平野啓一郎のレビュー一覧

  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    小説を読むとき、なぜその登場人物が必要なのか、なぜその場面設定が必要なのかまで考えながらゆっくり読むと良いらしい。年間〇〇冊読んでいるなどがもてはやされるが、読書体験としては1冊を丁寧にゆっくり読むことも大事にしたい。

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    2026年05月01日
  • 小説の読み方

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    ネタバレ

    ◼️小説を飲むときのアプローチ「四つの質問」
    ①メカニズム:なぜ面白いのか?話を動かしている仕組み
    ②発達:作家の人生の中のタイミングや変化の過程
    ③機能:作者と読者の間で持つ意味⇒単純化したものがジャンル分け
    ④進化:社会や時代の雰囲気から受けた影響(文学史的アプローチ)
    ◼️小説は小さな矢印(主語+述語)の集合で、大きな矢印(プロット)がどちらに向かっているかを確認すると全体像を掴みやすい
    - プロット前進型述語→:話を展開させる
    - 主語充填型述語←:主語の情報を増やす

    何作かの小説を解説する実践編がどれも面白くて、特にミルチャ・エリアーデの「若さなき若さ」の、なりたかった自分となり得

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    2026年05月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    著者は、すべての人間は空気を読んで所謂「キャラ」を演じ分けているのではなく、接する他者との数だけ「分人」が存在すると本作。
    唸りながらの読書体験でした。平野啓一郎さんの著書を、実はあまり読めていないので、これから読んでいきたいと思いました。

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    2026年04月29日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    生き返るというテーマは何度もドラマや本で描かれているが哲学やミステリーも絡めた構成は見事。後半につれ勢いも加速し下巻への読書欲も引き上げられた。
    さぁ、下巻へ。

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    2026年04月21日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人という概念をもっと早くに知っておけば、これまでの人間関係の悩みのいくつかは解消されていただろう。

    相手との関係性の産物として分人が生まれ、個性は各分人によって構成されると筆者は述べている。(この概念を言語化できる筆者さすがです!)
    ある特定の人物に対する分人に嫌悪していたいとしても、好きな人に対する分人の構成比を増やすことで、自分を守っていきたいたなですね。

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    2026年04月21日
  • マチネの終わりに

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    ネタバレ

    ・難しくて途中でやめてしまおうかと思った。半分あたりまで進んでもイマイチ乗れず、けど辞めずに正解だった
    ・『消失点』で一気に引き込まれて本を置くのがイヤ!ってくらいに続きが気になり過ぎた

    ・早苗の行動が私には理解できないし、許せないけど、結局は言う通りなのかもしれない。あのすれ違いがなくて2人が結ばれたとしても、主役と主役の人生ではうまくいかないのかもな...と最後に思ったのは悔しかった。
    ・物語の内容以外にも戦争の事やリーマンショックの事とか勉強になった。と同時に色々な事を考えさせられた。

    ・心の繋がり、心の話をした時に通じ合える相手はこの世界にどれだけいるのだろう?「この話したいな」と

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    2026年04月20日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    『わからない』

    20代後半〜30代前半。結婚して子供が出来た。
    幸せな気持ちの一方、20代前半に友人達と築いてきた自分と別人になった気がした。
    「結婚して変わった」「つまらない」冗談まじりの言葉に笑ってごまかす自分が嫌になった。自分が分からなくなった。
    20代も後半になって自分を見失ったことがショックだった。
    本当の自分という幻想を取りはらうのに少し時間がかかった。
    その時々で出会う人や環境との分人(それぞれの自分)の集合体が自分、その比率によって変わっていくのが当たり前。その時々の自分を認めていきたい。そう思った。

    『私とは何か「個人」から「分人」へ』 平野啓一郎 を読んで。

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    2026年04月17日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    知人に勧められて読むことになったが、そのときは「分人」は「出会う人によって変わる個性」のように説明を聞いていた。言葉として理解はしていたが、読んでみてまっと分人とは何かが実感を持って理解できた。自分が思っていることや違和感を単語一つで解消してくれた。さらに、「人は環境によって作られる」よりも性善説的な考え方で個人的には背中を押された気分になった。

    流石小説家、物語でも読むかのように読みやすく分かりやすかった。平野啓一郎さんの小説もいくつか紹介されており、彼の作品は正直読んだことないが読みたいと思った。

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    2026年04月15日
  • マチネの終わりに

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    思わず読み入った。
    すれ違いこそあるが、純粋にお互いを思い、恋焦がれている2人を読みながら、一喜一憂して読み進められた。
    綺麗な物語でした。

    (再読)@Audible 20260411
    やっぱり綺麗な文章だった。
    一読目のあとに映画を見たため、福山雅治と石田ゆり子の絵が浮かんでしまうのが最初は好ましくないと思っていたけど、途中から一切気にならなくなり、むしろイメージが深まりよかった。
    聴く読書で泣けるとは思っていなかった。
    時間を空けてまた読みたい一作。

