半藤一利のレビュー一覧

  • 昭和史の10大事件

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    高校の先輩後輩の2人による対談は各々が10大事件として掲げた出来事の理由から。宮部の挙げた事件は推理小説になりそうなものでありながら、時代の流れを大きく変化させるものであったところが面白い。そして2人で決めた10大事件についての対話。昭和金融恐慌(1927年つまり昭和2年と正に昭和の初め)が大臣の失言から始まったところから、2・26事件、大政翼賛会と3国同盟、東京裁判、憲法9条、日本初のヌードショー、金閣寺焼失、第5福竜丸事件とゴジラ、高度成長事件と事件、最後は昭和63年の幼女誘拐殺人(宮崎勤)まで。憲法9条については押し付けられたものではなく、1928年の日本も締結した不戦条約の文言から来て

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    2018年05月21日
  • 昭和天皇物語 2

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    ネタバレ

    <目次>
    省略

    <内容>
    1巻は宮中の学校での話が多かったが、裕仁の成長に合わせ、世間に出ていくことが多くなり、それに伴って政治的な(歴史的な)事項が差し込まれるようになってきた。大正・昭和史としても読める内容になってきた。

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    2018年05月03日
  • 昭和天皇物語 1

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    ネタバレ

    <目次>
    省略

    <内容>
    昭和天皇裕仁のひととなり、生育にどんな人たちがどのように関わったのかが描かれている。出てくる人たちのさまざまな一言が、今後の伏線になっているだろうことを感じながら、読み終えた。

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    2018年05月03日
  • 昭和史の10大事件

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    宮部さんと半藤さんの歴史観が表れていて,そのまっとうさ,裏話的な詳しさ,とても勉強になったし,改めて昭和という時代を考えた.正しい記録,庶民の声,歴史は本当に大事だと思う.

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    2018年04月25日
  • 昭和史の10大事件

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    ネタバレ

    宮部みゆきと半藤一利、同じ高校の同窓生らしい。(都立墨田高校)
    でふたりがそれぞれ選ぶ昭和史の10大事件。
    2.26事件天皇の耳に一報が入ったのは母と慕う乳母からだったとか東京裁判で、東条英機の頭を後ろからぽこっと殴る大川周明の話しとか、この本ではじめて知るエピソードが多くその詳細を知りたくなった。
    昭和が終焉した年(1989年)って世界的にも天安門事件、ベルリンの壁崩壊、ソ連の崩壊など変換期だったというのも興味深い。

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    2018年04月19日
  • 昭和史の10大事件

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    昭和金融恐慌や二二六事件から始まって、ゴジラや宮崎勤事件まで、昭和の十大事件を選んで対談していく。
    さくっと読めていいけど、宮部みゆきがおもしろいのはやはり小説だ。

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    2018年03月27日
  • 昭和史の10大事件

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    昭和史の10大事件を対談形式で振り返る。
    いつも通り、大して内容も確認せず、読み出す。
    そして、気づく。
    自分の思っていた「昭和史の10大事件じゃない…」
    自分の中で昭和の10大事件と言うと、3億円強盗事件、よど号ハイジャック、グリコ・森永事件、浅間山荘事件など、映像化され、何となくドラマチックなものを勝手に思い描いていた。
    しかし、予想していたこれらの事件は1つも入っていない。
    全体的に戦前戦後で大きく様変わりした日本の様子が取り上げられている。
    太平洋戦争の前にあった日本の変化、太平洋戦争後に行われた東京裁判。確かに学校では詳しく習っていないことに気付く。自分の知っていた戦後がアメリカによ

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    2018年03月24日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    <目次>
    はじめの章  「御瓦解」と「御一新」
    第1章    幕末のいちばん長い日
    第2章    攘夷派・開国派・一橋派・紀伊派
    第3章    和宮降嫁と公武合体論
    第4章    テロに震撼する京の町
    第5章    すさまじき権力闘争
    第6章    皇国の御為に砕身尽力
    第7章    将軍死す、天皇も死す
    第8章    徳川慶喜、ついに朝敵となる
    第9章    勝海舟と西郷隆盛
    第10章    戊辰戦争の戦死者たち
    第11章    新政府の海図なしの船出
    第12章    国民皆兵と不平士族
    第13章    西郷どん、城山に死す
    むすびの章  誰もいなくなった

    <内容>
    『昭和史』などに比べて

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    2018年03月06日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    出鼻をくじかれるように「最初に言っとくけど、歴史学んでもあんま役に立たないから!」あれー?と思いつつ読み始める。役に立つとか意味があるかないかとか、損得とか、しばしば自分はそういうことを気にしすぎた。
    著者は、「知らない」でいてしかも「知ろうとしない」状況において、人は最も権力者の扇動に乗りやすいのだと言う。これって、権力云々の話を抜きにしても、例えばこの本を読むワタシのスタンスも同じようでなくてはならんのでは?その通りで、歴史を受け身で学んでいては、嘘っぱちの歴史ストーリーを信じ切って、綺麗事ばかりインプットして、40年ごとに人は悲惨な出来事を忘れてゆく。でも、いい話ばかり耳に残るのは当然。

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    2018年03月06日
  • 歴史に「何を」学ぶのか

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    至極まっとうなことしか書いていないように思える。
    好き嫌いは別として、著者を左翼とかアブナイ人とカテゴライズしたがるのはいけませんね。
    正しい歴史認識はどうすれば可能なのか、史実とは何なのか。自分で考えられるようになるには、相応の準備が必要だよね。

