平野啓一郎のレビュー一覧

  • マチネの終わりに

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    思わず読み入った。
    すれ違いこそあるが、純粋にお互いを思い、恋焦がれている2人を読みながら、一喜一憂して読み進められた。
    綺麗な物語でした。

    (再読)@Audible 20260411
    やっぱり綺麗な文章だった。
    一読目のあとに映画を見たため、福山雅治と石田ゆり子の絵が浮かんでしまうのが最初は好ましくないと思っていたけど、途中から一切気にならなくなり、むしろイメージが深まりよかった。
    聴く読書で泣けるとは思っていなかった。
    時間を空けてまた読みたい一作。

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    2026年04月11日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    まさに「本当の自分とは何か」とか「ペルソナの切り替えが自分は苦手だなぁ」とか思っていた最中に知人が貸してくれた本。
    分人という概念はきっと今後の私の人生において大事なものになると思う。
    そして印象的だったのが「恋」と「愛」の話。私はどちらかというと谷崎潤一郎の「恋は性欲」「愛は母性」という考えに共感した。彼の本を読んだことがなかったので、これを読んでいなければ出会えなかった考え。
    他にも随所に他の作家の小説やエッセイを挙げており、ぜひ読んでみたいなと思わされる。
    個人ではなく分人。私は分人を大切にしたい。

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    2026年04月11日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    あの時のあの顔(や振る舞い)も自分。これも自分。過去の私も自分。ちぐはぐでも。
    それでいいと達観の視座をくれる一冊。

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    2026年04月10日
  • 本心

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    生と死について深く考えさせられる作品だった。学習による表面的に模倣された振る舞いよりも心の内の揺れ動きが人間にとって何にも代えがたい大切なものであると感じた。孤独であっても「もう十分」と至れる生を送りたい。

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    2026年04月09日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    言葉が美しい。感性が美しい。
    過去は変えられる。
    過去の事実は変わらなくても過去の思い出は変わるのかもしれない。
    儚い。
    3回しか会ったことない、、
    ひかるくんみたいだね、
    それでも好き。
    その事実はかわらない。

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    2026年04月06日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ネタバレ

    ★5.0
    自我を個人という最小単位で捉えるのではなく、ある人といる時の自分は分人A、他の人といる時の自分は分人B、みたいに個人という概念をアップデートしてくれるような面白い一冊

    身近で言えば職場や友達での対人関係においての考え方を変えられる分人という概念は凄く面白かった
    他に恋愛にも応用していて面白いテーマが多い
    特に故人に対する「生きていればこう言っただろうにな」というよく聞くセリフに、いや分かるわけないだろ思い込みを話すなと反発する作者自身が分人という概念を得てからそのセリフを肯定的に捉えるようになった部分は面白く、自分自身も前後含め共感した!

    間違いなく読む価値のある名著
    ただ難解な

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    2026年04月06日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人思想
    自分の中に存在する多数の人格ひっくるめて1人の自分とすること
    読む前と読んだ後では人間の見え方が変わる

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    2026年04月03日
  • 小説の読み方

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    小説の感想が書けるようになるという煽りに惹かれて読んだ。確かに登場人物の変化に着目し、その変化過程や、感じたカタルシスという観点から語ることができるようになりそう。なお、恋空に関する分析が非常に秀逸だった。作者のなかで平野啓一郎ほど明確に言語化されていたとは思わないが、対人コミュニケーションについて「メールのせいで拗れるようになった」みたいな感覚はあったのかもしれない。

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    2026年03月31日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    「たった一つの「本当の自分」など存在しない。対人関係ごとに見せる複数の顔が、全て「本当の自分」である。」
    新しい視点で考えさせられたが、自分の分人を人のせいにしていると受け取られたところは少し違和感だった(あまりこの本を理解できていないかもしれない)

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    2026年03月30日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    良い本だったと思う。私が新書に求める要素の一つが新たな視点、ものの考え方だ。世界を広げると言えば大袈裟かもしれないが、そのように感じさせてくれるのはこの著者の力量と言えるのではないか。
    分人という作者平野氏の造語は人を他者を介して現れる人格に対しての表現であり、現代においては場所や人に応じた態度、人格に対して前向きな考え方を提示してくれたように思う。
    具体的には八方美人はなぜムカつくのか、という標題でそれは、誰に対しても同じ調子でいい態度で通じるからと高を括って相手ごとに分人化(柔軟な対応の変化、応対)を行うおうとしないからである、と述べた。だがこれが本当に怖いのは相手との相互作用によって生じ

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    2026年03月27日
  • 死刑について

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    ネタバレ

    【読もうとしたきっかけ】
    袴田事件のドキュメンタリー映画「拳と祈り―袴田巖の生涯―」のパンフレットに本書の著者の寄稿を発見。そこに「死刑存置派から死刑廃止派に変わった」と書いてあり、非常に興味深いと思った。

