半藤一利のレビュー一覧

  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    日本を愛する大先輩二人が楽しく話されているのを、こちらも楽しく読ませていただきました。

    映画「風立ちぬ」をきっかけに次々と浮かび上がる昭和の記憶。
    半藤さんはそれをこれまでの著作で残してきているし、宮崎監督も映画という形で自分なりに残しておきたかったんだなぁと改めて感じました。
    半藤さんの聴き方の巧さといったら…さすがすぎる!

    いい年なのにいつもどこか不安がっている自分を励ましてくれた一冊です。

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    2014年04月06日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    対談の形で進行するが、整理されているのと、注釈が細かくつけられているため、非常に読みやすくわかりやすい。
    本書の最後に、各人が書いた文章があり、その主題で、それぞれがどこに主眼を置いているのかがわかる。それを前提としてもう一度読み直すのも興味深いと思う。

    「永遠の0」で、本当にこんな戦争だったのだろうかという疑問がわいた。小説は史実ではない。
    そしてこの本を読んだのだが、戦争というものがはじまり、継続していくということが、こういう形で行われていたのか、という再確認でもあった。国を存続させるために、やむなく開戦に至ったのだという認識を改めざるを得なかった。

    日本人とはどういう民族なんだろう、という混乱も起きる。

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    2014年03月25日
  • あの戦争と日本人

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    今、あの戦争について知っている人、知りたいと思っている人がどれほどいるだろうか?
    日露戦争をはじめるときと太平洋戦争をはじめるときの違いがよくわかった

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    2014年03月09日
  • 体験から歴史へ─〈昭和〉の教訓を未来への指針に

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    ネタバレ

    立花氏の講演内容をチェックしたくて購入した。
    今の日本は、戦後の日本とおなじくらいやばい状況であることに日本人は無頓着でのんびりしているという指摘があった。
    借金が日本は他先進国に比べべらぼうにあり、このような国は歴史的にみて淘汰されるという内容にはドキッとした。

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    2013年09月22日
  • 日本国憲法の二〇〇日

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    ネタバレ

    イラクへの米国駐在が問題視されている現在の状況と比較し、米国の日本統治がいかに成功したのかを感じるのですが、やはりマッカーサーの高い理想があったと思います。9月2日のミズーリ号での降伏調印式の際、僅か3分の演説の格調の高さに日本の間外交官加瀬俊一氏(今年5月末に101歳で死去)は感動したといいます。「地球上の大多数の国民を代表して集まったわれらは不信と悪意と憎悪の精神を懐いて会合したのではない。過去の出血と殺戮の中から、信仰と理解に基礎づけられた世界がまた人類の威厳とその抱懐する希望のために捧げられるよりよき世界が、自由と寛容と正義のもとに生まれ出んことを。それは私が熱望するところであり、また全人類の願いである。」現在のブッシュ大統領との理想の高さの違いに気がつきます。そして現在の憲法の理想の高さにマッカーサー自身は非常に感激していたそうです。戦争が終わったときに14歳の中学生であった著者が感じたことを随所に挟みながら、8月から翌年2月までの200日間を単なる歴史だけではなく、当時の日本の少年がどのような敗戦とその後の日本社会を醒めた目で見ていたのかがくっきり分かる好著です。マッカーサー・天皇会談が実現した背景なども興味深い記述でした。日本国憲法が米国の押付けだという議論はかねてから声高に叫ばれるのですが、天皇自身が戦争終結に続く2度目の聖断により「主権在民・象徴天皇・平和主義」を柱とする基本方針を受容れ、松本国務大臣などが執筆したという、そして天皇の勅令により公布したとのことがその議論の根拠のなさを指摘しています。押付け論は何が押付けということなのか、その本質が見えるように思われます。醒めた目で見ていた著者が一方で憲法の理想主義への熱い思いを持ってきたことが迫ってきます。

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    2013年08月24日
  • 戦う石橋湛山 昭和史に異彩を放つ屈伏なき言論

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    気概のある政治家、石橋湛山。

    彼が今生きていれば、どのようなアジア外交をするのか、それだけを考えながら読んでいた。

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    2013年03月15日
  • ぶらり日本史散策

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    これは面白かった。一編一編をすぐに読み終わってしまうのが勿体なくて、舐めるように読んだ。

