【感想・ネタバレ】空白を満たしなさい(下)のレビュー

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感情タグBEST3

ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月09日

主人公やその奥さんの状況に自分がなったらと考えただけでこれはしんどいなー辛いなーと思い続けながら読んだけど、最後!終わり方!涙も出たけどいろんな感情が押し寄せて来る。子ども居てるからよけいそう思うのかな?平野さんの子どもの描写は好き。父親目線やなーと思うけど、愛情表現がリアルで好きなのよねー
佐伯の...続きを読む気味悪さと、でもどんどん彼の考えに取り込まれてそうになってゆくのは圧巻ってか読んでる自分もそうなってくのが面白い体験だったな。

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Posted by ブクログ 2023年11月02日

【生と死】を考える本に出会った。
若い人達に読んでもらいたいな。
何か人生に疲れて終わらせたい時あるけど
長生きはするもんだな。
どんな自分に出会えるか分からないから。
分人という教えは自分のモヤモヤが解されて透き通った感じ。
大好きなゴッホの表紙も何でなのか下巻で分かった。

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Posted by ブクログ 2023年09月15日

分人主義という、著者の主張がメインの話になっていた。哲学や宗教的な要素が強め。ユングのペルソナに近いような、似て非なるもののような。一方、物語としても面白かった。

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購入済み

スッキリした

2023年06月24日

下巻に入り、謎が次々と明かされていく。
少しずつ記憶が呼び戻され、周りの人との対話の中で考え方も変わっていく。
分人の考え方や表紙になっているゴッホの考察も面白かった。家族の在り方もそれぞれだけど、主人公の母親の言葉には深いものがあった。毎日を大切に生きていきたいと思える本だった。

#アツい #感動する #深い

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Posted by ブクログ 2023年05月09日

分人は生きていく上で参考になる考え方だなと感じた。「この人の前での自分の分人が本物」では無く「この人の前での自分の分人を大切にしたい」という考え方の方が正しいのだと分かった。
最後、なぜ復生者が存在したのかなど謎は深まるばかりだが、精一杯生きている徹生とその周りの人々に感動した。

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Posted by ブクログ 2023年04月17日

人が亡くなって悲しいのは、その人との分人(対人関係ごとの自分)がいなくなるからという考えに、なるほど一理あるかもと思いました。その人だけに見せていた自分をもう誰にも見せることはないと気づくと孤独でいたたまれない気持ちになりそうだと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年03月04日

後半、話が哲学的になってきてから作者の書きたかったことが掴め始めて面白くなってきた。
自殺した人が、自殺なんかするわけがなかった自分がなぜ自殺に至ったかを生き返って追及する話。
よくこんなストーリーが思いつくなぁ。
平野さんってめちゃくちゃ頭がいい人なんだろうと感じた。
個人と分人の話はすとんと腑に...続きを読む落ちたし、その考え方で救われる人って多いんじゃないかなぁと思う。
佐伯、木下、ラデック、池端、権田、秋吉、千佳、璃久...という脇を固める登場人物たちがそれぞれ象徴的で良かった。読み応えあり。
ゴッホの話も興味深い。

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Posted by ブクログ 2023年03月09日

あまりにも切ない最後の一行。
死と生の境界を問い、存在のあり方を問う。
死という結果はもう取り戻せない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月11日

完全に土屋を阿部サダヲのイメージで読んでたので、NHKドラマで佐伯役だったのには驚きましたが、佐伯の存在が土屋の影だって解釈すると、暗示的な偶然でした。

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Posted by ブクログ 2022年08月30日

自分の人生でこれまで追い求めてきたひとつの答えをもらえた。


分人という考え方が全てではないが、その考え方によって救われる人や救われる瞬間はある。

節目節目で読み返したい。

これから生きるのが恐くなるけど、それ以上に愛情と誇りを持って死ぬために生きたいと思えた。

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

・関わる人によって、分人が変わって、自分の中の不適切な分人をまともにするために攻撃して鬱になったり、自己嫌悪に陥る
・例)親と関わってる自分の分人:ほんまにいや、しんどい
→時間的にも物理的にも距離とると分人が薄れて、楽になれる
・なにか気晴らしをしても体力を使うから、コップから水があふれるみたいに...続きを読む死に至ってしまうこともある

