半藤一利のレビュー一覧
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対談。なぜ戦争になったのか。どこで間違えたのか。こういう本を読むと、自分がいかに知らなかったということを痛感する。そしてこういう本を読んで思うのは、過去のこととして知識にするのではなく、今、自分のいるまわりに活かせることはないか、ということなんだよね。
大正七年の原敬首相から昭和七年犬養毅が五・一五事件で暗殺されるまでを日本の政党政治の黄金期という。
では、原敬の何がすごかったのか。
偉大だったのは、としていわれること。
原敬日記をひいて、すごくこまめに軍人に会っていることを指摘している。
こまめに、ひょっとしたら自分と反対意見の人とも会って、パイプをつくっていたこ -
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日露戦争は、海軍こそバルチック艦隊を全滅させ華々しい勝利を飾っているが、陸戦の方は、息も絶え絶えというのが現実であった。どうにもないぐらいに兵力がなく、兵站もなければ弾薬も決定的に不足していた。圧倒的に兵力が足りない日本は、戦争に勝ってもロシア軍兵士を結局、逃さざるを得なかった。包囲殲滅戦ができないから、生還したロシア兵は再び組織され、攻撃してくる。さらにはハルビンに30万人という大兵力を集結させていた。もし、講和会議がまとまらなかったら、一気に日本を攻めるという準備さえ整えていたのだ。そんな状況の中、小村寿太郎は、泥沼化しそうな戦争を終わらせたうえ、樺太までぶんどってきている。よくぞ戦争を終
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ノモンハンについて知ったのは、大学1年の夏。
当時、「ねじまき鳥クロニクル」を読んでいて、その中にノモンハンについての記述があったのを覚えている。
そこに書かれていたノモンハンは、戦闘全体のことではなく、個人的な体験、一人の登場人物の回想を通じて伝わる戦争の悲惨さであった。しかし本書は違う。
ノモンハンでの戦闘になるまでの過程、ドイツ・ソ連の動きが同時的に描かれており、その全容が一から説明されている。想像力を掻き立てる小説的な描き方ではないが、戦闘の悲惨さが俯瞰的に描かれているが故にわかることがある。それは逆説的ではあるが、そう描かれていることで陸軍兵一人ひとりの生きざまに限りがなくなるとい -
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日本がなぜアメリカとの戦争に踏み切り、そして負けたのかという点について、近代史に造詣の深い6名の方が対談形式で述べる本。「なぜ負けたのか」よりも「なぜ国力に圧倒的な差があったアメリカとの戦争に踏み切ったのか」という点に関する部分には、ちょっときな臭い雰囲気になりつつある今日、考え直す意味は深いと感じます。
対米戦争に限らずほとんどの戦争が「自衛・自存」を大義名分に始められ、ブレーキをかけるはずのメディアも政権や大衆に迎合していく流れであった事などは同じ過ちを繰り返さないためにも知っておくべき事実であると思います。
なぜヒトラーのドイツと同盟を結んだのか、海軍・陸軍エリートはなぜ判断を誤って開戦 -
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幕末ものは、急に読みたくなるときがやってきます。
著者の作品は歴史関係でこれまで何冊か読んできましたが、幕末は始めてです。
歴史は勝者が作るものなので、定説が必ずしも真実とは限りません。新潟県長岡市に親族のいる著者にとっては、一般に語られている幕末史とは異なる意見を持っていて当然と感じます。
同じ事実でも、見方が変われば解釈が変わるもの。改めてそれを感じました。
<目次>
第1章 維新には「知られざる真実」がある―権力闘争による非情の「改革」
第2章 幕末「心理」戦争―江戸城無血開城までの「西郷×勝」攻防三カ月
第3章 自らを「アヒルの水かき」と揶揄した男―私が勝海舟に惹かれる理由
第4 -
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最近こういう内容の本が多く出ているような気がします。
もしかしたら、自分が好んで選んでいるだけかも
知れませんが。
賊軍。官軍の判別で、昭和の戦争の責任というか悪者を
探す感じ。この本が言いたいのは、官軍(薩摩・長州)
出身の軍人が戦争を初めて、日本を崩壊させ、
賊軍(関東・東北・信越等)出身の人がぎりぎりのところ
で日本を救ったということなのだろうと思いますが。
いくらいろんな、いい方でそういう結論にしているの
ですが、東條は賊軍出身だし、鈴木貫太郎だって
終戦時の首相ですが、開戦時に無責任ではないはず。
山本五十六も長岡だし、石原莞爾も東北。
昭和の戦争の時に、長州・薩摩の人はあまり出てこ -
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すいません。私には使いこなせない知識と知っていながら、あまりにその編集の仕方が良くて、つい手を伸ばしてしまいました。
開戦の日と、終戦の日。
それらについて著したものを時系列に並べかえ、著者がまとめているスタイル。すごすぎる。
真実を沢山並べることが真実になるわけではないかもしれない。
けれど、その時を生きた人にしか分からない心を甦らす書物とは、やはりすごいものなんだと思う。
国民というものを、垣間見た気持ちだった。
ある瞬間に、引き起こされるビックウェーブ。
一秒後からまた日常が始まっていく、不思議。
しかしながら。
谷崎潤一郎のマグテキ(マグロのステーキ)シーンは笑いを止められな