半藤一利のレビュー一覧

  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    戦争も企業経営もある意味で同じ。多いに通づるところが多い。
    責任と権限、どちらか一方ではだめ。分かり味が深い

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    2019年05月03日
  • 昭和史の10大事件

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    60年生まれの作家、金融恐慌、515、大政翼賛会、東京裁判など動機があってどう計画したかという事件らしさで選ぶ。30年生まれの編集長・作家、福竜丸取材、ヘルシンキオリンピックなど、生き証人として自分が関わってきた出来事で選ぶ。

    作家ってすごい人種なんだなあと再認識しました。

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    2019年04月14日
  • ドキュメント 太平洋戦争への道 「昭和史の転回点」はどこにあったか

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    歴史探偵が過去に発表した項目に2章を書き下ろし、日本の針路を左右した転換点となる事件を描写する。敵うはずの無い米国にまごうこと無い先制攻撃、真珠湾米国艦隊奇襲(三国同盟を結んだドイツが欧州を制圧すればさすがに両大洋で戦争をするのを避けて日本の方は妥協して石油禁輸を解いてくれるという?勝手読み)(挑発はあった)をかけて報復に都市のほとんどを爆撃で焼失するという大悲劇に《責任追及》があるのは当然。

    日中戦争の陸軍に対し、米英との対立は海軍の戦争。海軍が開戦への道をリードしたと論じる。艦隊派が閑院宮を軍令部総長に祭り上げ、軍令部優位の体制を敷き、及川海軍大臣、豊田次官の下で三国同盟締結に同意する。

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    2019年03月13日
  • 賊軍の昭和史

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    明治維新から太平洋戦争までが官軍・賊軍という視点で語られる。

    全てが全てその対立軸で説明ができると思わないが、歴史を学ぶ上で、また現代社会を考える上で、育った環境が権力側か否かでメンタリティが異なる、ということは一つの重要な要素であることは間違いない(ということに気がつくことができた)。

    いまいち腑に落ちていなかった開戦〜敗戦に至るパワーバランスや意思決定のあり方に関して、本書を読んだことで、理解が進んだ。読んでよかった。

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    2019年01月29日
  • 昭和天皇物語 3

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    あんまりに聖人君子過ぎて、山縣・原らが浮いてると思う。これは設定上のミスかと。この後どういう風に展開させるつもりなのか、良い意味で裏切って欲しい。

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    2019年01月03日
  • 世界史のなかの昭和史

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    ソ連、アメリカ、中国、ドイツ等との関係の中で、どういう経緯で日本が第二次大戦に突入し、ズルズルと勝ち目のない戦いを続けたのかが見えてくる。
    それにしても、大多数の日本人がなぜそこまで好戦的な態度であったのか、マスコミの扇動?でも何故?。政府も情報機関を持たない、もしくは貧弱であったが故か、世界の情勢判断の深刻なミスが痛い。
    これから日本がどうすべきかについては見えない!

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    2018年12月26日
  • 歴史と戦争

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    歴史に関する様々な作品がある著者の、幕末以降、戦争にまつわる作品を選び、著者の言葉をまとめたもの。
    著者の作品は何冊か読みましたが、このよな編集になっているとは知らず手に取ったため、本全体としての主張などは分かりません。この中から気になるフレーズを探し、実際に原典にあたるためのガイドブック的なものとしてとらえればいいのかなと思っています。
    個人的に気になった部分をメモしてみました。




    ・「フランスの社会心理学者ル・ボンは『群集心理』(創元文庫)という名著を、十九世紀末に書いているが、かれはいう。『群集の最も大きな特色はつぎの点にある。それを構成する個々の人の種類を問わず、また、かれらの生

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    2018年12月19日
  • 昭和天皇物語 3

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    ネタバレ

    <内容>
    昭和天皇はどんどん偉大になっていく。周りの人々も個性的。特に原敬。4巻の最初で死ぬんだよな…

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    2018年12月15日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    半藤一利氏によるリーダー論。近代戦争の専門家だけあって、リーダー論も戦時中の指揮官の研究結果を述べているところが多い。研究書ではないため内容が薄く感じた。
    「西南戦争で郵便汽船三菱会社(後の三菱財閥)や大倉組商会(後の大倉財閥)は軍需物資の調達や兵站輸送で巨額の利益を上げ、経営拡大の基礎を築いています」p46
    「西南戦争の勝利により「参謀が大事だ」という日本型リーダーシップが成立した。総大将は戦いに疎くても参謀さえしっかりしていれば、戦には勝てる」p47
    「3を3回使って、その解が0から10となる数式を出せ(海大入試問題)(3-3)x3=0,√3x√3÷3=1,(3+3)÷3=2,3+3-3

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    2018年11月04日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    出口氏が日本史を論評する対談本

