なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議

なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議

小説・文芸
968円 (税込)

4pt

陸軍将校による幻の座談会が蘇る。和平か開戦か。太平洋戦争開戦直前に陸軍は何を考えていたのか。中堅将校たちが明かした本音とは。雑誌『偕行』に掲載された「大東亜戦争の開戦の経緯」が初の書籍化。なぜ無謀といわれるアメリカとの戦争に突入したのか、陸軍中枢にいたエリートが真実を語り尽くす。昭和史の第一人者、半藤一利氏による書き下ろし解説付き。

【戦争の導火線に火をつけたのは陸軍か海軍か? 本書で議論される7つのテーマ】
●ヒトラーと手を組みたがったのは誰か
●陸海軍の戦略観の違い
●想像を超えたアメリカの厳しい経済制裁
●日本の国力のピークは昭和13年だった
●陸軍より強硬だった海軍の将校たち
●東条首相誕生の意味
●アメリカとの戦争をどう終わらせようと考えていたか

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争開戦に至る意思決定がどのようにされたのかに迫るため、当時の日本軍関係者との座談会により事実を掘り起こしていく。日中戦争の泥沼化と米国との経済格差を含む地政学的な不利を把握しながら、陸海軍の対立や外務省のナチスへの傾倒、文民の戦争への無理解が、無謀な対米開戦に導いたとし、単純な陸軍悪玉論を否定する。意思決定において事実を重視せず、個人の思い込みや組織間の関係が大きく影響する様は現代のあらゆる場面においても共通する病理ではないだろうか。

    0
    2021年09月24日

    Posted by ブクログ

    やるせない。ヒトラーのように信念や狂気で開戦を決意したのならまだ諦めもつくが、単に無能な指導者たちが流れや空気で何となく戦争を始めてしまうのは本当にやるせない。しかしここに出てくる旧参謀たちは、いくら戦後の回想とは言え、どうしてこうも他人事で無責任な言いようなのだろう。おまけに戦略眼が米軍に比べて子供レベル。なんだかもう一度戦争が始まってもおかしくないように思える。
    そうならないために半藤氏らが正確な歴史を紐解き、後世にこういうバカ者たちがいたことを残してくれた。半藤氏の反戦、平和への貢献は極めて大きい。心よりご冥福をお祈りいたします。

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

     大戦当時の陸軍中堅層による座談会。当時の生々しさが伝わってくる。

     通常のことながら、当事者たちは後世の我々のような視点を持つことなく、その中でもがいていた感じが伝わる。

     ただし、そこはかとなく蛸壺化した認識が垣間見える。特に海軍との連携不足というより、音信不通状態など。

    0
    2019年04月28日

    Posted by ブクログ

    陸軍佐官級エリートにより、1976〜1978年の足掛3年全15回にわたって「偕行社」の月刊機関誌に連載された座談会に、半藤さんが解説を加えたもの。

    所謂「海軍善玉論、陸軍悪玉論」が粉砕されるような内容。陸軍幹部(多くはその後陸上自衛隊幕僚へ)が、戦後30年を経て話す内容なので、当然、組織擁護、自分擁護、海軍への責任転嫁、の内容も多い。

    事後の後出しジャンケン的批判ではなく、「そのときその場所で、他にどういう決断が取り得たか」という観点で読むと、解説中に出てくるような「運命と思うほかはない」(木戸幸一内大臣)とまでは行かずとも、「このままジリ貧となるよりは、一丁暴れてみたい」、という時代の空気は大きかったのだろう。(簡単にいうと、ヤケッパチ、が実態に近そうだ。)

    景気のいい記事を書いた方が売れる新聞然り。1940年11月15日に出師準備をはじめた海軍しかり。

    海軍の場合、動員を掛けてから、戦争準備完了となるまで、5ヶ月を要し、一旦準備が整うと油を始め莫大なランニングコストがかかるため、そのまま戦争に突入するのか、動員解除するのか、の意思決定を急ぎたくなるものだそう。 ましてや、石油全面禁輸となっては、「戦うなら今しかない」、というマインドセットに流れ易いのは想像できる。

