【感想・ネタバレ】そして、メディアは日本を戦争に導いたのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2020年10月16日

太平洋戦争に向かって社会の様子が変わっていった昭和初期。本書では当時の新聞、雑誌などジャーナリズムが国家による統制を受け、やがて自らを守るため、販売部数を伸ばすため、戦争に協力する記事を掲載するようになった経緯が詳しく述べられている。
昔の話といって片付けられるものではない。新聞、雑誌であればまだ自...続きを読む分と異なる意見も目に入るが、今はニュースはネットで確認する時代。ネットの悪いところは、自然と自分の賛同するニュースしか見なくなることだ。人々の意見が一気に極端なほうへ片寄るリスクは、当時よりもむしろ今のほうが大きいのではないかと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年05月03日

昭和史を専門とする2人の対談集ですが、中身は予想以上に濃いです。タイトルは意味深で、メディアが利益を追求する限り、「不買運動」などには屈するのが必然、だからそうならないように事前に策を練る必要があるという事実を、昭和初期の歴史から導きます。2.26事件から真珠湾までわずかに5年。おかしくなると坂を転...続きを読むがるように加速度がつくのが日本。どうも最近、東日本大震災が日本という国の「終わりの始まり」じゃないかと思えてしょうがない。原発処理、秘密保全法、道徳の教科化など、ろくでもないことが多すぎる。お薦め。

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Posted by ブクログ 2021年12月05日

ジャーナリズムの劣化に警鐘を鳴らしているが、メディアが優秀な場合が少ないのではないか
US議会に乱入する市民がいる状況だし、現代社会でも桐生悠々を守れない
歴史を知って危険を察知できると良い

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Posted by ブクログ 2017年09月30日

歴史を知ることの大切さを感じるようになった。それは大人なんだから、とか教養として、という部分もないわけじゃないんだけど、それ以上に今現在、自分の身の周りを考える上で重要な示唆があると感じるからだ。

五・一五事件の話があった。

首相が暗殺されたというあの事件で、殺された首相犬養毅の孫である犬養道子...続きを読む氏は、被害者の家族であるにもかかわらず、世間的には非難されたのだという。米を売ってもらえなかった、なんてエピソードが添えられていた。

被害者であるにも関わらず、同情的な空気とか、理屈に合わないものによって叩かれる、なんてことは今の世に、それも遠い報道の世界だけじゃなく、身の回りにもあるんじゃないだろうか。

答えがあるわけじゃないんだけど、考える材料は多々あったというか、考えたくなる部分がたくさんあった。

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Posted by ブクログ 2014年12月21日

今回の総選挙での自民党からの圧力、秘密保護法施行と、まさに戦前回帰している今だからこそ、知っておくべき内容。どこで踏みとどまらなければならないのか、今こそ学び考えましょう。

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Posted by ブクログ 2020年07月27日

今の記者のレベルがひどい点。◆新聞は戦争で儲かること。◆◆明治期の新聞は、旧幕臣がメインで、そのため政権に批判的だったなど。◆これは括目。◆◆毎日新聞西部本社版の終戦日の白紙紙面のこと。

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Posted by ブクログ 2015年06月15日

昭和史を研究したお二人からの警告。今の日本の状況はかなりまずいよと。
現在のメディア同様、戦前のメディアもただ「売れる」という理由から、戦争の危機を訴える記事ではなく、戦争を煽る記事を書き続けたという。その方が「売れた」からだ。「売れる」ということは「求める」人たちが多数いるというわけで、しかしここ...続きを読むを考えるとややこしくなるのでちょっと置いておくが、日本のメディアには「ジャーナリストというものは存在しない」ということをしっかりと心得た方が早いのではないか。
書くことで生計を立てている者に崇高なものを求める方が間違っているのだ。
もう1度言うが日本のメディアに「ジャーナリストはいない」し、「いたこともなかった」。今も昔もジャーナリストは「幻想」でしかない。
新聞、雑誌(現在はテレビも含まれる)はあくまで「新聞屋」「雑誌屋」「テレビ屋」であり、時と場合によって書く(放送する)内容は変わり、そこに主義主張はなく、あるのは「経済観念のみ」であることを我々が認識するべきではなかろうか。すなわち、新聞を、雑誌を、テレビを捨てよということだ。

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