半藤一利のレビュー一覧
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先日お亡くなりになった半藤一利氏と保阪正康氏の対談集である。
保阪氏は「名将の条件」を、「理知的であること」「原則論に振り回されないこと」と、陸軍士官学校をはじめとする陸軍教育の弊害をあげて話す。半藤氏は、「決断を下せること」「目的を部下に明確に伝えられること」「情報を直につかむこと」「過去の成功体験にとらわれぬこと」「現場に身を置くこと」「部下に最善をつとめさせること」としている。お気づきのように、まさにリーダー論である。
おなじ陸軍士官学校でも、アメリカは違うようだ。『ウエストポイント流 最強の指導力』では、危機に立ち向かうリーダーの三原則として、「リーダーは誰でも危機に直面する」「リーダ -
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日本がなぜ必敗の太平洋戦争に突き進んでいったのか、ということが世界史的な観点から書かれています。アメリカと戦ってはいけないという人は多かったのに、軍部に口を封じられ、マスコミに国民は踊らされ、まともな人が発言しなくなった。
ドイツもヒトラーのような人が行っていることを知りながら、熱狂的にナチスを支持してユダヤ人虐殺しながら無謀な戦争に突き進む。
戦後75年経っていますが、我々日本人は戦前の愚かな昭和史についてキチンと学んでいません。最近では「自虐史観」とか言って過去に目を閉ざしています。「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」(ワイツゼッカー大統領1985)。
現代に生きるビ -
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ネタバレ文春新書の「父が子に教える昭和史 あの戦争36のなぜ?」を読んだ後に、本書を読んだ。ある程度、戦争に関する知識の下地ができたうえで本書を読めたことが非常によかったと思う。
本書は、昭和5年生まれ(今年で90歳)の著者・半藤一利氏の著書から、本書のテーマ「歴史と戦争」にあった文章をセレクトして、一書に編集されたものだ。幕末・維新・明治から近代にいたるまで、特に近代では一年ごとに、その時を述べた著者の文章がセレクトされている。
著者のすべての著書の中から、文章をセレクトし、それを時系列にプロットしつつ、全体として一つの読み物として完成させる、この膨大な作業に対し編集者に敬意を表するとともに、そ -
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半藤一利さんはこの表題のをテーマにした講演を全国各地で35年以上続けています。その内容を本にしたものです。
昭和史といえば半藤氏であり、半藤氏が探偵し尽くした日本人の昭和の敗戦ですが、その当時ととても似ている状況にあります。この本が書かれたのは2012年ですから3・11の東日本大震災が起こったばかりの時です。あの当時、総理官邸と原子力安全・保安院と東京電力のトップは誰も責任を取らず、あれから10年経とうとしているのに、未だフクシマの処理の方向性さえつけられずにいる日本。そして「異次元の金融緩和」や「アベノミクス」、「拉致被害者問題」等々が当初言っていたことがズルズルと曖昧になっている。
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2020/06/19半藤一利「日本型リーダーの失敗」「3」
リーダーの「無答責」 これが日本の風土
国家を担う「エリート」を定義し、育成しなければならない
リーダーの目標・戦略の結果を検証・評価する
これが日本は苦手
「皆で」という集団主義に曖昧としてしまう
先の戦争も然り
天皇陛下・東條英機・近衛文麿・松岡洋右
日本の組織運営
リーダーと参謀
責任の所在が曖昧
参謀の人事権は参謀総長
参謀重視
短期決戦主義
情報と兵站の軽視無視!
2018.11.10
今回の著作は秀逸、歴史物ではなく、「失敗の本質の検証」に対する想いが伝わる。
310万人が亡くなった太平洋戦争
大きな戦略が明確で