平野啓一郎のレビュー一覧

  • マチネの終わりに(文庫版)

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    とても長く、ひとりひとりの思考、感情に重きを置いて写し出される大人の恋愛小説。
    たった3回会っただけで運命の人だと感じることができるくらい、言葉遣い、表情、所作、考え方が合う。その描き方が心に沁み入るように繊細かつ大胆。
    「1番に好きな人とは結婚できない」なんて簡単な言葉では片付けられない。ずっと読み終わりたくない、至高の読書体験でした。

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    2025年08月03日
  • マチネの終わりに

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    本当に愛する相手と一緒にいたい、というテーマが私にとって切実だったのでとてものめり込んで読んだ。

    独白のめんどくさい思考回路が私は好きだった。

    わかりあえる相手となんでも話せるっていう状況にときめいた。

    天才ギタリストとか天才映画監督の賢くて美しい娘とか、設定がおとぎ話的なのに、突っ込むのを忘れて、2人の再会を願ってしまった!

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    2025年07月24日
  • マチネの終わりに

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    この本に、大学生の時に出逢えてよかった。

    平野啓一郎さんの本はこの作品が初読みで、最初は慣れない文体や語彙の難解さに幾度となく躓いた。現代文学とは思えない格式高い日本語の美しさに久々?いや、初めてかな?というくらいに浸らせていただいた。
    また、著者の教養が幅広いことに終始驚いた。世界情勢、歴史、宗教、言語、医療、音楽、哲学。。。時折図鑑や新書を読んでいるような気分だった。

    三谷早苗さんが洋子さんに打ち明けたシーンが終わり、洋子さんが一人で号泣したというシーンで私も号泣した。
    洋子おおおおおおおおおお、毅然としていて、芯が強くて、思いやりがあって、優しい。誰がなんといおうと、優しいよ、洋子!

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    2025年07月14日
  • 三島由紀夫論

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    著者畢生の三島論である。とにかく長いが、文芸誌から文芸批評の新人賞が消えた現代にもうこういう文芸批評は世に出ないかもしれない。結局、三島は通俗的な人間で、軍国主義、ルッキズム、エイジズムを逃れられない面白味のない人間だったかもしれない。しかし、かんたんに断罪することなく、著者がこれだけていねいになぜ三島はこうだったのかを説明していく誠実さには感銘を受けずにはいられなかった。

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    2025年07月14日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    衝撃的なストーリー
    哲学的であり、心理学的であり
    その都度納得の内容にため息が出る
    ゴッホの絵の繋がりもたっぷり盛り込まれている
    ただ、切ない

    分人という考えにも納得ではあるが
    すべてひっくるめてのその人で
    自分でも考えれば
    何個の分人を抱えているか数えきれない
    なんともせつない

    生き返った意味があったから
    生き返ってやることがあったから
    生き返ってきたのだろうか
    そうでなければ
    危険人物も蘇ってしまうわけで‥
    閻魔様の悪戯なのか
    だとしてもせつない

    璃久ちゃんのどんぶらっこは
    はたして父を運んできたのか
    これからの父への暗示なのか?
    今もどこかでこんなことが
    おこっているのではないかと

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    2025年07月06日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    以前ドラマで見て
    気になって買っておいた本
    やっと手に取る
    ドラマの内容は肝心なところは記憶にない
    なんて頭なのでしょうか?
    情けない!
    がしかしまた味わえるのは嬉しいかな

    平野啓一郎さんらしい文章で
    手に汗握る展開に一気に入り込んでいく
    はたして彼は自殺か?他殺か?
    それとも?
    生き返る意味は?
    謎ばかり
    誰もが秘密を抱えていそうで
    誰も信用できなくなってくる
    下巻に突入です!

    表紙のゴッホの絵は何かを語っているのだろうか
    惹きつけられる

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    2025年07月05日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    読書好きになってすぐのころに読み始めたが、表現が難しくて挫折。
    もう一度ゆっくりでいいから読んでみようと重い腰をあげ、時間をかけて読んだ。本当に読んでよかったと思えた。
    難しい表現を自分なりに解釈しながら読み進めることが楽しかった。

    未来は過去を変えられる。
    わたし自身、過去の自分の行いを思い出して苦しむことがよくあるので、過去の捉え方を変えて思い出す記憶を全部幸せな記憶にできたらいいな〜、なんて。難しいけれど、この考えのおかげで少し前向きになれたような。

    中盤からのイライラは半端なかった。感情移入しやすいタチなので、ハァ!?この2人を悲しませないで!?と叫び、せっかく順調に読み進めていた

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    2025年06月29日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    ネタバレ

