半藤一利のレビュー一覧

  • 令和を生きる 平成の失敗を越えて

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    日蓮宗は伝統的な宗教を激しく批判して支持を集めた。創価学会、立正佼成会を含む新興宗教は大体法華経、日蓮宗系。

    1985年のプラザ合意以降、東京には海外の企業がどんどん進出して地価が上がった。民営化されたNTT株が売り出されて、株取引ブームが始まった。企業は新株発行によって莫大な資金調達が可能になり、新規事業へ投資しても余った金で土地や株が買われた。その繰り返しでバブルになった。

    非正規労働者の数は、平成の初めには880万人(労働者の19%)だったが、平成30年には2120万人(38%)になった。

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    2020年11月19日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    幕末の思想や動きは何度読んでもぐちゃぐちゃだなと思うのだけど、この方の語り調はわかりやすくて好き。(と言いつつ、また忘れるけど) 維新というか革命、薩長史観に物申す、という姿勢らしい。しかし、みんな若いなあ。

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    2020年11月02日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    日本史というか日本近代史。対談形式でとても読みやすい。「第2次世界大戦はノモンハン事件からはじまった」など、なるほどと思わされる部分が多い。
    最終章の推薦図書が非常に参考になった。これから少しずつ読んでみようかなとおもう。

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    2020年09月27日
  • 昭和史の10大事件

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    ノンフィクション作家と小説家の対談。双方昭和の10大事件を挙げ、それをテーマに昭和を振り返る。
    言うまでもなく、戦前と戦後で大きな変化があり、それぞれについても話題は多いが、駆け足で駆け抜けた感があったので、深掘り感に物足りなさを感じた。が、二人とも作家とはいえ、バックボーンが違うので、視点が異なるところが楽しめる。2020.9.23

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    2020年09月23日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    第1部は識者6人による座談会。
    第2部は6人それぞれの補遺的文章。

    あの戦争で当時のメディア(新聞とラジオ)が果たした役割はとてつもなく大きかった。開戦を賛美し、国民を扇動熱狂させた。恐ろしい!

    終戦の日はいつか?
    ポツダム宣言受諾を敵国に通告したのは8月14日。
    それを国民に伝えた(玉音放送)のは8月15日。
    ポツダム宣言受諾文書に調印したのは9月2日。
    日本人は「終戦記念日は?」と問われれば8月15日と答えるが、国際的には「9月2日」が一般的だそうだ。

    あの戦争の経緯が分かる文書はまだまだ未公開のモノが多い。なぜ開戦したのか?戦争の経緯は? 歴史的な解明はまだまだ先のようだ。

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    2020年08月04日
  • 世界史のなかの昭和史

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     戦前の歴史を読んでいると、あの破滅的な戦争に至らずに済むことはできなかったのだろうかと、絶えず考えてしまう。

     ナチスドイツに対して宥和政策を取り続けた英仏が、第一次対戦の悲劇を繰り返したくないと国民皆が感じていたのとは異なり、世界市場の分割に遅れてきた日本がその遅れを取り戻すためには、戦争という方法も有り得ると、指導者も国民も考えていたことが大きいと思う。

     本書はタイトル通り、昭和の歴史がいかに世界史と連関していたかを、平易な語り口で追いかけていく。ドイツ、ソ連、アメリカそれぞれの動向と日本との関係が分かりやすく叙述されていて、複雑な国際情勢の変化がクリアになった。

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    2020年07月20日
  • 昭和天皇物語 6

    購入済み

    少年漫画の固い絵柄は苦手だけど

    昭和天皇の誠実な青年時代が伝わって来る。
    ほぼ100年前、時代の変化に翻弄される皇子として自分の人生が決められていたこの人は、それでも改めて自分の人生を選んだのだろう。昭和も平成も終わった今、お薦めの一冊。良宮と仲良しだったエピソードは彼の為に良かったなと思う。

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    2020年05月01日
  • 昭和天皇物語 6

