平野啓一郎のレビュー一覧

  • 空白を満たしなさい(上)

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    自殺をした主人公。
    自分が自分を殺すとはどういうことか。
    かつて誰かを守る部分だった自分が、表立っている自分を殺す。
    少女革命ウテナでいう、アンシーがウテナを殺すみたいなことだね。あれってアンシーとウテナは実は同一人物だからね。

    自殺について、よくわかってると思うよ。
    私もかつて母を守る部分だった私が、彼を守ろうとし、表の自分と破綻を起こした。守るものは、守るべきモノでないと、やっぱり守りにくいね。信頼できる、守るべきモノじゃないと。裏切るものを守っていたら、自分の身が持たないよね。

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    2023年06月25日
  • 空白を満たしなさい(下)

    購入済み

    スッキリした

    下巻に入り、謎が次々と明かされていく。
    少しずつ記憶が呼び戻され、周りの人との対話の中で考え方も変わっていく。
    分人の考え方や表紙になっているゴッホの考察も面白かった。家族の在り方もそれぞれだけど、主人公の母親の言葉には深いものがあった。毎日を大切に生きていきたいと思える本だった。

    #深い #アツい #感動する

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    2023年06月24日
  • 空白を満たしなさい(上)

    購入済み

    面白い

    車内広告からストーリーの続きが気になり、上下巻一気に読みました。
    自分が何故一度死んだのか、謎を解き明かしていく面白さと、自分がいない間に起きた周囲への変化を理解していく話の深さに感銘を受けました。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年06月24日
  • 小説の読み方

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    登場した主語に対して、どんな述語が続くのだろうという期待感が持続することが重要
    いじめられて苦しかったのさ分かる。しかし、どうして自殺や殺人という方法を選んでしまったのだろう?他にも選択肢はたくさんあったはずだ。他人に対する「決めつけ」を注意深く回避する。
    小説家にはとにかく書き続けるという無闇な態度が、どうしても必要なのではないか。

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    2023年06月22日
  • 死刑について

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    素晴らしい本だった。数十年来の考え方がガラッと変わった。
    現在、日本人の8割が死刑制度継続を支持しており、年に数件執行されている。死刑制度が無い国が多数派を占めるなか、日本で依然として死刑が行われている文化的背景などが書かれてある。
    本書を読むまで知らなかったのだが、死刑制度が無いことがEU(欧州連合)に加入する条件なのだそうだ。私が居住する国も死刑制度は何十年も前に廃止になっているが、その理由は冤罪が後を絶たないからということだった。
    死刑制度が存続する理由は、被害者に対して責任を取る、自分がしたことに対して罰を受けるというものだ。こういう行動に対して、従来から日本では潔く良いこととされてき

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    2023年06月20日
  • 決壊(下)

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    さらっと読めるミステリーもいいけれどじっくり読むミステリーもいい。言葉がとにかく豊かで前篇映像流れてしまった…さすがです。

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    2023年05月30日
  • 理想の国へ 歴史の転換期をめぐって

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    知性、思想、お人柄において信頼という意味では間違いない大澤真幸さんと平野啓一郎さんの、2019年1月平城天皇退位宣言の直後、コロナ禍となった2020年8月そしてロシアによるウクライナ侵攻後の2022年4月に行われた対談をまとめたもの、
    コロナ禍、ウクライナ侵攻という大きなパラダイムシフトととなるような危機、事態を目の当たりにし、大変冷静に語られている。帯には、鍛え上げられた施策と言葉で日本をバージョンアップする、と書かれているが、悪夢の安倍一強政権(アベスガ時代)の後岸田政権以降もマシになりどころか酷くなるばかりの中、なかなか現実にはバージョンアップは起こりそうにない。
    大澤真幸さんは前書きで

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    2023年05月14日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林さんと作家さんの対談のような感じで進むテレビ番組の書籍化。 作家さんってなかなか面白い人がたくさんいるものだなと感じられるし、心の中はちょっと黒い人が多いのかなと。 そして、意外と作家さん同士って交流あるものなんだなと。

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    2023年04月16日
  • 葬送 第二部(上)

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    ネタバレ

    今回もかなり盛りだくさんでした。
    ✔︎ショパンのピアノ論(リストとの比較)
    ✔︎ショパンの演奏会
     →表現が秀逸過ぎて音色が聞こえるようだった
    ✔︎人々のショパンの演奏会の感想(技術面に特化した)に対してのドラクロワの反発
     →分析よりも驚嘆が先に来るはずだというドラクロワの芸術論。「知識の増加が感性の摩耗を招くというのは、どうした不幸な現象だろう?」
    ✔︎フォルジェ男爵夫人の恋心と葛藤
     →会えない寂しさと、会うことによって生じる寂しさ
    ✔︎ドラクロワの天才としての葛藤、それをヴィヨに言えなくなってしまった気まずさ
    ✔︎ショパンの事故
     →死への恐怖よりもピアノが弾けなくなる恐怖の方が大きい

