平野啓一郎のレビュー一覧

  • 死刑について

    Posted by ブクログ

    私も若いころは 死刑賛成だったんだけれども 今は反対。なんでそうなったのかは・・・ 理路整然とは説明できないなぁ。

    0
    2023年12月14日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

    数年前、某書評サイトに参加していた時期がありました。そこではみなさん競うように書評を上げていて、中には毎日3冊から4冊もの本の書評を上げる人も。私はそのスピードにまったくついていけず、大好きなはずの読書がちっとも楽しくなくなってきてしまい、これはいかんもうここにはいられない、と一年足らずで退会しました。

    そんな私にとってこの本は、天から差し込まれたひと筋の光、「大丈夫だよ」とやさしく手を差し伸べてくれる、救世本です。まさに我が意を得たりな一冊で、読みながら「そうそうそうなんですよ!」、「ほんっとまさしくこれ!」と心の中で叫びどおし。

    本書は、徹底的に〈アンチ速読〉。〈一年間に何冊読んだ、と

    2
    2023年12月12日
  • 葬送 第二部(下)

    Posted by ブクログ

    ジョンジュサンドの気持ちには、あまり共感しなかった。最後くらいは会いに来て欲しかった。
    善良な個が集まって奏でられる不協和音。私たちを取り巻く現実世界をうまく表現しているなぁと思った。
    曖昧な物が重なって出来上がってる個と共同体。印象派の絵画のような文体を意識して書いたって、平野さんが天才すぎる。
    クラシック含め音楽の知識が不十分で、ショパンの演奏会を想像の世界で実感できなかったのが悔しく、今後も勉強していきたい。

    0
    2023年12月01日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

    0
    2023年11月19日
  • 空白を満たしなさい(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公やその奥さんの状況に自分がなったらと考えただけでこれはしんどいなー辛いなーと思い続けながら読んだけど、最後!終わり方!涙も出たけどいろんな感情が押し寄せて来る。子ども居てるからよけいそう思うのかな?平野さんの子どもの描写は好き。父親目線やなーと思うけど、愛情表現がリアルで好きなのよねー
    佐伯の気味悪さと、でもどんどん彼の考えに取り込まれてそうになってゆくのは圧巻ってか読んでる自分もそうなってくのが面白い体験だったな。

    0
    2023年11月09日
  • 『マチネの終わりに』無料試し読み

    匿名

    購入済み

    初めて読みました。

    平野啓一郎さんの作品は今回始めて目にしました。非常に繊細な表現でついつい没入してしまいました。続きが読みたいので完全版を購入します。

    #切ない #癒やされる #胸キュン

    0
    2023年11月02日
  • 空白を満たしなさい(下)

    Posted by ブクログ

    【生と死】を考える本に出会った。
    若い人達に読んでもらいたいな。
    何か人生に疲れて終わらせたい時あるけど
    長生きはするもんだな。
    どんな自分に出会えるか分からないから。
    分人という教えは自分のモヤモヤが解されて透き通った感じ。
    大好きなゴッホの表紙も何でなのか下巻で分かった。

    0
    2023年11月02日
  • ある男

    匿名

    購入済み

    読む価値有り!!

    最近読んだ中で上位に入る作品でした。
    続きが気になりすぐに読み終えました。
    楽しい秋の夜長を過ごせました。
    また、作者さんの他の作品にも興味がわきました。
    是非、読んでみたいです。

    #深い

    0
    2023年09月23日
  • 空白を満たしなさい(下)

    Posted by ブクログ

    分人主義という、著者の主張がメインの話になっていた。哲学や宗教的な要素が強め。ユングのペルソナに近いような、似て非なるもののような。一方、物語としても面白かった。

    0
    2023年09月15日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分は本を読むスピードが遅い方なのでこの本を読んで、今までは読むスピードを早くして色々な本を読みたいと思っていたが、それよりも本の理解度や深く考える時間に費やしたほうが、より読書を楽しめて為になると思えた。

    再読について書かれていたが、これは小説に限った話じゃなくて漫画、ドラマ、映画、アニメにも当てはまることだと思ったので、基本的に1回しか見ないので試してみたいと思う。
    この本も再読しようと思う。

    「自分だったらどうするだろう」と考えるのは元々、自然とやっていたので良い事だと知って嬉しかった。

    「辞書癖」をつける、と書かれているがこれは前から実践してはいるが難しい言葉や読めない漢字が続く

    0
    2023年09月03日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これまでレビューを書いたことはありませんでしたが、「人に説明することを前提に読む」(93頁以下)ことを意識し、1冊読み通した今感じたことを卑見ながら公にしたいと思いました。

    法学部の教授で、問題演習などは一度もせず、基本書一冊だけで司法試験に合格をしたという天才の話を聞いたことがあります。単に「問題集を何冊をやるな」というような話ではなく、一文一文に疑問を持ち、それを解消するためにほかの本にあたるということを繰り返し、そうした読み方をしたために1冊読み切るのに何年もかかり、それだけで終わってしまった、という事情です。

    そのような天才には到底なれないことは承知の上で、ここで重要なのは、「どう

    1
    2023年08月23日
  • 葬送 第二部(下)

