【感想・ネタバレ】世界史のなかの昭和史のレビュー

あらすじ

昭和史を世界視点で見ると何がわかるのか? ヒトラーやスターリンがかき回した世界史における戦前日本の盲点が浮き彫りに。日本人必読の“半藤昭和史”完結編、待望の文庫化!

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Posted by ブクログ

日本の学校では、戦争について、あまり教えず
テレビでは、日本から見た、日本に起きた戦争の悲劇が多い、日本があの時代にどうやって列強諸国に
飲み込まれ、大きな過ちの戦争をやったのか
これは、それを教えてくれる大事な著者。

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2022年02月20日

Posted by ブクログ

戦前、戦中の世界と日本の関係を、同時並行的に確認でき、大変に感動した。
ポイントとなる出来事を年表でしか覚えていなかったが、当時の世界は同時に複合的に、過去からの連続、地政リスクからの各国の思惑と駆け引きにより、世界中を巻き込む第二次世界大戦となったことを知る事ができた。
学問としてよりも、歴史から人間を学ぶ書物として、多くの人が手に取ってほしいとおもったし、今まで読まなかった事を残念に思うくらいの名著だと感じた。

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2021年09月02日

Posted by ブクログ

 日本がなぜ必敗の太平洋戦争に突き進んでいったのか、ということが世界史的な観点から書かれています。アメリカと戦ってはいけないという人は多かったのに、軍部に口を封じられ、マスコミに国民は踊らされ、まともな人が発言しなくなった。
 ドイツもヒトラーのような人が行っていることを知りながら、熱狂的にナチスを支持してユダヤ人虐殺しながら無謀な戦争に突き進む。
 
 戦後75年経っていますが、我々日本人は戦前の愚かな昭和史についてキチンと学んでいません。最近では「自虐史観」とか言って過去に目を閉ざしています。「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」(ワイツゼッカー大統領1985)。
 現代に生きるビジネスマンは必読の書だと思います。

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2020年12月20日

Posted by ブクログ

昭和史3部作の完結編。
半藤節は健在ですが、著者も認める通り、テーマが広すぎるあまり消化不良感があるのは否めないところです。
しかし、90歳近くになられてこの内容をまとめあげられたその気概と体力には感服するほかありません。

日本にとって本当に貴重な生き証人であるとつくづく感じます。

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2020年11月17日

Posted by ブクログ

この時代からまだ100年も経っていない。
しかし、戦後生まれの人には知っていそうで知らないことばかり。
国家同士が駆け引きをして現実の場で戦っていた。現代では企業同士の駆け引きがビジネスの場で起こっている。そういう意味でも、読み応えのある一冊でした。

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2020年09月25日

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ドイツ、ソ連、アメリカの行動と併せて日本の行動を辿っているのが特徴。日本だけよりもより重層的に流れを感じることができた気がする。

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2020年08月22日

Posted by ブクログ

先日、亡くなった半藤一利が昭和のはじまりから日米戦争勃発までの日本と世界について語る。

特に強調されているのは日本とドイツ、ソ連とのやりとり。外交下手で現実は理想通りになると信じる脳天気な日本がドイツ、ソ連に手玉に取られる様子は悲惨のようで、喜劇のようだ。

考えてみると、第1次世界対戦をはるか遠くのできごとと眺めながら、アジアへ勢力を拡張し、経済成長、軍備増強を果たすバラ色の将来を信じていた日本。対照的にドイツは大戦の敗戦処理、ソ連は革命直後の混乱を相当な覚悟と犠牲を強いて立て直す。やがてヒトラーとスターリンという強力なリーダーも登場。

修羅場をくぐり抜けた経験で圧倒する2国に日本がかなわないのは当然だろう。著者が露骨に嫌っていることが伝わる松岡洋右のお粗末な外交はその象徴。

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2022年02月09日

Posted by ブクログ

加藤陽子さんの本で、1944年サイパン島が陥落した時に、無条件降伏していればそれから200万人以上の人は死ななくてすんだと書かれていた。半藤さんはそもそもヒットラーがソ連を攻め始めたときに、理論的には約束を破ったヒットラーと手を切り、中立を決めて、戦争の埒外に出ることができたのではないかと指摘している。こういう見方もあるんだなとなるほどと思える箇所だった。しかしどうも語り口調で書かれた文体に違和感がぬぐえなかった。

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

 戦前の歴史を読んでいると、あの破滅的な戦争に至らずに済むことはできなかったのだろうかと、絶えず考えてしまう。

 ナチスドイツに対して宥和政策を取り続けた英仏が、第一次対戦の悲劇を繰り返したくないと国民皆が感じていたのとは異なり、世界市場の分割に遅れてきた日本がその遅れを取り戻すためには、戦争という方法も有り得ると、指導者も国民も考えていたことが大きいと思う。

 本書はタイトル通り、昭和の歴史がいかに世界史と連関していたかを、平易な語り口で追いかけていく。ドイツ、ソ連、アメリカそれぞれの動向と日本との関係が分かりやすく叙述されていて、複雑な国際情勢の変化がクリアになった。

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2020年07月20日

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