半藤一利のレビュー一覧
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能條純一『昭和天皇物語 (11)』小学館。
現在の象徴天皇とは違い、この時代の天皇は国家の方向性を左右する大きな力を持っていた。時には暴走する軍部に対する抑止を行い、絶えず国民に希望を与え続けていた。
しかし、何時の時代にも権力を手中に納めようとあらゆる手を使い、暗躍する輩がいる。陸軍の内部は皇道派と統制派に分裂し、ついには暴走を始める。
今の世で言うならば自民党が旧統一教会や創価学会の支援を受けて国政を牛耳り、国民の血税でやりたい放題しているのと何ら変わりがない。無能な岸田とか言う首相がその座に居座り続けていられるのも旧統一教会や創価学会の強力な後ろ楯があってこそだろう。あれだけ酷いこ -
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「半藤一利」の日本史エッセイ集『ぶらり日本史散策』を読みました。
『それからの海舟』、『幕末史』に続き「半藤一利」作品です。
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クスッと笑ってためになる60本の日本史エッセイ集
開戦直後に「山本五十六」が恋人に出した手紙、振袖火事とファッションの関係、そして、昭和史研究の大家「半藤さん」がアメリカで見た「この世をオサラバするまで永遠に」忘れられない一枚の賞状とは。
肩の力を抜いて、日本史の庭を楽しく遊びまわって集め考えた59の歴史風景は、知的な驚きとユーモア、時に深い哀切に満ちている。
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歴史探 -
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「半藤一利」が黒船来航から西南戦争までの幕末史を描いた作品… その名もズバリ『幕末史』を読みました。
『それからの海舟』に続き「半藤一利」作品です… 『それからの海舟』を読んで、幕末~明治の日本史について、もっと知りたくなったんですよね。
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黒船来航から西南戦争までの《混乱》の時代がスッキリ分かる語りおろし本。
大ベストセラー『昭和史』の著者が、多くの才能が入り乱れ、日本が大転換を遂げた25年間を、平易かつ刺激的にひも解いてゆく。
はたして明治は「維新」だったのか。
幕末の志士たちは何を成し、また成さなかったのか----。
独自の歴史観を織り -
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「半藤一利」が「勝海舟」について語った歴史エッセイ『それからの海舟』を読みました。
「半藤一利」作品は、1月に読んだ『漱石先生大いに笑う』以来ですね。
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此の作品ほんたうに面白いですよ。(解説「阿川弘之」)
幕末の動乱期の中、幕臣の中心として江戸城無血開城という大仕事を成し遂げた後の人生を「勝海舟」はどう生きたのか。
新旧相撃つ中で旧幕臣たちの生計をたてる道を探り、「福沢諭吉」らの批判を受けながらも明治政府の内部に入り、旧幕府勢力の代弁者としての発言力を確保して「徳川慶喜」と「明治天皇」の会見を実現。
また一方では逆賊とされた盟友「西郷隆盛」 -
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「半藤一利」と「加藤陽子」が太平洋戦争に関わった日本のリーダー5人(「広田弘毅」、「近衛文麿」、「松岡洋右」、「木戸幸一」、「昭和天皇」)について裁判風に対談・討論した作品『昭和史裁判』を読みました。
『日本国憲法の二〇〇日』に続き「半藤一利」作品です。
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リーダーたちはどこで誤ったのか?
白熱対談!
太平洋戦争開戦から70年。
「広田弘毅」、「近衛文麿」ら当時のリーダーたちはなにをどう判断し、どこで間違ったのか。
「半藤゛検事゛」と「加藤゛弁護人゛」が失敗の本質を徹底討論!
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歴史探偵「半藤一 -
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「半藤一利」のノンフィクション作品『日本国憲法の二〇〇日』を読みました。
「半藤一利」作品は、昨年の2月に読んだ『ソ連が満洲に侵攻した夏』以来ですね。
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「日本のいま」を決めた、激動の200日を詳述する!
