半藤一利のレビュー一覧
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第1部は識者6人による座談会。
第2部は6人それぞれの補遺的文章。
あの戦争で当時のメディア(新聞とラジオ)が果たした役割はとてつもなく大きかった。開戦を賛美し、国民を扇動熱狂させた。恐ろしい!
終戦の日はいつか?
ポツダム宣言受諾を敵国に通告したのは8月14日。
それを国民に伝えた(玉音放送)のは8月15日。
ポツダム宣言受諾文書に調印したのは9月2日。
日本人は「終戦記念日は?」と問われれば8月15日と答えるが、国際的には「9月2日」が一般的だそうだ。
あの戦争の経緯が分かる文書はまだまだ未公開のモノが多い。なぜ開戦したのか?戦争の経緯は? 歴史的な解明はまだまだ先のようだ。 -
購入済み
少年漫画の固い絵柄は苦手だけど
昭和天皇の誠実な青年時代が伝わって来る。
ほぼ100年前、時代の変化に翻弄される皇子として自分の人生が決められていたこの人は、それでも改めて自分の人生を選んだのだろう。昭和も平成も終わった今、お薦めの一冊。良宮と仲良しだったエピソードは彼の為に良かったなと思う。 -
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ネタバレ半藤一利氏は昭和5年(1930年)生まれ、方や出口治明氏は昭和23年(1948年)生まれ、と18歳もの年齢差がある。半藤氏は、自称「歴史探偵」で、「幕末史」という分厚い本も上梓されており、この対談では出口氏が、半藤氏の胸を借りる形で、対談が進んでいくんだろうなと予想していたが、実際にはまったくそうではなく、まさに「がっぷり四つ」の対談だったように思う。
半藤氏はもちろんだが、出口氏の博識はすごい! 現代における歴史の頂点対談の一つだろう。そして、そういうお二人の扱うテーマが、「明治維新とは何だったのか」だから、これは面白くないということはありえないだろう。
むしろ半藤氏のほうが、「自分の弱点である経済的な観点が、びっくりするほど完備している方」と、出口氏に尊敬の念をもって対談しているくらいだ。
この言葉どおり、対談のところどころで、当時の各国のGDPの統計データなど経済データを出しながら歴史を語る出口氏の凄さを体験することができる。出口氏は、ふだんから「タテヨコ(歴史と世界)」の視点を重視されている。
対談冒頭、この「本書のタイトル」となっている「明治維新」という言葉に、半藤氏がモノ申す。改元前後に、「明治維新」なんて言葉はなかったんだと。せいぜい「御一新」という言葉があったくらいで、「明治維新」なんて言葉は後付けだと。その理由も後の対談の中で説明されていくが、さすが探偵の歴史へのコダワリに、思わず「来ましたねー」とにやついてしまった。
一方、出口氏はやはり腰低く、謙虚に対談に入っていかれましたが、それはほんの始めだけで、「どんな球でも必ず打ち返しますよ」的な余裕さえ感じられる対談を展開していかれます。
第3章の「幕末の志士たちは何を見ていたのか」では、当時の主要な人物についてのお互いの人物談義が交わされている。「幕末の志士たちは何を見ていたか」というより、「対談のご両人は、志士たちをどう見ていたか」というのが実質的なタイトルでしょう。
そして、けっこうな点で、両者の意見は一致していたかと思う。幕末というと、維新の三傑、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允についての評価が高く、坂本龍馬や吉田松陰など小説の影響もあり、英雄的に語られることが多いが、二人の意見の一致で見ると、阿部正弘を維新のグランドデザインを描いた一番の功労者とし、そのデザインを踏襲し近代化を実質的に推し進めた、大久保利通を第二の功労者とし、半藤氏が思い入れが最も強い勝海舟の功績についても、出口氏も認めるところで、これがベスト3だったのではないか。
