半藤一利のレビュー一覧

  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    ネタバレ

    本当なら、全61巻、12000ページあるという「実録」そのものを読みたいところではありますが、さすがに躊躇してしまうので、とりあえず昭和史の研究家の何人かが語っているこの本で概略をつかんでおこうと思いました。

    ・そもそも「実録」を残すというのは、古代中国の皇帝が亡くなった時に編纂する伝統が生まれ、その後朝鮮やベトナムにも広がったものだそうで、それでも平安時代には世界中で途絶え、復活したのは「孝明天皇紀」。その後「明治天皇紀」が編纂され、今や日本にしか残っていない伝統とのこと。

    ・特に昭和天皇は、世界を相手に戦争を行った昭和という時代の帝であるということから、その時天皇はどう判断し、どう行動

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    2015年05月30日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    「昭和天皇実録」の第1巻、第2巻が書店に並んだとき、思い切って買ってみようかとかなり悩んだ。でも、今後刊行される分を含めてすべてを読み通すことは難しいし、読んでも十分理解できないと思い、この種の解説本を待つことにした。
    本書で取り上げられた部分は、大方の日本人が関心を持つ部分であり、既に知られている資料との異同も含めて触れられているので、一人で実録を読むよりよほど意味があった。できれば、新書一冊というボリュームでは取り上げ切れなかった他のテーマについても、また解説してほしいと思った。

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    2015年05月24日
  • 日中韓を振り回すナショナリズムの正体

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    ナショナリズム=愛国心は、愛郷心のようなかたちで本来誰にでもあるものだ。が、権力と結びついているナショナリズムというものがあり、それが意図的に前者のナショナリズムを扇動し、政治的に利用しようとする構図がある。それがタイトルにある、日中韓でいま相互不信をかりたてているナショナリズムの正体だ。それぞれの国がどのような歴史的な背景でナショナリズムを持ち得、それがどのような意図で利用されているのか。太平洋戦争時の軍部が誘導した日本のそれ、共産党・国民党の対立が元になっている中国の反日教育、韓国人の誇りの高い国民感情、本書は、それらの主たる理由を簡潔に紹介し、それを正しく知ることなく、悪感情をもって自国

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    2015年05月16日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    戦史に関する記述が多すぎるところはあるが、話としては興味深いし、リーダーシップの考察においても全然無駄ということでもない。

    実例に基づきながら、あるべきリーダーシップを論じているのは、非常に分かりやすい。

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    2015年05月12日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    2014年に刊行された昭和天皇実録についての対談集。少年時代の遊びや叱られたこと、乃木希典への敬慕。欧州遊学。摂政として国の舵取り。熱河作戦の阻止失敗。2.26事件への対応と石原莞爾への不信。三国同盟と松岡洋右。開戦への気持ちの変化と軍部への不信。嘘の上奏ばかりで短波放送を聞いて情報を得る。終戦工作と陸軍への説得。大元帥と天皇と大天皇。マッカーサーとの信頼。沖縄基地問題。A級戦犯の靖国合祀問題。実録は後世への歴史責任を果たす為、かなり中立に抑制的に書いてある。また天皇の生の感情も抑制的に書いてある。六国史に連なる国紀が書かれていることの重要性。24年掛けた大作に感謝。

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    2015年04月28日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    半藤氏のリーダー論、というか旧日本軍を題材にした組織論は何を読んでも新たな発見があり面白い。日本軍のダメなところが何ら変わることなく現代の会社組織に引き継がれていると感じるのは、ウチの会社だけなのだろうか?
     日本型リーダーシップは、神輿に乗る形式上のリーダーと、実務に優れ権力もあるが責任はない参謀のコンビが基本で、結局誰も責任を取らないシステムだというのが著者の主張である。自分の会社も正にその通り。だから危機に面した今も有効な手が打てないんだなって納得した。リーダーに責任感がなさすぎる。

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    2014年12月29日
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた

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    今回の総選挙での自民党からの圧力、秘密保護法施行と、まさに戦前回帰している今だからこそ、知っておくべき内容。どこで踏みとどまらなければならないのか、今こそ学び考えましょう。

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    2014年12月21日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    半藤さんと宮崎さんの対談
    「風立ちぬ」試写会の前後で行われた
    漱石、ゼロ戦、堀辰雄、堀越二郎など

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    2014年12月07日
  • ルンガ沖夜戦

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    著者が半藤一利というだけで安心して読める。
    読みやすく、面白い本。
    忙しくてほとんど眠らず、酒を浴びるように飲んでいた時期に書いたとあとがきに記されているが、そのような状況でこの程度の本を書ける才能が素晴らしい。

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    2014年12月01日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    なぜ日本型がダメなのか?

