半藤一利のレビュー一覧
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名著だとおもう。「海軍」について、明治から昭和まで、連続して描くというのは難しいだろう。本書でも、歴史として語られる明治海軍と、同時代史的な趣のある昭和海軍の間に多少の断絶感を否めないが。
日本海海戦前の連合艦隊首脳のギリギリの決断。軍縮条約の意味。南太平洋海戦での角田提督。古賀長官の積極果敢な戦法。第一航空艦隊の悲劇。そして、あ号作戦以降は軍の体をなしていなかった日本海軍が、それでも残った水上打撃力を掻き集めてレイテ決戦に臨んだ背景、最後の華とも言えるサマール沖の戦艦群の勇戦などを生き生きと描き、昭和帝の「不適当なりしや否や」という痛烈な言葉に象徴させる手腕は見事。 -
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6名のそうそうたる面々が大東亜戦争を討議。討議のかたちだが文章がうまく補足されてるので、戦史全体像と事件経緯もよく分かる。注釈も見開きごとにあるし。
日本の戦略性ゼロというか「エイ、ヤー」の勢いってのはこんなにもヒドかったのか。かなりコキ下ろす一方で、昭和天皇の評価は高い。天皇と大元帥の二役で苦しいなか最大限の情報発信をしてきたと。
それにしても「バスに乗り遅れるな」の勢いって、いまのTPPで騒いでんのといっしょだろ。日本人ってホントに歴史から学ばない民族なんだなあとつくづく思った。逆に外国からみればそれが不思議以上に得体の知れない恐怖を感じるのかもしれない。
あの戦争で日本人は「攻勢の -
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ネタバレ東京大空襲から、敗戦、そして日本国憲法が制定されるまでの203日間。
市井の人々が何を思い、復興へ向かったか。天皇を当時の人々がどう捉えてきたのか。生きるために、生き抜くために、雑草を食み、想像も及ばない飢餓を乗り越えた祖父母世代。真実の姿が、スッとなじむ言葉で綴られ、なんとも悲しい現実なのに、ときにふっと笑えてくるエピソード。それがまた悲しくて、多くの事実を知らずにいたこれまでのわたしを叱咤した。
それにしても、現代に通ずる教訓が、いくつ存在し、そしていくつ無碍にされてきたことか。予言のように、良識ある人々の忠言が随所に記録されているというのに、わたしたちはいまも愚行を繰り返している。 -
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「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与らず我に関せずと存候。」どうでい!福沢よ!
勝海舟の、江戸城無血開城後は「氷川清和」に詳しくその心中が語られていますが、半藤先生の勝論、また未だ未読であるじいさんの日記等から意外と内に秘めるタイプであったじいさんの姿を感じ取りました。他資料とつなぎ合わせて浮き出てくるその情景、また勝のセリフ。男気に、また新しい勝像を頂いた気分です。半藤先生の勝っつぁん大好き!も微笑ましく読みました。
壬生義士伝に「徳川の殿軍おつとめもっす」という吉村のセリフが出てきます。勝海舟のその後の人生は、まさに「徳川の殿、の殿、の殿」ともいえるものだなあ!御家人たちの仕事の世話 -
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一組のコンビ事例毎に章立てされており、また、ボリュームも適当で、
さらに文庫サイズということもあって、通勤途中でも読みやすい。
官僚的組織の改革方手法を研究している中で出たった本です。戦前の官僚組織の象徴とも言われる日本軍組織。それに対比して語られる米軍組織。
その中でのリーダーやリーダーシップはいかなるものであったか?を学ぼうと思い、この本にたどりつきました。性格の異なる上司部下のコンビはどこの企業・組織でもよく見られるが、自分一人では大きなことは出来ないことが多いですが、自分に持ち得ないものを部下や上司に求め、良いコンビネーションが築かれると、思いもつかぬことが容易にできてしまうことは -
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満州事変〜太平洋戦争開戦までの流れと当時の日本の社会状況などが口語中心で非常に読みやすく、分かりやすく書かれている。
ただ、あくまで初学者向けの概説書、かつ各話者の解釈が全面に出た内容なので、巻末の年表を含む史実と照らし合わせながら自分なりの思考を持って読んだ方がより深い学びになる。
加えて、巻末の参考文献集は大いに参考になる。
この一冊を入門編と位置付け、さらに同時代を扱っていたり、本書で出てきた用語や概念(日独伊三国同盟や満州事変、二・二六事件など)をテーマにした新書を3冊以上、可能なら単行本や研究書を2,3冊追加で読んでいくのが本書の使い方かなと思う。
繰り返しになるが、この時代の日 -
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戦争を体験していない世代としてできることは、戦争を知ろうとすることだ、と私は考える。
そんな中でこの本は、戦争を知る者が実際に体験したことやいかに戦争が愚かなものであるかを知る手段として適していると感じた。
この本からは戦争の悲痛や苦しみの肉声が聞こえてくる。この本を読んだ誰であってもそこから想像できることがあるはずだ。
私たちには、この先二度と戦争を起こさないようにする責務がある。戦争は人間が為す行動の中で最も醜いものの一つだと思う。あってはならないものだ。
今の日本の社会はどうだろう。
戦争の足音が近づいてきてはないだろうか?
私は知ることで、戦争に断固としてNOを突きつける。