    めも
    第二次世界大戦における海軍の見方が大分変わった。

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    2013年01月11日
  • 山本五十六

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    半藤一利の映画じゃないほうの山本五十六。再編集なので中で重複が沢山有るもののうまれ、気質、戦略眼が詳細に書かれている。如何に悲壮な思いを抱いて対米戦に臨んだかもはや切ない。しかし一帝国海軍軍人である為に闘うのである。
    ラブレターまで暴露されてしまっているのは可哀想だが

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    2012年07月13日
  • 日本海軍の興亡 戦いに生きた男たちのドラマ

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     名著だとおもう。「海軍」について、明治から昭和まで、連続して描くというのは難しいだろう。本書でも、歴史として語られる明治海軍と、同時代史的な趣のある昭和海軍の間に多少の断絶感を否めないが。

     日本海海戦前の連合艦隊首脳のギリギリの決断。軍縮条約の意味。南太平洋海戦での角田提督。古賀長官の積極果敢な戦法。第一航空艦隊の悲劇。そして、あ号作戦以降は軍の体をなしていなかった日本海軍が、それでも残った水上打撃力を掻き集めてレイテ決戦に臨んだ背景、最後の華とも言えるサマール沖の戦艦群の勇戦などを生き生きと描き、昭和帝の「不適当なりしや否や」という痛烈な言葉に象徴させる手腕は見事。

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    2011年11月15日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    6名のそうそうたる面々が大東亜戦争を討議。討議のかたちだが文章がうまく補足されてるので、戦史全体像と事件経緯もよく分かる。注釈も見開きごとにあるし。

    日本の戦略性ゼロというか「エイ、ヤー」の勢いってのはこんなにもヒドかったのか。かなりコキ下ろす一方で、昭和天皇の評価は高い。天皇と大元帥の二役で苦しいなか最大限の情報発信をしてきたと。

    それにしても「バスに乗り遅れるな」の勢いって、いまのTPPで騒いでんのといっしょだろ。日本人ってホントに歴史から学ばない民族なんだなあとつくづく思った。逆に外国からみればそれが不思議以上に得体の知れない恐怖を感じるのかもしれない。

    あの戦争で日本人は「攻勢の限界点」を軽々超えてしまった。ちょっとずつ目標上げてくうちに、いよいよ収拾つかなくなるというのは日本人の癖らしい。ユニクロもヤマダ電機も身のほどを知らんといかん。

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    2013年01月23日
  • 昭和の名将と愚将

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    やっぱトップに立つ人には“責任感”というものを強く持ってやっていただきたいものだとしみじみ思う。軍人だけでなく政治家だっても導く立場にある人は、“私”は捨てて“公”に徹するべきなのに、愚かと言われる人たちはみんな公より私に重きを置いてるんだねえ。

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    2021年05月05日
  • 日本国憲法の二〇〇日

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    ネタバレ

    東京大空襲から、敗戦、そして日本国憲法が制定されるまでの203日間。
    市井の人々が何を思い、復興へ向かったか。天皇を当時の人々がどう捉えてきたのか。生きるために、生き抜くために、雑草を食み、想像も及ばない飢餓を乗り越えた祖父母世代。真実の姿が、スッとなじむ言葉で綴られ、なんとも悲しい現実なのに、ときにふっと笑えてくるエピソード。それがまた悲しくて、多くの事実を知らずにいたこれまでのわたしを叱咤した。
     

    それにしても、現代に通ずる教訓が、いくつ存在し、そしていくつ無碍にされてきたことか。予言のように、良識ある人々の忠言が随所に記録されているというのに、わたしたちはいまも愚行を繰り返している。
    それを性だといって、やり過ごしてはいけない。そう強く思った。

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    2011年03月19日
  • それからの海舟

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    「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与らず我に関せずと存候。」どうでい!福沢よ!
    勝海舟の、江戸城無血開城後は「氷川清和」に詳しくその心中が語られていますが、半藤先生の勝論、また未だ未読であるじいさんの日記等から意外と内に秘めるタイプであったじいさんの姿を感じ取りました。他資料とつなぎ合わせて浮き出てくるその情景、また勝のセリフ。男気に、また新しい勝像を頂いた気分です。半藤先生の勝っつぁん大好き!も微笑ましく読みました。
    壬生義士伝に「徳川の殿軍おつとめもっす」という吉村のセリフが出てきます。勝海舟のその後の人生は、まさに「徳川の殿、の殿、の殿」ともいえるものだなあ!御家人たちの仕事の世話、お金の世話、住居の世話、はたまた忠誠心のやり場の世話。勝が新政府に送り込んだエリートたちは後の明治政府、特に軍内でその基礎を作ることに奔走します。太平洋戦争史をあわせて読むと、開戦強行派、外交による調和派は、多くが元官軍、元賊軍に分けられると言います。勝じいさんもまた、日清戦争、支那国に対して軽蔑を送る世論に大いに反発、警告する。そう、警告。まさにこのままそんなこと言って支那と戦を続ければ、欧米から非難を浴びて国際的に孤立するヨ。それで今度は欧米と戦でもする気かね。国が滅びちまうよ。と言う警告です。じいさん、すげえ!!かつて江戸で市民の血を流すことなく戦を終わらせた慧眼を持つ勝海舟にしてみれば、猛進猪野郎どもの馬鹿さ加減が、氷川の隠居宅からよくよく見えていたんだろうなあ〜!。