    ゴッホのついての学びを深めたかった時に、ゴッホの表紙が気になり購読。
    「分人」という新しい哲学に触れ、自分の中でも腑に落ちる点があったので、新たな視点として咀嚼していきたい。
    分人は、相手毎に生じる自分の分身がいるという思想で、自分という根本は変わらないが、相手が恋人なのか友達か、嫌いな人かによって異なる分人がいるということである。
    自殺についての解釈は、自身にいる嫌な分人を「消したい」という感情から生まれ、分人を理解していない人にとっては、嫌な自分を「殺す」しか手段がなく自殺するということに納得がいった。
    嫌な分人と向き合うには、「見守る」と本書ではアドバイスしていたが、私の意見では「受け入

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    2025年06月29日
  • ご本、出しときますね?

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    これ凄い好き。

    私なんか全然本読んでないなーって思った。

    若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。

    タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。

    もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。

    沢山の本

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    2025年06月22日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    スローリーディングとはなんぞやというところから始まり、スローリーディングを実践することで、豊かな読書体験を得られる、ひいては読む人の人生がより豊かになる、ということを作家の平野啓一郎さんが丁寧に語られています。

    本書の構成は、基礎編、テクニック編、実践編からの三部構成となっており、特に、わたしは実践編を楽しく読めた。
    実践編は古典作品を通じてスローリーディングの実践を講義形式で書かれている。平野さんが、まるで国語か小論文の先生のように出題し、丁寧に解説してくれている。


    わたし自身、ものすごく遅読者で、人生のことあるごとに速読できる人に憧れ、たびたび試みるべく速読術の本を何冊も買ったし実践

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    2025年06月22日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    分人化理論がとてもよく理解できる一冊でした!
    余韻を残す終わり方で、ストーリーが終わった直後の想像が幾重にも膨らみました。

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    2025年06月09日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    大好きな平野啓一郎さんの書籍。
    物語に没入するまでに少々時間が必要だったが、没入してから下巻を読み終えるまではあっという間だった。

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    2025年06月09日
  • 日蝕・一月物語

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    少し、今敏の映画作品を思い出した。夢と現実が交互して、混ざり合って、なにがなんだかどっちがどっちだか分からなくなってくる有り様が描かれている。特に一月物語でそのように感じた。
    あとは、文体美が凄い。ルビの振り方も使う言葉古くて一般的で無いものばかりで、始めは難しいが、慣れてくると、むしろ文体の滑らかさにびっくりする。こんなに難解語しか無いにも関わらず、頭にダイレクトに映像が浮かぶ。

    解説に、一月物語はまるで「能」のようだとあった。目から鱗だった。また日蝕についての解説もとても示唆的で良かった。

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    2025年06月04日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    氏の分人の概念が、小説内で存分に開陳される。なるほど。個人的には既知のものなので、特に違和感なく物語の重要ポイントとして味わえたけど、結構唐突に出てきたな、っていう気がしないこともなく…。上巻に比べたら文学感が増したけど、それでもやっぱり、ミステリやSF的にも楽しめた。素敵。

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    2025年05月19日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    上巻は推理小説みたいに読んでいたんだけど、下巻は生きるってなんだろうとずっと考えながら読んだ。「死は傲慢に人生を染めるべきではない」という話と、分人についての考え方は、すごくいいものもらった‼︎って感じ。

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    2025年05月05日
  • 三島由紀夫論

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    これほど三島文学を読み込み、その深奥に迫る書評は他に存在しないかと。平野啓一郎の読みの深さは、最も三島由起夫の理解に迫るものと思われ、生誕100年に読まれてしかるべき図書と思われました。

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    2025年04月12日
  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • 「カッコいい」とは何か

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    “ビュフォンが『人間の博物誌』(一七四九年)を書いて以来、「男らしさ」は、”生物学”に基盤を得て、自然主義的に主張されるようになる。男女の性的二形性ーつまり、男女は解剖学的、生物学的に違うという事実ーから、その差異は社会的な存在論にまで拡張され、結局のところ、男性の優位を根拠づけようとする思想が、一九世紀以降、広まっていく。この時代、取り分け注目されたのは、男女の体液だった。女性が母乳や涙、分泌液など、「体液を排出するよう勧められた」のに対して、男性は「涙であれ精液であれ、自分の体液の流出を結し、抑制するよう促される。快楽を管理し、性的エネルギーを規制することが、男らしさを示すこと」と理解され

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    2025年03月30日
  • サロメ

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    サロメの純粋さが恐ろしい。設定も悍ましい。本編81ページに対し解説144ページ。戯曲という形式のせいもあるだろうが光文社古典新訳文庫はこれだから高いが買うのをやめられない。

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    2025年03月18日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日