    出口氏は日本の世界史への影響をほぼゼロと評価しているらしいと思ってました。
    本著は、この考えを裏付けるものでした。

    ・昨今メディアに氾濫する日本特殊礼賛番組
    →反対。日本は、世界史的にみて平凡、受け身でしかなかった。
    ・戦時中の日本政府、軍部のシステム的な不備
    →軍閥入閣必須も酷いが、ガバナンスが皆無というのが致命的。
    (満州国を溥儀で建国したことも、関東軍の独断で低レベルな謀略に過ぎない)
    ・さらに、出口戦略のないまま、開戦、戦線拡大。
    →実は、リットン調査団の報告を受け入れ国際連盟に加盟継続していれば、満州の権益の実質的維持と国際的孤立を免れたはず。

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    2018年10月29日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    半藤さんの「幕末史」をベースに、出口さんとの対談を文書化したもの。「幕末史」と内容はほとんど一緒だが、忙しい人や簡単に読みたい人はこちらがおすすめ。

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    2018年09月24日
  • 日本海軍の興亡 戦いに生きた男たちのドラマ

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    海軍のこと、全然わかりません。
    山本五十六とか東郷平八郎の名前くらいは聞いたことがありますが、いつの戦争で活躍した人なのかはさっぱり。

    だから、読んでも読んでも内容が全然頭に入ってこない。
    ごめんなさい。
    勉強して出直してきます。

    心に残ったのは1922年のワシントン会議での全権大使だった加藤友三郎海軍大臣の国防感。
    ”国防は人の専有物にあらず。戦争もまた軍人にてなし得べきものにあらず。国家総動員してこれにあたらざれば目的を達しがたし。……平たくいえば、金がなければ戦争ができぬということなり。
    戦後ロシアとドイツとがかように成りし結果、日本と戦争の起こる可能性のあるは米国のみなり。仮に軍備

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    2018年09月19日
  • 昭和天皇物語 2

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    ふむ、純愛ってことかな。
    ところで若干構図が簡単かなぁって感じ、まぁマンガですのでカタルシスが小説よりも重要な要素なんで致し方ないけれど、周りのドロドロした思惑と超然とした主人公。既視感ある、かつ、シンプルな設定はこの先どこに導かれるのやら。

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    2018年09月12日
  • 昭和天皇物語 1

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    ★3.5の弱含み。
    色々評価の分かれる人物であること間違いなく、今後どんな感じで表現されるか楽しみなところ。まぁ冒頭のシーンからどういう基本スタンスなのか想像はできなくもないですが。
    しかしこの人物がマンガになるとは、時代は流れたということでしょうかね。

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    2018年09月09日
  • 昭和史の10大事件

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    二人が楽しそうに語っているのがまず良い。
    思いがけず我が家にもつながるエピソードを知ることができてちょっと得した気分。

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    2018年09月01日
  • 歴史と戦争

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    客観的に歴史を振り返れば振り返るほど、日本人ほど熱しやすく冷めやすい民族はないのではないか?いずれまた近いうちに間違いなくこの国は戦争に熱狂してしまうような気がしてしまう…。
    ご本人も去ることながら、石田陽子さんに脱帽。

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    2018年08月19日
  • 歴史と戦争

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    著者の総集編的な一冊。これから読んで、興味のある1冊を探せるもしれない。個人的には興味惹かれる文書もあり面白かった。

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    2018年08月07日
  • 歴史と戦争

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    半藤一利のこれまでの多数の著作から、幕末から平成までの日本近現代の歴史と戦争に関する発言を集めた一冊。それらが言及する内容に関して時代順に並べられているので読みやすいところが本書の特徴。その作業は本人自身じゃない旧知の女性とのことで、もはや半藤一利の著作とは言えない気もする。本人が一番喜んでいるような一冊になってるのでしょう。昭和初期から戦争中、戦後に関する著者の言葉は実際にその時代を生きてきた人だけあってとてもリアルに感じる。昨今の日本スゴイぜ本とは違って。

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    2018年08月04日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    昭和史、幕末史、夏目漱石といった著者がこれまで書いてきたテーマを概観している印象。ちょっと物足りないかな、とも思ったけど、それは著者が何のために本書を出したか、というあたりを考えないといけないのだろう。天皇のお言葉やトランプ大統領の誕生。内向き化する世界各国。今ある世の中の動きに対して、あなたは何を思いますか?そうした問いを、これまで自身の描いてきたテーマとからめて、とりわけフリマー新書の読者となる若い人にむけて出しているのだと思う。まぁ、俺みたいなおじさんにも、考えなければいけないよなぁと思わせる話なんだけどさ。

    歴史は繰り返すが、まったく同じように、ではない。歴史から学ぶことはできないの

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    2018年08月03日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    第一部の座談会は話があちこちに飛んで、結局なぜあの戦争に負けたのか結論が分かりにくい。この手の設問にはいくつかの回答パターンがあって、①圧倒的な国力差で最初から勝ち目がなかった、②戦争指導者に終戦に至る大局的展望がなかった、③補給の軽視や精神論の偏重など実戦レベルでの無能力、の3パターンである。
    本書にもこれらがもれなく登場し、いつもの議論で新たな視座はない。
    だが色々知らなかった史実があったり、昭和天皇が意外に『君主』だったり面白かった。

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    2018年06月08日