平野啓一郎のレビュー一覧

  • 透明な迷宮

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    記憶の連続
    寝て起きたときの自分は、昨日の自分の続きである。疑いもなく信じている。その人が、その人であることを支えるものとは何なのか。記憶なのか、記録なのか。
    日常のすぐそばに紛れている非日常を描くことで生み出されるリアリティ。人にはどこか思い当たることがあるのではないかなぁ。短編6話。

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    2023年04月05日
  • ある男

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    複雑な背景に戸惑いながらも、その物語の世界に引き込まれていった。何も疑うことなく過ごす中で、触れることのない事実があるということが、衝撃的でもあった。人を愛することが人としての全てなんだと思う。家族のかたちはそれぞれであるが、子どもが穏やかに成長できるように、その根底に愛は存在して欲しい。

    #切ない

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    2023年02月24日
  • 『ある男』無料試し読み

    購入済み

    気になる

    いくつか無料試し読みを読ませていただきましたが、最も続きが気になりました。
    映画も上映中で、読んでから見るか、見てから読むか悩ましいところです。

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    2022年12月13日
  • ご本、出しときますね?

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    同名のテレビ番組の書籍版。対談番組なので普通の対談本として読める。内容は若林×小説家2人の対談。読んだことない人も多かったけどどの人も面白くてみんな読んでみたくなったし、小説家の皆さんのとがり方は自分とは違くて自分はやっぱ作家ではないな、とも思った。

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    2022年12月04日
  • 『ある男』無料試し読み

    匿名

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    面白い

    平野さんが提唱する分人主義を念頭に読むと見方が変わるように思う。人は誰しも割り切れない気持ちを抱えていきているのではないだろうか

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    2022年11月24日
  • 理想の国へ 歴史の転換期をめぐって

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    読み易さと内容の濃さの両方を叶えた充実した対談。この組み合わせでは当然と思えるが、改めて1990年以降の日本が辿ってきた道を考えさせられる。本筋とはやや離れるがイチローが変えたベースボール感には鳥肌がたった。

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    2022年11月20日
  • 『ある男』無料試し読み

     

    ネタバレ 購入済み

    何も見ずに読んでほしい

    映画もやってますが、個人的には小説のほうがよかった。内容がどうというよりも文字のほうが作品とあっている気がするので

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    2022年11月16日
  • ご本、出しときますね?

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    面白すぎてあっという間に完読。
    物書きの皆さんは日々何を考えてるんだろうって気になって仕方なかったので、得にしかならない!と鼻息荒めで読んだ。
    勉強になったのは、森鴎外の行き着いた哲学が
    【諦め】ということ。
    対談されていた作家さんの本や、処方された本など読みたい本が増えたので何を読んだらいいかわからない人にもオススメ。
    若林くん、佐久間さん、素晴らしい企画をありがとうございます。

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    2022年11月08日
  • ある男

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    とてもいい作品

    最近読んだ中で1番良い作品で、1番表現しにくい作品。
    最後に幸せがそこにあって、本当のことを言うべきなのかすら悩んだのではないか、その事で3回目の自殺だったのではないか...。
    想像できる限りの当事者の心情を慮ったが、正解はわからない。
    生きるとは誰しも難しいのだと、そこに立場や出自は関係なく皆悩みながらそれぞれ懸命に生きているのだと思った。

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    2022年09月17日
  • ウェブ人間論

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    何と、15年強も前の本だったということにびっくり。たしかに、FacebookやTwitter、スマホが一般化する前の時代として語られている。当時でも十分にネット社会の到来を思わされていたけど、いまになってみれば隔世の感あり。特に梅田さんの予測的発言なんか、2022年のいまとなってはどうだろうなんて底意地悪く読んでみたんだけど、けっこう的を射たこと言ってたんだなという印象。
    当時にしてどっぷりウェブ社会にハマっている梅田さんと、ちょっと懐疑的に見ている平野さんの対話が面白い。平野さんのほうがだいぶ頭カタいなあという印象。自分もどっちかというと、(いまでもなお)平野さん寄りだけどその自分ですらそう

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    2022年09月03日
  • 平野啓一郎「分人」シリーズ合本版:『空白を満たしなさい』『ドーン』『私とは何か―「個人」から「分人」へ』

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    分人と個人について

    空白を埋めなさいのドラマを観て興味を持ち読みました。統一されない人格として人を考えると破綻してしまいますが、分人としてレイヤーする状態で存在する人と捉える考え方で少し気持ちが楽になりました。また分人の好き嫌い相手にも半分責任があるという言葉で何処で誰といる時の自分の状態を分析して考えられました。
    自分という言葉も自らが分かる なのか 自ら分るなのか語源を調べて考えてみようと思いました。文明開花がもたらした意識改革は東洋的な自己理解とは異なりつつ整理できないままでしたが本書で整理できました。

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    2022年08月06日
  • 葬送 第二部(下)

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    ショパンとパトロンのジョルジュサンドとの係わりがよく分かる。ポーランド人ショパンのパリやロンドンでの苦闘、作曲や演奏会がダイナミックに描かれている。

