半藤一利のレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
「対米戦争の目的は何だったのか」、「陸軍エリートはどこで問違えた」等、戦後六十余年、「あの戦争」に改めて向き合った六人の論客が、参戦から敗戦までの疑問を徹底的に掘り下げる。
「文藝春秋」読者賞受賞。
[ 目次 ]
第1部 座談会・あの戦争になぜ負けたのか(対米戦争の目的は何だったのか;ヒトラーとの同盟は昭和史の謎;開明派・海軍が持つ致命的欠点;陸軍エリートはどこで間違えた ほか)
第2部 あの戦争に思うこと(空しかった首脳会議;八月九日の最高戦争指導会議;私の太平洋戦争観;果たされなかった死者との約束 ほか)
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☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ -
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[ 内容 ]
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。
しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく―。
昭和日本はどこで誤ったのか?
戦争以外の進路はなかったのか?
ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。
[ 目次 ]
ワシントン体制(大正10年)―反英のスタート
張作霖爆殺事件(昭和3年)―陰謀の発端と発言せざる天皇
満州事変から満州国へ( -
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[ 内容 ]
責任感、リーダーシップ、戦略の有無、知性、人望…昭和の代表的軍人二十二人を俎上に載せて、敗軍の将たちの人物にあえて評価を下す。
リーダーたるには何が必要なのか。
[ 目次 ]
名将篇(栗林忠道 石原莞爾と永田鉄山 米内光政と山口多聞 山下奉文と武藤章 伊藤整一と小沢治三郎 宮崎繁三郎と小野寺信 今村均と山本五十六)
愚将篇(服部卓四郎と辻政信 牟田口廉也と瀬島龍三 石川信吾と岡敬純 特攻隊の責任者―大西瀧治郎・冨永恭次・菅原道大)
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ -
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ネタバレ[ 内容 ]
日本陸軍の最後の日々を26人の大将の事績とともに記したシリーズ完結作。
建軍以来の陸軍史をひもとき、大将の座に着くことなく軍歴を終えた軍人も併せて論じた。
リーダーの器量とは。
[ 目次 ]
第1章 太平洋戦争への道(岡村寧次―徹底抗戦から「承詔必謹」へ;土肥原賢二―「謀略屋」の汚名をかぶって ほか)
第2章 緒戦の連勝と米軍の反攻(後宮淳―東条の選んだ高級参謀次長;山下奉文―比島で刑死した「マレーの虎」 ほか)
第3章 落日の戦いのなかで(安藤利吉―最後の台湾総督;山脇正隆―ポーランド建国功労章を受章 ほか)
第4章 戦没した将軍たち(前田利為―ボルネオで「陣没」した加賀の殿 -
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ネタバレ[ 内容 ]
金融恐慌や二・二六事件などで国内の動乱が激化し、国外では中国大陸に戦火が広がる時代の大将全36人を俎上に論じる。
内外の難局に彼らはどう対処したのか。
人気シリーズ第3弾。
[ 目次 ]
第1章 昭和金融恐慌のかげで(井上幾太郎―陸軍航空育ての親;鈴木孝雄昭和の乃木さん ほか)
第2章 満州国建設の野望(渡辺錠太郎―凶弾に斃れた教育総監;緒方勝一―大将で技術畑の頂点へ ほか)
第3章 帝都を震撼させた二・二六事件(川島義之―二・二六事件の陸軍大臣;林仙之―知られざる名誉大将 ほか)
第4章 盧溝橋事件から支那事変へ(畑俊六―日本陸軍最後の元帥;小磯国昭―肚もなく、自信もなかった -
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ネタバレ[ 内容 ]
世界大戦と日独戦争、シベリア出兵、そして吹き荒れる軍縮の嵐。
激動する大正期の日本陸軍の姿を、大将41人の事績とともに詳細に記す。
写真、資料も充実。
明治篇に続く陸軍史一大巨編。
[ 目次 ]
第1章 世界大戦と日独戦争(浅田信興―妻への遺書「死ねば浮気の後家となれ」;閑院宮載仁親王―「赫々」たる軍歴;福島安正―単騎シベリア横断の壮挙 ほか)
第2章 空しかったシベリア出兵(柴五郎―北京篭城戦の名指揮官;島川文八郎―大砲の大家;宇都宮太郎―「自大自強自存主義」を唱える ほか)
第3章 吹き荒れる軍縮の嵐(久迩宮邦彦王―昭和天皇の義父;梨本宮守正王―元帥から戦犯容疑者へ;菊池慎 -
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かげろふにねても動くや虎の耳
其角の句である。其角は俳聖芭蕉の高弟である。というよりむしろ「異色の」弟子として知られている。
この『其角俳句と江戸の春』は、何ヶ月か前BSNHK週刊ブックレビューで取り上げられた時に購入し、すぐ読んだ。今朝の放送でもまた別の書評ゲストに絶賛されていた。2度同じ本が紹介されるのは、本屋大賞を受賞した『博士の愛した数式』(小川洋子)のときもそうだったが、本を読む人にとり相当に興味深い本である証拠だ。
今日は、冒頭の「かげろふに・・・」の一句についてだけ書いておきたくて以下続きの文を記す。
其角がこの句を創った時、わが国には虎は居ない。同じ頃狩野 -
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私がその歴史観をかなり信頼してる二人による、対談形式の名将論。軍事は、人類の歴史で最も重要な技術であり続けました。ここ暫く平和だからって、忘れていい類のものではありません。昭和の代表的軍人22人を俎上に載せて、リーダーシップとは何かを検討していきます。
名将篇と愚将篇に分かれています。名将篇で登場するのは、栗林忠道、石原莞爾と永田鉄山、米内光政と山口多門、山下奉文と武藤章、伊藤整一と小沢治三郎、宮崎繁三郎と小野寺信、今村均と山本五十六。愚将篇では、服部卓四郎と辻政信、牟田口廉也と瀬島龍三、石川信吾と岡敬純、大西瀧治郎・冨永恭次・菅原道大 (特攻隊の責任者)。
名将必ずしも国家の行く先を過た -
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以前読んだ「日本のいちばん長い日」が面白かったので2冊目
この本も「日本の一番長い日」同様に太平洋戦争終戦時の歴史書。
今回は終戦直前にソ連が連合国軍に参戦し満州に侵攻する様子、終戦(敗戦)に向けた日本政府(軍部)の動き、連合国の思惑等々を時系列的に書かれています。
日本政府(軍部)の読みの甘さ、外交ベタとは対照的に、スターリンの野心的(狡猾)な外交術が目立つ。
我々は後の歴史的結果を知りながら読んでいるので、当時の当事者の感覚がどうであったのか想像するしかないが、日本の外交ベタは”腹が立つ”を通り越して胸が悪くなる。
正直”ヘタ”では済まされない事象が次々と。。。
まあ、それまで日本軍は敗戦 -
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日本政府は、愚かにもソビエト、スターリンの仲介により、戦争の終結を図ろうとする。当時、妄想の国、日本ではソビエトは救世主であったのである。満洲での仮想敵国は、ソ連であった。そのために関東軍を作ったのである。その仮想敵国が、救世主となったのである。その救世主が45年、8/9に日ソ中立条約を破棄し、日本に宣戦布告する。この出来事に一部の人たちを除き、新聞マスコミなど、多くの日本人は失望と落胆を抱いたのである。その動揺の姿が、今から思えば異様でさえもある。特に政府、日本軍部はソビエト軍部の実像とかけ離れた、ありもしない願望であるソビエトが仲介してくれるという妄想に酔っていたのである。以下引用。