    →優れた参謀とは、
    1.指揮官の頭脳を補うことができること
    2.部隊の末端まで方針を徹底させること
    3.将来の推移を察知する能力を有すること
    リーダーたるものは直ちに簡潔に決断すべき

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    2014年12月30日
  • ソ連が満洲に侵攻した夏

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    満州物は被害にあった人間の目線に立って感情に訴えてくる本が多い。
    特に反戦プロパガンダを目的としたものはそうだ。
    この本は半藤氏の怒りのようなものは書かれてはいるが割合と淡々と書かれていて良かった。
    過度に醜聞を目に入れずに事実関係を鳥瞰するにはいい本だった。

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    2014年11月11日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    83歳と72歳の対談。
    この年頃の方のお話を聞くのが大好きな私にはたまらない一冊。「腰ぬけ愛国論」という発想も好き。

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    2014年09月23日
  • 昭和史裁判

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    あの戦争を招来してしまった文官の判断と行動、そして背景を泰斗の二人が論団する。
    広田弘毅を貶し、松岡外相を持ち上げてみたりと、輻輳的な視点から論じられ面白い。

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    2014年09月10日
  • それからの海舟

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    明治維新後の勝海舟の姿を知る事ができる1冊です。政府の要職につかず徳川慶喜の名誉回復に駆け回りながらも、奥さんからは墓を一緒にするなと言われる姿。薩長史観の逆から海舟を通して明治初期を知る事ができます

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    2014年09月03日
  • それからの海舟

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    江戸城開城から、あんまり有名じゃないと思われるその後の勝海舟の話。

    勝海舟について僕が知らない時代のことを書いているので買って、実際読んでみて「なるほどそんなことあったんだ」と。

    完全に「勝びいき」の本だけど、そこまで嫌味には感じなくて、親愛の気持ちで書かれている感じなので、勝海舟に興味があればおもしろい本だと思う。

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    2014年08月26日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    この本を読むと官僚組織が力を持ちトップダウンで政策を指示、遂行していくという流れが戦前から変わっていない事がわかります。(力を持ったものが武官が文官に代わっただけ。)過去の戦争での悲劇をを風化させてはいけないと強く思います。

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    2014年08月26日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    「未来少年コナン」や「ラピュタ」、「カリオストロの城」など宮﨑駿の描く廃墟が好きだ。その宮﨑氏が零戦とその設計者たちを主人公とする映画を制作した。平和を希求しながら廃墟を執拗なまでに美しく懐かしく描くのは何故だろう?どうして今回は戦闘機?と頭が混乱している。
    同時期に公開された「永遠の0」の原作者とは歴史認識を巡って意見の対立があったようだ。でも「永遠の . .」はCGの一部しか見るべきところはないから。
    それにしてもお二人の教養はすごい。

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    2014年08月21日
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた

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    今の記者のレベルがひどい点。◆新聞は戦争で儲かること。◆◆明治期の新聞は、旧幕臣がメインで、そのため政権に批判的だったなど。◆これは括目。◆◆毎日新聞西部本社版の終戦日の白紙紙面のこと。

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    2020年07月27日
  • 昭和の名将と愚将

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    以前から気になっていた本だが軍人を名将と愚将に分けて語るというのは如何なものかという気持ちがあり、なかなか読む踏ん切りがつかず。だが、昭和陸海軍の失敗を読み、この二人の思想や話が好きで読んでみたくなったので読んでみた。名将に対しては良いエピソードにくわえ、悪いエピソードも交えて話しているので読んでいて面白い。米内光政や石原莞爾に対するエピソードは失礼な話になるがクスッとなる部分もあった。愚将に関しては自己顕示欲の塊のような部下を人を人と思わない人ばかりで読んでいて気が滅入る。

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    2014年05月19日
  • 戦う石橋湛山 昭和史に異彩を放つ屈伏なき言論

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    ★TBSラジオ荻上チキのセッション22での「日本の首相ベスト5」(正式タイトルは違うと思うが)を聞いていて、知らない首相の名として、石橋湛山の名があがっていたので、知りたいと思って手にとった。(確か、best5には入っていなかったが、リスペクトす神保哲生氏が最高の首相にあげていた)
    では、本の感想ですが、半藤一利氏も書いているが、この本は石橋湛山の事を書いたのではなく、「満州事変以降から、国際連盟脱退までの当時の日本の軍部・内閣・新聞・世論がどう動いて行ったか」その対極にあった石橋湛山の言論をとおしてあぶり出したものである。
    彼の経歴はさらっとしか触れられていないが、彼の言葉が彼を知

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    2014年06月16日