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陸軍将校による幻の座談会が蘇る。和平か開戦か。太平洋戦争開戦直前に陸軍は何を考えていたのか。中堅将校たちが明かした本音とは。雑誌『偕行』に掲載された「大東亜戦争の開戦の経緯」が初の書籍化。なぜ無謀といわれるアメリカとの戦争に突入したのか、陸軍中枢にいたエリートが真実を語り尽くす。昭和史の第一人者、半藤一利氏による書き下ろし解説付き。
【戦争の導火線に火をつけたのは陸軍か海軍か? 本書で議論される7つのテーマ】
●ヒトラーと手を組みたがったのは誰か
●陸海軍の戦略観の違い
●想像を超えたアメリカの厳しい経済制裁
●日本の国力のピークは昭和13年だった
●陸軍より強硬だった海軍の将校たち
●東条首相誕生の意味
●アメリカとの戦争をどう終わらせようと考えていたか
Posted by ブクログ 2021年09月24日
太平洋戦争開戦に至る意思決定がどのようにされたのかに迫るため、当時の日本軍関係者との座談会により事実を掘り起こしていく。日中戦争の泥沼化と米国との経済格差を含む地政学的な不利を把握しながら、陸海軍の対立や外務省のナチスへの傾倒、文民の戦争への無理解が、無謀な対米開戦に導いたとし、単純な陸軍悪玉論を否...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月28日
やるせない。ヒトラーのように信念や狂気で開戦を決意したのならまだ諦めもつくが、単に無能な指導者たちが流れや空気で何となく戦争を始めてしまうのは本当にやるせない。しかしここに出てくる旧参謀たちは、いくら戦後の回想とは言え、どうしてこうも他人事で無責任な言いようなのだろう。おまけに戦略眼が米軍に比べて子...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月05日
必敗の戦争を始めてしまったのはなぜか。
流されたのだと思う。
ドイツに勝手に希望を託し、日本のために動いてくれると根拠なく想定し、それを前提に自分たちの行動を決める…。そりゃ見通しが甘すぎる。希望的観測、過度な楽観、リスクの過小評価。
自分たちしか見えなくなり、「こうあってほしい」という願望が、「...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月16日
陸軍佐官級エリートにより、1976〜1978年の足掛3年全15回にわたって「偕行社」の月刊機関誌に連載された座談会に、半藤さんが解説を加えたもの。
所謂「海軍善玉論、陸軍悪玉論」が粉砕されるような内容。陸軍幹部(多くはその後陸上自衛隊幕僚へ)が、戦後30年を経て話す内容なので、当然、組織擁護、自分...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月12日
日本が大戦で負けた理由をその当時の当事者を交えた座談会形式で解き明かしていくもの。
失敗の本質的の様に戦略論ではなく外交や組織という面から見る。
南方侵攻を進める海軍。北への侵攻を進める陸軍。お互いが組織の本質を見極めることなく、お互いをカバーすることなく戦争に突き進む。外交面ではアメリカは戦争に...続きを読む
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