半藤一利のレビュー一覧

  • 昭和史の論点

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    昭和史に関する17の事柄を座談会形式で話し合ったものをそのまま活字化しているようなカンジ。

    座談会形式なので読みやすく、また、扱っているテーマも興味深いモノばかりで面白い。また、「歴史のif」の話もあり、部分では少々行きすぎな所もあるが、専門書にはない推測を働かせて歴史をみてみるというのも楽しい。

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    2009年10月04日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    どうして日本は太平洋戦争で負けたのかを座談会形式で六人の著者が8つのテーマを話し合っている。

    座談会形式なのでとても読みやすい。テーマも興味深く、変にイデオロギーを持ち出さず、あくまで実証的に論ずる姿勢は評価できる。また、第二部の「あの戦争に思うこと」では著者各自の歴史観などが述べられており、歴史との付き合い方を考えさせられた

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    2009年10月04日
  • 幕末史(新潮文庫)

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    国家の成り立ちやそこで活躍した人の物語に興味を持ち始めたので、読んでみた。

    ペリー来航から西南戦争終結あたりまで。受験で覚えた人命や出来事の意味や背景が分かって面白かった。

    勝海舟のような先見の明がありながら、出世欲が強くなくともその才能により登用され続ける人はかっこいいなぁと感じる。

    戊辰戦争後は、大久保利通が政治の中心であることを世間的にあまり知られていない気がする。合理的な政治は野球の監督で言うところの落合的な感じ?人情、破壊系の西郷は星野仙一?確かに後々人気を博するのは分かりやすい西郷なのかも

    一橋慶喜は頭がキレすぎて周りがついてこれない超天才系?

    なんせ、それらのスターたち

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    2026年01月31日
  • 万葉集と日本の夜明け

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    歴史探偵、東大での専攻は実は国文学。若いころの原稿2編をまとめたもの。
    万葉集の中でも後半の東歌について詳述されている。万葉貴族ではなく無もなき民衆の声が良い。民謡のように歌い継ぎれた文句。
    筆者の博識から話題が次つぎに飛ぶのは御愛嬌。

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    2026年01月25日
  • 名言で楽しむ日本史

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    維新から 明治までのエピソードの質も
    熱量も ダントツにアクセル かかるのはやはり 歴史探偵の今まで書いてきたものの本領発揮 というところだ。

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    2026年01月08日
  • 昭和天皇物語 7

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    鈴木貫太郎 登場

    踊り場にたとえられたレビュアーがいらっしゃいますが、いい得て妙です。
    静かな巻ではあるものの、鈴木貫太郎、永田鉄山といった、キーピープルが登場。
    鈴木貫太郎といえば、ポツダム宣言受諾の際、阿吽の呼吸で絶妙なタイミングで昭和天皇に、強硬派の目の前で戦争を終わらせる決定的な一言を口にさせた、戦中最後にして最後の江戸時代生まれの総理大臣です。
    おくさんは、本編最初から登場した昭和天皇の養育係タカであり、その縁もあって、昭和天皇直々に侍従長就任を頼まれてその座につき、酸いも甘いもともに昭和天皇と分けて、2.26事件では九死に一生を得(そのときのタカの機転がすごい!残念ながら本編ではちゃんと描写されない

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    2025年12月31日
  • あの戦争と日本人

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    この数日、太平洋戦争に関する書籍を連続して読んでいる。太平洋戦争での戦いの変遷、周辺国での戦いの経緯と顛末と読んできて、本書で、日本が太平洋戦争に至るまでの因果関係を幕末の時代から遡って時系列でたどりながら(半藤解釈のもとで)紐解いて受け止めることができて、前よりも立体的に「あの戦争」のイメージが掴めてきているように思う。その上で改めて、自分の中で都合が良い日本のイメージをどこかで勝手に作り上げていたところがあるのでは率直に思う。他国の行為がどうこうという話は置いておいて、日本が行ったことを反省し、熱狂することなくリアリズムに立って、戦争を起こさずいかに国を守るのか、真面目に考えないといけない

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    2025年12月31日
  • 昭和天皇物語 8

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    統帥権干犯問題!

