半藤一利のレビュー一覧

  • 幕末史(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昭和史で有名な半藤一利氏であるが、幕末に関しても造詣が深いのは知らなかった。しかし、昭和を知るには、明治・大正時代に遡る必要がある。さらに、明治・大正時代を知るには江戸時代に遡る必要がある。そう考えれば、半藤氏が幕末に詳しいのも当然かもしれない。
    司馬遼太郎の歴史小説の影響だろうか。幕末の志士は英雄視される節がある。特に薩摩・長州の志士は明治維新を成し遂げた英雄だ。しかし見方を変えれば、明治維新とは幕府転覆の革命であり、徳川慶喜を引きずり下ろして切腹までさせようとした反乱である。しかも、国家転覆後の青写真を誰も持っていなかったとなれば、「明治維新は単なるクーデターであった」とも言えるのだ。

    0
    2022年12月13日
  • 昭和天皇物語 11

    Posted by ブクログ

    昭和天皇が、上皇様をご自分の手元で育てる、と言ったときのシーンが印象的でした。
    私たちにとって、当たり前のことが、1つ1つ説得しなきゃ実現しないことなんだなぁ……

    0
    2022年11月05日
  • 漱石俳句探偵帖

    Posted by ブクログ

    「半藤一利」が義理の祖父にあたる「夏目漱石」について語った歴史エッセイ『漱石俳句探偵帖』を読みました。

    『漱石先生お久しぶりです』に続き、「半藤一利」の「夏目漱石」関連作品です。

    -----story-------------
    歴史探偵が俳句を通して探る、あの名作の謎
    『坊っちゃん』の「お清」は誰!?
    大文豪の意外な人となりを探り、おなじみの小説の新たな読み方を発見する、楽しく痛快なエッセイ

    「子規」と競った松山・熊本時代、学生に幻滅した東大教師時代、小説家となってからも折々に、「漱石」は生涯二千五百余もの俳句を詠んだ。
    一流のユーモア、理想と孤独。
    「漱石」の最も自由な気持が満ちた十七

    0
    2022年10月16日
  • 戦争というもの

    Posted by ブクログ

    戦争は社会を一変させる。
    太平洋戦争に関しても知らなちことが多かった。ちゃんと勉強しておかないと日本人として恥ずかしいな。

    0
    2022年08月22日
  • 昭和と日本人 失敗の本質

    Posted by ブクログ

     2015年発売の新書の復刻版。第二次世界大戦前後の日本史の断面を浮き彫りにする。
     都合の悪いことをごまかす政府、信じたいことだけを信じて客観的な事実を見ない国民、それをあおるマスメディア。この国は、当時から全く変わってないと、暗澹たる思いになる。

    0
    2025年12月07日
  • 歴史と戦争

    Posted by ブクログ

    歴史と戦争。

    よくよく考えさせられる。

    日本は惜しい人を亡くした。

    平和とはなんだろうか?

    よく考える季節になってきた。

    0
    2022年07月03日
  • 日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う

    Posted by ブクログ

    半藤の戦争体験は、大空襲被災で九死に一生を得たこと、玉音放送でオトナの言動が一変したこと、占領時代の自家も世間も窮迫の三点で構成される。

    0
    2022年07月03日
  • 戦争というもの

    Posted by ブクログ

    現在、ウクライナの惨状を見てもわかるようにいくら文明が進んでも、戦争はなくならない。こんなひどい目に合わなくてすむように、何が過去の大戦に向かわせたのか。戦勝国の一方的な裁きでなく、ちゃんと歴史と向き合って総括しておくことが必要だったと思った。

    0
    2022年06月10日
  • 昭和天皇物語 10

    Posted by ブクログ

    今回は、犬飼首相殺害される五一五事件から皇太子誕生、陸軍の内部分裂(皇道派vs.統制派)まで。

    昭和天皇の苦悩が相変わらず垣間見え、軽視もエスカレートしている。
    強いリーダーシップのためには、明確な知識とビジョン、従わせる力も重要。

    この時期の日本は、対外的な戦略ではなく、内部で問題を抱え、目線が内向きになっており、世界の現実を直視できていなかったのが、最悪な道を選択していく大きなポイントになってしまった。

    0
    2022年06月04日
  • 昭和天皇物語 10

    Posted by ブクログ

    <目次>


    <内容>
    時代は、五・一五事件から国際連盟脱退。陸軍は統制派と皇道派に分裂。昭和天皇はあのような発言をされたのか?松岡洋右はどうだったのか?今ひとつマンガは軽い気がする…

    0
    2022年06月04日
  • 昭和天皇物語 10

    Posted by ブクログ

    能條純一『昭和天皇物語 (10)』小学館。

    戦争への道を真っ直ぐに突き進む皇国日本。昭和7年5月15日、若き青年将校達が犬養毅を暗殺。国際連盟脱退、満州事変と一気にきな臭くなる日本国。

    いつの間にか昭和天皇の物語から日本の近代史という色合いが強くなって来た。これなら『漫画 日本の歴史』でも読んだ方がよい。

    定価750円
    ★★★

    0
    2022年06月03日
  • ノモンハンの夏

    Posted by ブクログ

    割りと第二次世界大戦系すきなのでいけると思ってましたが、かなりしんどいです。
    ノモンハン事件の詳細を事細かに知りたい人は必読!ですが、詳しすぎてなかなか時が進んでいかない。