一方、二人そろって西郷評は思わしくなく、吉田松陰に至っては酷評でしかない。もちろん、それぞれの人物の偉大な点は認めたうえでであるが。
岩倉具視は、この時代最大の陰謀家(ワル)で認識が一致し、維新三傑亡きあと権力を握った山縣有朋についても厳しい評価だが、これらは一般の視点と一致するところかもしれない。
本書が「世界史から考える」と副題されているように、「鎖国で後れをとった世界の中の日本」という視点でとらえたときに、その後の日本再構築において、誰の功績がもっとも大きかったのかという視点からこの結論に達しているのではないかと思う。
巻末に、両著者オススメの関係書籍が紹介されている。
半藤氏15冊、出口氏20冊。これらもそうだが、両著者の他の本にも興味が湧いてくる。 -
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ネタバレ裕仁皇太子の長い外遊は生涯の楽しい思い出となります。その後のを考えてもこの旅が一番自由を解放感を感じた事でしょう…しかし野放図にならず立場と品位を忘れないで振る舞えるのはやはり教育の賜物と生まれついての資質でしょうね( ・∇・)一方、節子皇后の久邇宮邦彦王に対する懸念は残念ながらある程度現実のものとなってしまいます…(´・ω・`)自分の娘良子女王の婚約破棄は右翼団体まで使って拒否したのに、息子朝融王の酒井家の令嬢と婚約破棄したいという希望は宮内大臣らの説得もものともせず強引に通します…(後に摂政宮になった裕仁皇太子はこれに訓戒)良子女王の件に関しては皇室から久邇宮家に良子女王をと望まれたのに何年も待たせてお妃まで教育をした挙げ句やっぱり破談では父親として娘への愛情も相まって許せなかったという気持ちも分かりますが朝融王に関しては批判されても仕方ない…(;´∀`)節子皇后も大正天皇が病気で皇族に睨みを利かせられない状況、加えて邦彦王の押しの強さが息子裕仁皇太子を影響し支配するのではと心配になったのかも…今も良くある話ですよね。結婚する当人たちは睦まじくほのぼのしてるのに親同士は敵意を剥き出し…それも双方我が子を愛する親心からです。そして首相の原敬にキナ臭い魔の手が伸びようとしています…。
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ネタバレ足立タカが養育掛を去り鈴木貫太郎海軍少将(後の首相)に嫁ぐ折、迪宮の養育日誌を置いていき迪宮が眠れない時はイソップ物語を読んであげてほしい、迪宮はイソップ物語が大好きで自分でイソップ物語を創作もする、創作のイソップ物語を聞いたら面白いです!と心から誉めてあげて欲しい…という話でウルッとしました。あと後の諡、香淳皇后こと良子女王が登場します。飄々とした大正天皇とそのぶん厳しくしっかりした諡、貞明皇后こと節子皇后…ちょっと不満なんですがこの漫画の大正天皇正妃貞明皇后という部分…まず明治天皇と違って大正天皇はお妃は節子皇后一人だけだから正妃というのは?だし貞明皇后というのはご本人が崩御されてからの諡であり、この漫画に描かれた時は大正時代なので当たり前ですがご本人はご生存、節子皇后と書くのが順当な気がします。
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ネタバレ幼少時のご養育掛足立タカとの話が丁寧に描かれていたのは好感を持った。けど、昭和天皇幼少期の私の大好きなエピソード…海に小石を投げ込んだのをみて魚がびっくりしないかと心配したり、タヌキを見せようと係の者が箱から出したら周りに変われている犬たちがいっせいに吠えたて、タヌキが恐れてぶるぶる震えているのを見てかわいそうだから早く巣に戻してやれと命じられたり、生来からの慈しみ優しさのある性格だという話が載ってなかったのがとても残念。