【感想・ネタバレ】令和を生きる 平成の失敗を越えてのレビュー

あらすじ

平成元年、ベルリンの壁とともに世界秩序も崩壊したことに気づかず、バブルに浮かれていた日本人。バブル崩壊後も、相次ぐ大災害と長きデフレにより、目先の生活を守ることに追われて、志向はさらに内向きに。そして日本は、理念を持たない「戦争ができる国」となり、「デマと差別が溢れる国」となった。その姿は、国際社会から取り残され、無謀な戦争に突き進んだ戦前の日本とあまりに重なる。過たずに済む分岐点はどこだったのか。昭和史研究の泰斗と現代を代表するジャーナリストが、平成の失敗を徹底的に検証した白熱対談。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2020/06/19令和を生きる半藤一利
平成のキーワード
デフレ閉塞感
災害 内平外乱
インターネット

小選挙区制の弊害ヒットラーを生む
原発の失敗ドイツメルケル首相は撤退日本は脱原発に舵を切れない
情報過剰の中で視野は狭くなり、情報のタコツボ化
全体主義国力が弱く社会が混沌思考停止や復習が復習が1種の幸福感自分で考えるのは疲れるエーリヒフロム自由からの逃走
昭和天皇独白録

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2020年07月24日

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戦争と地政学。安倍政権の言い換え。天皇制の大切さ。カルトはなぜ生まれたか。バブルに騙されてはいけない。如何によって地獄にもなれば世界一に立派な平和国家にもなり得る、それが令和。

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2020年07月16日

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平成について識者が語るとこんなに面白いか、と感心した。半藤氏は多くを昭和まで遡っている。
二人共に、客観的な事実と身近な体験を元に語っているので説得力がある。昭和史の泰斗たる半藤氏が悠仁親王に歴史の講義をしたというエピソードはホッとする。

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2019年09月11日

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以前から両氏の著作は追いかけてはきたけれど、まさかこの2人が対談して、それが1冊の本になるとは思わなかったよ。ざっくり平成30年間を振り返る内容で、手に取る前の期待は裏切られなかった。おなじみの池上解説&半藤史観。

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2019年08月26日

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ネタバレ

6章に日本が「地政学的に武力で守れない国であること」、「核兵器を持てない明々白々な理由」が書いてある。なるほどなぁ、こういう説明は、初めて読んだ。

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2019年08月24日

Posted by ブクログ

これからの未来を議論するために、歴史を紐解いているため大変勉強になった。
私は原子力について、経済が活性化するためには必要なものだと考えていたが、第五福隆丸の事件等を知り、考えを改めさせられた。
人がコントロールできないものは必ず問題が膨れ上がる。

また、ネット社会となったことで人の考えが偏ることも議論されていた。情報や人の意見を鵜呑みにせず、自ら考え、編集していく力が大切だと感じた。

核問題については地政学を用いていた。最近よく聞く地政学についての話を聞き、興味を持つきっかけにもなった。

歴史や地政学、文化への理解が未来を予測するためには必要だと感じた。こうした背景知識を基に情報を編集する力を身に付けていきたい。

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2019年11月18日

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31歳から61歳までの自分の会社生活と重なる。識者のお二人が、政治、災害、原子力政策、ネット社会
、カルト、戦争、日本経済、天皇制の切り口から討論、面白かった。

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2019年11月14日

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平成の失敗を超えて、というサブタイトルがついた対談本。

改めて平成時代の中で何がまずかったのか?次に活かせるものは無いのか?とルックバックするための本である。

平成時代は平和だった故に危機管理という側面では非常にまずかった、というのが第一印象である。

また、それ以外にも、経済史や天皇論など、ぞれの章で少し深めの考察をいただくことができ、そこにこの本の価値があるのではないかと思う。

日本が令和時代に引き継いでしまった解くべき課題を知りたい、整理して確認しておきたい、という方は目を通しておくと良さそう。

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2019年06月01日

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世界の戦争がなかった時代の章で西洋史で十字軍は、「正義の戰」として学んで板がイスラム側では凶暴なる侵略者として取られテイル中、オサマ・ビンラディンが自分達の戦いは「十字軍との戦い」と言って正当化していた説得力が当初なっかったけれど、ブッシュ大統領が十字軍の戦いと述べた事により、かえってイスラム過激派が勢いづく事になった様です。
歴史認識によるメッセージの発し方により、大きく世論も変化して今う事になると感じました。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

あとがきの池上さん曰く、「昭和史に詳しい半藤さんに、平成について語ってもらう」対談。
確かに「昭和史を振り返っての現代批判」は多くあっても、直接平成を語る、というのは目新しい?かも?

とにかく、具体的な細かいエピソードが抜群に面白い!
神や真理は細部に宿るけど、歴史も細部に宿ると思います。

半藤さんの功績は昭和の証人に丹念にインタビューしたことだと思いますが、昭和となると半藤さんがインタビューされる側なんだなあとしみじみ思いました。

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2021年09月08日

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半藤一利と池上彰で振り返る平成史。

内容は主に半藤の質問に対し、池上彰が答える形式なので、平成の政治・経済についてわかりやすく解説していた。
特筆すべき内容はなかったものの、平成を振り返ることができた。

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2021年08月09日

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半藤氏が亡くなったのは、まだ最近のことだったと思う。太平洋戦争、高度経済成長、バブル、阪神淡路震災、いかに多くを見てこられたかと思う。当時と今と、変化した部分もあれば、経験したことを活かせていないのか、とため息をつくところもある。経験したことを活かすためには、まず立ち止まり、それが何だったのかと考えなくてはいけないんだろうな。最後の方で半藤氏が言っていた。

「みんなして「右向け、右」はよくない。思考停止がもっともよくないことでしてね。」

 下手な考えであっても、考え続けた方が、少しでも失敗を生かすことはできるだろうね。

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2021年07月04日

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日蓮宗は伝統的な宗教を激しく批判して支持を集めた。創価学会、立正佼成会を含む新興宗教は大体法華経、日蓮宗系。

1985年のプラザ合意以降、東京には海外の企業がどんどん進出して地価が上がった。民営化されたNTT株が売り出されて、株取引ブームが始まった。企業は新株発行によって莫大な資金調達が可能になり、新規事業へ投資しても余った金で土地や株が買われた。その繰り返しでバブルになった。

非正規労働者の数は、平成の初めには880万人(労働者の19%)だったが、平成30年には2120万人(38%)になった。

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2020年11月19日

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