    Posted by ブクログ


    「ポーランド人とは即ちポーランドだ。ポーランドとは即ちポーランド人だ。
    この心のすべてが、いわばポーランドの文化の歴史だ。我々一人一人が感じ取り、考え、生み出そうとするとき、常に感じ取らせ、考えさせ、生み出させているのはポーランドだ。
    このからだこそは。ポーランドの土が育んだパンが血となり肉となったものだ。十指の先端にまでその土の恵みを知らぬ箇所はない。」

    優美で、神経質なまでに繊細、決して相手を傷つけることのない紳士的なショパンの胸の内にある、ポーランド人としての誇り、ポーランドへの熱い思いが伝わります。
    「我々の心に訴えるものは、技量というよりも精神であり、技術というよりも人間である」

    0
    2023年08月18日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

    著者の本は「マチネの終わりに」を読みましたが、とても魅力的な本だったので本作品も読んでみました。
    この本は「本の読み方」の本ですが、本を書く作家さんの視点から、どのように本を読むべきかを丁寧に考察してあり、とても理解が深まり、益々好きな作家さんになりました。
    本が読みたくなる本です!!

    0
    2023年08月09日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

    読書について、今までの自分は活字を追って、本を読み終わる毎に満足感や達成感を抱いてました。
    この本を読んで、読書とは、速く読むことではなく、1文1文丁寧に深く読み、自分の想像力や思考力を使って楽しむことが読書の醍醐味であり、正しい読書であるということを学びました。

    この本もそうですが、1回限りではなく、時間を於いてまた読んで、そこで新しい発見や過去の想像とは違ったイメージが浮かんでくるかもしれない。

    1冊1冊丁寧に読書をしていこうと思いました。

    0
    2023年08月08日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

     再読・遅読推奨派の私には、とても頷ける内容。ここ最近の読み方はサブスク料金と読書アプリによる可視化のせいで速読寄りになってきていたな、と反省。選本もタイパ重視になりがちだった。速読が悪い訳ではないけれど、せっかく読んだからにはきちんと内容を理解して読みたい。読メの謎の棒グラフや連続読書日数など気にしてないつもりが、知らずに意識していたり、さほど読みたくもない本も無料だからと読んだり、もっと楽しく主体的に読まなければ。

    0
    2023年07月17日
  • 空白を満たしなさい(上)

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった!平野啓一郎先生の本はこの本が初めて。オーディオブックで完聴。
    自分が死んだあとに生き返る(復生)するという有り得ない設定ながら、登場人物の動きや分人主義という考え方や先が気になって読み進めるのが止まらなかった。
    自分が自殺したあとに蘇ったら、自分の夫が蘇ったら、などと空想しながら読み進めたが、自分の立場と重ねて、夫の自殺という乗り越えるのが難しい壁をやっと乗り越えたところで夫が蘇えったら、嬉しい反面、この3年間は何だったんだろうと考えてしまうだろう。
    途中出てくる佐伯という男の気味の悪さは印象的ではあるが、同意できる部分もあった。
    命の価値って、重さって、何なんだろう。
    自分

    0
    2023年07月02日
  • 空白を満たしなさい(上)

    Posted by ブクログ

    自殺をした主人公。
    自分が自分を殺すとはどういうことか。
    かつて誰かを守る部分だった自分が、表立っている自分を殺す。
    少女革命ウテナでいう、アンシーがウテナを殺すみたいなことだね。あれってアンシーとウテナは実は同一人物だからね。

    自殺について、よくわかってると思うよ。
    私もかつて母を守る部分だった私が、彼を守ろうとし、表の自分と破綻を起こした。守るものは、守るべきモノでないと、やっぱり守りにくいね。信頼できる、守るべきモノじゃないと。裏切るものを守っていたら、自分の身が持たないよね。

    0
    2023年06月25日
  • 空白を満たしなさい(下)

    購入済み

    スッキリした

    下巻に入り、謎が次々と明かされていく。
    少しずつ記憶が呼び戻され、周りの人との対話の中で考え方も変わっていく。
    分人の考え方や表紙になっているゴッホの考察も面白かった。家族の在り方もそれぞれだけど、主人公の母親の言葉には深いものがあった。毎日を大切に生きていきたいと思える本だった。

    #深い #感動する #アツい

    0
    2023年06月24日
  • 空白を満たしなさい(上)

    購入済み

    面白い

    車内広告からストーリーの続きが気になり、上下巻一気に読みました。
    自分が何故一度死んだのか、謎を解き明かしていく面白さと、自分がいない間に起きた周囲への変化を理解していく話の深さに感銘を受けました。

    #深い #ドキドキハラハラ

    0
    2023年06月24日
  • 小説の読み方

    Posted by ブクログ

    登場した主語に対して、どんな述語が続くのだろうという期待感が持続することが重要
    いじめられて苦しかったのさ分かる。しかし、どうして自殺や殺人という方法を選んでしまったのだろう?他にも選択肢はたくさんあったはずだ。他人に対する「決めつけ」を注意深く回避する。
    小説家にはとにかく書き続けるという無闇な態度が、どうしても必要なのではないか。

    0
    2023年06月22日