平野啓一郎のレビュー一覧
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「カッコいい」という感覚を言語化することの奥深さを知った。
感覚的なイケてる、ヤバい、スゴいといった言葉にも共通する「理屈抜きの形容詞」をどのように明らかにするかということは、自分の美学を確認することに違いない。
自分にとってのカッコいいとは何か、を突き詰めることは自分探しと言える。
単なるル...続きを読むPosted by ブクログ -
一度死んだ後生き返った1人の男の話。
単なるSFではなく、生きることの尊さを教えてくれる作品。
個人を複数の人間に分割する「分人」という考え方はすごく論理的で目から鱗だった。現代社会における人間関係はこの考え方で全て説明できると確信した。
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スロー・リーディングの本を、1時間で速読。
速読は、”るるぶ”を見て旅行の予定を立てること。
行ってみたい観光名所やグルメのように、じっくりと読んでみたい箇所を見つけたら、スロー・リーディングでじっくりと味わう。読書好きの、最高の贅沢!Posted by ブクログ -
非常にリアリティと親近感を覚えます。
しかも、その前後の2人の心理、回想、受能動的な先への向かい、
身に覚えすら感じ、震えと奇妙な安堵すらもたらしてくれました。 -
いやあ、平野啓一郎の洞察は深いなあ。そして難しいテーマも簡潔に整理されていて、それでいて何度でも読み直したい。まさにクール。この新書自体が「カッコいい」な。印象に残ったのは、カッコいい人は、カッコいい名言を残しているということ。しびれるような経験を言語化することができて初めて物語に内包されて体感され...続きを読むPosted by ブクログ
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作品紹介によると謎の多い複雑な話のようで、謎が解明されていくのを追っていく興味だけでなく、読者自身が感じ、考える。何を、かは、それこそ読んでのお楽しみ。人それぞれ違って、そこが、いわゆるミステリーとは違う醍醐味ではないか、と思います。
この無料お試し版で読める第三章までで、登場人物と謎のさわりが分...続きを読む