乃木希典とのエピソードも火鉢に当たる迪宮に外で駆けたらあったかくなりますよと叱咤激励したり、継ぎの当たった服はちっとも恥ずかしくなんかないと質実剛健の精神を教えてくれたりと良い話なのに何故かこれも載ってないし…?(゜゜;)あと迪宮が学友たち皆が尊敬する人に明治天皇をあげる中、一人だけ源義経をあげる、理由は明治天皇の事はよく分からないが源義経のことならタカがよく教えてくれるから…と。この後乃木に何故明治天皇をあげなかったと叱られてしまうんだけど、要するに迪宮は周りの空気を読んで意見を変えたり大人の喜ぶような答えをしようとは考えなかったのですよね。あくまでも素直で率直。まあ、戦時中迪宮が民間人だったら真っ先に思想犯としてしょっぴかれそうな気がしますが(笑)人にお上手をいって自分を取り繕おうとしない率直さは後々帝位についても引き継がれてゆくのですね。
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やさしい口語調、各章ごとに同じ時期の話をいくつかの視点から描いているため読みやすい
(これは単に自分の読書力の低さゆえの欠点であるが)勢いよく時代が進んでいくと時々読者としてついていけなくなることがあり、あのおいてきぼり感が繰り返されると読む気が減退してしまう…
この本はページを遡らなくても(良い意味で)いちいち復習させていただけ、とてもわかりやすかった
こういった本の構造は知識を太くするのにとても適しており、短時間で得をした気分に(個人的には)なる
また「人物」にフォーカスを当てている点も有難い
興味と好奇心がとてもUPする
反薩長史観の姿勢の半藤氏であるが、
戦争をしたくない坂本龍馬を殺害したのは…
武力で幕府を倒したいという○○によって暗殺されたと大胆な予測をされていたり
(理屈から考える予測としては有だなぁ)、
「尊皇攘夷は討幕の口実」としており
教科書的な歴史書ではない視点からの作品となっているため生々しさが興味深い
関ヶ原から引きずった復讐的執念からの
結局「一所懸命」の武士的な考えが残った権力争い
確かに「尊皇攘夷」なんて綺麗事だなぁと納得
中には本当に日本をなんとかグローバルにしないとまずいという立派な開国派も居て
いつの時代もそうですよね~的な感じで違和感なく親しみをもって読める
(しかし本当に日本の将来を思って悪戦苦闘して走り回った人々にはいつも感動する
今の日本の政治家にもきっとこういう人物が多く居ると信じたい
また微力な自分にできることも日本人として考えていきたい)
男らしくてかっこいい勝海舟びいきで嬉しい!
なぜ福沢諭吉は勝海舟が嫌いなのか…
坂本龍馬はやはり愛されキャラなのだろうか…
西郷隆盛の真の姿が未だに自分には理解できず…
歴史の本はやはりいいですなぁ
節々にその作者の歴史観、思想、愛国心がうかがえる
なるほど!と思うものから、そうくるか!という驚きまで
自分が歴史学者でもなんでもないので多くの作者の歴史本を読むことで背景を知り、その中から自分の考えを構築できる面白さがある
また歴史の本の大方の作者の愛国心がとても心地よい
日本を誇りに想い、慈しんでいるのが伝わる
この歴史の流れを後世に残せるといいのだが…(偉そうにすみません)
反面、歴史は政治が絡むので表も裏も有り、真実を知るのは多くの弊害もあるのだとも実感
いやぁ歴史っていいですね
第1章 維新には「知られざる真実」があるー権力闘争による非情の「改革」
第2章 幕末「心理」戦争ー江戸城無血開城までの「西郷×勝」攻防三カ月
第3章 自らを「アヒルの水かき」と揶揄した男ー私が勝海舟に惹かれる理由
第4章 圧倒的薩長軍に抗した“ラストサムライ”-河井継之助の「不合理を超える」生き方
第5章 なぜ龍馬はみなに愛され、そして殺されたのか?-「独創性のない」偉大なコーディネーターの素顔に迫る
第6章 「薩長同盟」は“馬関”から始まったー桂小五郎、高杉晋作と坂本龍馬の「理屈抜きの友情」 -