    1940年12月12日に、海軍国防政策委員会(略称、政策委員会)が設置され、その中で、国防政策や戦争指導の方針を担当する「第一委員会」が、海軍の急進化の元凶となったことは知らなかった。戦後も一種のタブーだったようで、この実態把握に半藤さんも苦労されたよう。


    1
    2024年03月16日

    Posted by ブクログ

    必敗の戦争を始めてしまったのはなぜか。
    流されたのだと思う。

    ドイツに勝手に希望を託し、日本のために動いてくれると根拠なく想定し、それを前提に自分たちの行動を決める…。そりゃ見通しが甘すぎる。希望的観測、過度な楽観、リスクの過小評価。
    自分たちしか見えなくなり、「こうあってほしい」という願望が、「こうあるべき」という思い込みに変わっていく。その思い込みは決意と呼ばれ、準備に進み、最悪の場合を想定せずに、勝利は何かを決めずに始めてしまう。空気に流された。

    そして日本人の意思決定の方法は現在も変わっていない。必ず同じ過ちを犯す。

    軍は解体されたが戦争を始めたプロセスは温存されている。道具はなくなったろうが、なぜ日本人が戦争に突き進んだのか、その原動力はまったく処置されていない。
    政治的な右派も左派もまったく同じプロセスで意思決定している。誰も変わっていない。

    そうならないためには雰囲気で考えず、ファクトを積み重ねて考え抜くこと。最悪のことを想定して注意深く罠を避けること。相手を知ること、自分を知ること。自分自身に注意深くなること。

    1
    2019年09月05日

    Posted by ブクログ

    陸海軍の対立、縄張り意識が大きな問題であり、この対立が敗戦まで続いた。戦争を始めたのはもはや誰であったのかわからなくなった。国のトップが対米戦争の危険性を知りながらも戦争を止めることができずに戦争に突き進んでしまった。

    0
    2021年06月06日

    Posted by ブクログ

    200618半藤一利「なぜ必敗の戦争を始めたのか」「3」
    希望的観測に終始
    結局、国の行く末を誰も考えていない
    →国家の滅亡、されど誰も責任を取らない

    ①シナ事変の解決
    ②油の確保

    三国同盟
    仏領インドシナへの進出(7月)→油の禁輸⇒対米戦覚悟
    関特演 バスに乗り遅れるな

    0
    2020年07月24日

    Posted by ブクログ

    陸軍は陸軍の、海軍は海軍の戦争をそれぞれ戦っていたということ。お互いがお互いの事を知らず、知らせず、知ろうともせずに自分の都合の良いように思い込んで、結局何も決めずに戦争を始めたということか。

    0
    2020年02月22日

    Posted by ブクログ

    日本が大戦で負けた理由をその当時の当事者を交えた座談会形式で解き明かしていくもの。

    失敗の本質的の様に戦略論ではなく外交や組織という面から見る。
    南方侵攻を進める海軍。北への侵攻を進める陸軍。お互いが組織の本質を見極めることなく、お互いをカバーすることなく戦争に突き進む。外交面ではアメリカは戦争に参加することはないだろうと言う考えと、ドイツがソ連を倒してくれるという楽観論と他力本願。そして戦争が泥沼化しても誰も責任を取ろうとしない無責任体質。

    戦争は始めるのは容易かもしれないけど、どのように終わらせるかも考えてもらいたい。そもそも戦争はしない方がよいのですが。

    戦争をしないためには、戦争を知ることが大切という意見には納得してしまいました。

    0
    2019年05月12日

    Posted by ブクログ

    歴史の細部、太平洋戦争へと傾くその潮目を、関係者が振り返った座談会(実際にはかなり昔のもの)。機密に携わったものでまだ存命者も多かったであろうから、若干のボカシやバイアスがあるだろう。

    0
    2019年03月10日

なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春新書 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

半藤一利 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す