敗戦から、不戦条項を含む「憲法改正草案要綱」が閣議決定されるまでの日々を、当時15歳であった「歴史探偵」が少年と二つの目で描く。
3月10日の東京大空襲で九死に一生を得た著者は疎開先、茨城県下妻を経て新潟県長岡で日本の敗戦を迎える。
いま「歴史探偵」として知られる著者は、そのとき15歳の少年であった。
そして日本は、戦後を生きる原理となる新 -
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ネタバレ毎度お世話になっております、半藤さんと保阪さんの対談形式で、
昭和史を官軍、賊軍の視点で描く一冊。
お二方の著書をよく読ませてもらうのは、
複雑な昭和史をわかりわすくまとめているからなのですが、今回もわかりやすかった。
鈴木貫太郎って何でこんな評価分かれるんだろうなとずっと思ってたけど、
「ニ・ニ六事件で殺されかけて、とにかく生きることを優先し、戦争を終わらせるために生き延びた。だから戦争賛成側にも恨まれないようにどっちつかずの態度をとった」という
本書での視点はなるほどだなぁと。
斬新な視点だなと思いました。
今だからこそ、そんな昔の出身地で官軍賊軍なんて…と思うけど、それがアイデンティ -
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「半藤一利」のノンフィクション作品『ソ連が満洲に侵攻した夏』を読みました。
『指揮官と参謀―コンビの研究』、『ノモンハンの夏』、『「昭和」を点検する』に続き「半藤一利」作品です。
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かくして皇軍は百万邦人を見棄てた!
中立条約を平然と破る「スターリン」、戦後体制を画策する米英。
世界史の転換点で溺れゆく日本軍首脳の宿痾と、同胞の悲劇を壮烈に描く。
日露戦争の復讐と版図拡大に野望をいだく「スターリン」、原爆を投下し戦後政略を早くも画策する米英、日ソ中立条約を頼り切ってソ満国境の危機に無策の日本軍首脳―三様の権謀が渦巻く中、突如ソ連軍戦車が八月の -
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「半藤一利」の著書『ノモンハンの夏』を読みました。
『指揮官と参謀―コンビの研究』に続き「半藤一利」作品です。
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「司馬遼太郎」氏が最後にとり組もうとして果たせなかったテーマを、共に取材した著者がモスクワ・ベルリンの動静を絡めつつ描いた傑作
参謀本部作戦課、そして関東軍作戦課。
このエリート集団が己を見失ったとき、満蒙国境での悲劇が始まった。
「司馬遼太郎」氏が最後に取り組もうとして果せなかったテーマを、共に取材した著者が、モスクワの「スターリン」、ベルリンの「ヒトラー」の野望、中国の動静を交えて雄壮に描き、混迷の時代に警鐘を鳴らす。
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「半藤一利」の著書『指揮官と参謀―コンビの研究』を読みました。
「半藤一利」作品は、昨年10月に読んだ『漱石先生ぞな、もし』以来ですね。
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陸海軍の統率者と補佐役の組み合わせ十三例の功罪を分析し、個人に重きを置く英雄史観から離れて、現代の組織における真のリーダーシップ像を探り、新しい経営者の条件を洗い出す。
太平洋戦争敗北の背景には、新しい組織論の欠如があった。
英雄が歴史を作り出す時代は終わり、現代の組織においては、「際立った個人」より、総合的戦略としてのリーダー・シップが必要とされている。
日本軍における指揮官と参謀の組合せ13例から組織 -
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「半藤一利」と「宮崎駿」の対談を収録した作品『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』を読みました。
『風立ちぬ』を観て、『零戦 その誕生と栄光の記録』を読んで、零戦のことや「堀越二郎」のことを、もう少し知りたくなったんですよね。
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世界の「宮崎駿」×歴史探偵「半藤一利」が語り尽くす!
『崖の上のポニョ』ぶりの「宮崎駿」作品として話題を集める『風立ちぬ』の主人公は、ゼロ戦設計士「堀越二郎」がモデル。
世界の「宮崎駿」が書生となって、敬愛する「半藤一利」と語り下ろす。
「宮崎駿」監督が「かねてからお目にかかりたかった」という昭和の語り部「半藤一利」 -
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昭和史研究の第一人者「坂本多加雄」、「半藤一利」、「秦郁彦」、「保阪正康」が昭和史を討論した作品『昭和史の論点』を読みました。
ちょっと前になりますが、12月8日… 太平洋戦争開戦の日に、昭和史のことを考えたくなり読み始めました。
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日本は進路を誤ったのか、戦前は「暗黒」だったのか、ワシントン体制から戦争責任まで、いまに尾をひく諸問題を徹底討論する。
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。
しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入