半藤一利のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「半藤一利」が義理の祖父にあたる「夏目漱石」について語った歴史エッセイ『漱石俳句探偵帖』を読みました。
『漱石先生お久しぶりです』に続き、「半藤一利」の「夏目漱石」関連作品です。
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歴史探偵が俳句を通して探る、あの名作の謎
『坊っちゃん』の「お清」は誰!?
大文豪の意外な人となりを探り、おなじみの小説の新たな読み方を発見する、楽しく痛快なエッセイ
「子規」と競った松山・熊本時代、学生に幻滅した東大教師時代、小説家となってからも折々に、「漱石」は生涯二千五百余もの俳句を詠んだ。
一流のユーモア、理想と孤独。
「漱石」の最も自由な気持が満ちた十七文字からは、時代の空気、あの名作の意外な背景が見えてくる。
楽しいエピソードと新事実、知的興奮が満載の傑作歴史エッセイ集。
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歴史探偵「半藤一利」が、「夏目漱石」の詠んだ俳句を通して大文豪の本心や名作の意外な背景を掘り起こした作品、、、
「夏目漱石」の、没後100年[2016年(平成28年)]、生誕150年[2017年(平成29年)]の記念読書第2弾です。
■Ⅰ
まったく無能な教師なり
シェイクスピアに張り合って
英文学者の漢詩好き
「狐鼠々々、烏鷺々々」した話
「古池や」をめぐって
■Ⅱ
米山天然居士の「墓」
『草枕』の隠し味
是は几薫調である
命のやりとりをする精神で
『虞美人草』のはじめと終り
「厠半ばに」をめぐって
■Ⅲ
是は謡曲好きのものにて候
「無限の素琴」を聞く
僧帰る竹の裡こそ寒からめ
「余裕のある小説」を愚考する
『蒙求』はアイディアの宝庫
■Ⅳ
「死こそ真のリアリティだ」
よく眠る人、夢みる人
われ風流という趣を愛す
「モナリザの微笑」は気味悪い
性病専門の診療所に入院して
たった「一人」の句を拾う
■Ⅴ
「清和源氏」の末裔である
下戸がうたう「菊花の酒」
食いしん坊という話
立小便する(?)大先生
「悪妻」について一言
■Ⅵ
早稲田「漱石公園」にて
松山「愚陀仏庵」を訪ねて
阿蘇の薄の原をゆく
天草「海に夕日を」の旅
■あとがき
■文庫版のためのあとがき
「夏目漱石」の知られざる素顔を知ることができる貴重な一冊でしたね… 俳句の侘び寂び(わびさび)を理解できていれば、もっと愉しめたんじゃないかと思います、、、
ちなみに「夏目漱石」の句の中で、著者の一番のお気に入りは、「夏目漱石」が痔の手術のため入院した日に記された、
「秋風や屠られに行く牛の尻」
なんだそうです… この句なら、私でも頭の中にイメージを描くことができますね。 -
Posted by ブクログ
「歴史探偵」こと半藤一利さんのエッセイ集。
1エピソードにつき見開き1Pほどで非常に読みやすい。
古い言い回しや語彙がちょくちょく出てくるが読んで分からないことはないし、むしろ小気味良いくらい。
昭和史の巨人だけあって、歴史だけでなく漢文や和歌に日本の古典作品、語源や字義などテーマはさまざま。
とはいえそれら多岐に渡る教養をたった一読で盗めるわけもなし、「昭和の教養人はどんなことを知っていたのか」知れたのがとりあえずの収穫かと言ったところ。
複数のエッセイで「薩長ぎらい」を自称していたのが印象的で、遥か明治時代の出来事を、好き嫌いで論じられるくらいに身近に感じる人が2021年まで生きていたのだ、という新鮮な驚きがあった。 -
Posted by ブクログ
墨子は、名前は知れども、中身は知らずで、特に関心もなく過ごしてきた。けれども、半藤さんが、読みなさいというからには、何かあるのだろうと、読んでみた。
本書は、導入編といったところで、墨子の何たるかは、今一つわからなかったけれども、墨子をネタに縦横無尽に古典の知識が展開される。墨子の兼愛、非攻、俠、天、など色々な概念。日本国憲法の9条の精神的根拠になりそうな気もした。墨子も、いつか翻訳した原典に当たってみたいと思う。
巻末の中村哲さんとの対話が圧巻。『西欧的な民主主義を入れないと人間は幸せになれないというのは驕り。』経済や社会制度が変われば至福が来るという風潮への疑念と、人を殺して、戦争してまで、その社会制度を取れという押し付けが正しいのかという問いは、大切な問いだと思った。