平野啓一郎のレビュー一覧

  • 葬送 第二部(下)

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    「人生は大きな不協和音だ」

    これを20代で書ききった作者に感銘を覚えました。
    こんな描き物をされている最中、作者はすごい濃密な空間にいたんだろうなと、想像すると畏怖を覚えました。

    人は死ぬ、という事をこの2部ではずっと突き付けられた時間になりました。

    死が身の回りから現代的に忌避されている中、こんな形でしか段々と人へ伝えられなくなってきている気もします。

    天才ショパンを通して人生の歩み方を、凡人ショパンを通して死ぬ過程とは何かを問いかける。

    読んでいる途中より、読み終えた後の今の方が、頭の中でメロディーを奏でているのがすごく不思議。

    思考から他の事が消え去るくらい、いい時間になりま

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    2024年01月18日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    速読が推奨されていることをよく見かけるのもあり、読むのが遅いことが悪いことかと思っていました。
    紹介されているスローリーディングのテクニックをすぐに習得することは難しいが、本を自分のペースで楽しんでいこうと前向きになれました。

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    2024年01月10日
  • 死刑について

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    私も若いころは 死刑賛成だったんだけれども 今は反対。なんでそうなったのかは・・・ 理路整然とは説明できないなぁ。

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    2023年12月14日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    数年前、某書評サイトに参加していた時期がありました。そこではみなさん競うように書評を上げていて、中には毎日3冊から4冊もの本の書評を上げる人も。私はそのスピードにまったくついていけず、大好きなはずの読書がちっとも楽しくなくなってきてしまい、これはいかんもうここにはいられない、と一年足らずで退会しました。

    そんな私にとってこの本は、天から差し込まれたひと筋の光、「大丈夫だよ」とやさしく手を差し伸べてくれる、救世本です。まさに我が意を得たりな一冊で、読みながら「そうそうそうなんですよ!」、「ほんっとまさしくこれ!」と心の中で叫びどおし。

    本書は、徹底的に〈アンチ速読〉。〈一年間に何冊読んだ、と

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    2023年12月12日
  • 葬送 第二部(下)

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    ジョンジュサンドの気持ちには、あまり共感しなかった。最後くらいは会いに来て欲しかった。
    善良な個が集まって奏でられる不協和音。私たちを取り巻く現実世界をうまく表現しているなぁと思った。
    曖昧な物が重なって出来上がってる個と共同体。印象派の絵画のような文体を意識して書いたって、平野さんが天才すぎる。
    クラシック含め音楽の知識が不十分で、ショパンの演奏会を想像の世界で実感できなかったのが悔しく、今後も勉強していきたい。

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    2023年12月01日
  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日
  • 『マチネの終わりに』無料試し読み

    匿名

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    初めて読みました。

    平野啓一郎さんの作品は今回始めて目にしました。非常に繊細な表現でついつい没入してしまいました。続きが読みたいので完全版を購入します。

    #癒やされる #胸キュン #切ない

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    2023年11月02日
  • ある男

    匿名

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    読む価値有り!!

    最近読んだ中で上位に入る作品でした。
    続きが気になりすぐに読み終えました。
    楽しい秋の夜長を過ごせました。
    また、作者さんの他の作品にも興味がわきました。
    是非、読んでみたいです。

    #深い

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    2023年09月23日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    ネタバレ

    自分は本を読むスピードが遅い方なのでこの本を読んで、今までは読むスピードを早くして色々な本を読みたいと思っていたが、それよりも本の理解度や深く考える時間に費やしたほうが、より読書を楽しめて為になると思えた。

    再読について書かれていたが、これは小説に限った話じゃなくて漫画、ドラマ、映画、アニメにも当てはまることだと思ったので、基本的に1回しか見ないので試してみたいと思う。
    この本も再読しようと思う。

    「自分だったらどうするだろう」と考えるのは元々、自然とやっていたので良い事だと知って嬉しかった。

    「辞書癖」をつける、と書かれているがこれは前から実践してはいるが難しい言葉や読めない漢字が続く

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    2023年09月03日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    ネタバレ

    これまでレビューを書いたことはありませんでしたが、「人に説明することを前提に読む」(93頁以下)ことを意識し、1冊読み通した今感じたことを卑見ながら公にしたいと思いました。

    法学部の教授で、問題演習などは一度もせず、基本書一冊だけで司法試験に合格をしたという天才の話を聞いたことがあります。単に「問題集を何冊をやるな」というような話ではなく、一文一文に疑問を持ち、それを解消するためにほかの本にあたるということを繰り返し、そうした読み方をしたために1冊読み切るのに何年もかかり、それだけで終わってしまった、という事情です。

    そのような天才には到底なれないことは承知の上で、ここで重要なのは、「どう

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    2023年08月23日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    すごく面白かった!平野啓一郎先生の本はこの本が初めて。オーディオブックで完聴。
    自分が死んだあとに生き返る(復生)するという有り得ない設定ながら、登場人物の動きや分人主義という考え方や先が気になって読み進めるのが止まらなかった。
    自分が自殺したあとに蘇ったら、自分の夫が蘇ったら、などと空想しながら読み進めたが、自分の立場と重ねて、夫の自殺という乗り越えるのが難しい壁をやっと乗り越えたところで夫が蘇えったら、嬉しい反面、この3年間は何だったんだろうと考えてしまうだろう。
    途中出てくる佐伯という男の気味の悪さは印象的ではあるが、同意できる部分もあった。
    命の価値って、重さって、何なんだろう。
    自分