最初、あんまりやなーって思ってたけど後半の自殺・鬱に対する考え方云々は興味深かった。

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

表紙がなぜゴッホの自画像なのかと考えながら読んでいたが、後編中盤に明らかになる。おそらくはゴッホの自画像の謎から着想を得た作品なのではと考える。分人という思想は、人格という解釈ておぼろげに思っていたが本編でとても丁寧に考察しておりとても面白く読めた。ネイバーというサービスはとても面白い着想て、実際に...続きを読むあったらいいのではと思う。生に観する様々な考察を一度生き返った人の考えに説得力を感じる。死んだ人が生き返るという超常現象については残留思念かな、程度で考えればいいと思う。作者の素敵な表現力が好きで、他の作品を読みたくなった。

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Posted by ブクログ 2023年12月24日

分人主義全開。
切ない展開になり、泣けてきた。
人が今ここにこうして生きているのは奇跡、この奇跡がずっと続くことを心より願う。

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Posted by ブクログ 2023年11月07日

設定には最後まで違和感があったけど、このテーマを扱うにはこうするしかなかったし、これでよかったのだろうと思う。
とても考えさせられる作品であったし、感情も揺さぶられました。

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Posted by ブクログ 2023年07月27日

自分が死ぬことがあらかじめわかっていたとして、それがあとどのくらい残されているのかわからない、いつ消えるのかわからないといったとき、その残りをどのように過ごすのか、誰に会いに行くのかと思うと、今の私にできることは、いつも通りに好きなお店にお酒を飲みにいくことだけなような気がする。

自殺や希死念慮を...続きを読む、分人主義の概念でうまく説明されていたことが興味深かった。ネガティブな感情を持っている惨めで醜い分人を、愛する人との分人が消しにかかった結果がそれだとのこと。

ひとりでいるときの「死にたい」という気持ちは、誰との分人によってもたらされるんだろうか。

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Posted by ブクログ 2023年07月08日

以前読んで面白かったので再読。

今まで読んだことのないタイプの小説だった

美しい風景が頭に浮かぶような清々しさすら感じるラストだった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月09日

面白かった。
分人の話がやたらくどかったな、、、分人の考え方自体は好きやけど、小説なんやから主張はもうちょっと抑えても良かったのでは。

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Posted by ブクログ 2023年04月17日

死んだ主人公が蘇る。
なんで俺は死んだんだ?心当たりも死の間際の記憶もなにもない。ギクシャクしている家族や同僚との交流を通し、自分が自殺したことを知る。
自殺の理由を明らかにしていく過程は、まるで自殺を悩んでいる人のカウンセリングのようだ。死ぬ前にこれができていれば誰も悲しまずに済んだのだろう。

...続きを読む人格が何個もあるという考え方が面白かった。病的な人格が病的な行動を引き起こすのではなく、病的な人格を殺そうとする真っ当な人格が自殺を引き起こすという説も興味深かった。自殺は誰にでも起こりうる、そんな気分にさせる本だった。

とはいえ暗いだけの話ではなく、読後感は爽やかだった。

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

一度死んだ人が生き返るというありえない設定の話だが、ファンタジー的ではなく、どう生きるかを問うような哲学的な内容が多かった。
「分人」という考え方は初めて聞いた。接する人ごとに違う自分がいてそのどれもが自分自身だというのは自分の経験上納得できる。でも、小説の中で徹生が考えている程の深い理解は出来なか...続きを読むった気がする。
感動的なストーリーだった。

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Posted by ブクログ 2023年03月06日

とてもよいタイトル。
そして好きな終わり方だった。

分人というところまで思考が及んでいなかったが、わたしにも誰といるかによって色々なわたしがいることをここ数年で強く感じる。
「一人でいる自分」が「本当の自分」なのかと考えると、そうではないから難しい。
どれが本当の自分か分からなくなって、疲れる。
...続きを読む「それでいいのでは?」と肯定してあげれる自分が本当の自分だといい。

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Posted by ブクログ 2023年02月28日

表紙のゴッホの意味が分かった辺りからは夢中で読んだ。
生きることと死ぬこと。遺していく人と遺される人。分人の話はかなり納得した。誰しも自分が出会う人に影響を受けてる。
ドラマも楽しみだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月07日

復生いいなと思ったけど、また消滅してしまうのは2回悲しみが来るようで余計につらそう…。
タイトルの意図はなるほどと思った。
あとは分人の考え方が非常に興味深かった。
この本を読んで、生の儚さの方がより強く感じてしまい、もう少し有意義に生きなければという気になった。
結局、佐伯は徹生の父親だったのか?...続きを読む?そこだけ気になる。