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今どきのひとは勉強が足りませんよ。もっと広い視点で物事をとらえましょうね、という話が、俺は好きなんだろうなぁ。なんかそういう話を聞く(読む)と、ついほうそうなんですか、と耳を傾けてしまう。
実は再読なんだけどね。ふと手に取って読み始めたら、つるつると最後まで読んでしまった。知識的な部分も面白いし、勉強しようよと誘ってくれるところも気持ちが盛り上がる。
まぁこういう新書ってのは、読みやすさが売りだからね。こういう本で刺激を受けたら、もう少し歯ごたえのあるものに進んでいくのが筋というものなんだろうな。こういう本ばかり読んで、勉強した気になるんじゃなくてね(苦笑)。 -
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宮崎はもちろん飛行機マニアで最後の長篇として大人向け戦前日本が舞台『風立ちぬ-生きよう』を作った。アニメを五十年作ってきて「もう無理」「トトロ続篇は緑が昔と違うので描けない」300×180のセル画で零戦の独特なカーブを描くのは困難。でも出さない訳にもいかない。半藤は少年時代、米軍機から機銃掃射された体験があるので軍艦マニアだと言う。大正大震災で被服工場跡地から助かったとは。軍国主義と見られるのを警戒してか、表題の如く「司馬遼太郎の言うように日本は表座敷に上がろうというのは思い上がりだった」という。
戦前も日本は民主主義で議会で大陸利権に関する議論が行われた。今の北朝鮮のような先軍主義ではない。戦前日本を『軍国主義』と言うのは変な言葉で、東條英機など軍人は日米開戦は破滅とわかっていた。ただし政治家も国民も保護領を持つことを禁じられる(国家としての体面を失う)のには堪えきれなかったに違いない。核兵器時代になって アイゼンハワーは「先制攻撃は許されない」としたが、真珠湾攻撃の前にはアメリカから耐え難いほど挑発があった。隠忍自重できるのは余程腰抜けか、冷徹な独裁者だけだろう。 -
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歴史探偵が過去に発表した項目に2章を書き下ろし、日本の針路を左右した転換点となる事件を描写する。敵うはずの無い米国にまごうこと無い先制攻撃、真珠湾米国艦隊奇襲(三国同盟を結んだドイツが欧州を制圧すればさすがに両大洋で戦争をするのを避けて日本の方は妥協して石油禁輸を解いてくれるという?勝手読み)(挑発はあった)をかけて報復に都市のほとんどを爆撃で焼失するという大悲劇に《責任追及》があるのは当然。
日中戦争の陸軍に対し、米英との対立は海軍の戦争。海軍が開戦への道をリードしたと論じる。艦隊派が閑院宮を軍令部総長に祭り上げ、軍令部優位の体制を敷き、及川海軍大臣、豊田次官の下で三国同盟締結に同意する。同意の条件の一つが軍備増強だった。省益あって国益なしと言われるゆえんである。そして、石川大佐を中心とする第一委員会が強硬に南部仏印進駐を主張する。その結果、米国に油を止められ、やむを得ず開戦決意の流れとなる。
敵うはずの無い米国に(三国同盟を結んだドイツが欧州を制圧すればさすがに両大洋で戦争をするのを避けて日本の方は妥協して石油禁輸を解いてくれるという?勝手読み)まごうこと無い先制攻撃、真珠湾米国艦隊奇襲(挑発はあった)をかけて報復に都市のほとんどを爆撃で焼失するという大悲劇に《責任追及》があるのは当然。東京裁判の『共同謀議』説では支那を植民地化しようとしたと咎められたが、主権の確立していない地域の利権を守るのは軍事力しか無い、のは当時の常識。日本は正々堂々のちに恨まれない戦いかたをしたが、米国はどうだったか?
東京裁判の『共同謀議』説では支那を植民地化しようとしたと咎められたが、主権の確立していない地域の利権を守るのは軍事力しか無い、のは当時の常識。日本は正々堂々のちに恨まれない戦いかたをしたが、米国はどうだったか?