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    2023年07月02日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    自殺をした主人公。
    自分が自分を殺すとはどういうことか。
    かつて誰かを守る部分だった自分が、表立っている自分を殺す。
    少女革命ウテナでいう、アンシーがウテナを殺すみたいなことだね。あれってアンシーとウテナは実は同一人物だからね。

    自殺について、よくわかってると思うよ。
    私もかつて母を守る部分だった私が、彼を守ろうとし、表の自分と破綻を起こした。守るものは、守るべきモノでないと、やっぱり守りにくいね。信頼できる、守るべきモノじゃないと。裏切るものを守っていたら、自分の身が持たないよね。

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    2023年06月25日
  • 空白を満たしなさい(下)

    購入済み

    スッキリした

    下巻に入り、謎が次々と明かされていく。
    少しずつ記憶が呼び戻され、周りの人との対話の中で考え方も変わっていく。
    分人の考え方や表紙になっているゴッホの考察も面白かった。家族の在り方もそれぞれだけど、主人公の母親の言葉には深いものがあった。毎日を大切に生きていきたいと思える本だった。

    #感動する #アツい #深い

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    2023年06月24日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    面白い

    車内広告からストーリーの続きが気になり、上下巻一気に読みました。
    自分が何故一度死んだのか、謎を解き明かしていく面白さと、自分がいない間に起きた周囲への変化を理解していく話の深さに感銘を受けました。

    #深い #ドキドキハラハラ

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    2023年06月24日
  • 小説の読み方

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    登場した主語に対して、どんな述語が続くのだろうという期待感が持続することが重要
    いじめられて苦しかったのさ分かる。しかし、どうして自殺や殺人という方法を選んでしまったのだろう?他にも選択肢はたくさんあったはずだ。他人に対する「決めつけ」を注意深く回避する。
    小説家にはとにかく書き続けるという無闇な態度が、どうしても必要なのではないか。

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    2023年06月22日
  • 死刑について

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    素晴らしい本だった。数十年来の考え方がガラッと変わった。
    現在、日本人の8割が死刑制度継続を支持しており、年に数件執行されている。死刑制度が無い国が多数派を占めるなか、日本で依然として死刑が行われている文化的背景などが書かれてある。
    本書を読むまで知らなかったのだが、死刑制度が無いことがEU(欧州連合)に加入する条件なのだそうだ。私が居住する国も死刑制度は何十年も前に廃止になっているが、その理由は冤罪が後を絶たないからということだった。
    死刑制度が存続する理由は、被害者に対して責任を取る、自分がしたことに対して罰を受けるというものだ。こういう行動に対して、従来から日本では潔く良いこととされてき

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    2023年06月20日
  • 理想の国へ 歴史の転換期をめぐって

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    知性、思想、お人柄において信頼という意味では間違いない大澤真幸さんと平野啓一郎さんの、2019年1月平城天皇退位宣言の直後、コロナ禍となった2020年8月そしてロシアによるウクライナ侵攻後の2022年4月に行われた対談をまとめたもの、
    コロナ禍、ウクライナ侵攻という大きなパラダイムシフトととなるような危機、事態を目の当たりにし、大変冷静に語られている。帯には、鍛え上げられた施策と言葉で日本をバージョンアップする、と書かれているが、悪夢の安倍一強政権(アベスガ時代)の後岸田政権以降もマシになりどころか酷くなるばかりの中、なかなか現実にはバージョンアップは起こりそうにない。
    大澤真幸さんは前書きで

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    2023年05月14日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林さんと作家さんの対談のような感じで進むテレビ番組の書籍化。 作家さんってなかなか面白い人がたくさんいるものだなと感じられるし、心の中はちょっと黒い人が多いのかなと。 そして、意外と作家さん同士って交流あるものなんだなと。

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    2023年04月16日
  • 葬送 第二部(上)

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    ネタバレ

    今回もかなり盛りだくさんでした。
    ✔︎ショパンのピアノ論(リストとの比較)
    ✔︎ショパンの演奏会
     →表現が秀逸過ぎて音色が聞こえるようだった
    ✔︎人々のショパンの演奏会の感想(技術面に特化した)に対してのドラクロワの反発
     →分析よりも驚嘆が先に来るはずだというドラクロワの芸術論。「知識の増加が感性の摩耗を招くというのは、どうした不幸な現象だろう?」
    ✔︎フォルジェ男爵夫人の恋心と葛藤
     →会えない寂しさと、会うことによって生じる寂しさ
    ✔︎ドラクロワの天才としての葛藤、それをヴィヨに言えなくなってしまった気まずさ
    ✔︎ショパンの事故
     →死への恐怖よりもピアノが弾けなくなる恐怖の方が大きい

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    2023年03月22日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    ネタバレ

    平野啓一郎さんの本はやはり読みやすい…情景が簡単に思い浮かべられるというのが読んでいて嬉しい事だなと思う。
    自分の身内が亡くなってから3年後に生き返ってきたらどんな気分だろう。1年とかなら嬉しいと思うが3年となると微妙な気がする。もう亡くなったことを受け入れていたのに…という感じで。こんなことが現実世界になくて良かったな…嬉しい人も居ると思うが自分はそれよりも生き返ってからの辛いことの方が多そうだと感じた。
    徹生結局自殺だったのか…
    でもまだ何かどんでん返しがありそうで楽しみだ。

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    2023年03月17日