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    2022年05月16日
  • サロメ

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    平野啓一郎によるサロメ。解説でご本人が述べられていたが非常に少女性があるサロメになっている。好きな男を振り向かせようとして一生懸命なサロメ。だけど振り向いてくれず最後は殺してしまう。ヘロデも娘を振り向かせようと領土の半分を与えようとする。耽美的になりすぎず一方でサロメ独特の魅力も残したままうまく訳されていると思う。
    平野さんの解説も出色で世紀末の京都の雰囲気が懐かしかった。田中さんのワイルドに関する解説もワイルド、サロメ理解を深めてくれるもので、田中さんのアドバイスがあっての平野訳ということでもあるのだろう。リヒャルト・シュトラウスのサロメとは違うということも解説を通じて知ることができた。

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    2021年12月26日
  • 葬送 第二部(下)

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    今年は5年に1度開催される『ショパン国際ピアノコンクール(ショパコン)』の開催年、この年にこの本と巡り会い幸運でした。 ショパコンでの演奏曲もちらほらと‥
    ショパンの生に対する限りなく強い思い、執着、画家ドラクロワの鋭い洞察力、そして自由奔放、強い個性の執筆家サンド、三人が織り成す人間模様は複雑です。
    平野氏の三人三様のこと細かな心理描写・思考描写には脱帽、いやその細かさ故に疲労感さえ感じられる場面もありました。
    人の本当の心の中は誰も覗けませんですしね。

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    2021年11月29日
  • 日蝕・一月物語

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    『とある魔術』世界の根源の考察

    〇聖トマスとはトマス・アクィナスですね。
     宗教と科学、神中心と人中心の両立を
     考えた?
    〇もちろん現代人にとっては
     科学的に人造人間を作るとしたら今後かな?
     でも、世界のことわりを知ったら、
     錬金術的に実現していたかもしれない。
    〇両性具有者は単に両性を備えるだけでなく、
     善悪とか全てにわたって統合されているようだ。
     世界とか存在そのものか?
    〇堕落司祭がもっと大きな堕落から
     堕落的に弱まっていて
     むしろ敬虔な修道僧にも見えるというくだり。
     (カラマーゾフ家の父親?水商売を振興する?)
     托鉢僧が、知的に低俗でも労働している者へ
     引け目を持っ

    #深い #ドキドキハラハラ #シュール

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    2021年09月09日
  • サロメ

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    サロメはあの絵が有名だからよく知っていた。でもまた絵で見るのと本で読むのとは違ってよかった。サロメの妖艶な感じがよく出ていると思う。

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    2021年08月27日
  • サロメ

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    登場人物それぞれのつぶやきが、他の登場人物にまともに受け止められることなく飛び交いながら、事態は冷たい熱に浮かされながら、ラストに向けて一直線に進んでいく。そしてカタルシス。誰もがこの作品について語りたくなるのがよくわかる。平野の訳註や訳者あとがきもよいが、巻末の宮本亜門の文も面白かった。

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    2021年08月14日
  • 透明な迷宮

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    ネタバレ

    表題作を含む、6編の短編が収められています。
    どれもちょっと不思議で、背中をぞわぞわ感が這いあがってくる平野氏らしい物語。「火色の琥珀」は、火に性的興奮を覚える(?)いわゆる火フェチな男性の話。リアルで怖い。本当に変態的な(失礼)フェチの人とかに取材して書くのかなぁこういうの。想像力のたまものかなぁ。
    「透明な迷宮」は海外で変な集団につかまってしまった男女のその後…。これも最後が怖い。AをBと思って行動していたら実はBはAだった、それで今度こそ本当にBをAと思って行動しようと思ったら今度はAがBだった、みたいな。結局どこからどこまでが自分の真実の感情なのかわからない、どうすりゃよかったのかもわ

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    2021年08月08日
  • ドーン

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    ネタバレ

    平野啓一郎くんの壮大な長編。
    壮大すぎてレビューが長くなりそうだけど書いてみる。

    舞台は21世紀半ばの近未来。
    私たちは、いろいろなものが進化しすぎて複雑化し、世の中がこの先どこへ進んでいくか想像もつかないけど、小説の中ではやはりまだまだ世界は複雑に進化している。
    整理すると…

    ○人類は火星に降り立つ
    ○アメリカはアフガン戦争に続き、「東アフリカ戦争」なるものに介入している
    ○東京大震災がおこり、甚大な被害が出た
    ○テレビ電話的なものが更に進化し、通話相手がホログラムで目の前に登場
    ○車は「自動運転レーン」を走ったりする(しかしウィルスによって事故ることも)
    ○「無領土国家」なるものが登場

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    2021年07月31日
  • ドーン

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    これって、去年の大統領選挙よりずっと前に書かれた作品なんだよなあ、と思いながら読み終わって、2009年の作品、と知って衝撃を受けた。
    去年のどころか、その前のトランプ旋風選挙も、東日本震災も、宇宙関連でいうと、はやぶさ(1号!)の帰還もまだはるか先の話の時代の作品。
    この作者の、「今」考えていることを追いたいと思いました。

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    2021年07月04日