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    意図的な構図なんだろうけど、ちょいやり過ぎか。
    何か昔は良かったという昨今の風潮の発現かのう。
    それにしても人の恨みというのは簡単には消えませんな、日本国内に限定すれば皆理解を示すが、境を越えると我忘れなんでしょうか。

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    2020年04月27日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    ネタバレ

    半藤一利氏は昭和5年(1930年)生まれ、方や出口治明氏は昭和23年(1948年)生まれ、と18歳もの年齢差がある。半藤氏は、自称「歴史探偵」で、「幕末史」という分厚い本も上梓されており、この対談では出口氏が、半藤氏の胸を借りる形で、対談が進んでいくんだろうなと予想していたが、実際にはまったくそうではなく、まさに「がっぷり四つ」の対談だったように思う。

    半藤氏はもちろんだが、出口氏の博識はすごい! 現代における歴史の頂点対談の一つだろう。そして、そういうお二人の扱うテーマが、「明治維新とは何だったのか」だから、これは面白くないということはありえないだろう。

    むしろ半藤氏のほうが、「自分の弱

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    2020年03月28日
  • 昭和天皇物語 5

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    どうも違和感を拭えないというか、これがどうやったら1945年につながっていくんでしょうか。
    色んな意味で見物ではあります、今後の展開と締めくくり方が。

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    2019年11月30日
  • 昭和天皇物語 4

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    ネタバレ

    裕仁皇太子の長い外遊は生涯の楽しい思い出となります。その後のを考えてもこの旅が一番自由を解放感を感じた事でしょう…しかし野放図にならず立場と品位を忘れないで振る舞えるのはやはり教育の賜物と生まれついての資質でしょうね( ・∇・)一方、節子皇后の久邇宮邦彦王に対する懸念は残念ながらある程度現実のものとなってしまいます…(´・ω・`)自分の娘良子女王の婚約破棄は右翼団体まで使って拒否したのに、息子朝融王の酒井家の令嬢と婚約破棄したいという希望は宮内大臣らの説得もものともせず強引に通します…(後に摂政宮になった裕仁皇太子はこれに訓戒)良子女王の件に関しては皇室から久邇宮家に良子女王をと望まれたのに何

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    2019年11月20日
  • 昭和天皇物語 3

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    宮中某重大事件から皇太子裕仁親王の外遊の巻。皇室ものだからあんまりキラキラ絵とか雑な絵、萌えみたいな絵は嫌、こちらの作者さんは品格のあるしっかりした作画だけどちょっと注文つけるとしたらやや人物たちの動きがぎこちない気がします…。

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    2019年11月13日
  • 昭和天皇物語 2

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    ネタバレ

    足立タカが養育掛を去り鈴木貫太郎海軍少将(後の首相)に嫁ぐ折、迪宮の養育日誌を置いていき迪宮が眠れない時はイソップ物語を読んであげてほしい、迪宮はイソップ物語が大好きで自分でイソップ物語を創作もする、創作のイソップ物語を聞いたら面白いです!と心から誉めてあげて欲しい…という話でウルッとしました。あと後の諡、香淳皇后こと良子女王が登場します。飄々とした大正天皇とそのぶん厳しくしっかりした諡、貞明皇后こと節子皇后…ちょっと不満なんですがこの漫画の大正天皇正妃貞明皇后という部分…まず明治天皇と違って大正天皇はお妃は節子皇后一人だけだから正妃というのは?だし貞明皇后というのはご本人が崩御されてからの諡

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    2019年11月13日
  • 昭和天皇物語 1

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    ネタバレ

    幼少時のご養育掛足立タカとの話が丁寧に描かれていたのは好感を持った。けど、昭和天皇幼少期の私の大好きなエピソード…海に小石を投げ込んだのをみて魚がびっくりしないかと心配したり、タヌキを見せようと係の者が箱から出したら周りに変われている犬たちがいっせいに吠えたて、タヌキが恐れてぶるぶる震えているのを見てかわいそうだから早く巣に戻してやれと命じられたり、生来からの慈しみ優しさのある性格だという話が載ってなかったのがとても残念。乃木希典とのエピソードも火鉢に当たる迪宮に外で駆けたらあったかくなりますよと叱咤激励したり、継ぎの当たった服はちっとも恥ずかしくなんかないと質実剛健の精神を教えてくれたりと良

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    2019年11月13日
  • もう一つの「幕末史」 “裏側”にこそ「本当の歴史」がある!