    世の人が何を言ったって、自分のなすことは自分にしか分からない。また世の人が何を言うかなんて、俺は知らないヨ。
    それでも最後の最後、殿を勤め上げた海舟の、奔放する姿、愛おしく、また頭の下がる想いです。

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    2010年04月28日
  • 指揮官と参謀 コンビの研究

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    一組のコンビ事例毎に章立てされており、また、ボリュームも適当で、
    さらに文庫サイズということもあって、通勤途中でも読みやすい。

    官僚的組織の改革方手法を研究している中で出たった本です。戦前の官僚組織の象徴とも言われる日本軍組織。それに対比して語られる米軍組織。

    その中でのリーダーやリーダーシップはいかなるものであったか?を学ぼうと思い、この本にたどりつきました。性格の異なる上司部下のコンビはどこの企業・組織でもよく見られるが、自分一人では大きなことは出来ないことが多いですが、自分に持ち得ないものを部下や上司に求め、良いコンビネーションが築かれると、思いもつかぬことが容易にできてしまうことは、かなり恐ろしいことかもしれません。

    様々なコンビの事例をから組織はいかにして衰退していくのか?が読み取れるのではないかと思います。ここに書かれている類似事例は、現代組織のなかのいたるところで、まさに目の前で起きていることでもありましょう。特に服部司令官と辻参謀の関係、行動は興味深く印象に残っています。

    コンビが作り出した他の何者にも変えられないその場のムード、あるいは、空気といった存在が、様々な意思決定を支配していく様子が描かれています。空気の研究(山本七平)、失敗の本質(戸部良一ほか)とあわせて読まれることをおすすめします。

    また、身近なところでは、たとえば職場の何かのプロジェクト。このプロジェクトを成功させるためには、リーダーとサブリーダーの関係が重要。部長と課長、課長と係長などのコンビネーションがとても重要だと思います。プロジェクト達成や職場のミッション達成の成否が左右されるといっても過言ではありません。一度職場でのコンビの研究をされてみては?

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    2010年03月04日
  • 昭和史の論点

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    昭和史に関する17の事柄を座談会形式で話し合ったものをそのまま活字化しているようなカンジ。

    座談会形式なので読みやすく、また、扱っているテーマも興味深いモノばかりで面白い。また、「歴史のif」の話もあり、部分では少々行きすぎな所もあるが、専門書にはない推測を働かせて歴史をみてみるというのも楽しい。

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    2009年10月04日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    どうして日本は太平洋戦争で負けたのかを座談会形式で六人の著者が8つのテーマを話し合っている。

    座談会形式なのでとても読みやすい。テーマも興味深く、変にイデオロギーを持ち出さず、あくまで実証的に論ずる姿勢は評価できる。また、第二部の「あの戦争に思うこと」では著者各自の歴史観などが述べられており、歴史との付き合い方を考えさせられた

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    2009年10月04日
  • 賊軍の昭和史

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    なるほど面白い、と、そういう流れか、という、幕末から太平洋戦争に向かうのは必然のような。自分の中の疑問や知らなかったことが線で結ばれた気がしました。だからそうだったのか、と。

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    2026年10月07日
  • 昭和天皇物語 19

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    とうとう昭和20年8月まで来てしまった。
    沖縄戦、広島、長崎の原発投下を経て、ポツダム宣言を受けいるかどうかで19巻が終了した。

    読んでて私は「もう受け入れてよ〜」とイライラ。
    でもそんな簡単な話ではなかった。色々な考えがあったと思うけど、一番の問題は昭和天皇の立場だ。簡単に受け入れて昭和天皇に何かあってはいけないと、議論に議論を重ねている。昭和天皇のためにがんばっているけど、昭和天皇はもう覚悟を決めてたと思う。
    それに比べて陸軍の若い兵士。ここまで来て何を考えているのだろう…。今やるべきことが他にあるだろうに…。最後まで陸軍は足を引っ張っている。

