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Posted by ブクログ
20年ほど前に一度読んで、今回再読。難解な漢字、擬古的と言われる文章、歴史的にも知らないことが多い中世ヨーロッパ、そしてキリスト教。20年経っても、私の知識は然程の進歩はなく、やっぱり難しいわ〜と思いながら読んだ。
だが、両性具有者が登場してから物語にどんどん引き込まれて、日蝕の場面では自分もその場にいるような、そんな感覚に陥るほど物語にのめり込む。こうなってくると、難しい漢字も読みづらい文章もむしろリズムにのって読めてしまう。20年前も同じように日蝕の場面に衝撃を受け、その後なんとなく中世ヨーロッパが気になり出した。だが、衝撃は今回の方が上回った。少しは20年で場面を思い描けるだけの多少の知識が増えたからなのか?
一月物語は初めて読んだ。恥ずかしながら、泉鏡花を読んだことがないが、こんな感じなのだろうか?と思いながら読む。こちらはどこか懐かしい感じのする文章。森鴎外、三島由紀夫に通じる雰囲気の文章かな、なんて思いながらページをめくる。これも途中からドキドキが止まらず、一気に読んだ。平野啓一郎。彼の頭の中は一体どうなっているのか!ガッツリ読書時間を過ごせたことに感謝!
『とある魔術』世界の根源の考察
〇聖トマスとはトマス・アクィナスですね。
宗教と科学、神中心と人中心の両立を
考えた?
〇もちろん現代人にとっては
科学的に人造人間を作るとしたら今後かな?
でも、世界のことわりを知ったら、
錬金術的に実現していたかもしれない。
〇両性具有者は単に両性を備えるだけでなく、
善悪とか全てにわたって統合されているようだ。
世界とか存在そのものか?
〇堕落司祭がもっと大きな堕落から
堕落的に弱まっていて
むしろ敬虔な修道僧にも見えるというくだり。
(カラマーゾフ家の父親?水商売を振興する?)
托鉢僧が、知的に低俗でも労働している者へ
引け目を持っていること。
一般的な宗教的高みに対して
観察者である語り手は
堕落や労働ともある意味同列に考え、
また、錬金術、異教にも
公平な目を持っている。(混乱かも?)
〇エンターテインメント方面で、
アニメ『とある魔術の禁書目録』というのが
あるが、そのエピソードとして、素人が
魔術を使うことになって
部屋全体のものの配置に合わせて
机上に小物を並べるところがある。
小物と部屋全体が同調する。(風水か?)
『日蝕』でも村の地図的配置が魔術に
関係しているようだ。
司祭が堕落したり、観察者が来ることなど
起こること全てが真摯な錬金術者の作業
によって、そうなるようにされたのかもしれない。
〇両性具有者の登場やその後について
迫真の描写だと思う。引き込まれる。
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