半藤一利のレビュー一覧
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2025/04/07「昭和史戦前篇」半藤一利
戦前をまとめるには最適の書だが、掘り下げは浅い。
1.日本国はガバナンス不在 天皇・元老体制が権限・責任を喪失
一番は昭和天皇の中途半端な政治姿勢
形式的には天皇が絶対的トップだが共和制運営へ逃げる
軍部の引き起こした数々の事件、特に重臣暗殺は大きな影
2.軍部の暴走 統帥権干犯といいつつ独走・暴走
軍人の視野は狭く、「己の業績と勲章狙い」がせいぜい
国家を論じられたのは、石原莞爾と永田鉄山 対中観は真逆
3.近衛文麿の施策は国家犯罪
問題の多い政策を立案しては、退任で敵前逃亡
己の栄達のみで国家を滅亡させた それも彼の確信
本書では彼の一貫した想 -
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Posted by ブクログ
日本がアメリカとの戦争へ向かって突き進んでいくことに反対しながらも、真珠湾攻撃を成功させた海軍大将の山本五十六の苦悩にせまろうとした本です。
山本と同郷の越後長岡に生まれた著者は、長岡人気質というべきものを明らかにするために、戊辰戦争における河合継之助の活躍から説きはじめます。河合は、新政府軍とのあいだに和睦が結ばれることへの希望をいだきつづけながらも、交渉は決裂に終わり、不利な条件のなかで抗戦する道をえらぶことになりました。本書では、そうした河合のたどった道が、太平洋戦争にいたるまでの山本の姿勢とかさねられることになります。
著者は、いわゆる海軍善玉論に対してはやや距離を置いており、戦争 -
Posted by ブクログ
戦争は誰もがしたいわけでもないが一部の政治家・軍部での強制命令を発端に群集心理から生まれる。それは本文にある「エリート陸軍の過信・驕慢なる無知・出世欲が横溢・偏差値優等生の天下・底知れず無責任」が起源となった、とある。 一方「尊い犠牲を多く出したことは気の毒の限り、我が軍にとっては良い教訓となったと思う」敗戦間近の天皇の言葉がとても妙に印象に残った。そして戦争における究極の言葉は「戦争の恐ろしさの本質は、非人間になっていることに全然気が付かない。戦争とは人が無惨に虐殺されることである」いずれにしても、戦争をする動機は一人の独裁的で貪欲さの政治家が表に出て群集(現代ではSNS等が炎をつける)を燃
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Posted by ブクログ
『昭和史』で有名な著者の歴史コラム。昭和以外も出てきます。
切腹や日の丸国旗など、日本で割とあたりまえの文化を「そもそもいつから?」と疑問を持って歴史の書物などを漁っているのが流石。トイレの日本語での言い表し方を20個近く絞り出したりする。ネットで調べてもこんなには出てこないかもしれない。
正義、忠義などの『義』は羊と我(鋸)を組み合わせた文字で、羊の首を切って生贄にする儀式からきているという。羊は角や蹄に欠損がなく、内臓も病気がないので神への捧げ物としての条件が揃っている。この欠損がないことを「義しい(ただしい)」といい、のちに「正しい、よい」の意味になった。なるほど。
半藤氏は1930 -
購入済み
大戦へ
内乱を避けるために戦争へ向かうという愚行、
わかっている者達にはわかっていたのに大戦へ向かうのが
止められなかったのが悔やまれる。
能條先生の絵の味ではあるが、こ事ここにいたってはこの
感情のこもってなさそうな人物たちが区別が付かなくなってきた。