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    2018年02月24日
  • ノモンハンの夏

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    第二次世界大戦の遠因にもなったノモンハン事件についてのドキュメント。
    権限の委譲のいきすぎで結果的に関東軍の独断専行を招き、それに誰もすずをつけることができずに崩壊にむかっていったプロセスの第一幕がこの事件。
    しかもこの主要な幹部はだれも更迭されてないところに闇がある。

    当時の参謀本部は関東軍に及び腰。その原因はいきすぎた権限委譲の元気の良すぎる青年将校を現地におくりすぎたことが原因ではなかろうか。
    その結果「関東軍に「案」を示しただけで、あとは研究にまかせた。つまり示達できなかった。参謀本部は真の統帥を放棄して虚位を誇る態度のみつづけていた、」というような事態がうまれ次第に統制がきかなくな

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    2017年11月01日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    考えさせられる話だった。歴史の本ではあるが、今の日本社会はもちろん、自分の仕事について思いを馳せる。読んでいれば、自分を有能の側に置きたくはなる。でも、実際のところどうなのか。それを判断するのは自分ではない。リーダーといえば、お前はリーダーなのか?と問う声も自分の中に沸き上がる。でもさ。どれだけ小さくとも、自分が率いなければいけないチームというのは、組織で働いていれば必ずできるものなんじゃないだろうか。考えるねぇ。

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    2017年09月28日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    対談。なぜ戦争になったのか。どこで間違えたのか。こういう本を読むと、自分がいかに知らなかったということを痛感する。そしてこういう本を読んで思うのは、過去のこととして知識にするのではなく、今、自分のいるまわりに活かせることはないか、ということなんだよね。

     大正七年の原敬首相から昭和七年犬養毅が五・一五事件で暗殺されるまでを日本の政党政治の黄金期という。

     では、原敬の何がすごかったのか。

     偉大だったのは、としていわれること。

     原敬日記をひいて、すごくこまめに軍人に会っていることを指摘している。

     こまめに、ひょっとしたら自分と反対意見の人とも会って、パイプをつくっていたこ

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    2017年09月22日
  • 賊軍の昭和史

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    最近、太平洋戦争についての本をよく読む。

    半藤氏の本が面白いというのもあるんだろうけど、歴史のようでいて、今を考える示唆が多々あると感じるからね。現代社会なんて大きな話じゃなく、今、自分の属する職場であったり、人間関係であったり、さ。

    いろいろ考えられて、刺激になった。

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    2017年09月22日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    出口治明氏と半藤一利氏による対談集。

    半藤一利氏は割と専門的だけど、出口治明氏の方は偏りがある感が。

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    2017年09月17日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    日露戦争は、海軍こそバルチック艦隊を全滅させ華々しい勝利を飾っているが、陸戦の方は、息も絶え絶えというのが現実であった。どうにもないぐらいに兵力がなく、兵站もなければ弾薬も決定的に不足していた。圧倒的に兵力が足りない日本は、戦争に勝ってもロシア軍兵士を結局、逃さざるを得なかった。包囲殲滅戦ができないから、生還したロシア兵は再び組織され、攻撃してくる。さらにはハルビンに30万人という大兵力を集結させていた。もし、講和会議がまとまらなかったら、一気に日本を攻めるという準備さえ整えていたのだ。そんな状況の中、小村寿太郎は、泥沼化しそうな戦争を終わらせたうえ、樺太までぶんどってきている。よくぞ戦争を終

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    2017年09月10日
  • ノモンハンの夏

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    ノモンハンについて知ったのは、大学1年の夏。
    当時、「ねじまき鳥クロニクル」を読んでいて、その中にノモンハンについての記述があったのを覚えている。
    そこに書かれていたノモンハンは、戦闘全体のことではなく、個人的な体験、一人の登場人物の回想を通じて伝わる戦争の悲惨さであった。しかし本書は違う。
    ノモンハンでの戦闘になるまでの過程、ドイツ・ソ連の動きが同時的に描かれており、その全容が一から説明されている。想像力を掻き立てる小説的な描き方ではないが、戦闘の悲惨さが俯瞰的に描かれているが故にわかることがある。それは逆説的ではあるが、そう描かれていることで陸軍兵一人ひとりの生きざまに限りがなくなるとい

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    2017年02月06日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    普段読まない類の本でしたが、「風立ちぬ」をみたのもあって、映画のシーンを思い出しながら楽しめました。また、この本を読んで、半藤さんの本、夏目漱石の本にも興味が湧き、読書の幅が広がる良いきっかけをいただきました。

    実際、話が飛び飛びでいろんな話が繰り広げられるので、知識の乏しいわたしには辛かったですが、対談という形だったので、読み進めるのに苦痛はありませんでした。
    おふたりのように、物事を深く捉え考えられる人になりたいです。

    もう1度、「風立ちぬ」見たくなりました。

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    2017年02月01日
  • 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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    購入。

    第二次世界大戦での日本軍のリーダーを例に挙げて、リーダーとしてよい部分と悪い部分を解説する。

    どのようなリーダーが理想か、ということを知りたい場合はがっかりする内容かもしれない。
    ただ、それほど優秀ではない上司を部下がフォローする、という構造が当時すでに存在していたことが分かる。

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    2017年01月22日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    歴史から学ぶことは多いと思い、色々勉強していますが、二人の知識に驚きます。もっと知りたい気持ちになります。

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    2016年10月28日