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    2023年03月22日
  • 透明な迷宮

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    記憶の連続
    寝て起きたときの自分は、昨日の自分の続きである。疑いもなく信じている。その人が、その人であることを支えるものとは何なのか。記憶なのか、記録なのか。
    日常のすぐそばに紛れている非日常を描くことで生み出されるリアリティ。人にはどこか思い当たることがあるのではないかなぁ。短編6話。

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    2023年04月05日
  • ある男

    購入済み

    複雑な背景に戸惑いながらも、その物語の世界に引き込まれていった。何も疑うことなく過ごす中で、触れることのない事実があるということが、衝撃的でもあった。人を愛することが人としての全てなんだと思う。家族のかたちはそれぞれであるが、子どもが穏やかに成長できるように、その根底に愛は存在して欲しい。

    #切ない

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    2023年02月24日
  • 『ある男』無料試し読み

    購入済み

    気になる

    いくつか無料試し読みを読ませていただきましたが、最も続きが気になりました。
    映画も上映中で、読んでから見るか、見てから読むか悩ましいところです。

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    2022年12月13日
  • ご本、出しときますね?

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    同名のテレビ番組の書籍版。対談番組なので普通の対談本として読める。内容は若林×小説家2人の対談。読んだことない人も多かったけどどの人も面白くてみんな読んでみたくなったし、小説家の皆さんのとがり方は自分とは違くて自分はやっぱ作家ではないな、とも思った。

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    2022年12月04日
  • 『ある男』無料試し読み

    匿名

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    面白い

    平野さんが提唱する分人主義を念頭に読むと見方が変わるように思う。人は誰しも割り切れない気持ちを抱えていきているのではないだろうか

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    2022年11月24日
  • 理想の国へ 歴史の転換期をめぐって

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    読み易さと内容の濃さの両方を叶えた充実した対談。この組み合わせでは当然と思えるが、改めて1990年以降の日本が辿ってきた道を考えさせられる。本筋とはやや離れるがイチローが変えたベースボール感には鳥肌がたった。

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    2022年11月20日
  • 『ある男』無料試し読み

     

    ネタバレ 購入済み

    何も見ずに読んでほしい

    映画もやってますが、個人的には小説のほうがよかった。内容がどうというよりも文字のほうが作品とあっている気がするので

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    2022年11月16日
  • ご本、出しときますね?

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    面白すぎてあっという間に完読。
    物書きの皆さんは日々何を考えてるんだろうって気になって仕方なかったので、得にしかならない!と鼻息荒めで読んだ。
    勉強になったのは、森鴎外の行き着いた哲学が
    【諦め】ということ。
    対談されていた作家さんの本や、処方された本など読みたい本が増えたので何を読んだらいいかわからない人にもオススメ。
    若林くん、佐久間さん、素晴らしい企画をありがとうございます。

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    2022年11月08日
  • ある男

    ネタバレ 購入済み

    とてもいい作品

    最近読んだ中で1番良い作品で、1番表現しにくい作品。
    最後に幸せがそこにあって、本当のことを言うべきなのかすら悩んだのではないか、その事で3回目の自殺だったのではないか...。
    想像できる限りの当事者の心情を慮ったが、正解はわからない。
    生きるとは誰しも難しいのだと、そこに立場や出自は関係なく皆悩みながらそれぞれ懸命に生きているのだと思った。

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    2022年09月17日
  • ウェブ人間論

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    何と、15年強も前の本だったということにびっくり。たしかに、FacebookやTwitter、スマホが一般化する前の時代として語られている。当時でも十分にネット社会の到来を思わされていたけど、いまになってみれば隔世の感あり。特に梅田さんの予測的発言なんか、2022年のいまとなってはどうだろうなんて底意地悪く読んでみたんだけど、けっこう的を射たこと言ってたんだなという印象。
    当時にしてどっぷりウェブ社会にハマっている梅田さんと、ちょっと懐疑的に見ている平野さんの対話が面白い。平野さんのほうがだいぶ頭カタいなあという印象。自分もどっちかというと、(いまでもなお)平野さん寄りだけどその自分ですらそう

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    2022年09月03日
  • 平野啓一郎「分人」シリーズ合本版:『空白を満たしなさい』『ドーン』『私とは何か―「個人」から「分人」へ』

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    分人と個人について

    空白を埋めなさいのドラマを観て興味を持ち読みました。統一されない人格として人を考えると破綻してしまいますが、分人としてレイヤーする状態で存在する人と捉える考え方で少し気持ちが楽になりました。また分人の好き嫌い相手にも半分責任があるという言葉で何処で誰といる時の自分の状態を分析して考えられました。
    自分という言葉も自らが分かる なのか 自ら分るなのか語源を調べて考えてみようと思いました。文明開花がもたらした意識改革は東洋的な自己理解とは異なりつつ整理できないままでしたが本書で整理できました。

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    2022年08月06日