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Posted by ブクログ 2022年12月16日

まずあまりに突飛な設定に戸惑ったが、小説としての面白さは抜群です。
死んだ人間がいつの間にがこの社会に戻って普通に暮らし始める。しかしなぜ自分が死ぬ羽目になったのか?家族との絆はどうだったのか?
主人公は生前のことを思い出しながら反省をしながら家族と生きる決心をする。
しかし….ということです。
...続きを読むんでから反省せずに、今をしっかりと受け入れながら、常に最善の判断や選択肢を選びなさい、という教訓にもなっている。

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Posted by ブクログ 2022年09月14日

三年ぶりに生き返った(復生した)徹生。

復生した事で苦しみ感謝し、さらに怯えながら周囲を慈しむ。

真相が少しずつ紐解かれる。
怖くて哀れになってゆく。
徹生はまさに本当に徹底的に生きたかった人物なのだろう。

ゴッホの自画像に準えられたように、人の中には『分人』が幾人もいるという記述に同意。
...続きを読むかつて耳にした心理学上の『多くの世界を持っている人ほど幸福感が強い』という説と同等に納得。)

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購入済み

よかったです。

匿名 2022年09月03日

いろいろと考えさせられる作品でした。
私には理解しづらい部分もありましたが、こういう終わり方、好きです。

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Posted by ブクログ 2024年02月11日

徹生の死の真相や、改めて生きたいという気持ち、3年間にあったことなど次々と明らかになっていく。やっぱりなと思ったけれど、復生者たちが消えてしまうことも…

徹生が、というより妻の千佳がいたたまれなくて
千佳のために徹生を生かしてくれないだろうかとも思ったり。
どんな経緯で死んでも、どんなにやり直した...続きを読むくてもやり直しは効かない一度きりなものが命。そう分かっていても家族が最後に集まった時間は切なかったです。

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Posted by ブクログ 2023年08月13日

死んだ人が3年後に生きて戻ってくる。本人は何で死んだのか、何で戻ったのかわからないが、周りの人々の戸惑い、疑念、疑心暗鬼はそれ以上だ。
徹生は自殺したのか、殺されたのかを追い求めていく前半、死と生に対する考え方を分人という思想で解き明かしていく後半と、ストーリーはまあまあ面白かった。
心理描写や生や...続きを読む死についての考え方などは丁寧に書き込まれていて引き込まれるところはあるが、ちょっと冗長かと思う。本の表紙を飾るゴッホの絵の話は必要なのかしら。
という少しもやもやしたところもあって星を1つ減らす。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月08日

真相がわかり、分人という考え方についてはじめて知り、発見があった。
一方で、悲しさも感じる。最後に向かっているのかなという確かな感触があった。謎も多く残っているので、自分としては少し消化不良だけど、主人公はきっとやり残したことをある程度はできたんだと思う。

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Posted by ブクログ 2023年06月28日

この本の表紙がなんでゴッホなんだろうと思ってたけど、そういうことか。
「分人」の考え方について、なるほどなと思った。

結局、「復生者」たちがなんで生き返ったのかはちゃんと説明されてなかったような気がするけど、主人公のやりたかったことが実現されればいいなと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月19日

分人思想で佐伯も自殺から救うことができるか?
現実世界には土屋よりも佐伯が多いと思う。
そこを小説としてリアルに書いてほしい。

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Posted by ブクログ 2023年01月03日

面白かった。
諸行無常を感じた。
だから存在する「今」が尊いし、誰かが側にいてくれることは奇跡なんだよなと改めて思った。

今を大切にしようと思えた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月13日

分人という考え方、自分にとっては納得感もあり新鮮味もある面白いものだった。
朱に交われば赤くなるというけど、それは自分が接する相手を変えることで自分の中の分人の構成比率が変わり、結果自分の思考と行動が変わることを指してるんだな。
漠然と、環境を変えると人は変わるよなあと思っていたところがより言語化さ...続きを読むれてすっきりした。

どうして復元したのか、なぜ復元者は消えていくのか、という理由や目的が何も明かされないところがすごく現実味があって良かったな。
どうか最後の瞬間、彼が息子を抱きしめることが出来ていますようにと祈りながら最後のページを終えました。

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