半藤一利のレビュー一覧
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昭和史を研究したお二人からの警告。今の日本の状況はかなりまずいよと。
現在のメディア同様、戦前のメディアもただ「売れる」という理由から、戦争の危機を訴える記事ではなく、戦争を煽る記事を書き続けたという。その方が「売れた」からだ。「売れる」ということは「求める」人たちが多数いるというわけで、しかしここを考えるとややこしくなるのでちょっと置いておくが、日本のメディアには「ジャーナリストというものは存在しない」ということをしっかりと心得た方が早いのではないか。
書くことで生計を立てている者に崇高なものを求める方が間違っているのだ。
もう1度言うが日本のメディアに「ジャーナリストはいない」し、「いたこ -
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ネタバレ付箋つけたとこ。
・漱石「坊っちゃん」は中学校を下敷きにして大学を皮肉っている。
・「こころ」の奥さん……女の人が思われていることに気づかないわけがない。
・「草枕」のユートピアは俳句が下敷き。
・零戦は描くのが難しい機体。
・日本は守れない国。資源を持たざる国。だから原発を。
・大和や武蔵は武力誇示宣伝に使えばよかったのに、あえて隠匿した。
・腰ぬけ愛国論だってある。
・ひとつのジャンルは50年。アニメも。鉄腕アトムがちょうど50年前。
・実際に立っていた建物と、現代の観客がそれを無化の姿と思えるかどうか。
・隅田川には空母の代わりに橋が建てられた。
・芥川を主役にした探偵モノ。とぼけた推理 -
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ネタバレ昭和史を語る際にいつも示唆を受ける半藤、保阪に右よりの中西が加わり、どのような討議になるのか興味深いところでした。昭和の大戦という際に、日米戦争を分けて、中国に対しては明らかに侵略戦争であったという半藤、保阪に対して中西は何となく曖昧な姿勢であると思いました。それだけに日本が反乱もなく、一致して闘っていけたのは米英に対して自衛=興国存亡の危機にあるという意識が強かったからだという一致した考えもなるほどと思いました。このタイトルではなく、「なぜ負けることが分っている戦争をしたのか」という観点から、日本の指導層に対する厳しい批判は今の私たちの姿勢(政治だけでなく、企業においてさえ)に反省させられる
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ネタバレ■本の題名から内容をかなり期待したが、全体的には思ったより面白いとは言えなかった。
■日本型リーダーを、第二次世界大戦時の軍人の行動から考察。
■しかし、日本型リーダーは陸軍にのみ存在したわけではない。
■題名は日本だが、実際は軍人のリーダーシップ面からの敗戦論。
■驚いたのは、日露戦争時の大山巌元帥と東郷平八郎の行動。巷間言われているような鷹揚なものではなく、リーダー自らが危機に立ち向かったことが史実だということ。リーダーは神輿に担がれていてはならないのだ。きちんと部下の行動を管理し、必要な時は自分が行動し、責任も取るという行動が大切だということ。それがわかっただけでも、この本は一読の甲斐は -
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山本五十六の後輩である著者が、過去に著した文を整理して書き直した著作で全体を貫く一貫した主題はないが、かえって山本五十六の人となりをいろいろな側面から知るきっかけになる。著者は山本贔屓と明言して書いているが、戦後雑誌に掲載された愛人の存在にも記述が及び、一面的な見方に偏る事無く山本五十六を見る事ができる。
政府または海軍という組織にあって自らの大局観にもとづき発言、行動した。しかし一方で反対派を見下していることを露にしがちで、組織内で本懐を遂げることなく、組織人として行動し終わった。対米英開戦が決まったときにこの人の人生は終わっていた。
しかし、この本で一番印象の強かったのは次の文だ。
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途中で書かれていたのだが、どうやらこの人は「ノモンハンの夏」を書いた人であるらしい。嘘をつけと思ったが本当でした。ええぇ全然違うくないですか!そして漱石の義理の孫だと。へえー。
というのは置いておいて、本書は俳句を元に当時の漱石エピソードに照らし合わせて心情等を辿っていくといった構成。俳句は偉ぶらなくてずっと初期の漱石そのまんまって感じ。とはいえ、あんまり上手くないんじゃないの俳句。師匠(子規)にギタギタにされたんじゃ。弟子達にも結構滅茶苦茶に言われてるよね。
でやっぱり面白いのは漱石本人、そして漱石一味のエピソード。
・胃病持ちの癖に何度も食べ過ぎでそれを悪化させる漱石。しかし決して食べ