、まとめなんですよね。
    これはこれでよく出来てるの。
    抜粋でもはっとする文があるし、全部出典がついてるからこの本読んでみたい!ってなるし。
    半藤作品をあんまり読んだことない人にむけてのお試しガイドとしては素晴らしいと思うの。
    でも、でもね!
    新作を楽しみにしてたんだよー!
    せめてタイトルにね、「過去作品集」とか「オムニバス」(使い方あってる?)とか入ってたらよかったのに…。
    それでも気になる本がいくつか出てきたので、またいつか読んでみたいと思います。
    でももう、新

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    2021年04月02日
  • 世界史のなかの昭和史

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    加藤陽子さんの本で、1944年サイパン島が陥落した時に、無条件降伏していればそれから200万人以上の人は死ななくてすんだと書かれていた。半藤さんはそもそもヒットラーがソ連を攻め始めたときに、理論的には約束を破ったヒットラーと手を切り、中立を決めて、戦争の埒外に出ることができたのではないかと指摘している。こういう見方もあるんだなとなるほどと思える箇所だった。しかしどうも語り口調で書かれた文体に違和感がぬぐえなかった。

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    2021年01月31日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    色んな人の書いた幕末の本を読むことで、歴史が立体的になっていくのが面白い。司馬遼太郎など最近読んでたお陰ですんなり入ってきた。昭和史も読んでみたい。

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    2021年01月24日
  • 歴史と人生

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    幻冬社編集者による抜粋もの。本選びのきっかけにはなる。三四郎『滅びるね』のくだりは、有名らしいけれども知らなかった。
    あと、山口誓子の句

    海に出て 木枯らし帰る ところなし

    が、神風特攻隊についての句だと知り、衝撃を受けた。学校で習った時は、誰も教えてくれなかったな。

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    2020年12月26日
  • 昭和天皇物語 7

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    踏んではいけない尾はあるとの共通認識に立ったマンガのようですな。
    予想されていたとは言え、ちょっと哀しい。

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    2020年12月06日