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    2026年04月11日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    まさに「本当の自分とは何か」とか「ペルソナの切り替えが自分は苦手だなぁ」とか思っていた最中に知人が貸してくれた本。
    分人という概念はきっと今後の私の人生において大事なものになると思う。
    そして印象的だったのが「恋」と「愛」の話。私はどちらかというと谷崎潤一郎の「恋は性欲」「愛は母性」という考えに共感した。彼の本を読んだことがなかったので、これを読んでいなければ出会えなかった考え。
    他にも随所に他の作家の小説やエッセイを挙げており、ぜひ読んでみたいなと思わされる。
    個人ではなく分人。私は分人を大切にしたい。

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    2026年04月11日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    個人よりも細分化された自分(=分人)
    その分人の集合体が私個人。
    色んな面(分人、私)があるものだ。

    幼馴染に対しての振る舞い、目上の方へ、親兄弟へ、たまに会う親戚、大学で出会った人へ、同僚として知り合った人へ、好きな人へ、信用してる人へ、苦手な人へ、深く関わりたくない人へ、
    その人を目の前にした時の こちらの心の開き具合はバラバラ。嫌な自分だって出てくるというもの。
    嫌な相手だっているのだから笑
    違う自分で接していて当たり前じゃないか。

    全く違う真逆の自分になるのも自然なことではないか。
    また、3歳の自分と10歳の自分と30歳の自分では立場も責任も、考え方も人生経験も社交能力も、
    何もか

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    2026年04月10日
  • 本心

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    生と死について深く考えさせられる作品だった。学習による表面的に模倣された振る舞いよりも心の内の揺れ動きが人間にとって何にも代えがたい大切なものであると感じた。孤独であっても「もう十分」と至れる生を送りたい。

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    2026年04月09日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    言葉が美しい。感性が美しい。
    過去は変えられる。
    過去の事実は変わらなくても過去の思い出は変わるのかもしれない。
    儚い。
    3回しか会ったことない、、
    ひかるくんみたいだね、
    それでも好き。
    その事実はかわらない。

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    2026年04月06日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ネタバレ

    ★5.0
    自我を個人という最小単位で捉えるのではなく、ある人といる時の自分は分人A、他の人といる時の自分は分人B、みたいに個人という概念をアップデートしてくれるような面白い一冊

    身近で言えば職場や友達での対人関係においての考え方を変えられる分人という概念は凄く面白かった
    他に恋愛にも応用していて面白いテーマが多い
    特に故人に対する「生きていればこう言っただろうにな」というよく聞くセリフに、いや分かるわけないだろ思い込みを話すなと反発する作者自身が分人という概念を得てからそのセリフを肯定的に捉えるようになった部分は面白く、自分自身も前後含め共感した!

    間違いなく読む価値のある名著
    ただ難解な

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    2026年04月06日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人思想
    自分の中に存在する多数の人格ひっくるめて1人の自分とすること
    読む前と読んだ後では人間の見え方が変わる

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    2026年04月03日
  • 小説の読み方

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    小説の感想が書けるようになるという煽りに惹かれて読んだ。確かに登場人物の変化に着目し、その変化過程や、感じたカタルシスという観点から語ることができるようになりそう。なお、恋空に関する分析が非常に秀逸だった。作者のなかで平野啓一郎ほど明確に言語化されていたとは思わないが、対人コミュニケーションについて「メールのせいで拗れるようになった」みたいな感覚はあったのかもしれない。

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    2026年03月31日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    「たった一つの「本当の自分」など存在しない。対人関係ごとに見せる複数の顔が、全て「本当の自分」である。」
    新しい視点で考えさせられたが、自分の分人を人のせいにしていると受け取られたところは少し違和感だった(あまりこの本を理解できていないかもしれない)

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    2026年03月30日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    良い本だったと思う。私が新書に求める要素の一つが新たな視点、ものの考え方だ。世界を広げると言えば大袈裟かもしれないが、そのように感じさせてくれるのはこの著者の力量と言えるのではないか。
    分人という作者平野氏の造語は人を他者を介して現れる人格に対しての表現であり、現代においては場所や人に応じた態度、人格に対して前向きな考え方を提示してくれたように思う。
    具体的には八方美人はなぜムカつくのか、という標題でそれは、誰に対しても同じ調子でいい態度で通じるからと高を括って相手ごとに分人化(柔軟な対応の変化、応対)を行うおうとしないからである、と述べた。だがこれが本当に怖いのは相手との相互作用によって生じ

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    2026年03月27日
  • 死刑について

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    ネタバレ

    【読もうとしたきっかけ】
    袴田事件のドキュメンタリー映画「拳と祈り―袴田巖の生涯―」のパンフレットに本書の著者の寄稿を発見。そこに「死刑存置派から死刑廃止派に変わった」と書いてあり、非常に興味深いと思った。

    【感想は】
    一般的に割合の多い死刑存置派の考えの言語化をはじめて目のあたりにして、鋭い指摘を行っていると思った。とかく、死刑制度の是非というのはオープンに話される話題ではないため、該当する言葉を私は持ち合わせていなかったが、この本のおかげで可視化できた。目から鱗。また死刑存置100%の考えだったが、フィフティフィフティに変わった。
    国家に人は殺せないし、また犯罪者の生育環境を考慮すると、

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    2026年03月24日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    何度も読み返したい本。
    悩みや迷いすら解決しそうな気がしてくる。
    分人の中に中立にいられるように心がけたい。

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    2026年03月20日