    この巻で、例の「統帥権干犯問題」が出てきます。歴史にIFはありませんが、結果論的にいうと、この時に天皇ご自身が「それは統帥権干犯問題ではない、むしろ近代国家として(この時代にはシビリアンコントロールなんて言葉、あるはずないとは思いますが)健全な姿だ」と一言言っていれば、軍部の暴走はある程度抑えられたと、よく歴史論では議論されます(まあそれでも、ルーズベルトが日本を窮状に追い込んで起こさせた、大東亜戦争は止められなかったでしょうが)。注目すべきは、犬養毅と、そして鳩山一郎が、議員であるにもかかわらず、この問題で浜口内閣を吊し上げている点です。犬飼は皮肉にも擁護した海軍将校に銃殺され、鳩山一郎も、

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    2025年12月31日
  • 昭和天皇物語 6

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    皇太子と妃の微笑ましい恋愛

    物語の途中の挿話として、当時摂政にして皇太子だった昭和天皇と、香淳皇后(当時はまだ良子様)が、宮殿のなかで所構わず手を繋いで歩くのが顰蹙を買った・・・という微笑ましい話が出てきます。この部分は、おそらく実話かと思います。皇太子でいらした令和天皇が、雅子さまをみそめられて、最初雅子さまの方がバリバリのキャリアウーマンらしく、乗る気でない様子でいらしたのに、途中からちゃんと恋愛が始まった感じが報道され始め、めでたく婚約まで漕ぎ着けられたことが思い起こされました。その時に、まだご存命の、昭和天皇を直接ご存じの関係者がいらっしゃる中で、天皇という、いろいろな意味で不可侵な領域に漫画で踏み込むには、相当

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    2025年12月31日
  • 昭和天皇物語 5

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    原敬の奥方の心境がずしんと

    私は原敬の妻でございますよ・・・(覚悟はしかと・・・!)という奥さんの独白を読んで、少し前に、安倍晋三元首相の奥様の手記を何処かで読んだのを思い出しました。無論、現在は滅多なことで首相に危害が及ぶようなことはありませんが、時代が時代とはいえ、必ず、ご家族は「ただ生きてさえいてくれればよかった」とお思いになったに相違ありません。
    私は正直、原敬を清廉潔白からは程遠いと見ていますし、たいした業績を残した人物とも思っていませんが、ご本人とご家族が覚悟を持って危険な時代の一国の党首を務められ、凶事に斃れたことは、これはもう、あっぱれ以外の何者でもないと思います。
    安倍首相ともども、ご冥福をお祈りいたし

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    2025年12月31日
  • 新版 昭和史 戦後篇 1945-1989

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    評価と批評をいい塩梅で入れながら、歴史の細かな動きが書かれており、いわゆる教科書で習う歴史の行間の文脈や当時の雰囲気・登場人物一人一人の物語がわかるためとても面白い。現在を生きる人たちみんなにおすすめしたい。
    総じて、戦後の日本が失った伝統や精神性・戦前から持つ無責任さや組織を守る官僚制の弊害等を戦後の課題と捉えているのかなと思った。
    著者が最後に、今後の我々に必要なものとして以下を問いかけているのが印象深い。ー無私になり真面目さを取り戻し、大局的な展望能力を持ち、世界に通用する知識や情報をもてるかどうか。ー
    まさにこの本などにより歴史やこれまでの経緯、いろんな人の正義を勉強して、自分で考えて

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    2025年12月29日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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     昭和史研究のスペシャリスト3人によるNHKラジオ番組『太平洋戦争への道』を刊行した本。
    三人とも昭和史や戦争についてたくさんの著書を出版されており、どんな話になるのか期待感が高まります。
    「なぜ日本は無謀ともいえる戦争に向かっていったのか?」歴史のifではなくwhyに浮かび上がってくる答えは何なのか?と興味を惹かれ手に取った作品。

    本書で印象的だったのは6つの分岐点!
    どの時点でも回避する術はあった。
    が、色々な事情が重なり悪い方へ悪い方へ向かってしまった。
    日清日露戦争の勝利で世の中は浮かれ、新聞やラジオが戦争を煽り、国民も便乗したり、クーデターや国連離脱など複雑な事情が重なって責任は軍

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    2025年12月09日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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     敬愛する半藤一利を前に、普段はあまり語らない宮崎駿の幼少期の記憶や両親に対する思いを知ることができる貴重な対談。夏目漱石の話に始まり、お互いの戦時中の体験や、昔の東京の風景、映画『風立ちぬ』の制作の背景などマニアックではあるが和やかで親密な空気が感じられる。
     戦中戦後を生きた子どもにとって戦闘機や戦艦は憧れであり、時代は変わってもやはり幼少期の気持ちは変えられないと思う一方で、お二人はそこを誤魔化さず戦争の悲惨さや嘘を学び、次世代に伝えることを真摯に続けてこられたのだと感動。大人としての責任を果たそうとする姿勢がとても格好良かった。