    前に読んだ「失敗の本質」のノモンハン特化版みたいな感じですかね。

    歴史の解釈は多岐に渡れど、とりあえず作者さんが作戦課のエリート気取りと関東軍の辻ってポンコツが暴走したせいで負けたと思ってる、ということは伝わりました。

    現代社会、というか会社において本社(大本営)と現場(関東軍)に置き換えて読んでるとなんかしっくりきました。

    何事も三現主義、ですかねw

    0
    2022年05月31日
  • 昭和天皇物語 10

    Posted by ブクログ

    うーむ、こういう展開になってしまいますか。そのままですな。
    それはともかく海・陸軍、そしてそれを誘導しているであろうマスコミ、それに大勢としてついていく民、あんまり今と変わりませんね、それだけにやっぱり目を凝らさないといけないです。

    0
    2022年05月31日
  • 歴史と人生

    Posted by ブクログ

    以前に読んだ歴史と戦争が重い内容だったので、覚悟を決めていたのだが、楽しく読ませてもらった。特に第二章は、煩悩、ソクラテス、ナポレオン、チャーチル、マッカーサー、鴨長明、秀吉、光秀、日蓮、沢庵和尚、ちゃきちゃき、ジョン万次郎、四月入学、ヨーソロ、一等国、万歳、アンネ・フランクなどなど多岐に渡るこぼれ話がこれでもかと出てくる。勉強になった。

    0
    2022年02月28日
  • 歴史探偵 昭和の教え

    Posted by ブクログ

    「歴史探偵」こと半藤一利さんのエッセイ集。

    1エピソードにつき見開き1Pほどで非常に読みやすい。
    古い言い回しや語彙がちょくちょく出てくるが読んで分からないことはないし、むしろ小気味良いくらい。

    昭和史の巨人だけあって、歴史だけでなく漢文や和歌に日本の古典作品、語源や字義などテーマはさまざま。
    とはいえそれら多岐に渡る教養をたった一読で盗めるわけもなし、「昭和の教養人はどんなことを知っていたのか」知れたのがとりあえずの収穫かと言ったところ。

    複数のエッセイで「薩長ぎらい」を自称していたのが印象的で、遥か明治時代の出来事を、好き嫌いで論じられるくらいに身近に感じる人が2021年まで生きてい

    0
    2022年02月27日
  • 世界史のなかの昭和史

    Posted by ブクログ

    先日、亡くなった半藤一利が昭和のはじまりから日米戦争勃発までの日本と世界について語る。

    特に強調されているのは日本とドイツ、ソ連とのやりとり。外交下手で現実は理想通りになると信じる脳天気な日本がドイツ、ソ連に手玉に取られる様子は悲惨のようで、喜劇のようだ。

    考えてみると、第1次世界対戦をはるか遠くのできごとと眺めながら、アジアへ勢力を拡張し、経済成長、軍備増強を果たすバラ色の将来を信じていた日本。対照的にドイツは大戦の敗戦処理、ソ連は革命直後の混乱を相当な覚悟と犠牲を強いて立て直す。やがてヒトラーとスターリンという強力なリーダーも登場。

    修羅場をくぐり抜けた経験で圧倒する2国に日本がかな

    0
    2022年02月09日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

    Posted by ブクログ

    戦時中の旧日本軍の内容は他でもよく見た使い回しだが、対して米軍の話は新鮮だった。
    結論、昨今の日本も当時と大して変わっていないのだが。

    0
    2022年01月25日
  • なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議

    Posted by ブクログ

    「海軍反省会」があったように陸軍にも同じような記録があったわけだ。当然、人の記憶なのでどこまで本当なのかは分からない。
    でも陸軍と海軍が協調していなかったことだけは分かる。もっとも事情はアメリカも同じで、陸海の反目は洋の東西を問わないようだ。
    となると、日米の差は軍を制御する政府の力の差ってことになる。そして国家は国民に見合った政府しか持ち得ない。やっぱり戦う前から負けてたんだよ。

    0
    2022年01月18日
  • 歴史と戦争

    Posted by ブクログ

    実際に戦前から戦後を生きた方の、なんとも重たい言葉の数々。
    特に東京大空襲の体験は衝撃的ですし、戦後に戦中の将校たちにインタビューを行い書いている文もすごく印象的。

    この本は半藤氏のたくさんある著書から印象的な部分を引用してできているものなので、氏の著書を多く読んできた方なら物足りなく感じるだろうと思いますが、私みたいな初めて入る人にとっては最適だと思いました。

    0
    2021年12月06日
  • マッカーサーと日本占領

    Posted by ブクログ

    前置き「青い眼の大君」として君臨し敗戦国民の尊敬と好意を受けた。朝鮮戦争で半島ほとんど制圧されてから巻きしたが硬直状態になって、原子爆弾の使用を進言して解任されたと言われている。

    マッカーサーは彼のフィリピン防衛失敗を本間雅春の軍事法廷で復讐した。
    天皇を「国際法違反」で戦犯とするのは、国際法に則ったものなのか?

    0
    2021年11月08日