    このマンガを読んでて、鈴木貫太郎が私好きで応援をしてたんだけど、なんと首相になってしまった。
    「おぉ〜‼︎」となってしまった。昭和天皇も心強く思ったと思う。

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    2026年09月22日
  • 昭和天皇物語 16

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    だんだん雲行きが怪しくなってきた。
    そろそろ気付きだしたかな?
    アメリカの力を。
    でも武士道精神みたいなのが根強く残っているから、
    突っ走ってしまうんだろうな。
    上の人間は指示を出すだけだからいいのかもしれないけど、下の人間、若者たちは死んでいくんだろうな。
    敵に突っ込んでしまうんだろうな…。
    悲しい…。

    真珠湾攻撃の真相が書かれていた。
    通信ミスだったらしいけど、本当かな?
    今まで陸軍の暴挙を見てたから、
    騙し討ちでは?と疑ってしまう。

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    2026年09月19日
  • 人間であることをやめるな

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    半藤一利のエッセイ集『人間であることをやめるな』を読みました。
    半藤一利の作品は、昨年読んだ『手紙のなかの日本人』以来ですね。

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    いまの日本は「天上大風」、すなわち、ものすごい勢いで荒々しく吹きまくる嵐のまっ只中にある。
    解決する道はなかなかみつからない。
    中国がどうの北朝鮮がどうのということではなく、日本国そのものが大転換期、解体しつつある、先行きは不安ばかり、といってもいい。
    そうした「行き止まり」のときに、日本人は、とくに若い人たちは、どう生きたらいいのか。
    そうなんです。
    明日に光明をもてない、「行き止まり」であればあるほど、物事をきちんと考え、真面目に、自分のなすべきことを困りつつウンウンと唸ってやりつづけながら、君たちは人間であることをやめないで生きなさい、と。
    ──ことし1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと。
    それは「歴史に学べ」ということでした。
    本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです。
    明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。
    昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。
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    半藤一利が2009年(平成21年)から2015年(平成27年)に発表した文章や講演からエッセンスを集約し、2024年(令和6年)に刊行された作品です。

     ■墨子と龍馬と
     ■明治の将星のリアリズム――名言『坂の上の雲』
      ・前口上
      ・軍備増強における奇跡
      ・苦しみ抜いた末の開戦
      ・二〇三高地は日露戦争の天王山なり
      ・二〇三高地攻略の「ドラマ」
      ・乃木の武士道と日本軍の国際法遵守精神
      ・日露戦争“辛勝”と“空しき”官修史書
      ・「馬鹿かァ、お前は」のカタルシス
      ・バルチック艦隊はどこに現れる!?
      ・東郷平八郎の逡巡
      ・天気晴朗ニシテ浪高シ!?
      ・「ナレドモ」の意味するもの
      ・「勉メテ並航戦」で戦えという命令
     ■石橋湛山と言論の自由
     ■昭和天皇の懊悩と歴史探偵の眼
     ■人間であることをやめるな
     ■編集部付記
     ■初出一覧

    2021年(令和3年)1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと……それは「歴史に学べ」ということでした、、、

    本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです……明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。

    昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。

    2019年(令和元年)に半藤一利が、おびただしい数の記事の切り抜きやコピーのファイルを編集者に見せて、

    「そんなに急がねぇけど、まあ読んでみてよ。本になるかな」

    と持ち掛けてきたことがきっかけとなり、その中から、坂本龍馬や『坂の上の雲』、石橋湛山、昭和天皇、宮崎駿に関する記事5篇が選ばれて収録されています、、、

    日露戦争のことは、あまり詳しくないのですが『明治の将星のリアリズム――名言『坂の上の雲』』を読んでいると、司馬遼太郎の『坂の上の雲』に興味が沸いてきましたね……いつかは読んでみたいですね。

    また、タイトルにもなっている『人間であることをやめるな』では、宮崎駿が、映画『風立ちぬ』で伝えたかったことを半藤一利が解説、、、

     明日に光明も持てない『行き止まり』であればあるほど、
     物事をきちんと考え、
     真面目に、自分のなすべきことを困りつつウンウンと唸ってやり続けながら、
     君たちは人間であることをやめないで生きなさい

    『風立ちぬ』の印象が少し変わりましたね……いろんな気付きや刺激のあった一冊でした。

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    2026年09月18日