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    やさしい口語調、各章ごとに同じ時期の話をいくつかの視点から描いているため読みやすい

    (これは単に自分の読書力の低さゆえの欠点であるが)勢いよく時代が進んでいくと時々読者としてついていけなくなることがあり、あのおいてきぼり感が繰り返されると読む気が減退してしまう…

    この本はページを遡らなくても(良い意味で)いちいち復習させていただけ、とてもわかりやすかった

    こういった本の構造は知識を太くするのにとても適しており、短時間で得をした気分に(個人的には)なる

    また「人物」にフォーカスを当てている点も有難い

    興味と好奇心がとてもUPする




    反薩長史観の姿勢の半藤氏であるが、

    戦争をした

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    2019年10月31日
  • 昭和史をどう生きたか 半藤一利対談

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    ネタバレ

    駆け足で読んじゃったけど、ほんとはもっとじっくり読みたい本。
    澤地久枝氏のミッドウェイ関連の本も読みたい。

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    2019年10月18日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    今どきのひとは勉強が足りませんよ。もっと広い視点で物事をとらえましょうね、という話が、俺は好きなんだろうなぁ。なんかそういう話を聞く(読む)と、ついほうそうなんですか、と耳を傾けてしまう。

     実は再読なんだけどね。ふと手に取って読み始めたら、つるつると最後まで読んでしまった。知識的な部分も面白いし、勉強しようよと誘ってくれるところも気持ちが盛り上がる。

     まぁこういう新書ってのは、読みやすさが売りだからね。こういう本で刺激を受けたら、もう少し歯ごたえのあるものに進んでいくのが筋というものなんだろうな。こういう本ばかり読んで、勉強した気になるんじゃなくてね(苦笑)。

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    2019年10月16日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    宮崎はもちろん飛行機マニアで最後の長篇として大人向け戦前日本が舞台『風立ちぬ-生きよう』を作った。アニメを五十年作ってきて「もう無理」「トトロ続篇は緑が昔と違うので描けない」300×180のセル画で零戦の独特なカーブを描くのは困難。でも出さない訳にもいかない。半藤は少年時代、米軍機から機銃掃射された体験があるので軍艦マニアだと言う。大正大震災で被服工場跡地から助かったとは。軍国主義と見られるのを警戒してか、表題の如く「司馬遼太郎の言うように日本は表座敷に上がろうというのは思い上がりだった」という。
     戦前も日本は民主主義で議会で大陸利権に関する議論が行われた。今の北朝鮮のような先軍主義ではない

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    2019年10月14日
  • 昭和天皇物語 4

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    ご本人にとって人生最良の時だったのかも、若さもあるし、この先の結末を考えると尚更。
    しかしあれですねぇ、回顧的志向と言えばそうとも言え。色んな意味で考えさせてくれます。

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    2019年06月30日
  • なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議

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    読み終わり。なかなか読むのが難しいところもありますが。
    難しい内容も、解説も含めて何とか理解できた気がします。
    ただ。陸軍のエリート将校が反省会として、昔話のように
    戦争へ突き進んでいく内容が語られているのだが。
    すごく無責任というか、他人事のように、人の責にする
    ような言葉の羅列にちょっと、腹が立つような内容もありました。
    陸軍が悪いのか、海軍が悪いのかなんか、次元がちょっと
    違うかなと。
    あまりにもひどい内容がえがかれていて、却って面白い内容
    でした。

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    2019年06月16日