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    2025年11月29日
  • 新版 昭和史 戦後篇 1945-1989

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    今の政治を理解する為には、大東亜戦争に至った経緯から、戦後、現代を知らないといけないと思い、読んでみました。ボリュームが凄く一回では把握しきれていませんが、学校教育では全く習わず、自虐史観と呼ばれる意味も他の本との内容と照らし合わせ考えると分かりました。戦争体験者がほとんどいなくなった今、戦前、戦後編は日本人は必ず知っておかなければならない事だと思います

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    2025年11月20日
  • ノモンハンの夏

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    まさに、著者渾身の作品である。著者が、当時の日記や史料を引き写しながら、地団駄を踏み、鉛筆の芯を折りつつ書く作品というのは私はこれまであまり聞いたことがないが、著者が思わず地団駄を踏まざるを得ないほど、あるいは、鉛筆を折りたくなるほど陸軍参謀本部作戦課、関東軍作戦課のエリートたちが無能であったということだろう。
    その指導部の優柔不断、無責任体制ゆえに、関東軍の暴走を許すこととなり、亡くならなくても良かった多くの兵士の命を奪い、結果的にソ蒙軍に惨敗を喫したとすれば、その指導部に対する「お前ら何をやっていたんだ!?」という著者の憤懣やる方ない気持ちも理解できる。果たして、この著作1冊を書き上げるま

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    2025年11月17日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    幕府側/薩長側の状況、幕末の志士の考えていたことを、知の巨人お二方が対談形式で詳細に解説。明治維新の本質が理解出来る一冊です。

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    2025年11月05日
  • あの戦争と日本人

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    太平洋戦争という選択に突き進んだ発端は、日露戦争にあったという観点から歴史が振り返られている。明治を一つの時代として区切るのではなく、日露戦争前後で分けるという考え方は腑に落ちるものがあった。

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    2025年10月19日
  • 昭和天皇物語 17

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    同時代をテーマとした『アルキメデスの大戦』との人物比較が鮮明になっている。
    両作品ともに牟田口廉也を「理性的判断を欠いた軍人像」として描いているが、その描写手法と物語上の意図には明確な違いがある。

    本作『昭和天皇物語』では、牟田口は天皇・閣僚らの中での意思決定構造を壊す存在として、冷徹で皮肉な視線を向けられ、戦争という人災の構図を問いかける。
    一方『アルキメデスの大戦』は、牟田口をより象徴的な“無知と盲信”の具現者として描く。計算に頼る頭脳戦の裏で、合理性を超えた精神論や短絡判断が国家を揺るがす、というドラマ性が強く、それゆえに牟田口の行動は“悪役化”して映る。

    牟田口の描写は過剰とも言え

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    2025年10月16日
  • [真珠湾]の日

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    日本が歴史的大勝を収めたとされ、また、日本が崩壊へ向かって歩みだした真珠湾攻撃の日。

    その日に至るまでの国の幹部や交渉役たちがどのようなやり取りをしていたか、が本書の前半に描かれる。ここは個人的には日本の追い詰められた鬱屈とした空気感もあり、読んでいて面白いというものではなかったが、読みごたえがあったのが、いざ真珠湾攻撃に向かっていき、そしてその戦果が日本に伝えられた時の日本人の反応であった。

    先にも述べたが、長引く泥沼の日中戦争のさなかにあって、また、米英からの圧力もあり、日本人は鬱屈とした感情を抱えて過ごしている様子が読み取れた。

    そこにもたらされた、あの米国、歴史的にも日本人に鬱屈

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    2025年09月30日
  • 昭和と日本人 失敗の本質

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    前半はどうも難しく読み進まなかったのが、後半へ来てぐんぐん読み進めた。どうやって戦争を終結させたか、「失敗の本質」より平易で親しみやすい文調のため、頭に入りやすい。大学教授と雑誌編集者の違い明快なり。
    半藤さんの、戦争経験者として、編集者として、歴史の、しかもこれまで日の当たらない人を取り上げ、深掘りする姿勢と、反戦への思いを私の心にも刻みたい。最後のパート、終戦時の鈴木首相なんて聞いた事なかったけど、そんな私利私欲のない政治家がいたなんて。こういう気づきを与えてくれてありがとう。

    WW2終盤日本攻撃の指揮をとった米軍人に褒賞与えるなんて、当時の日本政府、どうかしてるわ。怒。

    米軍は大都市

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    2025年09月29日