    【感想は】
    一般的に割合の多い死刑存置派の考えの言語化をはじめて目のあたりにして、鋭い指摘を行っていると思った。とかく、死刑制度の是非というのはオープンに話される話題ではないため、該当する言葉を私は持ち合わせていなかったが、この本のおかげで可視化できた。目から鱗。また死刑存置100%の考えだったが、フィフティフィフティに変わった。
    国家に人は殺せないし、また犯罪者の生育環境を考慮すると、

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    2026年03月24日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    何度も読み返したい本。
    悩みや迷いすら解決しそうな気がしてくる。
    分人の中に中立にいられるように心がけたい。

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    2026年03月20日
  • ドーン

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    ネタバレ

    16年前の作品だが、少し未来を予測しているような米国の政治情勢と技術からリアリティを持って今でも読み進めました。火星探査ミッションにおけるスキャンダルと大統領選、一見重ならないテーマを丁寧な描写で違和感なく合わせて感じられる。長大な作品でしたが、最終章の救いもあり、分人というテーマに集積しながら読み進むことができました。

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    2026年03月20日
  • マチネの終わりに

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    長編小説
    クラシックギタリストとジャーナリストの
    博識で大人で綺麗な愛が綴られていて、読み応えがあった

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    2026年03月20日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    この本を読んで私の新しい分人が生まれた。自分の新たな分人に出会うために、読書をしたり、他者と出会いたい!!
    自分の半分は他者のお陰であり、他者を通して自己肯定し、分断された集団は分人を通して交流していく、、すごく素敵な考え方。本当の自分ってなんだろう、どうあるべきなんだろう、と悶々としてたが、どの分人も自分の一部で、足場となる分人を自分で選べるんだ。自分でなんとか生きていかなきゃ、自立しなきゃ、と考えてたが、そもそも自分は他者との関わりでしか生まれない、と思ったらすごく楽になった。分人の構成により自分も相手も更新されていくとわかり、希望を持てた。
    殺人への言及により極論に走ることも抑止してくれ

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    2026年03月16日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ずっと気になっていた平野啓一郎氏の新書、ライトで読みやすいのに1ページごとに気づきがあり、噂に負けない名著だった。
    目の前の人が誰かで性格が変わりやすいことからmbtiを始めとする診断で大いに迷ったことがあったが、分人という考え方をとりいれるとそのような悩みがすっと解けていく感覚になった。
    私がもっとも愛せる私の分人がいちばん大きい構成になるために、他者とのかかわりを見直すことも必要だと感じた。

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    2026年03月13日
  • ある男

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    今の時代の恋愛は、ネット上での出会いが当たり前のようになってきていて、
    匿名で知り合ったり、自分とは異なるプロフィールを使って出会ったり、
    お互いに、相手をそもそも信用できるのかという段階で、各々に相手のことを好きになろうとする。

    彼女のように、自分の愛する人の過去が、全くの別の人間のものだとわかったとき、その愛は果たして本物と言えるのだろうか。
    私はそもそも、そんなふうに考えることはおかしいと思う。
    作中、美涼さんの言葉の
    「わかったってところから、また愛し直す」のように
    自分が好きになったのは、相手の過去ではなく、出会ってからずっと自分の隣にいてくれた相手自身だから、、
    相手を好きになっ

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    2026年03月07日
  • 文学は何の役に立つのか?

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    密度の濃い文学論。小説にとどまらず映画、写真、絵画なども扱う。難しいところもあったが、著者の思考がギュッと詰まっていて興味深い。彼の知識や分析、感性、思索などのレベルが卓越していることに驚嘆。
    オッペンハイマー論が特に印象に残った。

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    2026年03月06日
  • 本心

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    普遍的なテーマを、想像できないストーリー展開、細部まで作り込まれた設定、丁寧かつ端正な美しい文章のお陰で、最後まで期待を裏切らなかった。

    近未来という設定で、格差社会、仮想現実、AIなど、今もある舞台装置を拡張しているのが絶妙すぎる。
    主題が、格差、死、分人、性、愛、外国人、など色々入り組んでいるが、やはりメインはタイトルの本心なのかな、という気がする。
    「もう十分」と言って自由死を望んだ母の本心は?
    「平気なの?」と三好に問われて抑制的な返答をした朔也の本心は?
    その回答を聞いて“「そう‥」とだけ頷くと、自分の勘ぐりを、そっと僕の目には触れぬ場所に片付けた”三好の本心は?

    何が本心なのか

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    2026年03月07日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人思想は目新しい思想じゃないからこそ、いいなと感じた。多くの人が共感し、この思想を取り入れることが容易であると思う。

    自分で自覚はしてなかったが、人によってかなり態度が変わったり、仲良くなるとキャラが変わるなど、よく友人などから言われてきていた。そこに対して、否定的には考えていなかったが、矛盾があり、一貫してはいないことには少し悩みがあった。ただ、この思想を当てはめると、どれも自分自身で肯定できることがすごく良かった。周りから見ても自分でも振れ幅が大きい人間なので、なんでこの人とはこんなにふざけ合うことができて、この人とはこんなに深い話が楽しめるのかなど考えるところがあったが、それは相手と

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    2026年03月04日